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バート商会 9
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例えば、どの家かが、王家との契りを拒んだ場合、その家は権力的にも、他の四家に大きく遅れをとることになってしまう。
だから、例え多少の疑念を抱いたとしても、他家への牽制や、力の均衡を考え、嫁がざるを得ない……。
他家との力関係は、公爵家の選択肢を、常に狭めていたはずだ。
嫁ぐ方の血筋ひとつ取ってもそう。実際四家は、極力血の地位が高い方……公爵家や、伯爵家の血を優先して、王の妻にしてきているが、これも、ただ王家に見合う血筋の選択をしてるだけでなく、後々の力関係を考えてのことだろう。
五百年前から始まった、その流れ……。
それまでの王家は、後宮もあったし王妃様もお一人ではなかった。
それが、自然災害により作物の不足が続き、財政を立て直すために後宮を廃止したとなっていて、その決断をした当時の国王、ジョスナーレン様は、賢王と讃えられ、歴史にも名を刻んでいる。
この方とその息子である次の王……先代からの財政難を増税無しに立て直したバルトロメウス様とが、お二人とも白い方であったことで、王家の色を尊き白と称えられる現在の形が定着した。
そしてこの辺りから、フェルドナレンの代替わりは加速した……。
五百年前の、誰かの画策は、がっちりと王家に食い込み、息の根を止めるまで、じりじりと牙を進めていた。
だけど、ギリギリ間に合ったはず。
サヤのお陰で、王家の血の呪いは、祝福ではないと明かされるのだ。呪いの顎門は開かれる……。
「何か、ございましたか?」
不意に掛けられた不安そうな声。それで怖い考えを、慌てて頭から追い払った。
夜、休む準備を進めていたのだけど、今頃アイルたちはどうしているだろうかって、そう思った辺りから、つい思考が深い場所に潜り込んでしまっていたのだ。
視線を上げると、俺の髪を梳いていたサヤの手が止まっていた。鏡越しに、視線が合う。
「ごめん。もしかして、怖い顔になってた?」
「少し……」
「いや、たいしたことを考えていたんじゃないんだ。
王家の……病についてだったから、つい、力が入っちゃったかな」
意識して、口元を笑みの形に切り替える。するとサヤも、表情を緩めた。
「もう少しで終わりますから」
敢えてにこりと笑って、サヤはまた、俺の髪を手に取って、櫛をあてがう。
太腿に達しようかという長い髪。それをいちいち丁寧に梳り、そうして全ての髪が滑らかになったところで、櫛を小袋の中にしまった。
「もう、いいですよ」
「ありがとう」
絹糸のように艶やかになった自分の髪を確認して、席を立つ。
そして寝台ではなく、長椅子に足を向け、サヤを手招いた。眠るにはまだ少し早いし、もう少しだけ、一緒にいたかったから。
「明日も女近衛の方の調整作業か」
「そうですね。本日無事到着されていれば良いのですけど」
「問題は、明日到着の方だよなぁ……作ってあるものに、近い大きさがあれば良いけど……」
本日到着の方はともかく、明日到着予定の方は、かなりギリギリで決まった方で、寸法表どころか名前も記されていなかったのだ。
リヴィ様より大きかったり、メリッサ殿より小さかったりしたらどうしよう……。
「それでも、極力合うものを、用意してくださいますよ。ギルさんなら」
そう言ってにこりとサヤは笑った。俺を心配させまいとしているのもあるだろうけれど、それだけギルのことを、信頼しているのだと思う。
それでつい、サヤを抱き寄せてしまうのだから……俺の嫉妬深さもちょっと病的かもしれない……。
「レイ!」
「少しだけ」
赤くなるサヤの頬に唇を寄せると、サッと手がそれを遮ってくるから、そのまま指先に音を立てて口づけした。
