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第1章・綺麗なエルフ族の女の子
023:受け継いだ志
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ミランは神父さまに育てられる事になった。
そしてまたも偶然なのか、知る事が運命なのか。
ミランの村が火事になって人間が死んだ理由が、書かれていた新聞をたまたま見つけてしまったのである。
「こ これは本当なの………どうして、こんな理由で、父さんと母さんが殺されなくちゃいけないんだ………」
新聞に書かれていた事は村を襲った山火事は、事故ではなく町の人間たちが火を放った事件だったのである。
その理由として挙げられているのが、ミランたちが《エデン人》と呼ばれているからだとも書かれていた。
「こんな理由で、僕たちは迫害をされなきゃいけないのか………こんな世界に救いなんてない!!」
この日を境にミランは肩の刺青を、神父さまの魔法で消してもらって名前もミランから《アラン》という風に変えた。
16歳になって成人を迎えると、直ぐに教会を出て自分と同じ様な人たちを救いたいと冒険者ギルドに登録した。
これこそがアランが、力を求めている理由だった。
* * *
断片的ではあるが俺はアランの記憶を覗いた。
何やら迫害を受けている様だった。
これがスペリアル魔石に手を出すまで、アランを追い詰めていた記憶なのだろうか。
早く強くなって多くの人を守りたいからと力を求めていたが、変に近道をしたがせいでアランは人を辞めたのだろう。
「アンタは自分の人生に押し潰されたのか………まぁ見とけや。俺が、アンタの夢を引き継いでやるからさ」
殺した人間としての責務として、アランの虐げられる人間がいない国を作りたいという夢を引き継ぐ事を宣言した。
エッタさんもアランの亡骸を見て、手を組んで目を瞑り亡くなったのだから安らかに眠って欲しいと祈りを捧げる。
「驚いたな。エッタさんが、あんなにも強力な魔法を使えるなんて、さすがはエルフ族だよ」
「そんな事はありません。結局なところ倒したのは、ミナト様で私は微力しか力になれませんでした………」
とてもエッタさんは謙遜しがちな人だが、俺が魔人化したアランを倒せたのは、エッタさんの魔法をコピーしたからである。
それでなければ確実に俺は、魔人化したアランによって殺されていて、市民も多く殺されていたのは確実だろう。
密かにエッタさんへの感謝を感じていると、ピタッとエッタさんは俺の肩に頭を寄せて目を瞑る。
「私の無念が晴れたわけじゃないですが、今できる最大限な事はできた気がします………それもこれも、ミナト様が力を貸してくれたからです。私は感謝してもしきれません」
「そんな事を無いよ。俺も色々と反省点があるんだ………その1つに、このアランを魔人化させてしまったって事もある」
「人間、1人には出来る事の限界があります………だけど、人と人が力を合わせれば限界なんて簡単に越えられるものです。これからは、私もお供するので限界を超えていきましょ」
エッタさんのいう通りだ。
俺がどれだけコピーの力で、強くなったところで俺に出来る事なんて限られているんだ。
それならエッタさんや周りの人たちと協力して、大きな夢を果たせる様に頑張っていこう。
そんな事を思っていると王国兵たちが、コロッセオの中に入ってきて俺たちを取り囲むのである。
「抵抗するな!! そのまま地面に跪け!!」
「な なんだよ!? なんで、俺たちが囲まれてんだよ!?」
「お前たちが、この魔人化騒動の犯人だろ!!」
「ちょっ!? はっ!?」
どうやら俺たちは兵士に、魔人化騒動の犯人だと思われているみたいだな。
ここで暴れるのも良いが面倒な事が増えそうな為に、ここは両手を上げて抵抗する気は無いとアピールしておく。
「ちょっと待て!! ソイツは魔人を倒した英雄だぞ………丁重に扱わなかったら、国王さまにどやされると思うぞぉ」
「お前は、だれ……十二聖王さまっ!?」
「良いから武器を下ろしてやれって、今やるべき事はアランの遺体を教会に運ぶ事だ」
ケヴィンは俺たちが連行されそうになっている時、魔人を倒したのは俺たちだと言って助けてくれた。
その言葉を信じて兵士たちは、剣を下ろしアランの遺体を清める為に教会へ運んでいく。
「へい。ミナトだっけ? 駆け出し冒険者が、魔人………しかもアランレベルの奴を、ほぼ単体で倒すなんてな」
「全くもって単体じゃねぇよ。アンタがいなきゃやられてただろうし、エッタさんがいなきゃ死んでたからな」
「祖母って言ったろ。とにかく今は、治療でもして来いよ」
十二聖王が俺を褒めて来た。
何かと十二聖王は嫌な奴ばかりかと思っていたが、ちゃんとまともな人間も居るんだな。
そんな事を思いながら俺はエッタさんに連れ添われながら、キチンとした治療を受けに行った。
