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40.誘われた月璃
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「おい!ツキリ!いい話じゃないか!」
「ーーまたお金をもらったんだろ?」
「!」
ぐっと言葉につまったサージが、俺を睨みつけてくる。
「悪いのかよ!もったいぶりやがって!ひとのためになることをしぶってるのか?最低だな!」
「ーー違う!俺の中途半端な知識じゃ、間違ってたときに取り返しがつかなくなるから、広くひろがるのは危険なんだって言ってんだ!」
俺の話を聞いて、十分研究してくれるならいいけど、鵜呑みにされちゃ困るんだ。いきなり大々的に広がるのは、正直な話俺も怖いよ。責任がとれないだろうしーー。
「ーーは!こいつらは明日から仕事がないと思え!」
サージの怒鳴り声にタオが耳をふさいだ。他の子供達もそうだ、みんなびくびくしながら耳を押さえている。俺はその様子を見て、眉を寄せた。
ーーまさかとは思うけど、こいつ、仕事中に子供達のことを怒鳴ったりしてないだろうな?
「ーー卑怯だな」
「大事な仕事を、おまえの所為で失うんだーー、可哀想にな!」
「………」
子供達は関係ないのに……、俺は引き結びながらサージを睨んだ。だけど、こいつにはそんなものへでもないみたいだ。
「しごと、なくなっちゃうの?」
「こまるよ……、パンがかえなくなる」
心細そうな顔でタオ達が言った。まだ、6.7歳ぐらいの子供達が大人のように生活の心配をしてる……、この子達に俺の所為で悲しい思いをさせちゃだめだろ…。
「ーー心配しなくていいよ。ーー俺がなんとかするから」
「はっ……!本当にいいんだな!?お、おまえ、俺はあちこちに顔がきくんだからな!」
「それを良い方に役に立てればいいのになーー、もう雇い主じゃないならさっさと帰ってくれーーー」
「あーーー、わかった!ちゃんと仕事はやる!」
慌てたサージが手をオーバーに顔の前で振る。発言を取り消す、とでも言いたいのかね?
「なんだよ、気まぐれだな」
雇用主がこんな性格じゃ子供達にはよくないから、ホントに違う仕事を考えたほうがいいよな……。
「その代わりに、なあツキリーー」
まだいたんだこいつ、話が終わったなら帰ればいいのにーー。
「?」
「オレと付き合え」
「どこにだ?」
あちこちにきく顔で、いったいどこに連れてってくれるんだ?
「ぷっ」
急にサージが吹きだしてゲラゲラ笑いだした。俺、何か面白いこと言ったかな?
「ーー違う。恋人になれ、って言ってんだよ」
「…………嫌だ」
「即答か!付き合ってるやつはいないだろ!」
飛びかかられそうな勢いでグイグイくるけど、俺はそういうの嫌いなんだよ。脳裏にこびりついてる今西と地場を思い出してしまうから……。
「ーー実は国に残してきたひとがいて……」
うちのお父さんとお母さんとタマね、間違いではないだろ?
「はあーーー!」
俺を非難するような目で見てくるけど、逆になんで断られないと思ってるんだ?俺がこいつを好きなところもないけど、こいつだって俺の何を見て付き合いたいって思うのか……、謎だな……。
「くそ!1回ぐらいメシに付き合え!」
「嫌だって」
食事にストレスを持ち込みたくないよ。
「俺が断ったからって、子供達をいじめんなよ。もしなんかあったらーー」
「うるせぇ!おまえにできることなんか何もないくせにな!」
「ーーそうだな……。ちょっとずつ増やしているところだよ」
追いすがりそうな勢いのサージを振り切り、俺は赤いボロキレで作った囲いの中を覗く。
「どうだ?カヤ」
「ツキリーー。これ、どう?」
そこでは丸く円になって座った少年達が、いきいきとした顔をしてクラフトを楽しんでいた。
「おっ、きれいにできたな……」
タオよりも少し年上のカヤは、カラン大橋の子供達のリーダーだ。俺が竹とんぼの作り方を教えたら、俺よりも上手くつくるんだから、手先が器用なんだろうな。
「おまえぐらい器用なら、将来的におもちゃ職人になれるかもな」
「ホント!?他にも作れるものある?」
「う~ん。てまわしゴマとか竹馬とか、遊んでくれるかな……」
基本かくれんぼや木登りをしている子供達なら、喜んでくれるかも。この国の子供がどんなおもちゃで遊んでるのかは知らないけど、この子達には何にもないからね。
「教えてよ」
「もちろん」
「ーー売り物にできるかな?」
「そんなすぐには難しいと思うけど……、焦ることないだろ?」
この子達は朝早くから畑の世話をしたり、午前中はサージのゴミ捨て場でゴミの仕分けをして、そして空いた時間に竹とんぼやカゴ作りをしてるんだ。いまでもがんばりすぎるぐらいがんばってるのに、何を焦っているんだろう……。
「母ちゃんが言うんだ」
