ある夏の思い出

shoichi

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第3章

宣戦布告

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ブォン…ブォン…!!

僕の学校の校門前に辿り着いた。

「三カ月ぶりだから…」
「アホか。全員、二カ月ぶりだから、大して変わらないだろ?」

最初の一歩が踏み出せないでいると、

「行くぞ!!」
「え?ちょっと!!」

腕を掴まれ、強引に学校内へ入って行く星矢。

逃げようにも、馬鹿力のゴリラの腕からは逃げられなかった。

そんなことを考えている間に、二年の教室までたどり着いてしまった。

「何組?」

「び」

そこか!!と、言わんばかりに、開け放たれた教室のドア。

「おはようございます!!諸星ソラです!!」

星矢が挨拶をし、ホームルーム中の教室内へ投げ飛ばされた僕。

じゃーな。と、手を振り、ドアを閉めて帰った星矢。

「お、おはようございます!!」

担任の先生が、誰だったっけ?とした顔で、

「お、おはよう。席に着け。」

とだけ言った。

窓際の一番後ろの、ポツン。と置かれた席。

久々の学校に溶け込むどころか、静かな空気の中、

ブォン…!!

と、僕がいる教室に向け、何度もバイクを蒸(ふか)す星矢。



あとは、大丈夫だよ。ありがとう。星矢。
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