そして俺たちが去ったコロッセオに、2人のローブを着た人間がアランが倒れていたところを眺めている。
この2人こそがアランにスペリアル魔石を渡し、魔人化を引き起こさせた張本人たちとも言える。
「やはり十二聖王クラスの人間が、魔人化したら強力な存在に変貌するな………しかし、想定外だったのが」
「あの男の強さか………まさか突然に現れたエルフ族の女同様に光魔法の高位まで使えるとは」
「それでも今回の収穫は確実なモノだ………直ぐに《完璧な親方》に伝えるんだ」
ローブの男たちが手に入れた情報を銀翼の夜明け団のボスへ渡しに帰還するのである。
* * *
俺は医者に診察してもらったが、腹にもらった傷も完璧に塞がっており、擦り傷などを除けば大きな怪我は見つからなかった。
こんな事があるのかと思っていながらも、きっとエッタさんと手を繋いだ時に光魔法の恩恵をもらったのだと思う様にした。
「エッタさんの光魔法って凄いんだなぁ。本気で、死んだと思ったんだけどね………」
「ミナト様は、簡単に死なせませんよ!! この私が居る限りはですけどね!!」
かなりエッタさんとの距離が近づいてきて、今にも唇と唇が重なるといったところで俺たちの前にある2人が現れた。
「2人とも無事で良かったですわん!!」
「おぉカエデちゃんとシュナちゃんも怪我は無さそうだね」
「私たちも無事だし避難民にも死者は出てないにゃ………それよりも2人とも、何かしようとしてなかったかなにゃ?」
「し してないよ!! なにも、キスなんて………」
「ミナト様!?」
避難民の誘導を率先していたカエデちゃんたちが、避難民たちに死者は出ていないと報告してくれた。
的確な動きで死者が出てもおかしくは無いところだったが、なんとか無事に済んだ事に安堵しながらも、エッタさんと良い雰囲気だった為に少し残念だと意気消沈していた。
そんな時に勘のいいシュナちゃんが、俺とエッタさんを交互に見て様子が少し、いつもと違ったのだろう。
少しニヤッとしながら俺たちに対して、イジるようにグイグイッと詰め寄ってくるのである。
「と とにかく!! 魔人が出たのに、誰1人として死んでいないのは素晴らしい事だ」
「その通りだ。まさか魔人が出たのに、死者がいないなんて異例の事だ………その話を国王さまがしたいみたいだぞ」
「たしかケヴィンだっけか?」
「おっも、ちゃんと自己紹介していなかったな。俺は《十二聖王・序列10位》の〈ケヴィン=フーパー〉だ」
俺が話を変えたいと無理矢理に、別の話へ舵をきったところ十二聖王でアラン討伐に協力してくれたケヴィンが現れた。
そして このタイミングでケヴィンが、アランよりも2つランク上の10位に位置している事を知った。
そしてまたも偶然なのか、知る事が運命なのか。
ミランの村が火事になって人間が死んだ理由が、書かれていた新聞をたまたま見つけてしまったのである。
「こ これは本当なの………どうして、こんな理由で、父さんと母さんが殺されなくちゃいけないんだ………」
新聞に書かれていた事は村を襲った山火事は、事故ではなく町の人間たちが火を放った事件だったのである。
その理由として挙げられているのが、ミランたちが《エデン人》と呼ばれているからだとも書かれていた。
「こんな理由で、僕たちは迫害をされなきゃいけないのか………こんな世界に救いなんてない!!」
この日を境にミランは肩の刺青を、神父さまの魔法で消してもらって名前もミランから《アラン》という風に変えた。
16歳になって成人を迎えると、直ぐに教会を出て自分と同じ様な人たちを救いたいと冒険者ギルドに登録した。
これこそがアランが、力を求めている理由だった。
* * *
断片的ではあるが俺はアランの記憶を覗いた。
何やら迫害を受けている様だった。
これがスペリアル魔石に手を出すまで、アランを追い詰めていた記憶なのだろうか。
早く強くなって多くの人を守りたいからと力を求めていたが、変に近道をしたがせいでアランは人を辞めたのだろう。
「アンタは自分の人生に押し潰されたのか………まぁ見とけや。俺が、アンタの夢を引き継いでやるからさ」
殺した人間としての責務として、アランの虐げられる人間がいない国を作りたいという夢を引き継ぐ事を宣言した。
エッタさんもアランの亡骸を見て、手を組んで目を瞑り亡くなったのだから安らかに眠って欲しいと祈りを捧げる。
「驚いたな。エッタさんが、あんなにも強力な魔法を使えるなんて、さすがはエルフ族だよ」
「そんな事はありません。結局なところ倒したのは、ミナト様で私は微力しか力になれませんでした………」
とてもエッタさんは謙遜しがちな人だが、俺が魔人化したアランを倒せたのは、エッタさんの魔法をコピーしたからである。
それでなければ確実に俺は、魔人化したアランによって殺されていて、市民も多く殺されていたのは確実だろう。
密かにエッタさんへの感謝を感じていると、ピタッとエッタさんは俺の肩に頭を寄せて目を瞑る。
