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122 行間の報告
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翌日、早速レイヴと三人でノアズの本社に入った。すでにダニーやイーグルも同じような白い制服を着ているのを見かけて、レイヴは元気に彼らと挨拶をした。
彼らはノアズの職員に仕事を教わっているところだった。レイヴはじゃあ俺も教わった方がいいのかと聞いたが、その職員がレイヴはイルザ様の直属部隊だから上官に聞いてと言った。
レイヴは中庭でポツンと佇み、ノアフォンでイルザ様に連絡をした。その間、私とイオリは中庭の花々の写真を撮っていた。どっちが綺麗に撮れるか競っていたのだ。
「えっ?何も教えることない?それはどうしてなのです?えー?……あ、切れた。えー何すんの?オフィスに行けば分かるって。トレーラーの着替えは持ってきてくれるみたい。」
レイヴがぽかんとしてイオリを見た。イオリは「どうやら本当に、俺をメインに職務を行うようだな。」と満足気に、白いワンピースのままスタスタと歩き始めた。
レイヴは「えーじゃあ俺マジで雑用かよ」と肩を落としてとぼとぼイオリについて行った。私も彼らについて行った。
途中、通りすがりの職員が数人溜まっていて、ワンピース姿のイオリに礼儀正しく敬礼してから、レイヴを見て、何故か笑い始めた。レイヴは「えーいきなりなんで俺のこと笑ってんの?」と聞いた。彼らのうちの一人が、レイヴに言った。
「もう既にレイヴ君はすごく有名だよ。そりゃあれだけ活躍したからそうだよ。アルバレス捜査官もゴーストになってしまったことにも皆が驚いてるしね。でもレイヴ君には新しいニックネームがあるんだ。」
「えー何それ。どんなの?教えてよ。」
「団体ネクロマンサー」
あっはっはと職員が笑い始めた。確かにそうかもしれないと私も笑いそうになったが、堪えた。レイヴは「あっそ」と答えてからとぼとぼ歩くのを再開した。
そして建物に入ったところで、レイヴが前を歩くイオリに言った。
「変なあだ名がついたのはイオリ、お前のせいだぞ!リアちゃんはいいよ。でもお前まで俺に憑くから、俺がいじられてるんだぞ?何が団体ネクロマンサーだよ。何かの競技かよ。おい、わかってんのか!」
イオリは振り返りもせずに答えた。
「いじられるだけいいではないか。皆がお前を歓迎している証拠だ。さあ早く行くぞ。そんなことよりもこのワンピースのせいで皆の俺に対する視線が辛い……。」
ああ、と答えたレイヴは小走りでイオリの隣に行った。私も小走りで彼らの後ろについて歩いた。エレベーターに乗り、最上階に着いて、三度めとなるイオリのオフィスに着いた。
イオリが新しいノアフォンをかざすとロックが解除された。因みに私のノアフォンでも解除出来るようになってるらしい。レイヴは制服姿で、私とイオリは私服にネームプレートだけつけてる。
イオリのオフィスはあの時のままだった。隅に置かれた観葉植物が枯れていた。それを発見して、イオリが残念そうにため息を漏らした。
そうか、それは彼がお世話をしていたんだ。なるほど。私は新たな彼の一面を発見しつつ、ソファに座った。相変わらず座り心地が良い。
そしてレイヴは机のところに座った。するとイオリが振り返って彼を見た。レイヴは気づいて、首を傾げた。
「な、何?」
「……それはお前の机になるのか?」
「そうじゃないの?だって俺のオフィスだろ?」
「お前はここで何をするんだ?」
「だから知らない。何すれば良いの?」
スッと立ち上がったイオリが机のところに行き、レイヴの隣に立って、置かれたPCをカタカタと打ち始めた。
「これで進捗を見るんだ。これが勤務スケジュール。そしてこれが送られてくる資料。俺の仕事をお前がやるんだよな?」
「た、多分そうだけど、もう一回説明して?」
「……クソが。」
「はあ!?」レイヴが頬を膨らました。「お前は俺を知ってるだろーが!俺でも分かるように丁寧に教えろよな!で、どれがスケジュールだっけ?あっはっは!」
