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この3人だと無理もないよね…
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朝、気晴らしに中庭で朝食を食べないか、と晴に言われてカフェに向かったら結構な人で溢れていた。
在校生はまだ春休み中なので、ここにいるのは入寮準備中の新入生だけみたいだ。
一階に降りて中庭にあるカフェに行くと後ろから声をかけられた。
「晴翔、智洋君」
吹き抜けになっている中庭に陽の光がさす、その光に照らされてノア君の金髪がキラキラと光ってる。
ノ、ノア君まぶしい、眩しいよ…
イケメン恐るべし、陽の光だけでここまで爽やかでカッコよく見える人なんてそこら辺には転がってないよねー
「久しぶり!ってか晴翔オーラ半端ねぇなぁ」
ノア君は呆れたふうにそう言った。
「オーラ凄すぎて周りに誰もいないって逆に笑える」
僕は、周り?そんなのいっぱいいるじゃん、と思って周囲を見渡して見る。
うわぁ、マジか…
人はいっぱい居る、居るんだけどびっくりするほど晴の(僕もついでに)周囲は一定の距離を置いて人がいない、と言うか近寄ってこない??
知り合いが多いのか、相手とヒソヒソ話しをしている。
まぁそうだよね、僕の前で会話しているこの2人、この学校の中学時代の生徒会長と副会長なんだよね、しかもαでも上位種だから、普通に近寄るだけでも圧がすごいんだと思う、思うって言ってる僕は昔から晴といるので、あんまりその”圧”ってゆうのがわかんないんだよね。
場違いな感じがするなー、嫌だな…周りの人が”あいつ誰?ただのβが何で2人の所にいるの?なんて言葉を囁いているのを肌で感じる…
「ぼ、僕ちょっと先に行ってようかなー」
後退りしながらクルッと向きを変えようとしたけど、晴に腕を取られて脱走失敗!
「俺らも行くから」
「俺も一緒していいの?ラッキー」
2人がそんな会話している横の僕は、周りの圧で汗だくになりそう。
誰か助けて~
と思っていたらエレベーターのすぐ近くで声がした。
「あ、智ーーー!!」
ものすごい勢いでこちらに向かってくる人物がいた。
「えっ?ええっ?何でここにいるの?」
「智、智、ともーっ!」
僕に抱きつきそうな勢いで走って来る人物を晴が寸前で留め、憮然な顔をした。
「何でお前がここにいる、瀬川凌太」
お互い睨み合いが続き凌太は両手を挙げて降参のポーズをとった。
僕は晴の腕の中だ。
「抱きつかへんって!そんな隠さんくてもよくない?」
「凌ちゃん!どうして慶明に??」
顔を上げて凌ちゃんの方を向いた。
ふふん、と胸を張り腰に手を当てて凌ちゃんは得意げに
「ここに来る為に俺ひたすら勉強しとってん!しかも学年で5位以内の入試成績じゃないと、智の近くに行かれへんって言われてめちゃくちゃ頑張ってんから!!」
「だからあれだけご褒美、ご褒美!って言ってた凌ちゃんが何も言わずに大阪に帰ったのか…」
「そうそう、ここに来てからご褒美貰おうと思って我慢しとってん!しかも!部屋隣やで~」
え?
「2位のやつが外部生って言ってたの、あれお前か」
晴がため息をつき眉間の皺を伸ばした。
「ええっ、凄い!凌ちゃん頑張ったんだね~びっくりだよ!!」
「そらもーめっちゃきつい田沼大先生の扱きに耐えて、ここにいてるんやから、頑張りしかないやろ!」
なんだか周りが騒がしい。
あれ?
なんで?
キョロキョロ様子を伺っていると僕以外に視線が集まっているのに気がついた。
生徒会2人+秋田犬1。
なんだかんだ言って凌太ちゃんもかなりイケてるメンズだしね。
あ~ちょっと目立ちすぎる。
「晴、場所移そ、ちょっと迷惑かも…」
「そうだな、ノア、瀬川も部屋に来いここじゃ目立つ」
他の2人も現状を見て頷いた。
上位のαの人って自分の評価みたいなの、わかってるんだな、3人共”またか”みたいな顔してるもん。
しかも入試5位以内じゃないと入れない5階の部屋の住人がここに3人もいる。
こんなんじゃ入学前に噂になっちゃうよね、やっぱり地元の高校行っとくべきだったな、僕じゃ不釣り合いなのに…
「瀬川君?さっき”田沼”って言ってたよね?その人下の名前なんて言うの?」
エレベーターに乗り込んですぐノア君が凌ちゃんに田沼さんの事を聞いていた。
あれ?そう言えば…ん??
「あーーーっ!!」
「智なんなん?急に大きな声で」
「あ、いや…」
「田沼さんやんな?えーっとなんて名前やったっけ?んー、あ、そうそう楓?やったと思うよ?知り合いなん?」
前”俺の運命の人”って写メきてたやつ、あれ田沼さんじゃん!!
