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荊縛の呪い 5
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馬車の通過を見送って、俺たちは一旦館に戻る。
サヤに頼まれた、多くのものを用意しなければならない。
道中で運良くギルとオブシズを見つけたから、まずは綿紗の在庫について確認しつつ、一緒に館に向かうことにした。
「ある。すぐに用意できる」
「今日中に行って、取って来れるか……」
「分かった。馬に積める量で良いなら。それ以上が必要な場合は明日また出直す」
「すまない、頼む」
厩に走るギルを見送って、オブシズは引き取り、兵舎へ。館の前を通る時、シザーを使いに出した。
マルを呼んでもらうためだ。申し訳ないが、今回は口を使ってもらう。
「なぁ、サヤはどうしたんだ? 姿が見えないが……」
オブシズの質問は、あえて無視した。
「全員、集まってくれ!」
兵舎の敷地に入り声を張り上げると、豚の周りでウロウロしていた騎士らが、緊急事態と察したらしく、それまでの雰囲気など振り捨てて、俺の前に整列する。
状況は分かっていないだろうが、皆一様に緊張した表情……。
俺の前に並んだ面々を見渡してから、ふた呼吸間を開けたのち、俺は沈黙を破った。
「この村の、宿舎管理を委託する予定であったウルヴズ行商団が到着した。
が、少々厄介な状況だ。彼らに荊縛が蔓延している」
その言葉に、一同とオブシズが息を呑む。
今、村の中を避け、縁をを迂回するように宿舎へ案内したと伝えると、騎士の一部がザワリと浮き足立つ様子を見せたので、そちらを睨み付けて「静まれ!」と、命じた。
俺は、覚悟の上でそうしてるんだ。
「ここが彼らを受け入れるしか、選択肢は無かった。これ以上の移動は無理なんだ。体力的にも、時期的にもな。
我々がそうしなければ、春には何十人もの骸を弔うことになる…………そんなことにはできない」
その骸の死亡理由は、病か、はたまた凍死か……。雪に覆われ腐乱もしていない沢山の骸……。そんなものを、作り出してなるものか。
「で、ですが!下手をしたら村人にも……」
「聞け!」
大喝すると、一同はグッと、口をひき結んだ。
言いたいことは、分かっている。分かっているが、まずは聞け。最後まで。
「幸い、この村はまだ住人が少ない。
荊縛は、患った者に近付かなければ、他に飛び火はしないんだ!
よって、宿舎をそのまま病人の隔離に使う。本日到着予定のリディオ商会は、宿舎ではなく、館に案内するように。
今から緊急指令だ。
倉庫に、工事で使っていた赤縄があるから、それで宿舎の周り十米四方を囲んでくれ。そこを、立入禁止区域とする。
祝いの最中だから、村人には悟らせるな。何をしているのか聞かれたら、越冬中に入ると危険な区域を仕切っているとでも言っておけ。
越冬に入れば雪で道は塞がれる。そうすれば、あえて接触しそうになることもないだろうから、それまでは門番同様、交代で警備も行ってもらう。飛び火を抑え込むためだ。心して任務に当たってほしい。
その際お前たちも、赤縄の中には入るな。これは厳命だ、破ることは許さん!」
厳しい口調でそう告げると鋭い号令。それに合わせ、一同がザッと胸に手を当てて命を受けたと姿勢で表す。
有無を言わさぬジークの号令だったが、皆従ってくれる様子でホッとした。
「どうか頼む。病を封じ込めることに成功すれば、今後、悪魔の呪いに屈しない手段も手に入るだろう」
病に潜伏期間があるという概念。これを証明できれば、罹患者を大幅に減らすことができるようになる。