「ん?」
「ーー自分がいるからあんたは孤児院に入れないって……」
竹が刺さったのか、カヤが指を舐めた。みんな指先や手に細かい傷ができている。それでも誰も手を止めることはない。
「……カヤ」
「おれは孤児院なんかいやだ。病気の母ちゃんを大事にするんだ」
強く言い切ったカヤがクラフトを再開する。俺はその隣りに座って、竹を切る手伝いをはじめた。
このカラン大橋の下で暮らすひと達は、すべて父親がいない母子達だ。孤児院にはいれば衣食住はきちんと確保されるんだけど、片親でも生きている場合はだめらしい。
ーーけど、たとえいま孤児院にはいれるようになっても、誰も行かないだろうな……。この子達はちゃんとした生活よりも、母親と一緒にいるほうがいいんだからーー……。
難しい問題だよな……、親がいないのなら子供は孤児院にはいれるとか……。そこは臨機応変な対応が大切だよ、働けるお母さんばっかりじゃないんだしーー……。
「ーーここにいつまでもツキリがいるわけじゃない、って母さんも言ってた……」
カヤの弟分のトイルがボソリと言うと、みんなが俺の顔を見てしょんぼりした顔になる。
「ーーそりゃいつまでも世話になるつもりはないよ。今だってファナさん達のお荷物みたいなものだしーー」
まずはひとりで生活できるようにがんばらないとねーー。
ーーきっとクラメンは本物のセラフィナ様のもとでがんばってるんだろうなぁ。他の姫様達は元気かな……、リタナ姫様がハブられてないか心配だよーー。
……あいつ、みんなとうまくやってたらいいけどさーー……。
「………」
「……ツキリ、なんか悲しいの?」
「え?全然だよ」
「ーーう~ん……、うちの母ちゃんが父ちゃんと別れたときと、おんなじ顔してる」
おいおい、子供なのにしっかりしたことを言うんだな……。俺このぐらいのときって、もっと頼りなかったように思うけど。
「………離婚もあるんだね…」
「リコン?婚姻の無効だって母ちゃんは言ってたよ」
「ふうん。ーーつまり結婚をなかったことにするのか?」
「なんかーー、婚姻は雪竜様が認めてくださって成立するものだから、神様からの祝福を受けると、死別以外別れることは認められないんだって」
「へぇーー」
神様が認めたから別れられないなら、なんで神様は結婚を許しちゃったんだ?たぶん神様的には、くっつくのも別れるのも好きにしたらいい、って感じじゃないのか?人間がこだわってるだけだと思うなーー。
「ーー別れるときは、絶対に女が悪いって言われるのよ」
かわいい頬をぷっとふくらませて、アビって名前の少女がむくれる。それはひどい話だ、どうしてどこの世界も女性の立場が低いんだろ?
「ーーまたお金をもらったんだろ?」
「!」
ぐっと言葉につまったサージが、俺を睨みつけてくる。
「悪いのかよ!もったいぶりやがって!ひとのためになることをしぶってるのか?最低だな!」
「ーー違う!俺の中途半端な知識じゃ、間違ってたときに取り返しがつかなくなるから、広くひろがるのは危険なんだって言ってんだ!」
俺の話を聞いて、十分研究してくれるならいいけど、鵜呑みにされちゃ困るんだ。いきなり大々的に広がるのは、正直な話俺も怖いよ。責任がとれないだろうしーー。
「ーーは!こいつらは明日から仕事がないと思え!」
サージの怒鳴り声にタオが耳をふさいだ。他の子供達もそうだ、みんなびくびくしながら耳を押さえている。俺はその様子を見て、眉を寄せた。
ーーまさかとは思うけど、こいつ、仕事中に子供達のことを怒鳴ったりしてないだろうな?
「ーー卑怯だな」
「大事な仕事を、おまえの所為で失うんだーー、可哀想にな!」
「………」
子供達は関係ないのに……、俺は引き結びながらサージを睨んだ。だけど、こいつにはそんなものへでもないみたいだ。
「しごと、なくなっちゃうの?」
「こまるよ……、パンがかえなくなる」
心細そうな顔でタオ達が言った。まだ、6.7歳ぐらいの子供達が大人のように生活の心配をしてる……、この子達に俺の所為で悲しい思いをさせちゃだめだろ…。
「ーー心配しなくていいよ。ーー俺がなんとかするから」
「はっ……!本当にいいんだな!?お、おまえ、俺はあちこちに顔がきくんだからな!」
「それを良い方に役に立てればいいのになーー、もう雇い主じゃないならさっさと帰ってくれーーー」
「あーーー、わかった!ちゃんと仕事はやる!」
慌てたサージが手をオーバーに顔の前で振る。発言を取り消す、とでも言いたいのかね?
「なんだよ、気まぐれだな」
雇用主がこんな性格じゃ子供達にはよくないから、ホントに違う仕事を考えたほうがいいよな……。
「その代わりに、なあツキリーー」
まだいたんだこいつ、話が終わったなら帰ればいいのにーー。
「?」
「オレと付き合え」
「どこにだ?」
あちこちにきく顔で、いったいどこに連れてってくれるんだ?