すると指先が小さくわななく。引っ込めると唇が頬に触れるだろうし、かといって指先も恥ずかしいし……という葛藤が見て取れて、つい吹き出してしまったら、掌はそのまま握り込まれて拳になった。そしてぽかりと肩を叩く。
「もう!」
真っ赤になって、眉を吊り上げる。そんな他愛ないやり取りが幸せで、嬉しい。
……ダニルにも…………こんな時間が、必要だと、思うんだけどな……。
「なぁサヤ、戴冠式が終わったら、とても忙しくなると思うんだけど……。
その前にもう一回だけ、一緒にセイバーン村に、行かない?」
そう言うと、サヤの怒りが急速にしぼんだ。
そうして鳶色の瞳が俺を見て、こてんと首を傾げる。
「ダニルたちを……あのままにはできないから、もう一回、説得してみようかなって。
ダニルが納得できる形を、見つけられたら良いと思うんだけどね……」
そう言うと、ピンときたのだろう。
「…………徳の繰り越しの話?」
「うん。納得してくれるかどうかは、分からないけど……。
…………まぁ正直、詭弁だとは思うんだよ。思うんだけど……」
吠狼となった彼らに、もう暗殺なんていう仕事はさせない。
だけど、今からは手を汚しません……なんて言ったって、ダニルは納得できないだろう。
今までしてきたことを、忘れやしない。忘れられない……。
それくらい彼は、カーリンとその腹の子供を、大切に思っているのだ。
大切だから……苦しくても、辛くても、離れる選択をした。大切な人の来世まで、犠牲になんて、したくないから……。
「だけどそれは、やっぱり駄目だよ……」
「うん。私も、そう思う」
「……ダニルはさ、ちゃんと、良い父親になれると思うんだ」
「うん。私も、そう思う……」
微笑んだサヤが、肩に身を擦り寄せてきた。
俺の腕の中で丸まって、まるで安心した風に、身体の力を抜いてから「うん、行く」と、返事をくれた。
「こんな風に……二人ができたら、ええなって思う……」
まるで俺の気持ちが伝わったみたいに、さっき俺が思ってたのと、同じことを言うから……サヤの心にも触れられた気がして、愛しさがこみ上げてきた。
「うん……」
こんな風にできたら、どんな苦難だって、たいしたことないって思えるはずだ。
だって俺がそうだから。
そうして気持ちのまま、もう一回額に口づけしたら、またサヤに怒られた。
◆
結論から言うと、女近衛の正装は無事、お相手にお渡しすことができ、ギルは大役を無事果たした。
修正箇所は然程無く、調整も裾や袖丈など、手軽に直せる範囲に収まっており、俺たちはそのことに安堵。
ギルはハインに変態呼ばわりされていたけれど、まぁ……それも安堵の表れってことで……。
そうして本日、戴冠式当日である。
「私は大広間に直接向かうが、レイシールとサヤは先に謁見となろう。
ここで別れるが、粗相の無いようにな」
「父上も、無理をなさらないでください。アーシュ、ルフス……父上を頼む」
身分を持たぬ者は待合室で待機しなければならない。よって、ルフスは途中まで同行するが、待合室で待機。父上の車椅子はアーシュが押すことに相成った。
熱は下がったものの、やはり体調が少し心配だ……。
「其方は自分の心配を先にしなさい。一番の若輩者なのだから」
「そうですね……早めに会場入りしておくことにします」
重鎮よろしく、一番最後に部屋に到着……なんてことになったらたまらない。
俺はサヤと共に、王宮内に足を進めた。
受付で襟飾と印綬を示し、手荷物の確認を済ますと、女中がこちらですと先導してくれることとなり、迷わず済んでホッとする。
先を歩く女中に続いて足を進めていると、サヤがこっそりと、耳元に唇を寄せてきた。
「……照明が、暗めだと思いませんか?」
「ん?……言われてみれば…………」
二人で進む廊下は、窓という窓に薄布が下されており、早朝だというのに仄暗い。