そのためにも、完璧な隔離をしなければならない。失敗は許されないのだ。
「これは戦いだ。必ず勝利するぞ」
「はっ!」
一同が声を揃えたところで、全力疾走するシザーにおぶわれてマルが到着した。
手に握っていた村の図面が、グシャッとよれてしまっている……。
地面に降ろされたが、上下に揺すられていたためか、顔色が相当悪い。少々酔ってしまったのだろう。けれど、状況を理解しているから、泣き言など零しはしなかった。膝をつくように座り込んだけれど、そのまま地面に持って来た図面を広げる。
「早すぎます……。
なんで僕背負ってその速度で走れるんですか……、まぁ、良いんですけど。
……皆さん、まずこちらへ。えっと、十米四方を囲むんでしたっけ? それはこの区画です。そうですね……キリが良いので、この通りからここまで。赤縄を張りましょう。立ち入り禁止の札をぶら下げるの、忘れないように。
越冬に入った後のことを考えて、赤縄は上下に三本連ねます。雪に埋もれて見えなくなっても困りますからね。五十糎ごとに、間隔をあけてください」
ちゃんとシザーは口を使ってくれた様子だ。
現場の管理をマルと一部の騎士に任せ、一応の完成を見せた豚の丸焼きを広場に運ぶことも託して、ハインを呼んだ。
サヤにお願いされたものを用意するよう、内容を伝える。
彼女がおらず、伝言のみであることで、ハインは状況を把握した様子だった。
「では……」
「他の選択肢は、無かった」
「……分かっています。急ぎ準備をして参ります」
多くを語らず、嫌味も挟まず。サッと指示に従い館に戻る。
その背中を見送り、俺も準備のため、館に戻ろうと足を向けたところを、騎士の中から飛び出してきた一人が、俺の前に回り込んで進路を阻んだ。
本来なら不敬だけど……。
「レイシール様!」
まぁ、ユストはこうして来るだろうと思っていた……。
「荊縛であることは、間違いないのですか⁉︎」
「間違いない。同行している薬師も、そう認めたそうだ」
「ならば、医師が向かうべきです!」
「…………それは、己が現場に向かいたいという、意思表示か」
いつになく厳しい口調に聞こえ、驚いたのだろう。
ユストは一瞬だけ、戸惑うように口を閉ざした。
けれど次に視線を鋭くして「はい!」と、叫ぶ。
「病状の管理をする者が必要です」
「それはもう、一人いる」
「っ……? 薬師殿ですか……」
「違う。
ユスト。これ以上を話す気は無いんだ。今は騎士として働いてほしい」
「騎士の前に俺は、医師ですよ!
医師であるために騎士を選んだんだ!」
食ってかかるユストを無視して足を進めるが、彼は引き下がらなかった。
そのまま俺についてきて、行かせてくださいと声を張り上げる。
このまま館についてこられて叫ばれたら、聞かれたくない相手に聞かれてしまうかもしれない。
そう思えば止まるしかなく……溜息を吐いて、振り返った。
「ユスト……」
「あれは、対処を間違えばとんでもないことになるんです!
だから医師が……っ」
「っ、分かっている! だから隔離している、最低限の人数しか、あちらにはやれないんだ!」
「あれには特殊な対処が必要なんです!
素人には手に余る……半端な医師だって役に立たない!」
そんなことは、こっちだって分かってるんだ!
覚悟をして、対処した……。それに否やを唱えるユストに、イライラが募った。
分かってる……全部、分かってるのに! だけどこうするしかなかったんだ!
それに、サヤは対処できると言った。彼女はできないことをできるなんて言わない。ちゃんと確証があって、そう口にした。
だけど……今回に関しては、そう、だろうか……?
