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命の価値 1
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馬の腹を蹴って、手綱を左に引いた。
集会所に向かう手前の道を先に進む。暫くすると、道が川に並び、そのまま続く。体感としてはあまり感じないが、道は緩い上り坂である筈だった。
道を外れてしまうため、途中で馬を降りた。近くの木に繋いでから、人が一人通れる程度の細道を行く。
一度も行ったことがないから、ちゃんと気付けるか少し、不安だったけれど、目にした瞬間すぐに分かった。ああ、ここだと。
川縁で、地面から突き出すようにしてある巨木に、穿ってある亀裂。
ここがあの人の、最後の場所だ。
「ここは?」
「うん……。ちょっとね、俺の……大切な人が、最後を迎えた場所って、聞いてる」
傷は、思っていたより低い所にあった。それを指でなぞる。
もっと苦しいかと思っていたのに、案外大丈夫だな……。
剣を、ここに突き立てたあの人は、そのまま体勢を崩して、この絶壁から川に落ちたそうだ。
「名前は知らないんだ……。ほんの数日、言葉を交わしたりした程度の、ただそれだけの人だったんだ。
傭兵だと言っていた。仕事で矢傷を負って、一足先に戦線離脱したんだって話してくれたのを覚えてる。
なんか不思議な感じの人でね、幾つくらいだったのかな……今のギル達くらいか、もう少し年上?飄々と話すんだけどね、言わないことも、隠してることも、いつの間にか知られてしまっていた……」
誰もが見て見ぬ振りをする中で、あの人だけが、それをしなかった。
「蜜色の瞳なんだけど……縁の色が違うんだ。綺麗な翡翠色に変わっていっててね。すごく綺麗なのに……砂色の前髪が長くて、その瞳を隠してた。
笑うと子供みたいなんだ。変に律儀で、ちょっとしたことなのに、わざわざ礼を言う為に待っているような人。結構細身なのにがっちり筋肉質で、凄く鍛えてたんだろうね……」
今なら分かる。
あの姿を消していた数日間の間に、あの人はきっと、俺の為に動いてくれていたのだ。
だから、父上と話をつけたと、あの時言った。
父上とどうやって会い、どんなやり取りをしたのかは分からない。
けれど、だからこそ俺は、あの後すぐに、学舎へやられたのだと思う。
俺をあそこから救い上げ、逝ってしまった後も、十年という長い時間を、守っていてくれた……。
俺の人生に、ギルや、ハインやマルや、サヤを与えてくれたのは、この人だ。
「名前を、聞いておけば良かった……。
あの人のことを、サヤにもっと知って欲しいのに……名前すら、知らないなんて……」
今なら全部話せるかな。
そんな気がして、サヤの方を見たのは、偶然だったのだ。
サヤは、まっすぐ俺を見つめていた。
俺に全神経を集中していた。一つも聞き漏らすまいと。そんな決意が伺えた。
だから、周りに意識がいっていなかったのだ。
キラリと、後ろに広がる木立の間で何かが反射した気がした。
頭の中で意識が弾けたような錯覚。サヤの腕を掴み、引いていた。
次の瞬間迫ったきたものが、俺の頬を掠めていき、焼けるような痛みを感じた。狙われてるのは俺か。なら良かった。
「レイシール様⁉︎」
隠れる場所は無い。身を隠せる木立の中に賊がいるのだから。馬を繋いでおいた場所に戻るのも難しいだろう。
振り返り、構えを取ろうとするサヤの手をもう一度強引に引いた。
「駄目だ」
「動けば音で分かります!」
「駄目だ。サヤ一人でどうにかできる状況じゃない」
木立の奥から、澱んだ気配を感じる。複数いる筈だ。