とはいえ、透けるほどに薄い布であるから、さほど不便は感じないのだけど。
「姫様のために、してあるのでしょうか……」
「そうかも」
小声でコソコソと話して、二人で笑った。
サヤの助言がちゃんと有効に活用されているようで、良かった。
だから、例え多少の疑念を抱いたとしても、他家への牽制や、力の均衡を考え、嫁がざるを得ない……。
他家との力関係は、公爵家の選択肢を、常に狭めていたはずだ。
嫁ぐ方の血筋ひとつ取ってもそう。実際四家は、極力血の地位が高い方……公爵家や、伯爵家の血を優先して、王の妻にしてきているが、これも、ただ王家に見合う血筋の選択をしてるだけでなく、後々の力関係を考えてのことだろう。
五百年前から始まった、その流れ……。
それまでの王家は、後宮もあったし王妃様もお一人ではなかった。
それが、自然災害により作物の不足が続き、財政を立て直すために後宮を廃止したとなっていて、その決断をした当時の国王、ジョスナーレン様は、賢王と讃えられ、歴史にも名を刻んでいる。
この方とその息子である次の王……先代からの財政難を増税無しに立て直したバルトロメウス様とが、お二人とも白い方であったことで、王家の色を尊き白と称えられる現在の形が定着した。
そしてこの辺りから、フェルドナレンの代替わりは加速した……。
五百年前の、誰かの画策は、がっちりと王家に食い込み、息の根を止めるまで、じりじりと牙を進めていた。
だけど、ギリギリ間に合ったはず。
サヤのお陰で、王家の血の呪いは、祝福ではないと明かされるのだ。呪いの顎門は開かれる……。
「何か、ございましたか?」
不意に掛けられた不安そうな声。それで怖い考えを、慌てて頭から追い払った。
夜、休む準備を進めていたのだけど、今頃アイルたちはどうしているだろうかって、そう思った辺りから、つい思考が深い場所に潜り込んでしまっていたのだ。
視線を上げると、俺の髪を梳いていたサヤの手が止まっていた。鏡越しに、視線が合う。
「ごめん。もしかして、怖い顔になってた?」
「少し……」
「いや、たいしたことを考えていたんじゃないんだ。
王家の……病についてだったから、つい、力が入っちゃったかな」
意識して、口元を笑みの形に切り替える。するとサヤも、表情を緩めた。
「もう少しで終わりますから」
敢えてにこりと笑って、サヤはまた、俺の髪を手に取って、櫛をあてがう。
太腿に達しようかという長い髪。それをいちいち丁寧に梳り、そうして全ての髪が滑らかになったところで、櫛を小袋の中にしまった。
「もう、いいですよ」
「ありがとう」
絹糸のように艶やかになった自分の髪を確認して、席を立つ。
そして寝台ではなく、長椅子に足を向け、サヤを手招いた。眠るにはまだ少し早いし、もう少しだけ、一緒にいたかったから。
「明日も女近衛の方の調整作業か」
「そうですね。本日無事到着されていれば良いのですけど」
「問題は、明日到着の方だよなぁ……作ってあるものに、近い大きさがあれば良いけど……」
本日到着の方はともかく、明日到着予定の方は、かなりギリギリで決まった方で、寸法表どころか名前も記されていなかったのだ。
リヴィ様より大きかったり、メリッサ殿より小さかったりしたらどうしよう……。
「それでも、極力合うものを、用意してくださいますよ。ギルさんなら」
そう言ってにこりとサヤは笑った。俺を心配させまいとしているのもあるだろうけれど、それだけギルのことを、信頼しているのだと思う。
それでつい、サヤを抱き寄せてしまうのだから……俺の嫉妬深さもちょっと病的かもしれない……。
「レイ!」
「少しだけ」
赤くなるサヤの頬に唇を寄せると、サッと手がそれを遮ってくるから、そのまま指先に音を立てて口づけした。
すると指先が小さくわななく。引っ込めると唇が頬に触れるだろうし、かといって指先も恥ずかしいし……という葛藤が見て取れて、つい吹き出してしまったら、掌はそのまま握り込まれて拳になった。そしてぽかりと肩を叩く。