不安と、疑念と、苛立ちと、焦り。
自分の中でぐちゃぐちゃに荒れ狂うそれらに翻弄され、つい、俺もユストに食ってかかる。
「では聞く。一度病に侵され、回復した者は同じ病には犯されない。正しいか」
「……正しいです……」
「病の前後に猶予を設け、他者との接触を避けるのは有効か」
「……有効、です……」
「病の素は呼吸により体内に入る。その病の素は、罹患者から咳等によりばら撒かれる飛沫である。正しいか」
「……レイシール様……その医師、どなたですか……」
「医師ではない。だが対処はできると、本人が言った。
だから任せた。
指示も、この内容も、その者からだ。間違っていないならば、彼女に任せる。今はそれしか手段が……」
「……彼女?」
いらないことを、言ってしまった……。
サヤに頼まれた、多くのものを用意しなければならない。
道中で運良くギルとオブシズを見つけたから、まずは綿紗の在庫について確認しつつ、一緒に館に向かうことにした。
「ある。すぐに用意できる」
「今日中に行って、取って来れるか……」
「分かった。馬に積める量で良いなら。それ以上が必要な場合は明日また出直す」
「すまない、頼む」
厩に走るギルを見送って、オブシズは引き取り、兵舎へ。館の前を通る時、シザーを使いに出した。
マルを呼んでもらうためだ。申し訳ないが、今回は口を使ってもらう。
「なぁ、サヤはどうしたんだ? 姿が見えないが……」
オブシズの質問は、あえて無視した。
「全員、集まってくれ!」
兵舎の敷地に入り声を張り上げると、豚の周りでウロウロしていた騎士らが、緊急事態と察したらしく、それまでの雰囲気など振り捨てて、俺の前に整列する。
状況は分かっていないだろうが、皆一様に緊張した表情……。
俺の前に並んだ面々を見渡してから、ふた呼吸間を開けたのち、俺は沈黙を破った。
「この村の、宿舎管理を委託する予定であったウルヴズ行商団が到着した。
が、少々厄介な状況だ。彼らに荊縛が蔓延している」
その言葉に、一同とオブシズが息を呑む。
今、村の中を避け、縁をを迂回するように宿舎へ案内したと伝えると、騎士の一部がザワリと浮き足立つ様子を見せたので、そちらを睨み付けて「静まれ!」と、命じた。
俺は、覚悟の上でそうしてるんだ。
「ここが彼らを受け入れるしか、選択肢は無かった。これ以上の移動は無理なんだ。体力的にも、時期的にもな。
我々がそうしなければ、春には何十人もの骸を弔うことになる…………そんなことにはできない」
その骸の死亡理由は、病か、はたまた凍死か……。雪に覆われ腐乱もしていない沢山の骸……。そんなものを、作り出してなるものか。
「で、ですが!下手をしたら村人にも……」
「聞け!」
大喝すると、一同はグッと、口をひき結んだ。
言いたいことは、分かっている。分かっているが、まずは聞け。最後まで。
「幸い、この村はまだ住人が少ない。
荊縛は、患った者に近付かなければ、他に飛び火はしないんだ!
よって、宿舎をそのまま病人の隔離に使う。本日到着予定のリディオ商会は、宿舎ではなく、館に案内するように。
今から緊急指令だ。
倉庫に、工事で使っていた赤縄があるから、それで宿舎の周り十米四方を囲んでくれ。そこを、立入禁止区域とする。
祝いの最中だから、村人には悟らせるな。何をしているのか聞かれたら、越冬中に入ると危険な区域を仕切っているとでも言っておけ。
越冬に入れば雪で道は塞がれる。そうすれば、あえて接触しそうになることもないだろうから、それまでは門番同様、交代で警備も行ってもらう。飛び火を抑え込むためだ。心して任務に当たってほしい。
その際お前たちも、赤縄の中には入るな。これは厳命だ、破ることは許さん!」
厳しい口調でそう告げると鋭い号令。それに合わせ、一同がザッと胸に手を当てて命を受けたと姿勢で表す。
有無を言わさぬジークの号令だったが、皆従ってくれる様子でホッとした。
「どうか頼む。病を封じ込めることに成功すれば、今後、悪魔の呪いに屈しない手段も手に入るだろう」
病に潜伏期間があるという概念。これを証明できれば、罹患者を大幅に減らすことができるようになる。
そのためにも、完璧な隔離をしなければならない。失敗は許されないのだ。
「これは戦いだ。必ず勝利するぞ」
「はっ!」
一同が声を揃えたところで、全力疾走するシザーにおぶわれてマルが到着した。
