【完結】末っ子オメガ

鉾田 ほこ

文字の大きさ
18 / 41

5-3 ※

しおりを挟む
 ずず、ずずっと少しずつ中に受け入れる。亜季はこれほどまでに大きいものを入れたことはなかった。
 穴のふちを手で探るが、晴臣のペニスはまだ半分ほどしか入っていない。中から溢れてくる亜季の蜜で十分に潤っているとはいえ、、ふちは皺が伸びきってびっちりと晴臣の竿の太さに広がっていた。
 痛みはない。むしろ焦がれていた熱がようやく腹の疼きを止めてくれると思った。
 亜季はその大きさを慣らしながら挿れているつもりだったが、結果として晴臣を焦らすような動きになっていた。
 晴臣は急に動くと、一旦ペニスを出してから自分と亜季の身体を入れ替えた。
 正常位にしてから自分のペースで挿入を再開した。
「亜季……」
 耳元で低く名前を呼ばれる。亜季は本当の自分が呼ばれていると勘違いをしそうになった。
 身体が熱をおびるのがわかる。腰から背筋に甘い痺れが迸った。
「は、んぅ……」 
 晴臣の熱棒が腸の襞をかき分けて、亜季の奥を目指す。亜季の中はそれを招き入れるように波打つような厭らしい動きで挿入を手助けする。
 晴臣が亜季の耳と額にキスを落とした。
 そういえば、口づけはしていないな……と亜季は思った。

 晴臣は最後までペニスを入れようとしない。浅いところにぐりぐりと甘い刺激を繰り返す。焦れた亜季は受け入れるために開いていた足を晴臣の腰に絡め、かかとで引き寄せた。
「足癖の悪い子だ」
 晴臣は亜季の片足を持ち上げて大きく開かせると、身体を半回転させた。いわゆる松葉崩しの態勢である。
「ひぃ、あっはっ……あぁん!」
 股間が突き出されて、晴臣のペニスが根元まで入ってくる。待ちに待った深い挿入に亜季は歓喜の声をあげた。
 亜季は自分の腰を巧みに動かし、晴臣を奥へと誘う。
 とうとう晴臣の剛直が行き止まりに到達した。だが、晴臣はその先へ進もうと切っ先で入り口をトンっトンっとノックする。亜季の子宮はそれに応えるように晴臣の先端にちゅうちゅうとしゃぶりついて精子をねだった。
 亜季は汗にまみれて腰を揺らし、もっともっとと晴臣に懇願する。
 晴臣は汗で額についた前髪をかき分けて、亜季の顔を見つめていた。だが、目を閉じて感じ入る亜季はそのことに気づかない。
 晴臣は両手で亜季の腰を掴むと抽送の速度を上げた。中を擦って亜季の快感を刺激する。
「あぁ、いい、気持ちいいよぉ……」
 先ほどとは打って変わった激しい動きに亜季の頭が真っ白になる。
 亜季は普段では考えられないほど行為に夢中になっていた。

 
「イクよ……」
 欲望に嗄れた低い声が鼓膜を震わせる。
 晴臣はぐっぐっと腰を最奥に数度叩きつけたのち、ずるりと中から取り出して亜季の腹の上に白濁を吐き出した。
「イク、イクぅ……」
 それと同時に亜季も全身を震わせて法悦を極め、先端から透明な液体をまき散らす。
 いわゆる、イキ潮というやつだ。
(こんな……はじめて……)
「あ、あぁあ……あ、あ、あ……」
 先端からはぷしゃ、ぷしゃっととめどなくおしっこのように透明な液が漏れ出て、後ろの穴も急にいなくなった熱を恋しがり、くぱくぱと収縮を繰り返しながら蜜をこぼしている。
 亜季の白魚のような身体はまさに打ち上げられた魚のように、ベッドの上でびくびくと身体を震わせていた。


「んぅ……」
 起きると、ベッドには自分一人だった。
 気を失うなんて、なんて失態だと思う。しかも客よりあとに目が覚めるなんて……。宿泊予約でよかったと胸をなでおろす。
 こうして、長兄との再会は幕を閉じた。
 枕元にはよく知る長兄の文字で「また連絡する」とだけ書かれたメモ書きが置かれている。
「気障ったらしい……」
 亜季の知らない晴臣の一面だった。
「『また連絡』ってまた予約するってこと?」
 紙を片手に亜季は独り言を言った。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

六年目の恋、もう一度手をつなぐ

高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。 順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。 「もう、おればっかりが好きなんやろか?」 馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。 そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。 嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き…… 「そっちがその気なら、もういい!」 堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……? 倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡

大好きな婚約者を僕から自由にしてあげようと思った

こたま
BL
オメガの岡山智晴(ちはる)には婚約者がいる。祖父が友人同士であるアルファの香川大輝(だいき)だ。格好良くて優しい大輝には祖父同士が勝手に決めた相手より、自らで選んだ人と幸せになって欲しい。自分との婚約から解放して自由にしてあげようと思ったのだが…。ハッピーエンドオメガバースBLです。

βな俺は王太子に愛されてΩとなる

ふき
BL
王太子ユリウスの“運命”として幼い時から共にいるルカ。 けれど彼は、Ωではなくβだった。 それを知るのは、ユリウスただ一人。 真実を知りながら二人は、穏やかで、誰にも触れられない日々を過ごす。 だが、王太子としての責務が二人の運命を軋ませていく。 偽りとも言える関係の中で、それでも手を離さなかったのは―― 愛か、執着か。 ※性描写あり ※独自オメガバース設定あり ※ビッチングあり

のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした

こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。

オメガ大学生、溺愛アルファ社長に囲い込まれました

こたま
BL
あっ!脇道から出てきたハイヤーが僕の自転車の前輪にぶつかり、転倒してしまった。ハイヤーの後部座席に乗っていたのは若いアルファの社長である東条秀之だった。大学生の木村千尋は病院の特別室に入院し怪我の治療を受けた。退院の時期になったらなぜか自宅ではなく社長宅でお世話になることに。溺愛アルファ×可愛いオメガのハッピーエンドBLです。読んで頂きありがとうございます。今後随時追加更新するかもしれません。

大嫌いなアルファと結婚しまして

リミル
BL
面倒見のいい隠れSなα×アルファから転化したΩ 久世優生と神崎基城はアルファの幼馴染みで、互いのスペックを競い合うライバル同士でもあった。 パーティーの最中、基城は原因不明の体調不良に襲われ、第二性がアルファからオメガに転化したと告げられる。 オメガになったことで、優生に馬鹿にされるかと思えば、何故かプロポーズを申し込まれてしまい──!?

流れる星、どうかお願い

ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる) オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年 高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼 そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ ”要が幸せになりますように” オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ 王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに! 一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが お付き合いください!

当たり前の幸せ

ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。 初投稿なので色々矛盾などご容赦を。 ゆっくり更新します。 すみません名前変えました。

処理中です...