「ぷっ」
急にサージが吹きだしてゲラゲラ笑いだした。俺、何か面白いこと言ったかな?
「ーー違う。恋人になれ、って言ってんだよ」
「…………嫌だ」
「即答か!付き合ってるやつはいないだろ!」
飛びかかられそうな勢いでグイグイくるけど、俺はそういうの嫌いなんだよ。脳裏にこびりついてる今西と地場を思い出してしまうから……。
「ーー実は国に残してきたひとがいて……」
うちのお父さんとお母さんとタマね、間違いではないだろ?
「はあーーー!」
俺を非難するような目で見てくるけど、逆になんで断られないと思ってるんだ?俺がこいつを好きなところもないけど、こいつだって俺の何を見て付き合いたいって思うのか……、謎だな……。
「くそ!1回ぐらいメシに付き合え!」
「嫌だって」
食事にストレスを持ち込みたくないよ。
「俺が断ったからって、子供達をいじめんなよ。もしなんかあったらーー」
「うるせぇ!おまえにできることなんか何もないくせにな!」
「ーーそうだな……。ちょっとずつ増やしているところだよ」
追いすがりそうな勢いのサージを振り切り、俺は赤いボロキレで作った囲いの中を覗く。
「どうだ?カヤ」
「ツキリーー。これ、どう?」
そこでは丸く円になって座った少年達が、いきいきとした顔をしてクラフトを楽しんでいた。
「おっ、きれいにできたな……」
タオよりも少し年上のカヤは、カラン大橋の子供達のリーダーだ。俺が竹とんぼの作り方を教えたら、俺よりも上手くつくるんだから、手先が器用なんだろうな。
「おまえぐらい器用なら、将来的におもちゃ職人になれるかもな」
「ホント!?他にも作れるものある?」
「う~ん。てまわしゴマとか竹馬とか、遊んでくれるかな……」
基本かくれんぼや木登りをしている子供達なら、喜んでくれるかも。この国の子供がどんなおもちゃで遊んでるのかは知らないけど、この子達には何にもないからね。
「教えてよ」
「もちろん」
「ーー売り物にできるかな?」
「そんなすぐには難しいと思うけど……、焦ることないだろ?」
この子達は朝早くから畑の世話をしたり、午前中はサージのゴミ捨て場でゴミの仕分けをして、そして空いた時間に竹とんぼやカゴ作りをしてるんだ。いまでもがんばりすぎるぐらいがんばってるのに、何を焦っているんだろう……。
「母ちゃんが言うんだ」
「ん?」
「ーー自分がいるからあんたは孤児院に入れないって……」
竹が刺さったのか、カヤが指を舐めた。みんな指先や手に細かい傷ができている。それでも誰も手を止めることはない。
「……カヤ」
「おれは孤児院なんかいやだ。病気の母ちゃんを大事にするんだ」
強く言い切ったカヤがクラフトを再開する。俺はその隣りに座って、竹を切る手伝いをはじめた。
このカラン大橋の下で暮らすひと達は、すべて父親がいない母子達だ。孤児院にはいれば衣食住はきちんと確保されるんだけど、片親でも生きている場合はだめらしい。
ーーけど、たとえいま孤児院にはいれるようになっても、誰も行かないだろうな……。この子達はちゃんとした生活よりも、母親と一緒にいるほうがいいんだからーー……。
難しい問題だよな……、親がいないのなら子供は孤児院にはいれるとか……。そこは臨機応変な対応が大切だよ、働けるお母さんばっかりじゃないんだしーー……。
「ーーここにいつまでもツキリがいるわけじゃない、って母さんも言ってた……」
カヤの弟分のトイルがボソリと言うと、みんなが俺の顔を見てしょんぼりした顔になる。
「ーーそりゃいつまでも世話になるつもりはないよ。今だってファナさん達のお荷物みたいなものだしーー」
まずはひとりで生活できるようにがんばらないとねーー。
ーーきっとクラメンは本物のセラフィナ様のもとでがんばってるんだろうなぁ。他の姫様達は元気かな……、リタナ姫様がハブられてないか心配だよーー。
……あいつ、みんなとうまくやってたらいいけどさーー……。
「………」
「……ツキリ、なんか悲しいの?」
「え?全然だよ」
「ーーう~ん……、うちの母ちゃんが父ちゃんと別れたときと、おんなじ顔してる」
おいおい、子供なのにしっかりしたことを言うんだな……。俺このぐらいのときって、もっと頼りなかったように思うけど。
「………離婚もあるんだね…」
「リコン?婚姻の無効だって母ちゃんは言ってたよ」
「ふうん。ーーつまり結婚をなかったことにするのか?」
「なんかーー、婚姻は雪竜様が認めてくださって成立するものだから、神様からの祝福を受けると、死別以外別れることは認められないんだって」
「へぇーー」
神様が認めたから別れられないなら、なんで神様は結婚を許しちゃったんだ?たぶん神様的には、くっつくのも別れるのも好きにしたらいい、って感じじゃないのか?人間がこだわってるだけだと思うなーー。
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