水に愛された子

わかば

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海での出会い

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僕の海に行きたいという提案はすぐに決定した。
「海に行きたいなんて、まだまだ子供だなあ。」
と父さんに笑われたが、そんなこと気にもしなかった。あの子に会える。それだけが嬉しかった。


 7月31日。やっと海につけて、僕はかなり興奮していた。なんせ、ずっと不思議に思っていたあの子に会えるかもしれないのだから。それ以前に、やっぱり海が楽しみな自分もいた。
「早く遊ぼうぜっ!」
「待ってよ、兄さん。」
でも、あの子がいるのは深くくらい海の底だ。一体どうやって会えばいいというのだろうか?よくわからず、とりあえず遊ぶことにする。3泊する予定だから、どこかのタイミングで会えればいい。
「ほら、お前のためにイルカ用意したぞ、イルカ!」
「なっ、兄さん、ばっかじゃねえの?バイト代なんてものに使ってんだよ?」
「使わねえの?」
「いや、使うけどさ!」
こんなに楽しく兄さんと遊んだのはいつぶりだろうか?兄さんもすごく楽しそうで、僕も嬉しかった。
しばらく遊ぶと、二人とも疲れてしまって、母さんと父さんが待っている砂浜へ戻った。二人は珍しくだらだらしていて、
「何してるの?」
と聞くと、
「なにも。」
と返って来た。面白い家族だ。
「ちょっと海に浸かりながら休んでくるよ。」
「ふやけないようにね、皮。」
息子の皮の心配をするとは、やはり母さんも面白い。
海に足をそっとつけ、波が引いたり寄って来たりするのを見守った。その時、透明の何かが見えて、こう言ったんだ。
「私に開いに来てくれたの?信二。」
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