【完結】末っ子オメガ

鉾田 ほこ

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 今日の下着は服装に合わせて、色は白、レースがふんだんに使われている、一見すると清楚なものにしていた。しかし、その実、下着を脱がなくても挿入が可能なようにクロッチ部分がぱっくりとあいているものだ。
 胸にも男性用のブラをつけている。ショーツとデザインが統一されたレースで乳首を三角に囲っているだけの全く実用的なものではなく、装飾でしかない。
 部屋の空気は少し冷たく、ピンク色のささやかな乳首はすでにピンと立ちあがっていた。
 亜季は両方の乳首を両手の人差し指と中指で摘まみ上げ、煽情的に自分で弄る。
 部屋の中は亜季の大好きだった晴臣の甘い匂いに満ちていた。
 亜季の身体に熱がともる。
「ん、ふ」
 ベッドに腰かけ、膝を曲げてベッドの上に持ち上げる。すでに萌し始めたペニスが薄い下着の布を押し上げていた。
 亜季はいつもより少しだけ興奮している自分に気が付く。
(兄に? ほんとこれだから汚らわしいオメガなんだよ)
 ふと目の前を見ると、晴臣の股間の辺りも大きく膨らんでいた。
 亜季は自分に長兄が欲情するのか、と思うのと同時に嬉しいと思う気持ちが身体を駆け抜けた。うっすらと口の端が上がる。
 膝立ちにじり寄って、スラックスの前をくつろげる。
 乳首を弄っていた手で、晴臣の下着を下にずらすと中から重量をもった彼のペニスが飛び出してくる。
 すでに腹につくほどにそそり勃ったそれを見て、亜季は自分の上の口の中には唾液が溜まるのを感じた。下の口からもじわりと愛液が滲み出る。
 おもむろに近づいて、先端に口づける。
 血管の浮く晴臣の熱棒にねっとりと舌を絡めて、先走りを味わうように丁寧に奉仕する。晴臣が息を飲んだ気配がした。
 亜季はそれを無視すると、口を大きく開けて晴臣のペニスを頬張る。喉奥まで一気に含むが竿の半分も含めなかった。
(大きい……)
 含み切れなかった唾液が顎を伝って滴り落ちる。
 亜季の体にはどんどんと熱がたまっていく。
 晴臣が亜季の頭に手を置く。亜季は晴臣がそのまま乱暴に頭を掴んで、もっと喉の奥に自身のペニスをねじ込むかと思いきや、額にかかる前髪を梳きそのまま頭を撫でる。
 その撫で方がまるで幼子にするもののようで、上目遣いに見上げると、晴臣の真剣な瞳とかち合った。
 口の中の質量が増す。
 亜季はこのまま、「まずは口で」と喉奥で先端を絞りあげる。片手で玉を転がしながら、含み切れない部分に伝う唾液をまぶして口の動きに合わせてこすった。
 ずっしりとした玉がぴくぴくと小刻みに動き、限界が近いことを知らせる。
 舌先で先端の穴をぐりぐりと弄り、そのままずるりと奥まで飲み込むと一層激しく喉で刺激した。
「口を……」
 晴臣が口を開いた。亜季はそれも無視して、喉の奥を開いて待機した。
「くっ」
 次の瞬間、熱いしぶきが口の中にぶちまけられた。竿のびくびくという動きのせいで、うまく飲み切れなかった精液が口の端から唾液と混ざって零れ落ちる。
 亜季は口をすぼめて残りの精液がこぼれないように慎重に晴臣のペニスから口を離し、喉の音を大きくならして嚥下した。
 まずいはずの精液が少し甘い気がするのは、晴臣の甘くスパイシーな香水の香りのせいかもしれない。
 ただ、晴臣のものを舐めていただけなのに、何をそんなに興奮しているのか──。
 まるで発情期ヒートのように身体が熱を持っている。片手を自身の下の口に近づけると、シーツにシミをつくるほどに浅ましい涎をたらしている。
 腹の奥がじりじりと疼く。
 晴臣の興奮も冷めやらない。再び固さを取り戻しつつある晴臣のペニスが亜季の唾液に濡れてテラテラしている。
 やましいことをするには幾分明るすぎる気がした。

 亜季は晴臣の腕を取ると、そのままベッドに押し倒す。そのまま上に跨がった。
 晴臣は特に抵抗するわけでも、協力するわけでもなくされるがまま、亜季にズボンを脱がされている。
 ボタンを一つ一つ外し、シャツを脱がせる。
 あらわれた体は亜季とは兄弟とは考えられないほどに違っていた。筋肉が程よくついて、男らしい。
 アルファとオメガではこうも違うのかと悲しみすら感じないほどに圧倒される。
 割れた腹筋に片手を置いて、もう片方の手でペニスに触れる。そのまま自分の後孔にそえて、腰を下ろした。
「んあ……」
 晴臣の熱が亜季の腹を満たす。
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