手に握っていた村の図面が、グシャッとよれてしまっている……。
地面に降ろされたが、上下に揺すられていたためか、顔色が相当悪い。少々酔ってしまったのだろう。けれど、状況を理解しているから、泣き言など零しはしなかった。膝をつくように座り込んだけれど、そのまま地面に持って来た図面を広げる。
「早すぎます……。
なんで僕背負ってその速度で走れるんですか……、まぁ、良いんですけど。
……皆さん、まずこちらへ。えっと、十米四方を囲むんでしたっけ? それはこの区画です。そうですね……キリが良いので、この通りからここまで。赤縄を張りましょう。立ち入り禁止の札をぶら下げるの、忘れないように。
越冬に入った後のことを考えて、赤縄は上下に三本連ねます。雪に埋もれて見えなくなっても困りますからね。五十糎ごとに、間隔をあけてください」
ちゃんとシザーは口を使ってくれた様子だ。
現場の管理をマルと一部の騎士に任せ、一応の完成を見せた豚の丸焼きを広場に運ぶことも託して、ハインを呼んだ。
サヤにお願いされたものを用意するよう、内容を伝える。
彼女がおらず、伝言のみであることで、ハインは状況を把握した様子だった。
「では……」
「他の選択肢は、無かった」
「……分かっています。急ぎ準備をして参ります」
多くを語らず、嫌味も挟まず。サッと指示に従い館に戻る。
その背中を見送り、俺も準備のため、館に戻ろうと足を向けたところを、騎士の中から飛び出してきた一人が、俺の前に回り込んで進路を阻んだ。
本来なら不敬だけど……。
「レイシール様!」
まぁ、ユストはこうして来るだろうと思っていた……。
「荊縛であることは、間違いないのですか⁉︎」
「間違いない。同行している薬師も、そう認めたそうだ」
「ならば、医師が向かうべきです!」
「…………それは、己が現場に向かいたいという、意思表示か」
いつになく厳しい口調に聞こえ、驚いたのだろう。
ユストは一瞬だけ、戸惑うように口を閉ざした。
けれど次に視線を鋭くして「はい!」と、叫ぶ。
「病状の管理をする者が必要です」
「それはもう、一人いる」
「っ……? 薬師殿ですか……」
「違う。
ユスト。これ以上を話す気は無いんだ。今は騎士として働いてほしい」
「騎士の前に俺は、医師ですよ!
医師であるために騎士を選んだんだ!」
食ってかかるユストを無視して足を進めるが、彼は引き下がらなかった。
そのまま俺についてきて、行かせてくださいと声を張り上げる。
このまま館についてこられて叫ばれたら、聞かれたくない相手に聞かれてしまうかもしれない。
そう思えば止まるしかなく……溜息を吐いて、振り返った。
「ユスト……」
「あれは、対処を間違えばとんでもないことになるんです!
だから医師が……っ」
「っ、分かっている! だから隔離している、最低限の人数しか、あちらにはやれないんだ!」
「あれには特殊な対処が必要なんです!
素人には手に余る……半端な医師だって役に立たない!」
そんなことは、こっちだって分かってるんだ!
覚悟をして、対処した……。それに否やを唱えるユストに、イライラが募った。
分かってる……全部、分かってるのに! だけどこうするしかなかったんだ!
それに、サヤは対処できると言った。彼女はできないことをできるなんて言わない。ちゃんと確証があって、そう口にした。
だけど……今回に関しては、そう、だろうか……?
不安と、疑念と、苛立ちと、焦り。
自分の中でぐちゃぐちゃに荒れ狂うそれらに翻弄され、つい、俺もユストに食ってかかる。
「では聞く。一度病に侵され、回復した者は同じ病には犯されない。正しいか」
「……正しいです……」
「病の前後に猶予を設け、他者との接触を避けるのは有効か」
「……有効、です……」
「病の素は呼吸により体内に入る。その病の素は、罹患者から咳等によりばら撒かれる飛沫である。正しいか」
「……レイシール様……その医師、どなたですか……」
「医師ではない。だが対処はできると、本人が言った。
だから任せた。
指示も、この内容も、その者からだ。間違っていないならば、彼女に任せる。今はそれしか手段が……」
「……彼女?」
いらないことを、言ってしまった……。
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