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第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
079:散り散り
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俺たちの次の目的地はフロマージュ王国だが、そのフロマージュ王国城内の国王の間にだらしなく王座に座る男がいた。
その男は頬が痩けており見るからに不健康で、髪の毛もボサボサで不気味な雰囲気を醸し出している。
「フランターヤが死んだのか………まぁ師団長のレベルにも行っていない奴が死んだだけの事か」
「オリヴァー様。こちらに第6師団を除いた6つの師団長が集まりました………」
「レラールは、どうした? ここに7雄が揃わないと話にならないだろ」
「し しかしですね。レラールはツァリーヌ王国にて大怪我を負った模様でして………」
フロマージュ王国の国王がカホアール教団の教祖だった。
そんなオリヴァーはフランターヤの死に対して、そこまで何かを感じているわけではなかった。
それよりも次の戦いについての心配をしており、ここに師団長を呼ぶ様にと言っていた。
「大怪我だと? それはフランターヤを殺した人間と、同一人物なのか?」
「いえ。深くは調査が行き届いておりませんが、サブマスターを殺害した人間とは別の様です」
「フランターヤを殺し、レラールに深傷を負わせた………侮れない連中が、この国に近づいているな」
オリヴァーはフランターヤに続いて、第6師団の師団長レラールを倒した侮れない連中が来ると確信している。
「その場合は、どういたしましょうか?」
「ツァリーヌ王国との国境には、あのトラップが仕掛けられているんだったよな?」
「はいっ!! そのトラップに関しましては、既に準備が整っております!!」
「なら問題は無いだろう。どんなに強い奴でも混乱の中にあれば勝つのは容易い………女神スミカの御心のままに」
それなりの準備をしているのだろう。
オリヴァーの不健康そうに見える口角が、少し上がって子供なら泣き出しそうな笑みを浮かべる。
こんな人間が教祖と名乗って良いのかは、少し疑問があるところではある。
* * *
俺たちはツァリーヌ王国でフランターヤを倒し、次の国であるフロマージュ王国に向けて出発していた。
その移動でも俺は酔ってしまって動けずにいると、馬車の外が目が眩む程の光に包まれた。
「どうしたの!!」
「何が起きたんだわん!?」
「落ち着いてにゃ………」
「この光は………」
「これは何でござるか!?」
俺がダウンしている時にエッタさんたちは混乱している。
何とか落ち着かせたいと体を起こした瞬間に、さっきまでとは比べ物にならない強い光で目を瞑った。
次の瞬間、俺が居たのは馬車の中ではなく見た事もない様な森の中だったのである。
「こ ここはどこだ?」
「ミナト様っ!! ミナト様も飛ばされたんですか!!」
「私も飛ばされた………」
「エッタさんに、イローナちゃんまで………カエデちゃんたちは一緒じゃない?」
「はい。ここに飛ばされたのは、私たちだけみたいです」
俺は焦って周りを見渡してみると、本当に森林って感じがして村も見当たらない。
するとエッタさんとイローナちゃんたちも、飛ばされたみたいで俺のところに駆け寄ってきてくれた。
2人も飛ばされているという事は、カエデちゃんたちもいると予想したが離れ離れになったみたいだ。
「とにかく、ここは何処かを調べなくちゃな」
「それなら問題ないと思いますよ。フロマージュ王国にしか咲かない花があるので、国土の2割である森林地帯にトラップ魔法で飛ばされたんだと思います」
「そっか。なんとか国内には飛ばされたみたいだね………それなら王都を目指せば合流はできるかな」
どうやらトラップ魔法によって俺たちと、カエデちゃんたちは別々の場所に飛ばされたみたいだ。
俺たちがいるのは別の国だったら困ったが、フロマージュ王国の森林地帯に飛ばされたらしい。
「まぁ森の中を闇雲に歩くのは危険だから………って思ったけどエルフのエッタさんなら森の歩き方は分かる?」
「もちろんです!! 自慢ではありませんが、何百年も森の中で生活しているので問題ありません!!」
俺は森の中の歩き方を知らないので、歩き回るのは危険かと考えていたがエッタさんが視界に入る。
エッタさんならばと思って聞いてみると、ムフーッと胸を叩いて自慢げにエッタさんは森の歩き方は任せてと言った。
「エルフ族には、森の声を聞くっていうのができるんです!!」
「そういう事もできるんだなぁ。それじゃあ、エッタさんに全てを任せよう!!」
「任せられました!! ミナト様、イローナちゃん、いきましょうか!!」
これだけ自信満々なエッタさんは見た事がない。
森から脱出するのはエッタさんに任せれば良いが、無事にカエデちゃんたちと合流できるのだろうか。
