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4章
第4話 しょうがない
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梅雨の初め頃。
アステオと二人で下校していると、家までもう少しというところで急に雨が降ってきた。
「結構強いなあ…………とりあえず軒下に来たはいいものの、収まりそうにないし」
「もう大分濡れちゃったからね。モタモタしていると風邪をひくかも」
「え、大丈夫か。取り敢えず俺の魔法で……」
そう言いながら振り返り、シエルは思わずピシリと固まった。
「…なに?」
突然言葉を切ったシエルに、アステオが疑問を持って尋ねる。しかしそんなことにも反応できないほど、シエルの脳内は一つのことで占められていた。
……アステオが、なんかエロいんですけど!?
六月の蒸し暑い日ということもあり、いつもは人より一枚厚着をしているアステオも今日はシャツと薄いベストを身に付けているだけ。それが雨に濡れて透けている。
つまりシエルの眼前にはアステオの白い肌と水を含んでもフワフワした金の髪、そして胸の凹凸までチラリと覗いているわけで………。
ブワ、と不純な思考が展開していくのを、シエルは根性で押し止めた。
(……なしだ、なし!
俺は、余計なこと、考えない!!)
思わず「わー!」とか「あー!」とか叫びそうになる口を抑え、代わりにゆっくりと深く深呼吸をする。
そして目を不自然に思われない程度に逸らしながら、努めて平静を装った。
「……あー、悪い。俺、今は羽織れる物持ってないけど、取り敢えず服は乾かしたから。
それでどうする? やむまで待つか?」
そう尋ねると、アステオはしばらく考えた後こう答えた。
「ここからなら僕の家が近いよ。シエルも温まらないと身体に悪いし、…………一緒に来る?」
♯♯
そうして申し分程度に魔法を使いながら、雨の中なんとかアステオの家に辿り着いた。
(相変わらず、でっかい家だな。……そういえば中に入るのは初めてだ)
中に入ると、まず高い天井と幅の広い階段が目に入った。外からの見た目に違わず、豪華で立派な内装だ。
いつだったかマイクがアステオの身分について語っていたが、こういうものを見るとなお実感することになる。
見舞いやら何やらで家に招かれてもシエルは断って玄関先で済ませていた。また、何か集まることがあればシエルの家で過ごしていた。その判断は正しかったと思う。
だからこそ、まさかここに来るとはな、とシエルは思った。
「………そういえば、家の人は?」
ズイズイ進んでいくアステオの背中に、シエルはふいに尋ねた。しかし彼は振り返りもせずに答える。
「両親は留守。使用人は、呼べば来るよ」
いつものことだから、とそう続ける声がなんだか寂しそうに見えた。
しかしシエルが口を開く前に、アステオが立ち止まった。
「ここが僕の部屋。………入って」
カチャ、と開かれた部屋はなんとなく想像した通りだった。
高そうな家具、大きなベッド、赤いカーペット。部屋の中心には堂々とシャンデリアがぶら下がっている。
小物や色が品よく整えられ、統一感がある。その立派な感じがどことなくよそよそしい気もするが、一つ一つをよく見ると、中には年季が入っていて「ああ大切に使ってきたんだろうな」と思えるものが多くあった。
「………なんていうか、おまえらしい部屋だな」
「そう?」
部屋を物珍しそうに眺めるシエル。そんな彼をアステオは最初黙って見ていたが、やがて焦れたように口を開いた。
「………お茶でも飲む?」
「いや、いいよ」
「じゃあ、こっち来て」
アステオはシエルを無言で引っ張りベッドの前に連れていく。そして横に立たせると軽くトン、と押して座らせ、その膝の上に自分もさっと座った。
「………ちょ、アステオ? 重いんだけど……」
「ふーん。じゃあ、魔法で軽くすれば?」
すげなくそう答えながら、アステオはシエルの首にぎゅっと抱き付き肩に顔を埋める。
そのあまりの可愛さに、シエルは動揺して固まった。
「あ、アステオ。何を……?」
「今、温めてるから」
そう言われてやっと、シエルはアステオの属性が火であることを思い出した。
だけど、それなら。
「あれ………? これなら、家に来る必要無かったんじゃ?」
「…………」
しん、と大きな部屋が静まった。外の雨音だけがザアザアと響いている。
長い沈黙のあと、アステオが口を開いた。
「し、シエル…………。ぼ、僕さ………」
りんごみたいに頬を赤く染め、少し潤んだ目でシエルを見下ろすアステオ。その懸命な瞳に、シエルは思わず囚われたように目を逸らせなくなった。
「僕、シエルのこと………」
か細い、頼り無さげな声で言葉を紡ぐ。それを、シエルは止めることもできずにただ聞いている。いや、もっと聞いていたいと思っている。
そのとき。
ピシャッ、ゴロゴロ………!
