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荊縛の呪い 4
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その場にジェイドとシザーを残し、俺はサヤを建物の影に引っ張り込んだ。
俺たちの会話が聞かれない程度の距離を稼ぎ、振り返ると同時に、腕が振り払われる。
警戒を表情に出して、サヤはじり……と、後方に下がる。俺が、サヤの行おうとしていることに反対なのだと、それが、分かっているから。
「サヤ」
一歩を踏み出すと、また一歩、彼女は下がった。そして……。
「私は行きます!
アウトブレイクを起こしてしもたらあかん、そんなことになったら……っ」
「数代前の領主の、二の舞になる……ということか」
そう問うと、サヤは口を噤んだ。
先程は失言してしまった……言ってはいけないことを、自ら零してしまったと、ほぞを噛む表情。どうやって誤魔化そうかと、瞳を複雑に揺らして、思考を必死で手繰っている。
それだけ彼女は焦っているのだろうし、必死だということなのだろう。
……それだけことが、重大である……と、いうことなのだ……。
「わ、私の世界の医療は、ここより、ずっと先に進んでいます。
だから、私程度の知識でも、ちゃんと、お役に立てると……」
「そこを疑ってはいない」
「私が行かなきゃ、駄目なんです!
行かなきゃ、分からないことが沢山あります。気付けることも、きっと沢山あるから……」
「…………」
「ナジェスタさんや、ユストさんを頼るわけにはいかないでしょう?
だって、獣人の方にも罹患者がいるって……だから……!」
「……………………」
必死で言い募るサヤを、壁際まで追い詰めた。
腕を伸ばすと、びくりと小さく震えて、身を硬くする。
頬に触れると、首を縮めるみたいにして、俯いた。
「分かってる……」
サヤの温もりに触れたその手を拳にして、やるせない気持ちを、そのまま壁に叩きつけた。
大きな音に、ビクリとサヤが跳ねる。
「分かってるけど! それでもサヤをそんな場にやりたくないって思ってしまうんだから、仕方がないじゃないか⁉︎」
覆いかぶさるみたいにして、感情のまま、言葉をサヤにぶつけてしまう自分の不甲斐無さ……。それにまた、苛立ちが掻き立てられる。
行かせたくない。
だけど、今選べる最善が、それなのだということも、分かってるんだ!
「それでもサヤに頼るしかないって、分かってるんだ……」
悔しさを零して、サヤの肩に、額を乗せた。
彼女の言う通りだ。
父上は、弱っている。
病の種を近付ければ、飛び火してしまう可能性が高い。
だから、ナジェスタらに頼ることは、できない……。
それになにより、俺の影が獣人を含む一団であるということを、まだほとんどの者が知らない。
下手な相手に知られれば、胡桃さんらを村から追い出すどころじゃ済まない事態にだって、なりかねない。
そんな中で、事態に対処できるとすれば、それはサヤ以外、ありえない。
分かってるんだ…………。
「……お願いがあります。
ギルさんに、綿紗の在庫がないか、確認していただけませんか?
あれば、なんでも良いですから、安価な飾り紐と、針と縫い糸、鋏を一緒に。マスクを作りたいので。
それから、純度の高いお酒も欲しいです。強いお酒は消毒に使えるので、極力こまめに消毒して、移らないよう、注意しますから……。
ちゃんと、注意しますから……お願い、レイ」
サヤがそう言い、俺の背に、腕を回す。ぎゅっと力を入れて、抱きしめてくる。
サヤのお願いは、俺のためのことばかりだ…………。
本当なら、俺が言うべき言葉。皆を、守ってくれと、そう、言うべきなのに……。
「立派な領主様に、なるんやろ?
なら、私はレイに、切り捨てる人を選ぶ領主には、なってほしくない……。
せやから、今レイが選ばなあかんって思うてる道が、ちゃんと正しい。私もそれを、望んでるんやしな?」
言い聞かせるみたいに、そんな風に言わせてしまう。なんて不甲斐ない……!