「これだ……それで、俺の仕事はカウンセリングの他に、事故現場の資料から犯人を特定することや、他殺か自殺なのかを改めて確認する仕事や、実際に現場に行って痕跡を捜索する仕事も含まれている。イルザ様がどこまで俺に任せてくれるかは知らんが、俺の以前の仕事内容はそんなもんだ。」
「へーすごいね。因みにリアちゃんはどんな仕事してたの?」
「え?私?……スナイパー。あ、そうだ。」
私は思い出して、リュックを膝の上に乗せて、中からレモン飴の瓶を取り出した。これをイルザ様に返そうと思ってたんだ。
最初の頃に比べるととても軽くなった瓶には、擦り傷がたくさんついていた。中には、一つだけ飴がコロンと残っていた。
……これをイルザ様が万が一食べちゃったら大変だ。私はそう思って、瓶から飴を取り出して、口に放り込んだ。
「なっ、何をしている貴様!?」
ドタドタとイオリが走ってきて、私の隣に座ると、急に私の口を開けさせて、彼の指を喉の奥に突っ込んできた。
「何すんの!?オエエ!」
「いいから吐き出せ!早く!いくらお前でもどんな作用があるか、いいから吐き出せ!」
「……もう飲んじゃった。」
なんか、レモン味が美味しかった。でもなんか、胸がイガイガする。あーイガイガして苦しい。
隣のイオリを見ると、酷く心配した顔をしていた。そんなに心配しなくても死なないけどと思ったけど、私の胸が結構苦しい。
私はソファに倒れて横になった。イオリは床に膝をついて、私の手を握って、心配した。
「お前、どうして急に、それが最後の飴か?」
「うん……イルザ様が食べないようにと思ったの。……ドゥーン……うぬぬぬ。」
やばい。心臓が止まってる感覚がする。でも死なない。これはこのままにならないよね?体験したことのない変な感覚だった。動けないので横になっているしかない。
「アリシア、体を張らずとも、私はそれを食べようとは思いません。」
イオリがハッとして入り口の方を見た。彼女がそこに立っているのだろう。私はちょっと動けない。気付けば私の近くにレイヴも来ていたのがぼんやり見えた。
するとイルザ様がイオリの隣にしゃがんで、私のおでこに手を当てた。
「レモン飴はパイン飴を打ち消すほどの効果はありません、すぐによくなります。そしてイオリ、」
「はい。」
「引き続き、以前と同じ職務で私の手助けをしてください。それからレイヴ、」
「はーい?」
「あなたはイオリの邪魔にならないように。」
「……俺もうちょっとやりがいのある仕事をしたいと言うか。」
イルザ様が振り返ってレイヴを見た。
「真犯人を見つけることにやりがいを感じませんか?でしたら私のお使いを依頼することにします。希少な鉱石を魔物溢れる暗闇の地で採取していただくとか、そういったことも「いやいやいや!やりがいありますとも!このオフィスでね、仕事をすることがとても楽しみというか、私はとても頑張りますから!」
レイヴが私って言ってる。必死すぎて笑った。私の笑みを見て、イオリが安心したのか、彼も微笑んだ。
そしてイオリはイルザ様に聞いた。
「明日、スピード裁判があるとか。」
彼女はイオリを見た。
「はい、カタリーナが相手です。しかしこちらには兄の遺言が残されていますし、他のデータも揃っています。負ける訳がありません。」
「……そう言えば、シードロヴァは遺言を残していたのですね。この階にあった彼の研究室は、まだ残されていますか?」
「残念ながら、兄の研究室はもう既に片付けてあります。」
「そ、そうですか。」
イオリは目を丸くして、ショックを受けたような顔で宙を見つめた。「俺の時とは違い、随分とお早い……。」と呟くと、彼女が反応した。
「それも兄の遺言ですから。」
「なるほど。」
「……兄に関して、何かを知りたいですか?」
「少し、そうですが。」
イルザ様は立ち上がった。そしてイオリを見下ろした。
「他に、彼が残した物の中で目につくものは特にございませんでした。一つだけ、気になったことが。」
「それはなんでしょう?」
「彼の死の直前、彼の預金から一億ブルーほど引かれておりました。私から言えるのは、それだけです。」
「彼が、引き出しを?」
「はい、死ぬ間際に。それでは私は勤務に戻ります。」イルザ様はレイヴを見た。「レイヴ、何かあればいつでも私に連絡しなさい。」
「あーはい、どうもありがとうです!」
「ゴミです。」
「ブー……。」
