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ルーネスのさぼりを完全に阻止したシェルクの活躍もあって、カレーとスパゲティ作りを終えた慶輔達だったが、まだ肝心なお肉を焼くという仕事が残っていた。
それを担当しているのは、アーヴァインであり、全く手を動かしている様子はなく、ただ口だけを動かしていた。
「さてと、僕のバーベキューの技はいかがかな?」
「なーにかっこつけてんだよ! ほとんどやってるのは俺だという事を忘れたわけじゃねーだろな?」
アーヴァインが喋っている間にも、慶輔の目には、お肉を焼いている姿が目に見えていた。少し呆れていた慶輔はアーヴァインに注意をしてみるが……。
「アーヴァイン君、口ではそう言ってるけどほとんど焼いているのはエッジ君じゃないか。少しは君も腕を動かさないとルーネス君みたいにシェルクさんの射撃の餌食になるよ?」
「はいはい、わざわざご忠告ありがとね。やはり、君は女の子をイカすテクニックだけじゃなく、高話術も高いみたいだね」
「高話術ってなんだよそれ! 僕はヴィオラ―ドとして転生された時、こういう能力が追加されたんだから仕方ないだろ!」
反論されたアーヴァインに対して、顔を真っ赤にして怒る慶輔に対して、一人の少年が彼に近づいて、落ち着かせるかのように話しかけてきた。
「やめとけや。アーヴァインの奴はこうやってかっこつけたがる癖が未だに直っておらんのや。ほっとけばええ」
「ところで君は?」
「俺はティーダ・エルティング。トルコ国籍で、皇帝騎士ゴルガルの契約者や」
ティーダと名乗った赤毛の少年は、セシルと同じく関西弁を操るみたいである。そして彼の手から、いきなり一つの花が出てきた。
「俺はマジシャンを目指して手品の修行中や。これからも宜しく頼むで。大細田慶輔。いや、長いから大ちゃんでええか?」
「大ちゃん?」
「すみません、彼は他の人に勝手にあだ名をつけるのが癖なんですよ。気が散ったら僕の方から彼に言っておきますから」
大ちゃんとそうあだ名をつけられた慶輔は頭に『?』マークが浮かんできた。そして隣には緑の髪で、眼鏡を付けた少年の姿が存在していた。
「ところで、君の名前は?」
「申し遅れました。僕はクラウド・ジュシャークと言います。国籍はハンガリーで、太陽騎士ドガのパイロットを務めております」
クラウドと名乗った少年は頭を下げて、慶輔にこう話しかけきた。
「僕のあだ名の事はいいんだ。それよりエッジ君のためにさ、お肉を焼くのを手伝ってあげてもらっていいかな。僕もやるから」
「分かりました。そうさせてもらいますね」
こうして慶輔とクラウドはエッジの手伝いとして、お肉を焼く手伝いをしてあげたのだった。
★★★
豪華な食事に手を付ける慶輔達。
このような食事を楽しむのは、彼らにとって初めての経験となった。
「やはり、こういう時こそみんなで力を合わせるのが楽しくなってくるよ!」
「そうそう、若干非協力的な人間もいたしね!」
テスラが、ルーネスとアーヴァインをジト目で見つめる。
「おいおい! そんな目で見つめるのはやめてくれよ!」
「料理の方はともかく、戦闘の方は手を抜かないからさ。これで許してよ!」
慌てて言葉を放つルーネスとアーヴァインだったが、テスラの目は冷たかった。そんな中、アリエルと慶輔は楽しそうに会話をしている真っ最中だった。
「慶輔君、またこうやってみんなと力を合わせて学園生活を楽しめるといいね」
「そうですね、アリエルさん。僕達の友情の輪が、もっと大きくなるといいですね!」
「でも慶輔君が私達に内緒でシフォン達とヤッたのはショックだったな~!」
「それはもういいでしょ、そんな事はもう忘れてくださいよ!」
「忘れるわけ無いやろ~!?」
「そんな~!」
途中入ってきたセシルの言葉におどおどとなった慶輔の様子を、アーシェ達は笑いながら明るい表情を見せる。
「楽しそうだね。慶輔君とアリエル」
「そう言えばまだ魔界獣の情報はないよね?」
リノアの言葉にレフィアとオヴェリアも何かを感じ取ったようである。