外で、大きな雷が鳴った。
シエルはハッと我に返る。
「………大きかったな今の……。 大丈夫か……?」
「……う、うん……」
シエルは、身体に回ったアステオの腕を、彼ごと守るように引き寄せた。
シエルの膝にアステオが座っているので、彼の目線はシエルより頭一つほど高い。その目が、やや戸惑ったようにこちらを見ているのを見て、シエルは安心した。
「………よかった」
安堵から息を深く吐いた。そうして長いこと、シエルは黙ってアステオの体温を感じていた。
どれくらい経っただろう。ふと、シエルは思い出したみたいに呟いた。
「……俺さ、雷って嫌いなんだよな」
そう言いながら、シエルは膝に乗っていたアステオをそっと横に下ろす。
「急に来るとビックリするし、夜中に鳴ってると寝られなくなるからさ」
「……怖いんじゃなくて、嫌いなの?」
「うん。寝ようとして目をつぶっていると、嫌なことばっかり思い出す。結局そのまま寝ちゃうんだけど、その後もロクな夢見ないし」
そう言うシエルは、どこか遠くを見るようにボンヤリとしていた。
それに気付いたアステオは、咄嗟に口を開く。
「………じゃあ僕が、寝るまで手を繋いでてあげる」
その言葉にパチ、とシエルは目を瞬かせる。
「………それで何か変わるのか?」
「わかんない。けど、一人でいるよりいいだろ」
「………なんだ、それ」
フフ、とシエルは柔らかく笑った。それを見て、アステオもつられて笑いだす。
「しょうがないよな。外は雨なんだから」
「そうだね」
家へ帰らなくても。
二人一緒に寝てしまっても。
そうして結局その日は、雨の降りしきるなか二人手を繋ぎアステオのベッドで寝た。それでも朝に起きてみると太陽はキラキラ輝いていて、遠くから虫の音が聴こえる。
だから植物についた雨粒が時々キラリと光るのを見つけても、まるで昨日の雷雨は夢だったように思えてしまった。
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「結構強いなあ…………とりあえず軒下に来たはいいものの、収まりそうにないし」
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つまりシエルの眼前にはアステオの白い肌と水を含んでもフワフワした金の髪、そして胸の凹凸までチラリと覗いているわけで………。
ブワ、と不純な思考が展開していくのを、シエルは根性で押し止めた。
(……なしだ、なし!
俺は、余計なこと、考えない!!)
