異世界と繋がった日本で~レアスキルアバターを手にした俺(ヒキニート)はどーするのか?~

気分屋な道化

文字の大きさ
26 / 38
重症(トラウママシマシ)でも頑張る。(さすがにちょっと気まずい)

引き籠れども~今度は普通(希望)に派遣組?10

しおりを挟む
 どうなんだろうか、これは・・・。小さな子供がえぐえぐ泣きながら大人の女性に泣きついて、その大人の女性が俺を親の仇みたいに睨んでいる。訳だが、

「どうしてこうなった・・・。」

 ホントに意識飛ばして(回想)いたから現状に至るまでが分からないし、これ傍から見てると、子供泣かせて親ににらまれた男だからすごく居心地悪いんだけど。

「すみません。ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ取り乱しました。」

 神様スケール?そう言いって、咳払いしながら話し始めた。

「色々とお答えする前にお話させて頂きたいことがあります。」

「はい。」

「まず、私とこの子の関係です。親子です。しかし、この子は、言うなら、あの世界の神ではありません。」

 その言葉に驚く。

「え?あなたが、以前の緑の世界の神だというなら、その子供であるのであれば、神であれば緑の世界の神なのでは?あ、すいません。途中に口をはさんでしまい。」

 すると、構いませんと言いながら説明を続けた。

「いえ、そこも説明しましょう。確かに私は以前あの世界の神でした。しかしそれは自分から望んだ事では無く、緑の世界では無い世界で生まれたばかりの神を贄と捧げて、ここではないどこかを望ませた子供を神として、世界を作ろうとした者達に、ここではないどこかを望まさせられた子供です。私はそんな不完全な神でしたので、あの世界も実り少ない世界となってしまいました。そして、そんな世界なので、大きな力持つ存在を作り上げる事が出来ませんでした。その為、苦肉の策として用意したのが私の境遇から生まれた『神器』その影響を受けた草です。」

「治癒草?」(ボソッ)


「はい、そうです。精霊は世界の維持と循環を行います。しかし、それだけでは、荒廃した世界として生まれ落ちたあの世界は変えられません。ですから、より良くを辛抱強く待ち生きる植物、とは言え、半生物、半精霊、いえ、何と申しましょうか?まあ、そういった、進化した段階に至りかけていた植物を引き上げる事としたのです。実際、引き上げられた者達は、精霊と違い、力が薄い所でも生活でき、そういった所でしか生えない治癒草の恩恵にあずかる為に、そういった力の薄い土地を少しずつ強くしていき、世界を強くしていってくれました。この星と太陽以外の星は、そういった献身によって生まれましたから。特に頑張って作ったのは夜照やしょうです。あ、すいません脱線しましたね。ただ、そんな彼らを選んだのは、既に広がっている生物を見ていると、嫌な記憶がよぎってしまい、引き上げようと思えなかったのも事実です。そんな感情的になってしまう駄目な神なんです。期待に応えてくれた彼らを置いて逃げるような。」

「逃げ」

「母上は逃げてなどいません!私を守って下さったのです!悪いというなら私が!」

「違います!あなたは悪くない!」

「すいませんん!ん!何があったか、取りあえず言ってくれませんか?正直話が分からなくて、偉い事は言えないですけど勝手な一個人の感想くらいは言えるかもしれませんし?」

「そうですね。では少しまとめると、一番の原因は、世界の接続です。此方の世界の活性のみでやりきれないときに、命にかかわるスキル持ちが多い世界の話を聞いて、その器に力を詰めてこちらに頂けないかお願いしたのです。そうしたら、私が、神になる際に贄とされた、神の願いを聞いてほしいと。その親の神に頼まれていたそうなんです。話の詳細は伺えませんでした。しかし、これも縁だとお願いを聞いてもらえたのです。そうして来て頂いた方との間には、様々な事もありましたし、何よりご迷惑をおかけしました。でも、その方も亡くなってしまい、その方の最後の願いがあったので、元の世界のお墓に遺骨を送ったのですが・・・。その際に繋がってしまって・・・。その時、これまでにない程の大きな力が私に流れ込んできたのです。そして、その時に様々な条件が重なって、っこ、この子を身籠ったのです・・・。しかし、その時に察しました。この子が生まれればこの子が世界に奪われると。そうです。私は、これまでの力が少ない世界が精いっぱいで、あの莫大な力を受け止める事となった世界を御しきる事なんてできませんでした。そうして、私はこの子を守るためにと勝手に考えてこれまでの努力も、協力も、願いも、託されたモノも何もかもを放り捨てて、ここに逃げ込んだのです。そうしてこの子が生まれてからも、わたしの我儘で時間を引き伸ばして既に何百年も過ごしています。」

 ・・・。

「えーと、神様が等しく云々言う人ならば、間違っているって言うと思います。でも俺はそうは思いません。確かにあのぅ、言い辛いんですが、同情してるのは多分にあります。ですが、神様がそもそも人間だったなら、それが抜けない事もあるでしょうし、それを言い訳に遊び惚けていたのならともかく、出来る限りはやっていたんですよね?でも、人が、人であった事が無くならなかったから、多分ですけど、その孤独を埋めてくれた存在が、大切になって、そして、その存在との子供だから大切だったんじゃないですか?なら、「仕方は無かった。」そう言ってしまう口はあると思います。でも、そういった行動を取る上で、後の事を考えたり、繋がりがある所を頼って任せなかったりしていたのなら、取り返せないかもしれない状況を生んでしまった事も確かですから。だから、「仕方が無い所もある」です。とっていたとしても、「何とも言えない」が口に出せる限界です。正直言葉に出来ない何とも言えない感情がもやもやとしていますから。」

 大切な誰かの為にその他にも必要なものなら、構わず投げ捨てるのは人には言えないし、その判断によって、良い事が、結果が後に残るわけではないのはずっと前から知ってはいた。でも、それでも、やってしまう人に本当に、偉い事なんか言えない。

「ただ、そうしなかった場合よりも良い明日を用意できますか?もしも出来るなら、判断はこれからです。まだ終わっていないのだから、勝手にその手を離したと悔やんでいるのなら、勝手にバツを付けないで、やるだけやって堂々と貰いましょうよ。えーと、努力賞!」

 その言葉に神は驚き、困ったように笑いだした。


「そこは嘘でも満点ではないのですか?」

「すみません。」

「「すみません。」ではない!母上もです!絆されてどうするのです!こ奴はきっと母上を利用しに来たのです!?」

「そんなの分かっています。どんな言い方をしようと、目的を考えれば分かり切っています。やる事を考えれば最期かもしれませんから。」

「いやです母上!そんなのはこ奴にやらせれば!」

「だまりなさい!」

 その時、小さな体躯に収まらぬ何かが吹き荒れる。

「そうしようとして出来る。その状態に至る意味をすでに伝えました。そうさせられる。それは、私が望まなかったモノです!」

 そう言われると、縮こまり、それでも、と、急に言い出した。

「なら、っ、わたしが、わた、しが、行ぐ!行ぎまず!母上の、がわりに!」







※勘弁して下さい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。  そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。  しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!  命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。  そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。 ――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...