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「それにしても本当に綺麗だね~!」
「さすがは南房総が誇る観光地だね。ボクッチも思わずこの自然に見とれるムニ!」
城山公園の裏山にある竹林地帯へとやって来た慶輔とムニエルは、そこだけの広さでも十分圧巻するほどだった。およそ6000本はあるとうわさされているこの竹林は、風と涼しさで統一されており、自然による落ち着いた雰囲気を持っていた。
そしてマジカルギアは柚希達4人の気配を感じ取っていた。
「やはり、この近くに尼子さん達はいるみたいだね」
「早く彼女達を説得して、アリエル達と仲直りさせようムニ!」
慶輔とムニエルはマジカルギアが反応した方向に歩いてみると、そこにはこの竹林を住処にしている鳥達が、目を点にしてこちらを見ていた。どうやら慶輔達の存在に気づいたみたいだ。
「この竹林にも、この様な生き物が済んでいるんだね~!」
「この光景、アリエル達が見たらなんていうんだろうね」
慶輔とムニエルがそう呟いたその時、鳥達の背後から、蒼と黒が混ざったハーフアップの少女が慶輔とムニエルに歩み寄り、口を開いた。その少女が口を開いた瞬間に鳥たちは空へと飛んでいく。
「すみません、どちら様でしょうか?」
真剣な表情でこちらを見据え、真面目な口調で言ったのか、ムニエルは怖気づいてしまい、自分達が怪しまれている事もあり、どう言ったらいいのか全然分からなかったが、アリエルを始めとした複数の女の子と交流してきた慶輔は、そのプレッシャーはもろともせずに、その少女の前まで歩み寄った。
「僕は大細田慶輔、こっちの変な生き物はムニエル。ガルドリース学園の生徒です。よろしくです」
慶輔はそう言いながら笑顔で手を差し出した後に、その表情から悪意はないと感じたその少女は、慶輔の手を優しく握り返した。少女の目を見つめる慶輔は、とても優しそうな笑顔だった。
「私は尼子柚希。今は訳ありでこの城山公園の裏の竹林で生活してるんだ!」
「じゃあ、尼子さん」
「柚希って呼んでくれる?」
「分かりました。これからよろしくね、柚希さん!」
笑顔で柚希を見つめる慶輔を見てほっとした表情を見せたムニエルだった。
「やれやれ、この先一体どうなる事やら……」
---to be continued---
「さすがは南房総が誇る観光地だね。ボクッチも思わずこの自然に見とれるムニ!」
城山公園の裏山にある竹林地帯へとやって来た慶輔とムニエルは、そこだけの広さでも十分圧巻するほどだった。およそ6000本はあるとうわさされているこの竹林は、風と涼しさで統一されており、自然による落ち着いた雰囲気を持っていた。
そしてマジカルギアは柚希達4人の気配を感じ取っていた。
「やはり、この近くに尼子さん達はいるみたいだね」
「早く彼女達を説得して、アリエル達と仲直りさせようムニ!」
慶輔とムニエルはマジカルギアが反応した方向に歩いてみると、そこにはこの竹林を住処にしている鳥達が、目を点にしてこちらを見ていた。どうやら慶輔達の存在に気づいたみたいだ。
「この竹林にも、この様な生き物が済んでいるんだね~!」
「この光景、アリエル達が見たらなんていうんだろうね」
慶輔とムニエルがそう呟いたその時、鳥達の背後から、蒼と黒が混ざったハーフアップの少女が慶輔とムニエルに歩み寄り、口を開いた。その少女が口を開いた瞬間に鳥たちは空へと飛んでいく。
「すみません、どちら様でしょうか?」
真剣な表情でこちらを見据え、真面目な口調で言ったのか、ムニエルは怖気づいてしまい、自分達が怪しまれている事もあり、どう言ったらいいのか全然分からなかったが、アリエルを始めとした複数の女の子と交流してきた慶輔は、そのプレッシャーはもろともせずに、その少女の前まで歩み寄った。
「僕は大細田慶輔、こっちの変な生き物はムニエル。ガルドリース学園の生徒です。よろしくです」
慶輔はそう言いながら笑顔で手を差し出した後に、その表情から悪意はないと感じたその少女は、慶輔の手を優しく握り返した。少女の目を見つめる慶輔は、とても優しそうな笑顔だった。
「私は尼子柚希。今は訳ありでこの城山公園の裏の竹林で生活してるんだ!」
「じゃあ、尼子さん」
「柚希って呼んでくれる?」
「分かりました。これからよろしくね、柚希さん!」
笑顔で柚希を見つめる慶輔を見てほっとした表情を見せたムニエルだった。
「やれやれ、この先一体どうなる事やら……」
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