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第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
000:SS《もう1つの物語》
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話は現代から24年前に遡る。場所は砂漠が国土の8割を占めるフロマージュ王国の残りの2割テコニック森林になる。
テコニック森林の中にある《ランディーン村》に、後に冒険者の最高峰の位に属し、最後には悪名として歴史に名を残す事となる赤ちゃんが産まれた。
「あらあら貴方と私に、よく似て可愛い赤ちゃんだわぁ」
「自分の事を可愛いって言ってるねぇ………」
村の中で建築関係で働いている父《ナルス=ネテル》と、専業主婦の母《ベーベル=ネテル》の間に、元気な男の子《ミラン=ネテル》が生まれた。
ミランは2人から愛情を多く受けて、すくすくと育ち5歳になった年、ミランの右肩にエデン人の証である三角形と三角形を逆さにしたマークの刺青が彫られた。
「このマークはなぁに?」
「これはね。私たちは皆んな家族っていう証なの………だから、ミランは皆んなに優しくするのよ」
「うんっ!!」
ベーベルはミランに本当の事を教える事ができずに、小さい時にははぐらかす言い方で説明していた。小さい時だからこそ深くまで聞いて来ない為、なんとかエデン人の説明を回避していた。
しかし刺青を彫ってから数日もしないうちに、ミランは刺青のせいで村の外の街で石を投げられ迫害を受ける。その出来事は重大な出来事でありながら嫌な出来事な為に、ミランは記憶から無理矢理にでも消しており12歳になる。
「お母さん。お父さんの書斎で、本を読んでも良い?」
「うん。本棚が倒れてきたら大変だから、それには気をつけるのよぉ~」
「はーい」
成長するにつれて生まれ持った頭脳の高さを発揮するように、ミランはナルスの書斎で本を読み漁る。普通なら12歳が読まないような本まで読んでいる。
そんな時にミランが手に取ってみた本は、エデン人について過去の人が書いた本だった。その本を読んでエデン人が受けてきた差別に怒りを覚えるのである。
「どうして僕たちが、こんな気持ちにならなきゃいけないんだ。どうして石を投げられなきゃいけないんだ………」わ
齢12歳にして自分たち人種の業について、他人種に向けての怒りを覚えていたのである。自分が生まれた瞬間から人類に嫌われていたら、どんな人間だって同じ事を思うだろう。
それをミランは12歳にして知ってしまい、将来は自分がエデン人の地位を上げようと心に決める。
しかし その日の夜にランディーン村に、火が放たれて山全体が火の海にやってしまった。ミランは両親に何とか逃がしてもらい命は助かったが、駆け込んだ教会で両親も含んだ村民の殆どが死亡した事を知る事になった。
「神父様。今日からぼ………俺は訓練を積んで、世界のエデン人を救う救世主になるよ!!」
「そうか……その夢は、とても素晴らしいものだ。私も全力で手助けをさせてもらおう」
両親が亡くなった事で、今日からミランは教会で暮らす事となった。それに合わせて自分のような子供たちを助ける英雄になるべく、ミランは剣と体術の訓練をスタートした。
勉学と共にミランは冒険者としての才能もあり、オリジナルスキルが覚醒し16歳の時に冒険者として旅を始めた。フロマージュ王国を出国して最初に向かったのは隣国《ノースカリクッパ王国》である。
「世界連盟非加盟国とは言えども………ここまで内戦で、荒れに荒れまくるか?」
ノースカリクッパは世界連盟に加盟していない国であり、内戦が昔から続いて荒れまくっている国だ。内戦は王国軍と革命軍が援軍を送っている市民軍の内戦である。
「アランさんですか? 最近、噂になっている冒険者の?」
「え? そうだけど、アンタは?」
「自分は市民軍で、指揮官をしている《グランドル》というものなんですが………隣良いですか?」
酒場でアランに話しかけて来たのは、市民軍として戦っている兵士だったのである。アランとしてと内戦の情勢は聞きたいところなので隣に座らせて戦況を聞く。