って考えていると1時間くらいが経った時に、エッタさんは涙目になって周りをキョロキョロしていた。
「エッタさん? もしかして……」
「迷ったとかじゃないんです!! 森の声が、今日に限って聞こえて来ないんです!!」
「んー、トラップが掛けられていたって考えると………エルフ対策をしている可能性もあるからね」
「ううー。そうなら良いんですがぁ………」
「エッタさんが凹んでるの初めて見た……」
エッタさんは森の声が聞こえないみたいだ。
ここに飛ばされた様に、何か森に細工をしておりエルフ対策をしている可能性は十分にある。
凹んでいるエッタさんを俺は慰めているが、イローナちゃんは見た事がないエッタさんなので面白がっている。
「まっ。とにかく急いでも仕方ないから落ち着いて、この状況を打破する手を考えようか」
「ミナト。あそこに何か建造物が見える」
「本当に? とりあえず、そこに行ってみるか」
俺がグスングスンッと泣いているエッタさんを慰めていると、イローナちゃんが建造物を発見していた。
ここら辺には手がかりがないので、とりあえずイローナちゃんが見つけた建造物に行ってみる事にした。
「ん? 人工物っていうか………神殿? アカシア島で見た奴に似てるね」
「確かにそうね……」
「入ってみますか?」
「そうだね。せっかく見つけたんだから中を調査して、それなりの手がかりが手に入れば良いね」
建造物とはアカシア島にあった神殿に似ている建物だった。
人工物である事は変わりないので、とりあえずは中に入って詳しく調べてみる事にした。
神殿の中は昼間でも奥が見えないくらいに暗く、俺が炎魔法で中を照らして進んでいく。
「壁にも色々と描かれてるなぁ………何1つ読めないけど」
「こっちの壁には、7種の神器について書かれてる」
「なんだって!?」
「イローナちゃん、これが読めるんですか?」
「私の両親が考古学者だから、一緒に勉強していたから分かる様になった」
壁に炎の光を当てて見てみるが、俺には何が書かれているのか理解ができやしない。
しかしイローナちゃんは壁画をジッとみていると、この壁には世界に散らばっている7種の神器について書かれてるらしい。
古代文字が読めるのかと俺とエッタさんは驚愕するが、イローナちゃんは比較的落ち着いた様子で視線を壁画に戻す。
「それで7種の神器について、どんな風に書かれているの?」
「詳しくは調べなきゃ分からないけど………7種の神器が揃った時に、ある不幸が起きるって書かれてるのは分かる」
「そんな不吉な事が書かれてるのか………」
この壁画には神器について書かれていたが、引くくらい不吉な事が書かれており顔を顰めた。
その男は頬が痩けており見るからに不健康で、髪の毛もボサボサで不気味な雰囲気を醸し出している。
「フランターヤが死んだのか………まぁ師団長のレベルにも行っていない奴が死んだだけの事か」
「オリヴァー様。こちらに第6師団を除いた6つの師団長が集まりました………」
「レラールは、どうした? ここに7雄が揃わないと話にならないだろ」
「し しかしですね。レラールはツァリーヌ王国にて大怪我を負った模様でして………」
フロマージュ王国の国王がカホアール教団の教祖だった。
そんなオリヴァーはフランターヤの死に対して、そこまで何かを感じているわけではなかった。
それよりも次の戦いについての心配をしており、ここに師団長を呼ぶ様にと言っていた。
「大怪我だと? それはフランターヤを殺した人間と、同一人物なのか?」
「いえ。深くは調査が行き届いておりませんが、サブマスターを殺害した人間とは別の様です」
「フランターヤを殺し、レラールに深傷を負わせた………侮れない連中が、この国に近づいているな」
オリヴァーはフランターヤに続いて、第6師団の師団長レラールを倒した侮れない連中が来ると確信している。
「その場合は、どういたしましょうか?」
「ツァリーヌ王国との国境には、あのトラップが仕掛けられているんだったよな?」
「はいっ!! そのトラップに関しましては、既に準備が整っております!!」
「なら問題は無いだろう。どんなに強い奴でも混乱の中にあれば勝つのは容易い………女神スミカの御心のままに」
それなりの準備をしているのだろう。
オリヴァーの不健康そうに見える口角が、少し上がって子供なら泣き出しそうな笑みを浮かべる。
こんな人間が教祖と名乗って良いのかは、少し疑問があるところではある。
* * *
俺たちはツァリーヌ王国でフランターヤを倒し、次の国であるフロマージュ王国に向けて出発していた。
その移動でも俺は酔ってしまって動けずにいると、馬車の外が目が眩む程の光に包まれた。
「どうしたの!!」
「何が起きたんだわん!?」
「落ち着いてにゃ………」
「この光は………」
「これは何でござるか!?」
俺がダウンしている時にエッタさんたちは混乱している。