ノア君は固まったまんま僕の方を見た。
うん、そうだよ、って僕もノア君をみて頷いた。
5階に着いても固まったまんまのノア君を押して外にだし、僕と晴の部屋まで連れて行った。
えっと、色んな偶然ってあるんだね、そうノア君の耳に手を添えて囁いた。
まだまた入学式は先なんだな、僕は部屋の前でふとそう思った。
在校生はまだ春休み中なので、ここにいるのは入寮準備中の新入生だけみたいだ。
一階に降りて中庭にあるカフェに行くと後ろから声をかけられた。
「晴翔、智洋君」
吹き抜けになっている中庭に陽の光がさす、その光に照らされてノア君の金髪がキラキラと光ってる。
ノ、ノア君まぶしい、眩しいよ…
イケメン恐るべし、陽の光だけでここまで爽やかでカッコよく見える人なんてそこら辺には転がってないよねー
「久しぶり!ってか晴翔オーラ半端ねぇなぁ」
ノア君は呆れたふうにそう言った。
「オーラ凄すぎて周りに誰もいないって逆に笑える」
僕は、周り?そんなのいっぱいいるじゃん、と思って周囲を見渡して見る。
うわぁ、マジか…
人はいっぱい居る、居るんだけどびっくりするほど晴の(僕もついでに)周囲は一定の距離を置いて人がいない、と言うか近寄ってこない??
知り合いが多いのか、相手とヒソヒソ話しをしている。
まぁそうだよね、僕の前で会話しているこの2人、この学校の中学時代の生徒会長と副会長なんだよね、しかもαでも上位種だから、普通に近寄るだけでも圧がすごいんだと思う、思うって言ってる僕は昔から晴といるので、あんまりその”圧”ってゆうのがわかんないんだよね。
場違いな感じがするなー、嫌だな…周りの人が”あいつ誰?ただのβが何で2人の所にいるの?なんて言葉を囁いているのを肌で感じる…
「ぼ、僕ちょっと先に行ってようかなー」
後退りしながらクルッと向きを変えようとしたけど、晴に腕を取られて脱走失敗!
「俺らも行くから」
「俺も一緒していいの?ラッキー」
2人がそんな会話している横の僕は、周りの圧で汗だくになりそう。
誰か助けて~
と思っていたらエレベーターのすぐ近くで声がした。
「あ、智ーーー!!」
ものすごい勢いでこちらに向かってくる人物がいた。
「えっ?ええっ?何でここにいるの?」
「智、智、ともーっ!」
僕に抱きつきそうな勢いで走って来る人物を晴が寸前で留め、憮然な顔をした。
「何でお前がここにいる、瀬川凌太」
お互い睨み合いが続き凌太は両手を挙げて降参のポーズをとった。
僕は晴の腕の中だ。
「抱きつかへんって!そんな隠さんくてもよくない?」
「凌ちゃん!どうして慶明に??」
顔を上げて凌ちゃんの方を向いた。
ふふん、と胸を張り腰に手を当てて凌ちゃんは得意げに
「ここに来る為に俺ひたすら勉強しとってん!しかも学年で5位以内の入試成績じゃないと、智の近くに行かれへんって言われてめちゃくちゃ頑張ってんから!!」
「だからあれだけご褒美、ご褒美!って言ってた凌ちゃんが何も言わずに大阪に帰ったのか…」
「そうそう、ここに来てからご褒美貰おうと思って我慢しとってん!しかも!部屋隣やで~」
え?
「2位のやつが外部生って言ってたの、あれお前か」
晴がため息をつき眉間の皺を伸ばした。
「ええっ、凄い!凌ちゃん頑張ったんだね~びっくりだよ!!」
「そらもーめっちゃきつい田沼大先生の扱きに耐えて、ここにいてるんやから、頑張りしかないやろ!」
なんだか周りが騒がしい。
あれ?
なんで?
キョロキョロ様子を伺っていると僕以外に視線が集まっているのに気がついた。
生徒会2人+秋田犬1。
なんだかんだ言って凌太ちゃんもかなりイケてるメンズだしね。
あ~ちょっと目立ちすぎる。
「晴、場所移そ、ちょっと迷惑かも…」
「そうだな、ノア、瀬川も部屋に来いここじゃ目立つ」
他の2人も現状を見て頷いた。
上位のαの人って自分の評価みたいなの、わかってるんだな、3人共”またか”みたいな顔してるもん。
しかも入試5位以内じゃないと入れない5階の部屋の住人がここに3人もいる。
こんなんじゃ入学前に噂になっちゃうよね、やっぱり地元の高校行っとくべきだったな、僕じゃ不釣り合いなのに…
「瀬川君?さっき”田沼”って言ってたよね?その人下の名前なんて言うの?」
エレベーターに乗り込んですぐノア君が凌ちゃんに田沼さんの事を聞いていた。
あれ?そう言えば…ん??
「あーーーっ!!」
「智なんなん?急に大きな声で」
「あ、いや…」
「田沼さんやんな?えーっとなんて名前やったっけ?んー、あ、そうそう楓?やったと思うよ?知り合いなん?」
前”俺の運命の人”って写メきてたやつ、あれ田沼さんじゃん!!
ノア君は固まったまんま僕の方を見た。
うん、そうだよ、って僕もノア君をみて頷いた。
5階に着いても固まったまんまのノア君を押して外にだし、僕と晴の部屋まで連れて行った。
えっと、色んな偶然ってあるんだね、そうノア君の耳に手を添えて囁いた。
まだまた入学式は先なんだな、僕は部屋の前でふとそう思った。
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