サヤの背中に腕を回して、力を込めた。
ただ、行かせたくないと駄々をこねたって、なんの意味も無いんだ……。
行かせなければならないなら、彼女の安全のためになることを、助けになることを、一つでも多く、積み上げる。
「他には……。
どんな些細なことでもいいから。他にも、俺にできることを……お願い」
「補水液を大量に作ることになる思うし、塩と砂糖が必要。
それに着替えとか、取りに戻られへんし……近くに、置いてもらえたら、回収する。
あと……手紙を書くから。その道具も一色。必要なものや、やって欲しいことも、それで、ちゃんと知らせる……。
私も消毒して書くけど、レイも、気をつけてな。手紙を触った後は、手洗いや、うがいをしっかりしてくれな、あかん」
「うん……」
「……それから…………し、しばらく顔が、見られへん思うし、ちょっとちゃんと、見ておきたい、かなっ、て……」
思いがけないお願いに、驚いてしまい頭を上げたら、すぐ横にあるサヤの顔は、見たいと言っておきながら、そっぽを向いていた。
手拭いで覆われた顔は隠れて見えず、けれど晒された耳やうなじが、ほんのりと赤い。
「……手拭いはまた後で括り直すから、外すよ?」
「う、うん……」
手拭いの、上の結び目を外す。
顔を晒すと、サヤが俺に視線を向けてきて……。
「え、あの……私は……」
「俺だってサヤの顔、ちゃんと見ておきたいんだけど」
「……はぃ……」
サヤの手拭いも外した。
首に手拭いをぶら下げた、なんだか滑稽な姿だ。
俺もそんな、しまらない状態なのだろう。
無言でサヤを見下ろしていたら、そのうちふっと、彼女は笑って。
「……泣きそうな顔になっとる……」
「仕方ないだろ⁉︎」
不安を隠せない俺と、それを笑って誤魔化すサヤ。
その対比に、また胸が苦しくなった。
本当は、サヤの方こそ、不安でたまらないはずなのに……。
分かっていないはずがない。
胡桃らを襲う病が、己の知るものではないかもしれないことや、それが自身に降りかかるかもしれない可能性を。
未知の病であった場合、彼女はただ、病の中に取り残されるのだ……。
それに恐怖が無いはずがない。だからこんな、らしくないことまで要求してきた。
これが、触れ合う最後になる可能性だって、零ではない……。
そんなことを彼女はきっと、俺以上に、理解して、こうしている……。
だから、瞳は俺から離れない。ずっと見上げてくる。真剣に、焼き付けるみたいに。
その彼女の頤に指を添えて、もう少しだけ上に押し上げた。
「あっ、ここ、外……」
「誰も見てない」
見てたって止めない。
壁際に追いやられているサヤは、逃げることもできず、そのまま俺に唇を塞がれた。
◆
やはり、荊縛であった。決めていたサヤの合図でそれを理解した俺は、まずジェイドに命を出す。
「まずウルヴズとの接触はサヤのみ。ジェイドは、吠狼に確認を取ってくれ。
三日以内に馬車に接触した者はいないか。
いたら宿舎へ直行。どうするかの指示は、サヤに従え。飛び火の可能性が消えるまで、隔離させてもらう。
嘘も誤魔化しも、一切許さない。正確に、申告するように。
馬車に接触した者に接触した者も、徹底的に洗い出すこと。
それと、宿舎に向かう馬車に気付き、近付こうとする村人がいたら、姿を見せても構わないから、上手いこと言って止めてくれ。警護ついでに頼む」
そうしてから、門番の騎士らを入り口から遠く下がらせた。
手拭いは巻いたまま。サヤが言うには、くしゃみや咳に乗って飛ぶ病の素は、場合により九米先にも飛散するらしい。
だから、念には念を入れた。
「彼らのことは他言無用。下手に不安を掻き立てたくない。
祝詞の祝いに水を差すこともしたくないしな。
とにかく今は、いつも通りにしてくれ」
門番にはそう告げ、通過する馬車を、遠目から見送った。
通りの向こうに、こちらに背を向けて立つサヤが、腕を振るい、先を指差しているのが見える。
グッと拳を握って、その背を見つめた。
彼女はきっと、俺の視線に気付いているだろう。だけど、あえて振り返りはしなかった。
俺たちの会話が聞かれない程度の距離を稼ぎ、振り返ると同時に、腕が振り払われる。
警戒を表情に出して、サヤはじり……と、後方に下がる。俺が、サヤの行おうとしていることに反対なのだと、それが、分かっているから。
「サヤ」
一歩を踏み出すと、また一歩、彼女は下がった。そして……。
「私は行きます!