「素手のサヤには厳しい。飛び道具相手は、相性が悪すぎる。
狙いは俺だから、サヤは隙を見て助けを呼びに……っ!」
別方向から射られた矢に、サヤは信じられない動きをした。
腕を振ると、折れた矢が、足元に落ちる。
「どうとでもなります」
怒りの篭った顔で、俺を一瞬睨め付けてから、視線を木立の方に向けた。
全身から闘気を発散させるように、サヤの気配が膨らんだ気がした。
「次言うたら許さへん。私を誰の従者やと思うてるん?」
騎士のような、凛々しいサヤが、ただ立っているだけなのに、空気を支配していた。
次の矢は飛来して来ない。警戒しているのかもしれない……、目にも留まらぬ動きで、手を振っただけで、飛ぶ矢を叩き落としたのだから。だが、このままで良いはずがないな。相手が複数いるのだから、一度に矢を射られたら対処できない。そして、程なくそうしてくるだろう。
サヤは一人では逃げてくれない。なら、二人で逃げるしかないか。
「サヤは泳げる?」
「泳げる」
「じゃあ、すぐ後ろ、真下に落ちる」
川は緩やかな曲線を描いている。外側になる真下の流れが一番早い。
遮蔽物が無いのが痛いが、潜って流れに身を任せれば、程々距離は稼げるはず。
相手は馬を持ってはいない。あれば気付けただろう。人の足より早く移動できれば逃げられる……。
要点だけを早口で伝えると、小さく頷いた。よし。
「行くよ!」
俺の合図と同時に、二箇所から射られた。
だがやはりサヤは凄い。俺に向けられたものは叩き落とす。狙いが甘かったもう一つは無視した。
俺は、サヤの背中で隠されているうちに腰帯から引き抜いていた小刀を、矢が飛来した場所を狙い放つ。牽制程度のつもりであったけれど、気配が乱れる。よし、当てた。久しぶりでも案外いけるもんだな。
そう考えると同時に、後ろに一歩ぶん跳躍していた。
サヤが、傍らの木の枝を掴み、力任せにもぎ取ったのが見え、一瞬意識がそっちに釘付けになる。ええっ、結構太いよその枝⁉︎
びっくりした時には視界が岸壁に変わった。落ちる。上を見ると、サヤも跳躍し終えていた。その直後に衝撃。息を止めるのが一瞬遅く、少し水を飲んだ。沈む俺に右横から圧が掛かる。流れに乗らなきゃ……。
そう思ったのに、腕を掴まれて、阻まれた。そちらを見ると、サヤと目が合う。沈んだ勢いで、川底の岩を掴んでいた。枝は? と、思ったけれど、もう手放した様だ。そのまま引き寄せられて、流れに逆らい岸壁の方向に戻る様に、進み出した。え? なんで⁇
サヤは落ち着いている風だった。だから、とりあえず、任せる。
ほぼ真下に落ちた為、一歩と半分ほどの距離を移動するだけで済んだ。
サヤが水面から顔を出す。俺もそうすると、岸壁は抉れていて、上からは見えない空間があった。立っていた場所の下はもはや川であったらしい。
「枝を遮蔽物にして、流れに乗って逃げるて思うやろ、川上に向かえば裏をかける」
小声でサヤが言う。そして、耳を済まして、上の音を拾おうとしているのが分かった。
だから黙って、岸壁に身を寄せた。
結構深く抉れているから、上から覗くことは難しいだろう。だが一応、警戒しておく。
暫く。ほんの数分そうしておいてから、サヤは岸壁の手がかりを掴みつつ、上流に移動を始めた。
「川下に行ったみたい。もう足音もしいひん。多分四人……乗ってきた馬、取られてしもた」
「良いよ。なら尚更、サヤの流した枝を追っていくさ。このまま上がれる場所を探そう」
地形を頭に思い描く。下流の方は、まだ結構進まなければ川辺に降りられる場所は無い。暫く時間が稼げる。
上流は、しばらく進めば川の蛇行がおさまり、もう少し流れが遅くなる。
俺の握力が保つかな……。けど行くしかない。
