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病と政 1
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散々な誕生日を堪能した翌日は、いたって殺伐としていた。
「聞こえたか、今の悲鳴」
「祝いの賛美が一瞬で阿鼻叫喚だな……」
たった今、表で王家の白が病であることが発表されたのだろう。民の悲鳴がここまで届いた。
「俺だってできるなら叫びたい……」
そんな会話をしているのは、俺と同じく長の役職を賜った方々。
ここは王家のお披露目を行う露台にほど近い会議室だ。
本来大広間で行われる予定であった謁見なのだけど、希望者が殊の外多く、露台でのお披露目に変更されていた。
そのため我々は、狭い露台に立てるわけもなく、こうして会議室にて待機を言い渡されたわけだ。
と、いうのも、コネを駆使して会場入りしたい面々が殺到し、収拾がつかなくなったのが原因。
この変更が発表されたのが本日の昼過ぎなのだが、王宮の前庭は詰め掛けた国民で溢れかえり、これまた凄いことになってしまった。
これでは幼い者は圧死しかねないということで、結局露台前の中庭に通される者は、総動員された騎士や近衛らが、健康上と肉体的な問題が無さそうな者を厳選する……という事態になったのだから、結局当初に我を通そうとした方々は、あまり入れてないのじゃないかと思う。
とはいえ。
この会議室の中だって、外と変わらず緊張に満ちている。
本日、昼過ぎに召集された我々は、その変更が言い渡された謁見の席で、陛下の口より王家の病について、聞かされていた。
それからずっと、この落ちつかないざわめきが続いている。
まあそれも当然か。長を賜った方といえど、公爵家の、かなり中枢に近い方でなければ、前もって姫様の病について、知らされていなかったろう。
姫様の戴冠式が無事終えるまで、神殿に知られてはいけないことであったし、公爵家にも深く関わる事柄であったのだから。
「公爵四家のご領主方はご存知だったということだよな……」
「そりゃそうだろう。顔色ひとつ変えていらっしゃらなかったじゃないか」
「何故今更……どうして王家の色が病だなんて……」
「王家と公爵家の血に入り込んだ種だって……俺たちは、大丈夫なのか?」
「そんなの、ここの面々に分かるわけないだろう?」
視線を巡らせると、知り合い同士で固まって言い合っているのが殆ど。
警備の騎士らも部屋に点在しているのだが、その視線も耳も、気にしていられないといった様子だ。その騎士ら自体もそわそわしているのだけどな。
しかし、中には場の状況に流されず、平然と席につく方も少数ながらいらっしゃる。
上役から何か聞いているか、公爵家の血筋の方か、もしくは秘密裏に王家との繋がりを持つ者か……。いや、そうならばざわめきの輪に加わって、目立たぬよう驚いたフリくらいしているか。
かくいう俺は、別段知り合いも無いので、驚きの輪に入りそびれてしまい、状況を見守っている……といった感じだ。
悪目立ちしたくないので、隅で大人しくしている。
「神殿はどうするつもりだ?」
誰かのその呟きに、つい耳に意識が行く。
「どうって……?」
「だって神殿は、王家の白を神の祝福だと讃えてきたじゃないか。それを真っ向から否定したんだぞ?」
なぁ、お前はどう思う? 神殿と全面対立とかにならないかな⁉︎」
急に話を振られてびっくりしてしまった。
まさか意見を求められるとは、考えていなかったのだ。
一応、俺に聞いてますか? と、自身を指差し首を傾げると、こくりと頷き返された。……勘違いや人違いじゃなかったか……。
うーん、そんなこと考えてなかったけど……。
「……そうは、ならないと思います。
神殿は……王家の意向で事実を伏せていた……というていを取るのじゃないかと。それが一番穏便ですし、王家も否定せぬのではないですか?」
と、いうか。そう言うしかないと思う。
下手に騒げば王家との乖離が露見しかねないし、先日王位継承に祝福を与えてしまった以上、もう肯定の道しか残されていまい。
内心で歯軋りしてようが、なんとしてでも平静を装うだろう。