「私の無念が晴れたわけじゃないですが、今できる最大限な事はできた気がします………それもこれも、ミナト様が力を貸してくれたからです。私は感謝してもしきれません」
「そんな事を無いよ。俺も色々と反省点があるんだ………その1つに、このアランを魔人化させてしまったって事もある」
「人間、1人には出来る事の限界があります………だけど、人と人が力を合わせれば限界なんて簡単に越えられるものです。これからは、私もお供するので限界を超えていきましょ」
エッタさんのいう通りだ。
俺がどれだけコピーの力で、強くなったところで俺に出来る事なんて限られているんだ。
それならエッタさんや周りの人たちと協力して、大きな夢を果たせる様に頑張っていこう。
そんな事を思っていると王国兵たちが、コロッセオの中に入ってきて俺たちを取り囲むのである。
「抵抗するな!! そのまま地面に跪け!!」
「な なんだよ!? なんで、俺たちが囲まれてんだよ!?」
「お前たちが、この魔人化騒動の犯人だろ!!」
「ちょっ!? はっ!?」
どうやら俺たちは兵士に、魔人化騒動の犯人だと思われているみたいだな。
ここで暴れるのも良いが面倒な事が増えそうな為に、ここは両手を上げて抵抗する気は無いとアピールしておく。
「ちょっと待て!! ソイツは魔人を倒した英雄だぞ………丁重に扱わなかったら、国王さまにどやされると思うぞぉ」
「お前は、だれ……十二聖王さまっ!?」
「良いから武器を下ろしてやれって、今やるべき事はアランの遺体を教会に運ぶ事だ」
ケヴィンは俺たちが連行されそうになっている時、魔人を倒したのは俺たちだと言って助けてくれた。
その言葉を信じて兵士たちは、剣を下ろしアランの遺体を清める為に教会へ運んでいく。
「へい。ミナトだっけ? 駆け出し冒険者が、魔人………しかもアランレベルの奴を、ほぼ単体で倒すなんてな」
「全くもって単体じゃねぇよ。アンタがいなきゃやられてただろうし、エッタさんがいなきゃ死んでたからな」
「祖母って言ったろ。とにかく今は、治療でもして来いよ」
十二聖王が俺を褒めて来た。
何かと十二聖王は嫌な奴ばかりかと思っていたが、ちゃんとまともな人間も居るんだな。
そんな事を思いながら俺はエッタさんに連れ添われながら、キチンとした治療を受けに行った。
そして俺たちが去ったコロッセオに、2人のローブを着た人間がアランが倒れていたところを眺めている。
この2人こそがアランにスペリアル魔石を渡し、魔人化を引き起こさせた張本人たちとも言える。
「やはり十二聖王クラスの人間が、魔人化したら強力な存在に変貌するな………しかし、想定外だったのが」
「あの男の強さか………まさか突然に現れたエルフ族の女同様に光魔法の高位まで使えるとは」
「それでも今回の収穫は確実なモノだ………直ぐに《完璧な親方》に伝えるんだ」
ローブの男たちが手に入れた情報を銀翼の夜明け団のボスへ渡しに帰還するのである。
* * *
俺は医者に診察してもらったが、腹にもらった傷も完璧に塞がっており、擦り傷などを除けば大きな怪我は見つからなかった。
こんな事があるのかと思っていながらも、きっとエッタさんと手を繋いだ時に光魔法の恩恵をもらったのだと思う様にした。
「エッタさんの光魔法って凄いんだなぁ。本気で、死んだと思ったんだけどね………」
「ミナト様は、簡単に死なせませんよ!! この私が居る限りはですけどね!!」
かなりエッタさんとの距離が近づいてきて、今にも唇と唇が重なるといったところで俺たちの前にある2人が現れた。
「2人とも無事で良かったですわん!!」
「おぉカエデちゃんとシュナちゃんも怪我は無さそうだね」
「私たちも無事だし避難民にも死者は出てないにゃ………それよりも2人とも、何かしようとしてなかったかなにゃ?」
「し してないよ!! なにも、キスなんて………」
「ミナト様!?」
避難民の誘導を率先していたカエデちゃんたちが、避難民たちに死者は出ていないと報告してくれた。
的確な動きで死者が出てもおかしくは無いところだったが、なんとか無事に済んだ事に安堵しながらも、エッタさんと良い雰囲気だった為に少し残念だと意気消沈していた。
そんな時に勘のいいシュナちゃんが、俺とエッタさんを交互に見て様子が少し、いつもと違ったのだろう。
少しニヤッとしながら俺たちに対して、イジるようにグイグイッと詰め寄ってくるのである。
「と とにかく!! 魔人が出たのに、誰1人として死んでいないのは素晴らしい事だ」
「その通りだ。まさか魔人が出たのに、死者がいないなんて異例の事だ………その話を国王さまがしたいみたいだぞ」
「たしかケヴィンだっけか?」
「おっも、ちゃんと自己紹介していなかったな。俺は《十二聖王・序列10位》の〈ケヴィン=フーパー〉だ」
俺が話を変えたいと無理矢理に、別の話へ舵をきったところ十二聖王でアラン討伐に協力してくれたケヴィンが現れた。
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