意を決して進もうとしたら、サヤに止められた。
手探りで腰のベルトを外し、俺の右手にそれを引っ掛けて引くと、ぎゅっと手首が縛られる。逆側の先の方は、サヤが輪にして縛り、左手首に掛けた。
「手ぇが滑っても、これなら流されへんやろ?」
「サヤが滑って流された時は、一蓮托生だけどね」
「その時はその時や」
あえて緊張をほぐす様にサヤはそんなことを言い、右手だけを使って岸壁伝いに進み始めた。左手は、ベルトの縛り目を握りしめている。
サヤに遅れないよう、サヤが足を掛けた場所に、俺も足を乗せるようにして進む。サヤは俺の右手が外れてしまっても流されない様、常にベルトを握っていてくれた。
少し進むと、絶壁が急勾配の坂に代わりだし、やっと水から上がれる場所を見つけ、安堵の息が漏れる。狭い足場に二人で上がった。
「音はしいひん……。服を絞れるやろか……」
「上着と細袴くらいは絞りたいけどな。時間が惜しい」
「せやね。上着だけにしとこ」
サヤが平然と上着を脱ぐので慌てて視線を外した。背中の状態をすっかり忘れていないか⁉︎
しかし、腕のベルトが邪魔で動きが止まり、更に俺の態度で気付いたらしい。一旦ベルトを離して脱ぎ、上着を急いで絞って羽織り直すのが、視界の端っこに見える。
「え、ええよ」
「う、うん。こ、こっちも外してくれる?俺も上着脱げないし」
手首をぎゅっと縛るベルトを差し出すと、金具部分を逆側に引くだけでスルリと緩んだ。
凄いなこれ……手首を結構きっちり縛られてたけれど、別段痛くもなかったし……思う場所で止められるのかな。
握力の弱い俺では上着を絞るのもままならない。だからサヤが代わりにやってくれた。そして上着を羽織り直すともう一度、お互いの手首を繋いだ。
「えっと……もう岸に上がったのに?」
「滑って落ちるかもしれへんし」
……俺って、結構どんくさいと思われてるのかな……。
若干落ち込んだけど、お互いの安心の為に納得することにした。
集会所に向かう手前の道を先に進む。暫くすると、道が川に並び、そのまま続く。体感としてはあまり感じないが、道は緩い上り坂である筈だった。
道を外れてしまうため、途中で馬を降りた。近くの木に繋いでから、人が一人通れる程度の細道を行く。
一度も行ったことがないから、ちゃんと気付けるか少し、不安だったけれど、目にした瞬間すぐに分かった。ああ、ここだと。
川縁で、地面から突き出すようにしてある巨木に、穿ってある亀裂。
ここがあの人の、最後の場所だ。
「ここは?」
「うん……。ちょっとね、俺の……大切な人が、最後を迎えた場所って、聞いてる」
傷は、思っていたより低い所にあった。それを指でなぞる。
もっと苦しいかと思っていたのに、案外大丈夫だな……。
剣を、ここに突き立てたあの人は、そのまま体勢を崩して、この絶壁から川に落ちたそうだ。
「名前は知らないんだ……。ほんの数日、言葉を交わしたりした程度の、ただそれだけの人だったんだ。
傭兵だと言っていた。仕事で矢傷を負って、一足先に戦線離脱したんだって話してくれたのを覚えてる。
なんか不思議な感じの人でね、幾つくらいだったのかな……今のギル達くらいか、もう少し年上?飄々と話すんだけどね、言わないことも、隠してることも、いつの間にか知られてしまっていた……」
誰もが見て見ぬ振りをする中で、あの人だけが、それをしなかった。
「蜜色の瞳なんだけど……縁の色が違うんだ。綺麗な翡翠色に変わっていっててね。すごく綺麗なのに……砂色の前髪が長くて、その瞳を隠してた。
笑うと子供みたいなんだ。変に律儀で、ちょっとしたことなのに、わざわざ礼を言う為に待っているような人。結構細身なのにがっちり筋肉質で、凄く鍛えてたんだろうね……」