「じゃあ、この後、慶輔君を襲っちゃおうか!」
---to be continued---
それを担当しているのは、アーヴァインであり、全く手を動かしている様子はなく、ただ口だけを動かしていた。
「さてと、僕のバーベキューの技はいかがかな?」
「なーにかっこつけてんだよ! ほとんどやってるのは俺だという事を忘れたわけじゃねーだろな?」
アーヴァインが喋っている間にも、慶輔の目には、お肉を焼いている姿が目に見えていた。少し呆れていた慶輔はアーヴァインに注意をしてみるが……。
「アーヴァイン君、口ではそう言ってるけどほとんど焼いているのはエッジ君じゃないか。少しは君も腕を動かさないとルーネス君みたいにシェルクさんの射撃の餌食になるよ?」
「はいはい、わざわざご忠告ありがとね。やはり、君は女の子をイカすテクニックだけじゃなく、高話術も高いみたいだね」
「高話術ってなんだよそれ! 僕はヴィオラ―ドとして転生された時、こういう能力が追加されたんだから仕方ないだろ!」
反論されたアーヴァインに対して、顔を真っ赤にして怒る慶輔に対して、一人の少年が彼に近づいて、落ち着かせるかのように話しかけてきた。
「やめとけや。アーヴァインの奴はこうやってかっこつけたがる癖が未だに直っておらんのや。ほっとけばええ」
「ところで君は?」
「俺はティーダ・エルティング。トルコ国籍で、皇帝騎士ゴルガルの契約者や」
ティーダと名乗った赤毛の少年は、セシルと同じく関西弁を操るみたいである。そして彼の手から、いきなり一つの花が出てきた。
「俺はマジシャンを目指して手品の修行中や。これからも宜しく頼むで。大細田慶輔。いや、長いから大ちゃんでええか?」
「大ちゃん?」
「すみません、彼は他の人に勝手にあだ名をつけるのが癖なんですよ。気が散ったら僕の方から彼に言っておきますから」
大ちゃんとそうあだ名をつけられた慶輔は頭に『?』マークが浮かんできた。そして隣には緑の髪で、眼鏡を付けた少年の姿が存在していた。
「ところで、君の名前は?」
「申し遅れました。僕はクラウド・ジュシャークと言います。国籍はハンガリーで、太陽騎士ドガのパイロットを務めております」
クラウドと名乗った少年は頭を下げて、慶輔にこう話しかけきた。
「僕のあだ名の事はいいんだ。それよりエッジ君のためにさ、お肉を焼くのを手伝ってあげてもらっていいかな。僕もやるから」
「分かりました。そうさせてもらいますね」
こうして慶輔とクラウドはエッジの手伝いとして、お肉を焼く手伝いをしてあげたのだった。
★★★
豪華な食事に手を付ける慶輔達。
このような食事を楽しむのは、彼らにとって初めての経験となった。
「やはり、こういう時こそみんなで力を合わせるのが楽しくなってくるよ!」
「そうそう、若干非協力的な人間もいたしね!」
テスラが、ルーネスとアーヴァインをジト目で見つめる。
「おいおい! そんな目で見つめるのはやめてくれよ!」
「料理の方はともかく、戦闘の方は手を抜かないからさ。これで許してよ!」
慌てて言葉を放つルーネスとアーヴァインだったが、テスラの目は冷たかった。そんな中、アリエルと慶輔は楽しそうに会話をしている真っ最中だった。
「慶輔君、またこうやってみんなと力を合わせて学園生活を楽しめるといいね」
「そうですね、アリエルさん。僕達の友情の輪が、もっと大きくなるといいですね!」
「でも慶輔君が私達に内緒でシフォン達とヤッたのはショックだったな~!」
「それはもういいでしょ、そんな事はもう忘れてくださいよ!」
「忘れるわけ無いやろ~!?」
「そんな~!」
途中入ってきたセシルの言葉におどおどとなった慶輔の様子を、アーシェ達は笑いながら明るい表情を見せる。
「楽しそうだね。慶輔君とアリエル」
「そう言えばまだ魔界獣の情報はないよね?」
リノアの言葉にレフィアとオヴェリアも何かを感じ取ったようである。
「じゃあ、この後、慶輔君を襲っちゃおうか!」
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