変なため息を漏らしたレイヴをそのままに、イルザ様はオフィスから出て行った。イオリはずっと思案顔で考えていたが、すぐに何か分かったのか、嬉しそうにふっと笑った。
彼らはノアズの職員に仕事を教わっているところだった。レイヴはじゃあ俺も教わった方がいいのかと聞いたが、その職員がレイヴはイルザ様の直属部隊だから上官に聞いてと言った。
レイヴは中庭でポツンと佇み、ノアフォンでイルザ様に連絡をした。その間、私とイオリは中庭の花々の写真を撮っていた。どっちが綺麗に撮れるか競っていたのだ。
「えっ?何も教えることない?それはどうしてなのです?えー?……あ、切れた。えー何すんの?オフィスに行けば分かるって。トレーラーの着替えは持ってきてくれるみたい。」
レイヴがぽかんとしてイオリを見た。イオリは「どうやら本当に、俺をメインに職務を行うようだな。」と満足気に、白いワンピースのままスタスタと歩き始めた。
レイヴは「えーじゃあ俺マジで雑用かよ」と肩を落としてとぼとぼイオリについて行った。私も彼らについて行った。
途中、通りすがりの職員が数人溜まっていて、ワンピース姿のイオリに礼儀正しく敬礼してから、レイヴを見て、何故か笑い始めた。レイヴは「えーいきなりなんで俺のこと笑ってんの?」と聞いた。彼らのうちの一人が、レイヴに言った。
「もう既にレイヴ君はすごく有名だよ。そりゃあれだけ活躍したからそうだよ。アルバレス捜査官もゴーストになってしまったことにも皆が驚いてるしね。でもレイヴ君には新しいニックネームがあるんだ。」
「えー何それ。どんなの?教えてよ。」
「団体ネクロマンサー」
あっはっはと職員が笑い始めた。確かにそうかもしれないと私も笑いそうになったが、堪えた。レイヴは「あっそ」と答えてからとぼとぼ歩くのを再開した。
そして建物に入ったところで、レイヴが前を歩くイオリに言った。
「変なあだ名がついたのはイオリ、お前のせいだぞ!リアちゃんはいいよ。でもお前まで俺に憑くから、俺がいじられてるんだぞ?何が団体ネクロマンサーだよ。何かの競技かよ。おい、わかってんのか!」
イオリは振り返りもせずに答えた。
「いじられるだけいいではないか。皆がお前を歓迎している証拠だ。さあ早く行くぞ。そんなことよりもこのワンピースのせいで皆の俺に対する視線が辛い……。」
ああ、と答えたレイヴは小走りでイオリの隣に行った。私も小走りで彼らの後ろについて歩いた。エレベーターに乗り、最上階に着いて、三度めとなるイオリのオフィスに着いた。
イオリが新しいノアフォンをかざすとロックが解除された。因みに私のノアフォンでも解除出来るようになってるらしい。レイヴは制服姿で、私とイオリは私服にネームプレートだけつけてる。
イオリのオフィスはあの時のままだった。隅に置かれた観葉植物が枯れていた。それを発見して、イオリが残念そうにため息を漏らした。
そうか、それは彼がお世話をしていたんだ。なるほど。私は新たな彼の一面を発見しつつ、ソファに座った。相変わらず座り心地が良い。
そしてレイヴは机のところに座った。するとイオリが振り返って彼を見た。レイヴは気づいて、首を傾げた。
「な、何?」
「……それはお前の机になるのか?」
「そうじゃないの?だって俺のオフィスだろ?」
「お前はここで何をするんだ?」
「だから知らない。何すれば良いの?」
スッと立ち上がったイオリが机のところに行き、レイヴの隣に立って、置かれたPCをカタカタと打ち始めた。
「これで進捗を見るんだ。これが勤務スケジュール。そしてこれが送られてくる資料。俺の仕事をお前がやるんだよな?」
「た、多分そうだけど、もう一回説明して?」
「……クソが。」
「はあ!?」レイヴが頬を膨らました。「お前は俺を知ってるだろーが!俺でも分かるように丁寧に教えろよな!で、どれがスケジュールだっけ?あっはっは!」
「これだ……それで、俺の仕事はカウンセリングの他に、事故現場の資料から犯人を特定することや、他殺か自殺なのかを改めて確認する仕事や、実際に現場に行って痕跡を捜索する仕事も含まれている。イルザ様がどこまで俺に任せてくれるかは知らんが、俺の以前の仕事内容はそんなもんだ。」
「へーすごいね。因みにリアちゃんはどんな仕事してたの?」
「え?私?……スナイパー。あ、そうだ。」