「もう!」
真っ赤になって、眉を吊り上げる。そんな他愛ないやり取りが幸せで、嬉しい。
……ダニルにも…………こんな時間が、必要だと、思うんだけどな……。
「なぁサヤ、戴冠式が終わったら、とても忙しくなると思うんだけど……。
その前にもう一回だけ、一緒にセイバーン村に、行かない?」
そう言うと、サヤの怒りが急速にしぼんだ。
そうして鳶色の瞳が俺を見て、こてんと首を傾げる。
「ダニルたちを……あのままにはできないから、もう一回、説得してみようかなって。
ダニルが納得できる形を、見つけられたら良いと思うんだけどね……」
そう言うと、ピンときたのだろう。
「…………徳の繰り越しの話?」
「うん。納得してくれるかどうかは、分からないけど……。
…………まぁ正直、詭弁だとは思うんだよ。思うんだけど……」
吠狼となった彼らに、もう暗殺なんていう仕事はさせない。
だけど、今からは手を汚しません……なんて言ったって、ダニルは納得できないだろう。
今までしてきたことを、忘れやしない。忘れられない……。
それくらい彼は、カーリンとその腹の子供を、大切に思っているのだ。
大切だから……苦しくても、辛くても、離れる選択をした。大切な人の来世まで、犠牲になんて、したくないから……。
「だけどそれは、やっぱり駄目だよ……」
「うん。私も、そう思う」
「……ダニルはさ、ちゃんと、良い父親になれると思うんだ」
「うん。私も、そう思う……」
微笑んだサヤが、肩に身を擦り寄せてきた。
俺の腕の中で丸まって、まるで安心した風に、身体の力を抜いてから「うん、行く」と、返事をくれた。
「こんな風に……二人ができたら、ええなって思う……」
まるで俺の気持ちが伝わったみたいに、さっき俺が思ってたのと、同じことを言うから……サヤの心にも触れられた気がして、愛しさがこみ上げてきた。
「うん……」
こんな風にできたら、どんな苦難だって、たいしたことないって思えるはずだ。
だって俺がそうだから。
そうして気持ちのまま、もう一回額に口づけしたら、またサヤに怒られた。
◆
結論から言うと、女近衛の正装は無事、お相手にお渡しすことができ、ギルは大役を無事果たした。
修正箇所は然程無く、調整も裾や袖丈など、手軽に直せる範囲に収まっており、俺たちはそのことに安堵。
ギルはハインに変態呼ばわりされていたけれど、まぁ……それも安堵の表れってことで……。
そうして本日、戴冠式当日である。
「私は大広間に直接向かうが、レイシールとサヤは先に謁見となろう。
ここで別れるが、粗相の無いようにな」
「父上も、無理をなさらないでください。アーシュ、ルフス……父上を頼む」
身分を持たぬ者は待合室で待機しなければならない。よって、ルフスは途中まで同行するが、待合室で待機。父上の車椅子はアーシュが押すことに相成った。
熱は下がったものの、やはり体調が少し心配だ……。
「其方は自分の心配を先にしなさい。一番の若輩者なのだから」
「そうですね……早めに会場入りしておくことにします」
重鎮よろしく、一番最後に部屋に到着……なんてことになったらたまらない。
俺はサヤと共に、王宮内に足を進めた。
受付で襟飾と印綬を示し、手荷物の確認を済ますと、女中がこちらですと先導してくれることとなり、迷わず済んでホッとする。
先を歩く女中に続いて足を進めていると、サヤがこっそりと、耳元に唇を寄せてきた。
「……照明が、暗めだと思いませんか?」
「ん?……言われてみれば…………」
二人で進む廊下は、窓という窓に薄布が下されており、早朝だというのに仄暗い。
とはいえ、透けるほどに薄い布であるから、さほど不便は感じないのだけど。
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