アウトブレイクを起こしてしもたらあかん、そんなことになったら……っ」
「数代前の領主の、二の舞になる……ということか」
そう問うと、サヤは口を噤んだ。
先程は失言してしまった……言ってはいけないことを、自ら零してしまったと、ほぞを噛む表情。どうやって誤魔化そうかと、瞳を複雑に揺らして、思考を必死で手繰っている。
それだけ彼女は焦っているのだろうし、必死だということなのだろう。
……それだけことが、重大である……と、いうことなのだ……。
「わ、私の世界の医療は、ここより、ずっと先に進んでいます。
だから、私程度の知識でも、ちゃんと、お役に立てると……」
「そこを疑ってはいない」
「私が行かなきゃ、駄目なんです!
行かなきゃ、分からないことが沢山あります。気付けることも、きっと沢山あるから……」
「…………」
「ナジェスタさんや、ユストさんを頼るわけにはいかないでしょう?
だって、獣人の方にも罹患者がいるって……だから……!」
「……………………」
必死で言い募るサヤを、壁際まで追い詰めた。
腕を伸ばすと、びくりと小さく震えて、身を硬くする。
頬に触れると、首を縮めるみたいにして、俯いた。
「分かってる……」
サヤの温もりに触れたその手を拳にして、やるせない気持ちを、そのまま壁に叩きつけた。
大きな音に、ビクリとサヤが跳ねる。
「分かってるけど! それでもサヤをそんな場にやりたくないって思ってしまうんだから、仕方がないじゃないか⁉︎」
覆いかぶさるみたいにして、感情のまま、言葉をサヤにぶつけてしまう自分の不甲斐無さ……。それにまた、苛立ちが掻き立てられる。
行かせたくない。
だけど、今選べる最善が、それなのだということも、分かってるんだ!
「それでもサヤに頼るしかないって、分かってるんだ……」
悔しさを零して、サヤの肩に、額を乗せた。
彼女の言う通りだ。
父上は、弱っている。
病の種を近付ければ、飛び火してしまう可能性が高い。
だから、ナジェスタらに頼ることは、できない……。
それになにより、俺の影が獣人を含む一団であるということを、まだほとんどの者が知らない。
下手な相手に知られれば、胡桃さんらを村から追い出すどころじゃ済まない事態にだって、なりかねない。
そんな中で、事態に対処できるとすれば、それはサヤ以外、ありえない。
分かってるんだ…………。
「……お願いがあります。
ギルさんに、綿紗の在庫がないか、確認していただけませんか?
あれば、なんでも良いですから、安価な飾り紐と、針と縫い糸、鋏を一緒に。マスクを作りたいので。
それから、純度の高いお酒も欲しいです。強いお酒は消毒に使えるので、極力こまめに消毒して、移らないよう、注意しますから……。
ちゃんと、注意しますから……お願い、レイ」
サヤがそう言い、俺の背に、腕を回す。ぎゅっと力を入れて、抱きしめてくる。
サヤのお願いは、俺のためのことばかりだ…………。
本当なら、俺が言うべき言葉。皆を、守ってくれと、そう、言うべきなのに……。
「立派な領主様に、なるんやろ?
なら、私はレイに、切り捨てる人を選ぶ領主には、なってほしくない……。
せやから、今レイが選ばなあかんって思うてる道が、ちゃんと正しい。私もそれを、望んでるんやしな?」
言い聞かせるみたいに、そんな風に言わせてしまう。なんて不甲斐ない……!