今なら分かる。
あの姿を消していた数日間の間に、あの人はきっと、俺の為に動いてくれていたのだ。
だから、父上と話をつけたと、あの時言った。
父上とどうやって会い、どんなやり取りをしたのかは分からない。
けれど、だからこそ俺は、あの後すぐに、学舎へやられたのだと思う。
俺をあそこから救い上げ、逝ってしまった後も、十年という長い時間を、守っていてくれた……。
俺の人生に、ギルや、ハインやマルや、サヤを与えてくれたのは、この人だ。
「名前を、聞いておけば良かった……。
あの人のことを、サヤにもっと知って欲しいのに……名前すら、知らないなんて……」
今なら全部話せるかな。
そんな気がして、サヤの方を見たのは、偶然だったのだ。
サヤは、まっすぐ俺を見つめていた。
俺に全神経を集中していた。一つも聞き漏らすまいと。そんな決意が伺えた。
だから、周りに意識がいっていなかったのだ。
キラリと、後ろに広がる木立の間で何かが反射した気がした。
頭の中で意識が弾けたような錯覚。サヤの腕を掴み、引いていた。
次の瞬間迫ったきたものが、俺の頬を掠めていき、焼けるような痛みを感じた。狙われてるのは俺か。なら良かった。
「レイシール様⁉︎」
隠れる場所は無い。身を隠せる木立の中に賊がいるのだから。馬を繋いでおいた場所に戻るのも難しいだろう。
振り返り、構えを取ろうとするサヤの手をもう一度強引に引いた。
「駄目だ」
「動けば音で分かります!」
「駄目だ。サヤ一人でどうにかできる状況じゃない」
木立の奥から、澱んだ気配を感じる。複数いる筈だ。
「素手のサヤには厳しい。飛び道具相手は、相性が悪すぎる。
狙いは俺だから、サヤは隙を見て助けを呼びに……っ!」
別方向から射られた矢に、サヤは信じられない動きをした。
腕を振ると、折れた矢が、足元に落ちる。
「どうとでもなります」
怒りの篭った顔で、俺を一瞬睨め付けてから、視線を木立の方に向けた。
全身から闘気を発散させるように、サヤの気配が膨らんだ気がした。
「次言うたら許さへん。私を誰の従者やと思うてるん?」
騎士のような、凛々しいサヤが、ただ立っているだけなのに、空気を支配していた。
次の矢は飛来して来ない。警戒しているのかもしれない……、目にも留まらぬ動きで、手を振っただけで、飛ぶ矢を叩き落としたのだから。だが、このままで良いはずがないな。相手が複数いるのだから、一度に矢を射られたら対処できない。そして、程なくそうしてくるだろう。
サヤは一人では逃げてくれない。なら、二人で逃げるしかないか。
「サヤは泳げる?」
「泳げる」
「じゃあ、すぐ後ろ、真下に落ちる」
川は緩やかな曲線を描いている。外側になる真下の流れが一番早い。
遮蔽物が無いのが痛いが、潜って流れに身を任せれば、程々距離は稼げるはず。
相手は馬を持ってはいない。あれば気付けただろう。人の足より早く移動できれば逃げられる……。
要点だけを早口で伝えると、小さく頷いた。よし。
「行くよ!」
俺の合図と同時に、二箇所から射られた。
だがやはりサヤは凄い。俺に向けられたものは叩き落とす。狙いが甘かったもう一つは無視した。
俺は、サヤの背中で隠されているうちに腰帯から引き抜いていた小刀を、矢が飛来した場所を狙い放つ。牽制程度のつもりであったけれど、気配が乱れる。よし、当てた。久しぶりでも案外いけるもんだな。
そう考えると同時に、後ろに一歩ぶん跳躍していた。
サヤが、傍らの木の枝を掴み、力任せにもぎ取ったのが見え、一瞬意識がそっちに釘付けになる。ええっ、結構太いよその枝⁉︎
