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Phase4 色づき始める剣
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慶輔達がガルドリース学園に入学して2週間、魔界獣討伐に学園の授業と大忙しの日々を送り、人間だったころに受ける事が出来なかった喜びを少しずつ学んでいくような気がした。中でもアリエルとテスラ達の存在は慶輔の生活の中では、掛け替えのない物となっている。
「やはり、こういう学校生活を送ってみたかったな~!」
「ボクッチも協力するから慶輔も頑張るムニ。魔界獣はまだまだたくさんいるから気は抜けないムニ」
アリエルと楽しく会話して、大切な仲間達を守るために戦い、学ぶ。慶輔はその事がいつまでも続いてほしいと願っているばかりである。しかし、その中でまた一つ謎の影が慶輔に近づき始めているのだった。
「あれ~、僕の弁当はどこ行った~?」
「どうしたの慶輔君?」
「随分と困ってるみたいだけど?」
ある日の昼休み、授業を終えてみんなが昼時に向かっている頃、カバンの中を困った表情で手探りでお昼の弁当を探している慶輔に、ルーネスとアルクゥが心配そうに声をかける。
「僕の弁当がないんだよ~! 今日の弁当はアリエルの手作りなのに、カバンに入れたはずなんだけど探してもないんだよ~!」
「ちゃんと入れたのか? 後早弁で食ったとかはしていないか?」
「いくら何でも僕はそんな事できるわけないだろ!?」
「慶輔君、落ち着きなよ!」
怒りながらルーネスに反論する慶輔を落ち着かせる言葉をかけるアルクゥだったが、最早焼け石に水の状態だった。
「落ち着けるわけねーだろ! 僕は今までアリエルの料理食べた事ねーから昼休み楽しみにしてたんだよ! これじゃあ、楽しみ損じゃねーかよ!」
余りにも完全にキャラが変わってしまってる慶輔に唖然とするルーネスとアルクゥ。
(慶輔君って、ちょっとキャラ変わってない?)
(ああ。慌てたり、落ち着かない状態になると言葉遣い乱暴になるんだよな……)
そんな彼らのもとに、一人の男子が後ろから近付いてきた。
「大細田慶輔君だったかな? これ、君の弁当じゃないか?」
「あ~! これ僕の弁当!」
慶輔が声の方向を向いてみると、金髪で一本結び、ふわっとした感触の髪型の少年が風呂敷に包んであった箱を左手に持っている光景が目に映っていた。それを見た慶輔は何かを思い出したかのように、その少年に追い詰める。
「これって僕の弁当じゃん! 君さ、どうしてこれ持ってるの?」
「君がトイレ行っている間にこれが水道の前に置いてあったんだよ。よく調べてみたら慶輔君へってメッセージの付いたカードが挟んであったから、君のかなと思ってここに持ってきたわけ」
「ありがとう! おかげで昼休みの楽しみが守られたよ!」
この少年に感謝の気持ちを伝えた慶輔は、すぐさま弁当箱を受け取り、嬉しそうな表情を浮かべるのだった。そんな慶輔にルーネスは本人の代わりに少年の自己紹介をした。
「慶輔、一応紹介しておくぜ。奴はラムザ・ビアニッチと言ってかなりナルシスト気味の人間なんだ。こいつは紅茶が大好物でいつも美しさばかりこだわる変わった性格だから、気を付けろよ?」
「ちょっとルーネス、いくらなんでもそれはないんじゃない?」
「構わないよアルクゥ。事実だからさ」
ラムザと呼ばれた少年がアルクゥに対して笑顔を見せていると、慶輔は弁当をほおばり始めていた。すでに半分のおかずが消滅していると思った時点で、慶輔はラムザに質問してみた。
「ところでラムザ君。君ってミラージュナイトどういうの持ってるの??」
「僕はローズウィップと言うバラのような鞭で戦うんだ。それを使って障害物に巻き付いて移動したり、敵の身動きを封じたりするのが得意だよ」
ラムザの自信を持った説明を真剣に聞く慶輔は、彼もできる人物だと確信したみたいである。
いつか彼と共に戦ってみたい、そう感じる慶輔だったが……。
『皆さん、犢橋付近に魔界獣が出現しました! 今動ける生徒は出撃をよろしくお願いいたします!』
「やれやれ、魔界獣って迷惑のかかる生物だなホントに」
急に入ってきた魔界獣の出現情報に頭を抱えながら呆れるラムザ。そんな彼をよそに慶輔が出撃準備を始めていた。
「魔界獣は僕達のお仕事だもんね! さっさと葬ってきちゃうから!」
「僕も出るよ慶輔君。君と闘うのを少しでも慣れておきたいからさ!」
ラムザはウィンクしながらその言葉を放った後に、慶輔の右肩を軽く叩いて笑顔を見せた。
「ありがとうラムザ君! 君がいれば魔界獣なんてへっちゃらだよ!」