そして王家も、国内が荒れることは望まないだろう。ただでさえ混乱するのに、神殿との対立まで明るみになるのは避けたいに違いない。
そう説明すると、「おー」「確かになぁ」と、感心する方々。しかし、中のお一人が……。
「……貴殿は、随分と落ち着いているのだな」
先程の、とても慌てて俺にまで話を振ってきた方を宥めていた方が、訝しげに眉を寄せ、俺にそう問うてきた。
うーん……まぁ当事者なんで。とは、言えないものなぁ……。
「いえ、驚いたのですが……何かもう、振り切れてしまって逆に冷静です」
そう言うと、慌てていた方が全力で同意してくれた。
「分かる!」
……分かってるのか? と、周りの視線が集中。
けれど、結局皆が、一様に溜息を吐く。
「そりゃなー、公爵四家が同意して、こうして発表されてしまえば、もうこの先は……」
「そうだな。なるようにしかならん」
そういうことだ。
「それよりも私は、この通りの未熟者なので、皆様と足並みを揃えて役職をこなすことができるのか、そちらの心配の方が大きくて」
苦笑を作り、現状を見るように促す。
ここが浮き足立っていては、国が先に進まない。
大臣職は確かに上役なのだが、実質国を動かすのはここに集う官の長なのだ。我々は、とにかく前を見るしかない。
「とりあえず先ずは、自らのやるべきことに集中することにしようかと」
「そ、そうだな。その通りだ」
「絶対に大荒れだものな……とにかく今は、場を落ち着かせるに努めるしかないか……」
「俺の職場どうなるんだろ……絶対、怒鳴り込んでくるよな、街の上役……」
「そりゃもう……健闘を祈る」
「俺は冥福を祈ってやる……」
……うん。なんとなく場が収まった気がする。
そんな感じで、陛下と大臣、そして将軍らが戻るのを待つしかない我々。
俺としてはそれよりも……謁見の間から露台でのお披露目に変更されたことで、陛下のお身体への負担が増してやしないかと、そちらの心配が先に立つ。
陽の光を毒とすることも発表されたわけだけれど、皆はきっと、まだそれをきちんと理解していないだろう。病の話に花を咲かせているというのに、陛下が露台で陽の光に晒されていることに関しては無頓着である様子。
早くお戻りにならないだろうか……体調を崩してしまう前に終わって欲しい……。
そんな風にやきもきしていたら、やっとのことでお披露目が終了した様子。外が少々騒がしくなった。そして……。
「陛下の御成りです!」
扉前の近衛の宣言により、会議室の扉が大きく開かれた。皆がえっ⁉︎ と、慌てる。
ぞろぞろと中に入ってきた陛下と、それに付き添うルオード様。そして、大臣や将軍ら。
「皆の者、待たせた。これより会議を行う!」
入るなりそう宣言する陛下。前置きも何もない。
上座の席に陛下が移動し、大臣と将軍らがまず着席、次に上役となる方々の元に、それぞれの長らが慌てて動き出した。
これ、絶対本来はこんな風じゃないよなぁ……皆が着席している部屋に、陛下が入ってくる手筈であったのを、陛下が強行したんだろう。
建前などどうでも良いわ。といった陛下の態度。姫様であった頃と、なんら変わらぬその行動に、肩の力がふっと抜けた。
陛下も体調を崩している様子は見受けられないし、ルオード様もついてらっしゃる。大丈夫そうかな。
俺も、緊張していたのだと自覚する。
だけど、やるべきことはちゃんと分かっている。大丈夫。
「レイシール、其方はとりあえず防衛大臣の下へ。交易路計画からだ」
ぼさっとしていたら、名指しで早く動けと急かされた。
慌てて俺も動く。
いきなり名指しはやめてくださいよ陛下……悪目立ちしちゃったじゃないですか……。
「聞こえたか、今の悲鳴」
「祝いの賛美が一瞬で阿鼻叫喚だな……」
たった今、表で王家の白が病であることが発表されたのだろう。民の悲鳴がここまで届いた。
「俺だってできるなら叫びたい……」
そんな会話をしているのは、俺と同じく長の役職を賜った方々。
ここは王家のお披露目を行う露台にほど近い会議室だ。
本来大広間で行われる予定であった謁見なのだけど、希望者が殊の外多く、露台でのお披露目に変更されていた。
そのため我々は、狭い露台に立てるわけもなく、こうして会議室にて待機を言い渡されたわけだ。