私は思い出して、リュックを膝の上に乗せて、中からレモン飴の瓶を取り出した。これをイルザ様に返そうと思ってたんだ。
最初の頃に比べるととても軽くなった瓶には、擦り傷がたくさんついていた。中には、一つだけ飴がコロンと残っていた。
……これをイルザ様が万が一食べちゃったら大変だ。私はそう思って、瓶から飴を取り出して、口に放り込んだ。
「なっ、何をしている貴様!?」
ドタドタとイオリが走ってきて、私の隣に座ると、急に私の口を開けさせて、彼の指を喉の奥に突っ込んできた。
「何すんの!?オエエ!」
「いいから吐き出せ!早く!いくらお前でもどんな作用があるか、いいから吐き出せ!」
「……もう飲んじゃった。」
なんか、レモン味が美味しかった。でもなんか、胸がイガイガする。あーイガイガして苦しい。
隣のイオリを見ると、酷く心配した顔をしていた。そんなに心配しなくても死なないけどと思ったけど、私の胸が結構苦しい。
私はソファに倒れて横になった。イオリは床に膝をついて、私の手を握って、心配した。
「お前、どうして急に、それが最後の飴か?」
「うん……イルザ様が食べないようにと思ったの。……ドゥーン……うぬぬぬ。」
やばい。心臓が止まってる感覚がする。でも死なない。これはこのままにならないよね?体験したことのない変な感覚だった。動けないので横になっているしかない。
「アリシア、体を張らずとも、私はそれを食べようとは思いません。」
イオリがハッとして入り口の方を見た。彼女がそこに立っているのだろう。私はちょっと動けない。気付けば私の近くにレイヴも来ていたのがぼんやり見えた。
するとイルザ様がイオリの隣にしゃがんで、私のおでこに手を当てた。
「レモン飴はパイン飴を打ち消すほどの効果はありません、すぐによくなります。そしてイオリ、」
「はい。」
「引き続き、以前と同じ職務で私の手助けをしてください。それからレイヴ、」
「はーい?」
「あなたはイオリの邪魔にならないように。」
「……俺もうちょっとやりがいのある仕事をしたいと言うか。」
イルザ様が振り返ってレイヴを見た。
「真犯人を見つけることにやりがいを感じませんか?でしたら私のお使いを依頼することにします。希少な鉱石を魔物溢れる暗闇の地で採取していただくとか、そういったことも「いやいやいや!やりがいありますとも!このオフィスでね、仕事をすることがとても楽しみというか、私はとても頑張りますから!」
レイヴが私って言ってる。必死すぎて笑った。私の笑みを見て、イオリが安心したのか、彼も微笑んだ。
そしてイオリはイルザ様に聞いた。
「明日、スピード裁判があるとか。」
彼女はイオリを見た。
「はい、カタリーナが相手です。しかしこちらには兄の遺言が残されていますし、他のデータも揃っています。負ける訳がありません。」
「……そう言えば、シードロヴァは遺言を残していたのですね。この階にあった彼の研究室は、まだ残されていますか?」
「残念ながら、兄の研究室はもう既に片付けてあります。」
「そ、そうですか。」
イオリは目を丸くして、ショックを受けたような顔で宙を見つめた。「俺の時とは違い、随分とお早い……。」と呟くと、彼女が反応した。
「それも兄の遺言ですから。」
「なるほど。」
「……兄に関して、何かを知りたいですか?」
「少し、そうですが。」
イルザ様は立ち上がった。そしてイオリを見下ろした。
「他に、彼が残した物の中で目につくものは特にございませんでした。一つだけ、気になったことが。」
「それはなんでしょう?」
「彼の死の直前、彼の預金から一億ブルーほど引かれておりました。私から言えるのは、それだけです。」
「彼が、引き出しを?」
「はい、死ぬ間際に。それでは私は勤務に戻ります。」イルザ様はレイヴを見た。「レイヴ、何かあればいつでも私に連絡しなさい。」
「あーはい、どうもありがとうです!」
「ゴミです。」
「ブー……。」
変なため息を漏らしたレイヴをそのままに、イルザ様はオフィスから出て行った。イオリはずっと思案顔で考えていたが、すぐに何か分かったのか、嬉しそうにふっと笑った。
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