「ラムザって呼んでくれないか? 君と僕はこの学園で生活していく仲間なんだからさ!」
そんな光景をずっと見つめる3人の少女。
「大細田慶輔……」
「これ以上あの人物を……」
「野放しにしておくわけにはいかない!」
---to be continued---
「やはり、こういう学校生活を送ってみたかったな~!」
「ボクッチも協力するから慶輔も頑張るムニ。魔界獣はまだまだたくさんいるから気は抜けないムニ」
アリエルと楽しく会話して、大切な仲間達を守るために戦い、学ぶ。慶輔はその事がいつまでも続いてほしいと願っているばかりである。しかし、その中でまた一つ謎の影が慶輔に近づき始めているのだった。
「あれ~、僕の弁当はどこ行った~?」
「どうしたの慶輔君?」
「随分と困ってるみたいだけど?」
ある日の昼休み、授業を終えてみんなが昼時に向かっている頃、カバンの中を困った表情で手探りでお昼の弁当を探している慶輔に、ルーネスとアルクゥが心配そうに声をかける。
「僕の弁当がないんだよ~! 今日の弁当はアリエルの手作りなのに、カバンに入れたはずなんだけど探してもないんだよ~!」
「ちゃんと入れたのか? 後早弁で食ったとかはしていないか?」
「いくら何でも僕はそんな事できるわけないだろ!?」
「慶輔君、落ち着きなよ!」
怒りながらルーネスに反論する慶輔を落ち着かせる言葉をかけるアルクゥだったが、最早焼け石に水の状態だった。
「落ち着けるわけねーだろ! 僕は今までアリエルの料理食べた事ねーから昼休み楽しみにしてたんだよ! これじゃあ、楽しみ損じゃねーかよ!」
余りにも完全にキャラが変わってしまってる慶輔に唖然とするルーネスとアルクゥ。
(慶輔君って、ちょっとキャラ変わってない?)
(ああ。慌てたり、落ち着かない状態になると言葉遣い乱暴になるんだよな……)
そんな彼らのもとに、一人の男子が後ろから近付いてきた。
「大細田慶輔君だったかな? これ、君の弁当じゃないか?」
「あ~! これ僕の弁当!」
慶輔が声の方向を向いてみると、金髪で一本結び、ふわっとした感触の髪型の少年が風呂敷に包んであった箱を左手に持っている光景が目に映っていた。それを見た慶輔は何かを思い出したかのように、その少年に追い詰める。
「これって僕の弁当じゃん! 君さ、どうしてこれ持ってるの?」
「君がトイレ行っている間にこれが水道の前に置いてあったんだよ。よく調べてみたら慶輔君へってメッセージの付いたカードが挟んであったから、君のかなと思ってここに持ってきたわけ」
「ありがとう! おかげで昼休みの楽しみが守られたよ!」
この少年に感謝の気持ちを伝えた慶輔は、すぐさま弁当箱を受け取り、嬉しそうな表情を浮かべるのだった。そんな慶輔にルーネスは本人の代わりに少年の自己紹介をした。
「慶輔、一応紹介しておくぜ。奴はラムザ・ビアニッチと言ってかなりナルシスト気味の人間なんだ。こいつは紅茶が大好物でいつも美しさばかりこだわる変わった性格だから、気を付けろよ?」
「ちょっとルーネス、いくらなんでもそれはないんじゃない?」
「構わないよアルクゥ。事実だからさ」
ラムザと呼ばれた少年がアルクゥに対して笑顔を見せていると、慶輔は弁当をほおばり始めていた。すでに半分のおかずが消滅していると思った時点で、慶輔はラムザに質問してみた。
「ところでラムザ君。君ってミラージュナイトどういうの持ってるの??」
「僕はローズウィップと言うバラのような鞭で戦うんだ。それを使って障害物に巻き付いて移動したり、敵の身動きを封じたりするのが得意だよ」
ラムザの自信を持った説明を真剣に聞く慶輔は、彼もできる人物だと確信したみたいである。
いつか彼と共に戦ってみたい、そう感じる慶輔だったが……。
『皆さん、犢橋付近に魔界獣が出現しました! 今動ける生徒は出撃をよろしくお願いいたします!』
「やれやれ、魔界獣って迷惑のかかる生物だなホントに」
急に入ってきた魔界獣の出現情報に頭を抱えながら呆れるラムザ。そんな彼をよそに慶輔が出撃準備を始めていた。
「魔界獣は僕達のお仕事だもんね! さっさと葬ってきちゃうから!」
「僕も出るよ慶輔君。君と闘うのを少しでも慣れておきたいからさ!」
ラムザはウィンクしながらその言葉を放った後に、慶輔の右肩を軽く叩いて笑顔を見せた。
「ありがとうラムザ君! 君がいれば魔界獣なんてへっちゃらだよ!」
「ラムザって呼んでくれないか? 君と僕はこの学園で生活していく仲間なんだからさ!」
そんな光景をずっと見つめる3人の少女。
「大細田慶輔……」
「これ以上あの人物を……」
「野放しにしておくわけにはいかない!」
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