サヤの背中に腕を回して、力を込めた。
ただ、行かせたくないと駄々をこねたって、なんの意味も無いんだ……。
行かせなければならないなら、彼女の安全のためになることを、助けになることを、一つでも多く、積み上げる。
「他には……。
どんな些細なことでもいいから。他にも、俺にできることを……お願い」
「補水液を大量に作ることになる思うし、塩と砂糖が必要。
それに着替えとか、取りに戻られへんし……近くに、置いてもらえたら、回収する。
あと……手紙を書くから。その道具も一色。必要なものや、やって欲しいことも、それで、ちゃんと知らせる……。
私も消毒して書くけど、レイも、気をつけてな。手紙を触った後は、手洗いや、うがいをしっかりしてくれな、あかん」
「うん……」
「……それから…………し、しばらく顔が、見られへん思うし、ちょっとちゃんと、見ておきたい、かなっ、て……」
思いがけないお願いに、驚いてしまい頭を上げたら、すぐ横にあるサヤの顔は、見たいと言っておきながら、そっぽを向いていた。
手拭いで覆われた顔は隠れて見えず、けれど晒された耳やうなじが、ほんのりと赤い。
「……手拭いはまた後で括り直すから、外すよ?」
「う、うん……」
手拭いの、上の結び目を外す。
顔を晒すと、サヤが俺に視線を向けてきて……。
「え、あの……私は……」
「俺だってサヤの顔、ちゃんと見ておきたいんだけど」
「……はぃ……」
サヤの手拭いも外した。
首に手拭いをぶら下げた、なんだか滑稽な姿だ。
俺もそんな、しまらない状態なのだろう。
無言でサヤを見下ろしていたら、そのうちふっと、彼女は笑って。
「……泣きそうな顔になっとる……」
「仕方ないだろ⁉︎」
不安を隠せない俺と、それを笑って誤魔化すサヤ。
その対比に、また胸が苦しくなった。
本当は、サヤの方こそ、不安でたまらないはずなのに……。
分かっていないはずがない。
胡桃らを襲う病が、己の知るものではないかもしれないことや、それが自身に降りかかるかもしれない可能性を。
未知の病であった場合、彼女はただ、病の中に取り残されるのだ……。
それに恐怖が無いはずがない。だからこんな、らしくないことまで要求してきた。
これが、触れ合う最後になる可能性だって、零ではない……。
そんなことを彼女はきっと、俺以上に、理解して、こうしている……。
だから、瞳は俺から離れない。ずっと見上げてくる。真剣に、焼き付けるみたいに。
その彼女の頤に指を添えて、もう少しだけ上に押し上げた。
「あっ、ここ、外……」
「誰も見てない」
見てたって止めない。
壁際に追いやられているサヤは、逃げることもできず、そのまま俺に唇を塞がれた。
◆
やはり、荊縛であった。決めていたサヤの合図でそれを理解した俺は、まずジェイドに命を出す。
「まずウルヴズとの接触はサヤのみ。ジェイドは、吠狼に確認を取ってくれ。
三日以内に馬車に接触した者はいないか。
いたら宿舎へ直行。どうするかの指示は、サヤに従え。飛び火の可能性が消えるまで、隔離させてもらう。
嘘も誤魔化しも、一切許さない。正確に、申告するように。
馬車に接触した者に接触した者も、徹底的に洗い出すこと。
それと、宿舎に向かう馬車に気付き、近付こうとする村人がいたら、姿を見せても構わないから、上手いこと言って止めてくれ。警護ついでに頼む」
そうしてから、門番の騎士らを入り口から遠く下がらせた。
手拭いは巻いたまま。サヤが言うには、くしゃみや咳に乗って飛ぶ病の素は、場合により九米先にも飛散するらしい。
だから、念には念を入れた。
「彼らのことは他言無用。下手に不安を掻き立てたくない。
祝詞の祝いに水を差すこともしたくないしな。
とにかく今は、いつも通りにしてくれ」
門番にはそう告げ、通過する馬車を、遠目から見送った。
通りの向こうに、こちらに背を向けて立つサヤが、腕を振るい、先を指差しているのが見える。
グッと拳を握って、その背を見つめた。
彼女はきっと、俺の視線に気付いているだろう。だけど、あえて振り返りはしなかった。
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