「現在は国王軍側が優勢ってところですかね………それに今は、ブギーマンと疫病の《黒戦病》が流行ってまして………」
「黒戦病は世界三大疫病の1つだよな? ブギーマンって聞いた事ないが何なんだ?」
「ブギーマンを知らないんですか? ブギーマンというのは、元々は幽霊的な存在だったんですけど、最近ノースカリクッパを中心に周辺国で連続殺人を起こしてる奴です」
どうやら市民軍は流行病と、ブギーマンという謎の犯罪者によって内戦は不利な状況にあるという。それを聞いて内戦も大変なんだろうなと思って酒を飲み進める。
そんな時アランがいる街に、国王軍が攻め込んできて市民たちを虐殺していっている。
「なんちゅう。自分の国の国民を虐殺なんて………あんまり関わりたくは無いけど、ちょっと首を突っ込ませてもらうわ」
あまりの虐殺ぶりにアランは見て見ぬ振りはできず、関わり合いにはなりたく無かったが助ける事にした。後に、この街での闘いぶりが冒険者ギルドから評価されてSランクに昇格する。
そのままアランは中陸の《ビスク帝国》《カレッツ王国》《トルマ王国》、大大陸の《ハギス帝国》《エスカベッシュ王国》と世界各地を回って冒険者として実力をつける。
そしてアランが自身の中で最高の偉業、狼人間の討伐を単体で行い世界がアランを認めSSSランクに昇格し、遂に冒険者最高の栄誉である十二聖王に名前を連ねた。
「遂に……遂に十二聖王の地位まで上り詰めたぞ」
アランは十二聖王に上り詰めてからというもの、冒険者になりたいと思っていた頃の気持ちを忘れていた。ひたすらに十二聖王という王座にふんぞり返ってあぐらをかいていた。
その時にミナトという若造の男と出会って、コテンパンにやられ最終的にはスペリアル魔石に手を出し魔人となった。そのままアランはミナトによって人生初の敗北を知る。
「こんなところで俺が………いや、そうか。俺はルーキーに俺の失態をやめさせてもらったのか………」
アランは死ぬ瞬間になって自分のやるべきだった事を思い出して、自然と目から涙が流れる。それは自分の実力と権力に溺れてしまった事に失望してしまったからだ。
アランの意思はミナトの中に生き続け、アランの勇敢なる生涯は24歳という若さで終わってしまった。しかしアランの意思を受け継いだ人間は新たな冒険へと飛び出していく。
テコニック森林の中にある《ランディーン村》に、後に冒険者の最高峰の位に属し、最後には悪名として歴史に名を残す事となる赤ちゃんが産まれた。
「あらあら貴方と私に、よく似て可愛い赤ちゃんだわぁ」
「自分の事を可愛いって言ってるねぇ………」
村の中で建築関係で働いている父《ナルス=ネテル》と、専業主婦の母《ベーベル=ネテル》の間に、元気な男の子《ミラン=ネテル》が生まれた。
ミランは2人から愛情を多く受けて、すくすくと育ち5歳になった年、ミランの右肩にエデン人の証である三角形と三角形を逆さにしたマークの刺青が彫られた。
「このマークはなぁに?」
「これはね。私たちは皆んな家族っていう証なの………だから、ミランは皆んなに優しくするのよ」
「うんっ!!」
ベーベルはミランに本当の事を教える事ができずに、小さい時にははぐらかす言い方で説明していた。小さい時だからこそ深くまで聞いて来ない為、なんとかエデン人の説明を回避していた。
しかし刺青を彫ってから数日もしないうちに、ミランは刺青のせいで村の外の街で石を投げられ迫害を受ける。その出来事は重大な出来事でありながら嫌な出来事な為に、ミランは記憶から無理矢理にでも消しており12歳になる。
「お母さん。お父さんの書斎で、本を読んでも良い?」
「うん。本棚が倒れてきたら大変だから、それには気をつけるのよぉ~」
「はーい」
成長するにつれて生まれ持った頭脳の高さを発揮するように、ミランはナルスの書斎で本を読み漁る。普通なら12歳が読まないような本まで読んでいる。
そんな時にミランが手に取ってみた本は、エデン人について過去の人が書いた本だった。その本を読んでエデン人が受けてきた差別に怒りを覚えるのである。