何とか落ち着かせたいと体を起こした瞬間に、さっきまでとは比べ物にならない強い光で目を瞑った。
次の瞬間、俺が居たのは馬車の中ではなく見た事もない様な森の中だったのである。
「こ ここはどこだ?」
「ミナト様っ!! ミナト様も飛ばされたんですか!!」
「私も飛ばされた………」
「エッタさんに、イローナちゃんまで………カエデちゃんたちは一緒じゃない?」
「はい。ここに飛ばされたのは、私たちだけみたいです」
俺は焦って周りを見渡してみると、本当に森林って感じがして村も見当たらない。
するとエッタさんとイローナちゃんたちも、飛ばされたみたいで俺のところに駆け寄ってきてくれた。
2人も飛ばされているという事は、カエデちゃんたちもいると予想したが離れ離れになったみたいだ。
「とにかく、ここは何処かを調べなくちゃな」
「それなら問題ないと思いますよ。フロマージュ王国にしか咲かない花があるので、国土の2割である森林地帯にトラップ魔法で飛ばされたんだと思います」
「そっか。なんとか国内には飛ばされたみたいだね………それなら王都を目指せば合流はできるかな」
どうやらトラップ魔法によって俺たちと、カエデちゃんたちは別々の場所に飛ばされたみたいだ。
俺たちがいるのは別の国だったら困ったが、フロマージュ王国の森林地帯に飛ばされたらしい。
「まぁ森の中を闇雲に歩くのは危険だから………って思ったけどエルフのエッタさんなら森の歩き方は分かる?」
「もちろんです!! 自慢ではありませんが、何百年も森の中で生活しているので問題ありません!!」
俺は森の中の歩き方を知らないので、歩き回るのは危険かと考えていたがエッタさんが視界に入る。
エッタさんならばと思って聞いてみると、ムフーッと胸を叩いて自慢げにエッタさんは森の歩き方は任せてと言った。
「エルフ族には、森の声を聞くっていうのができるんです!!」
「そういう事もできるんだなぁ。それじゃあ、エッタさんに全てを任せよう!!」
「任せられました!! ミナト様、イローナちゃん、いきましょうか!!」
これだけ自信満々なエッタさんは見た事がない。
森から脱出するのはエッタさんに任せれば良いが、無事にカエデちゃんたちと合流できるのだろうか。
って考えていると1時間くらいが経った時に、エッタさんは涙目になって周りをキョロキョロしていた。
「エッタさん? もしかして……」
「迷ったとかじゃないんです!! 森の声が、今日に限って聞こえて来ないんです!!」
「んー、トラップが掛けられていたって考えると………エルフ対策をしている可能性もあるからね」
「ううー。そうなら良いんですがぁ………」
「エッタさんが凹んでるの初めて見た……」
エッタさんは森の声が聞こえないみたいだ。
ここに飛ばされた様に、何か森に細工をしておりエルフ対策をしている可能性は十分にある。
凹んでいるエッタさんを俺は慰めているが、イローナちゃんは見た事がないエッタさんなので面白がっている。
「まっ。とにかく急いでも仕方ないから落ち着いて、この状況を打破する手を考えようか」
「ミナト。あそこに何か建造物が見える」
「本当に? とりあえず、そこに行ってみるか」
俺がグスングスンッと泣いているエッタさんを慰めていると、イローナちゃんが建造物を発見していた。
ここら辺には手がかりがないので、とりあえずイローナちゃんが見つけた建造物に行ってみる事にした。
「ん? 人工物っていうか………神殿? アカシア島で見た奴に似てるね」
「確かにそうね……」
「入ってみますか?」
「そうだね。せっかく見つけたんだから中を調査して、それなりの手がかりが手に入れば良いね」
建造物とはアカシア島にあった神殿に似ている建物だった。
人工物である事は変わりないので、とりあえずは中に入って詳しく調べてみる事にした。
神殿の中は昼間でも奥が見えないくらいに暗く、俺が炎魔法で中を照らして進んでいく。
「壁にも色々と描かれてるなぁ………何1つ読めないけど」
「こっちの壁には、7種の神器について書かれてる」
「なんだって!?」
「イローナちゃん、これが読めるんですか?」
「私の両親が考古学者だから、一緒に勉強していたから分かる様になった」
壁に炎の光を当てて見てみるが、俺には何が書かれているのか理解ができやしない。
しかしイローナちゃんは壁画をジッとみていると、この壁には世界に散らばっている7種の神器について書かれてるらしい。
古代文字が読めるのかと俺とエッタさんは驚愕するが、イローナちゃんは比較的落ち着いた様子で視線を壁画に戻す。
「それで7種の神器について、どんな風に書かれているの?」
「詳しくは調べなきゃ分からないけど………7種の神器が揃った時に、ある不幸が起きるって書かれてるのは分かる」
「そんな不吉な事が書かれてるのか………」
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