思わず「わー!」とか「あー!」とか叫びそうになる口を抑え、代わりにゆっくりと深く深呼吸をする。
そして目を不自然に思われない程度に逸らしながら、努めて平静を装った。
「……あー、悪い。俺、今は羽織れる物持ってないけど、取り敢えず服は乾かしたから。
それでどうする? やむまで待つか?」
そう尋ねると、アステオはしばらく考えた後こう答えた。
「ここからなら僕の家が近いよ。シエルも温まらないと身体に悪いし、…………一緒に来る?」
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そうして申し分程度に魔法を使いながら、雨の中なんとかアステオの家に辿り着いた。
(相変わらず、でっかい家だな。……そういえば中に入るのは初めてだ)
中に入ると、まず高い天井と幅の広い階段が目に入った。外からの見た目に違わず、豪華で立派な内装だ。
いつだったかマイクがアステオの身分について語っていたが、こういうものを見るとなお実感することになる。
見舞いやら何やらで家に招かれてもシエルは断って玄関先で済ませていた。また、何か集まることがあればシエルの家で過ごしていた。その判断は正しかったと思う。
だからこそ、まさかここに来るとはな、とシエルは思った。
「………そういえば、家の人は?」
ズイズイ進んでいくアステオの背中に、シエルはふいに尋ねた。しかし彼は振り返りもせずに答える。
「両親は留守。使用人は、呼べば来るよ」
いつものことだから、とそう続ける声がなんだか寂しそうに見えた。
しかしシエルが口を開く前に、アステオが立ち止まった。
「ここが僕の部屋。………入って」
カチャ、と開かれた部屋はなんとなく想像した通りだった。
高そうな家具、大きなベッド、赤いカーペット。部屋の中心には堂々とシャンデリアがぶら下がっている。
小物や色が品よく整えられ、統一感がある。その立派な感じがどことなくよそよそしい気もするが、一つ一つをよく見ると、中には年季が入っていて「ああ大切に使ってきたんだろうな」と思えるものが多くあった。
「………なんていうか、おまえらしい部屋だな」
「そう?」
部屋を物珍しそうに眺めるシエル。そんな彼をアステオは最初黙って見ていたが、やがて焦れたように口を開いた。
「………お茶でも飲む?」
「いや、いいよ」
「じゃあ、こっち来て」
アステオはシエルを無言で引っ張りベッドの前に連れていく。そして横に立たせると軽くトン、と押して座らせ、その膝の上に自分もさっと座った。
「………ちょ、アステオ? 重いんだけど……」
「ふーん。じゃあ、魔法で軽くすれば?」
すげなくそう答えながら、アステオはシエルの首にぎゅっと抱き付き肩に顔を埋める。
そのあまりの可愛さに、シエルは動揺して固まった。
「あ、アステオ。何を……?」
「今、温めてるから」
そう言われてやっと、シエルはアステオの属性が火であることを思い出した。
だけど、それなら。
「あれ………? これなら、家に来る必要無かったんじゃ?」
「…………」
しん、と大きな部屋が静まった。外の雨音だけがザアザアと響いている。
長い沈黙のあと、アステオが口を開いた。
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りんごみたいに頬を赤く染め、少し潤んだ目でシエルを見下ろすアステオ。その懸命な瞳に、シエルは思わず囚われたように目を逸らせなくなった。
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シエルの膝にアステオが座っているので、彼の目線はシエルより頭一つほど高い。その目が、やや戸惑ったようにこちらを見ているのを見て、シエルは安心した。
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安堵から息を深く吐いた。そうして長いこと、シエルは黙ってアステオの体温を感じていた。
どれくらい経っただろう。ふと、シエルは思い出したみたいに呟いた。
「……俺さ、雷って嫌いなんだよな」
そう言いながら、シエルは膝に乗っていたアステオをそっと横に下ろす。
「急に来るとビックリするし、夜中に鳴ってると寝られなくなるからさ」
「……怖いんじゃなくて、嫌いなの?」
「うん。寝ようとして目をつぶっていると、嫌なことばっかり思い出す。結局そのまま寝ちゃうんだけど、その後もロクな夢見ないし」
そう言うシエルは、どこか遠くを見るようにボンヤリとしていた。
それに気付いたアステオは、咄嗟に口を開く。
「………じゃあ僕が、寝るまで手を繋いでてあげる」
その言葉にパチ、とシエルは目を瞬かせる。
「………それで何か変わるのか?」
「わかんない。けど、一人でいるよりいいだろ」
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フフ、とシエルは柔らかく笑った。それを見て、アステオもつられて笑いだす。
「しょうがないよな。外は雨なんだから」
「そうだね」
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二人一緒に寝てしまっても。
そうして結局その日は、雨の降りしきるなか二人手を繋ぎアステオのベッドで寝た。それでも朝に起きてみると太陽はキラキラ輝いていて、遠くから虫の音が聴こえる。
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