「どうして僕たちが、こんな気持ちにならなきゃいけないんだ。どうして石を投げられなきゃいけないんだ………」わ
齢12歳にして自分たち人種の業について、他人種に向けての怒りを覚えていたのである。自分が生まれた瞬間から人類に嫌われていたら、どんな人間だって同じ事を思うだろう。
それをミランは12歳にして知ってしまい、将来は自分がエデン人の地位を上げようと心に決める。
しかし その日の夜にランディーン村に、火が放たれて山全体が火の海にやってしまった。ミランは両親に何とか逃がしてもらい命は助かったが、駆け込んだ教会で両親も含んだ村民の殆どが死亡した事を知る事になった。
「神父様。今日からぼ………俺は訓練を積んで、世界のエデン人を救う救世主になるよ!!」
「そうか……その夢は、とても素晴らしいものだ。私も全力で手助けをさせてもらおう」
両親が亡くなった事で、今日からミランは教会で暮らす事となった。それに合わせて自分のような子供たちを助ける英雄になるべく、ミランは剣と体術の訓練をスタートした。
勉学と共にミランは冒険者としての才能もあり、オリジナルスキルが覚醒し16歳の時に冒険者として旅を始めた。フロマージュ王国を出国して最初に向かったのは隣国《ノースカリクッパ王国》である。
「世界連盟非加盟国とは言えども………ここまで内戦で、荒れに荒れまくるか?」
ノースカリクッパは世界連盟に加盟していない国であり、内戦が昔から続いて荒れまくっている国だ。内戦は王国軍と革命軍が援軍を送っている市民軍の内戦である。
「アランさんですか? 最近、噂になっている冒険者の?」
「え? そうだけど、アンタは?」
「自分は市民軍で、指揮官をしている《グランドル》というものなんですが………隣良いですか?」
酒場でアランに話しかけて来たのは、市民軍として戦っている兵士だったのである。アランとしてと内戦の情勢は聞きたいところなので隣に座らせて戦況を聞く。
「現在は国王軍側が優勢ってところですかね………それに今は、ブギーマンと疫病の《黒戦病》が流行ってまして………」
「黒戦病は世界三大疫病の1つだよな? ブギーマンって聞いた事ないが何なんだ?」
「ブギーマンを知らないんですか? ブギーマンというのは、元々は幽霊的な存在だったんですけど、最近ノースカリクッパを中心に周辺国で連続殺人を起こしてる奴です」
どうやら市民軍は流行病と、ブギーマンという謎の犯罪者によって内戦は不利な状況にあるという。それを聞いて内戦も大変なんだろうなと思って酒を飲み進める。
そんな時アランがいる街に、国王軍が攻め込んできて市民たちを虐殺していっている。
「なんちゅう。自分の国の国民を虐殺なんて………あんまり関わりたくは無いけど、ちょっと首を突っ込ませてもらうわ」
あまりの虐殺ぶりにアランは見て見ぬ振りはできず、関わり合いにはなりたく無かったが助ける事にした。後に、この街での闘いぶりが冒険者ギルドから評価されてSランクに昇格する。
そのままアランは中陸の《ビスク帝国》《カレッツ王国》《トルマ王国》、大大陸の《ハギス帝国》《エスカベッシュ王国》と世界各地を回って冒険者として実力をつける。
そしてアランが自身の中で最高の偉業、狼人間の討伐を単体で行い世界がアランを認めSSSランクに昇格し、遂に冒険者最高の栄誉である十二聖王に名前を連ねた。
「遂に……遂に十二聖王の地位まで上り詰めたぞ」
アランは十二聖王に上り詰めてからというもの、冒険者になりたいと思っていた頃の気持ちを忘れていた。ひたすらに十二聖王という王座にふんぞり返ってあぐらをかいていた。
その時にミナトという若造の男と出会って、コテンパンにやられ最終的にはスペリアル魔石に手を出し魔人となった。そのままアランはミナトによって人生初の敗北を知る。
「こんなところで俺が………いや、そうか。俺はルーキーに俺の失態をやめさせてもらったのか………」
アランは死ぬ瞬間になって自分のやるべきだった事を思い出して、自然と目から涙が流れる。それは自分の実力と権力に溺れてしまった事に失望してしまったからだ。
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