びっくりした時には視界が岸壁に変わった。落ちる。上を見ると、サヤも跳躍し終えていた。その直後に衝撃。息を止めるのが一瞬遅く、少し水を飲んだ。沈む俺に右横から圧が掛かる。流れに乗らなきゃ……。
そう思ったのに、腕を掴まれて、阻まれた。そちらを見ると、サヤと目が合う。沈んだ勢いで、川底の岩を掴んでいた。枝は? と、思ったけれど、もう手放した様だ。そのまま引き寄せられて、流れに逆らい岸壁の方向に戻る様に、進み出した。え? なんで⁇
サヤは落ち着いている風だった。だから、とりあえず、任せる。
ほぼ真下に落ちた為、一歩と半分ほどの距離を移動するだけで済んだ。
サヤが水面から顔を出す。俺もそうすると、岸壁は抉れていて、上からは見えない空間があった。立っていた場所の下はもはや川であったらしい。
「枝を遮蔽物にして、流れに乗って逃げるて思うやろ、川上に向かえば裏をかける」
小声でサヤが言う。そして、耳を済まして、上の音を拾おうとしているのが分かった。
だから黙って、岸壁に身を寄せた。
結構深く抉れているから、上から覗くことは難しいだろう。だが一応、警戒しておく。
暫く。ほんの数分そうしておいてから、サヤは岸壁の手がかりを掴みつつ、上流に移動を始めた。
「川下に行ったみたい。もう足音もしいひん。多分四人……乗ってきた馬、取られてしもた」
「良いよ。なら尚更、サヤの流した枝を追っていくさ。このまま上がれる場所を探そう」
地形を頭に思い描く。下流の方は、まだ結構進まなければ川辺に降りられる場所は無い。暫く時間が稼げる。
上流は、しばらく進めば川の蛇行がおさまり、もう少し流れが遅くなる。
俺の握力が保つかな……。けど行くしかない。
意を決して進もうとしたら、サヤに止められた。
手探りで腰のベルトを外し、俺の右手にそれを引っ掛けて引くと、ぎゅっと手首が縛られる。逆側の先の方は、サヤが輪にして縛り、左手首に掛けた。
「手ぇが滑っても、これなら流されへんやろ?」
「サヤが滑って流された時は、一蓮托生だけどね」
「その時はその時や」
あえて緊張をほぐす様にサヤはそんなことを言い、右手だけを使って岸壁伝いに進み始めた。左手は、ベルトの縛り目を握りしめている。
サヤに遅れないよう、サヤが足を掛けた場所に、俺も足を乗せるようにして進む。サヤは俺の右手が外れてしまっても流されない様、常にベルトを握っていてくれた。
少し進むと、絶壁が急勾配の坂に代わりだし、やっと水から上がれる場所を見つけ、安堵の息が漏れる。狭い足場に二人で上がった。
「音はしいひん……。服を絞れるやろか……」
「上着と細袴くらいは絞りたいけどな。時間が惜しい」
「せやね。上着だけにしとこ」
サヤが平然と上着を脱ぐので慌てて視線を外した。背中の状態をすっかり忘れていないか⁉︎
しかし、腕のベルトが邪魔で動きが止まり、更に俺の態度で気付いたらしい。一旦ベルトを離して脱ぎ、上着を急いで絞って羽織り直すのが、視界の端っこに見える。
「え、ええよ」
「う、うん。こ、こっちも外してくれる?俺も上着脱げないし」
手首をぎゅっと縛るベルトを差し出すと、金具部分を逆側に引くだけでスルリと緩んだ。
凄いなこれ……手首を結構きっちり縛られてたけれど、別段痛くもなかったし……思う場所で止められるのかな。
握力の弱い俺では上着を絞るのもままならない。だからサヤが代わりにやってくれた。そして上着を羽織り直すともう一度、お互いの手首を繋いだ。
「えっと……もう岸に上がったのに?」
「滑って落ちるかもしれへんし」
……俺って、結構どんくさいと思われてるのかな……。
若干落ち込んだけど、お互いの安心の為に納得することにした。
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