と、いうのも、コネを駆使して会場入りしたい面々が殺到し、収拾がつかなくなったのが原因。
この変更が発表されたのが本日の昼過ぎなのだが、王宮の前庭は詰め掛けた国民で溢れかえり、これまた凄いことになってしまった。
これでは幼い者は圧死しかねないということで、結局露台前の中庭に通される者は、総動員された騎士や近衛らが、健康上と肉体的な問題が無さそうな者を厳選する……という事態になったのだから、結局当初に我を通そうとした方々は、あまり入れてないのじゃないかと思う。
とはいえ。
この会議室の中だって、外と変わらず緊張に満ちている。
本日、昼過ぎに召集された我々は、その変更が言い渡された謁見の席で、陛下の口より王家の病について、聞かされていた。
それからずっと、この落ちつかないざわめきが続いている。
まあそれも当然か。長を賜った方といえど、公爵家の、かなり中枢に近い方でなければ、前もって姫様の病について、知らされていなかったろう。
姫様の戴冠式が無事終えるまで、神殿に知られてはいけないことであったし、公爵家にも深く関わる事柄であったのだから。
「公爵四家のご領主方はご存知だったということだよな……」
「そりゃそうだろう。顔色ひとつ変えていらっしゃらなかったじゃないか」
「何故今更……どうして王家の色が病だなんて……」
「王家と公爵家の血に入り込んだ種だって……俺たちは、大丈夫なのか?」
「そんなの、ここの面々に分かるわけないだろう?」
視線を巡らせると、知り合い同士で固まって言い合っているのが殆ど。
警備の騎士らも部屋に点在しているのだが、その視線も耳も、気にしていられないといった様子だ。その騎士ら自体もそわそわしているのだけどな。
しかし、中には場の状況に流されず、平然と席につく方も少数ながらいらっしゃる。
上役から何か聞いているか、公爵家の血筋の方か、もしくは秘密裏に王家との繋がりを持つ者か……。いや、そうならばざわめきの輪に加わって、目立たぬよう驚いたフリくらいしているか。
かくいう俺は、別段知り合いも無いので、驚きの輪に入りそびれてしまい、状況を見守っている……といった感じだ。
悪目立ちしたくないので、隅で大人しくしている。
「神殿はどうするつもりだ?」
誰かのその呟きに、つい耳に意識が行く。
「どうって……?」
「だって神殿は、王家の白を神の祝福だと讃えてきたじゃないか。それを真っ向から否定したんだぞ?」
なぁ、お前はどう思う? 神殿と全面対立とかにならないかな⁉︎」
急に話を振られてびっくりしてしまった。
まさか意見を求められるとは、考えていなかったのだ。
一応、俺に聞いてますか? と、自身を指差し首を傾げると、こくりと頷き返された。……勘違いや人違いじゃなかったか……。
うーん、そんなこと考えてなかったけど……。
「……そうは、ならないと思います。
神殿は……王家の意向で事実を伏せていた……というていを取るのじゃないかと。それが一番穏便ですし、王家も否定せぬのではないですか?」
と、いうか。そう言うしかないと思う。
下手に騒げば王家との乖離が露見しかねないし、先日王位継承に祝福を与えてしまった以上、もう肯定の道しか残されていまい。
内心で歯軋りしてようが、なんとしてでも平静を装うだろう。
そして王家も、国内が荒れることは望まないだろう。ただでさえ混乱するのに、神殿との対立まで明るみになるのは避けたいに違いない。
そう説明すると、「おー」「確かになぁ」と、感心する方々。しかし、中のお一人が……。
「……貴殿は、随分と落ち着いているのだな」
先程の、とても慌てて俺にまで話を振ってきた方を宥めていた方が、訝しげに眉を寄せ、俺にそう問うてきた。
うーん……まぁ当事者なんで。とは、言えないものなぁ……。
「いえ、驚いたのですが……何かもう、振り切れてしまって逆に冷静です」
そう言うと、慌てていた方が全力で同意してくれた。
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……分かってるのか? と、周りの視線が集中。
けれど、結局皆が、一様に溜息を吐く。
「そりゃなー、公爵四家が同意して、こうして発表されてしまえば、もうこの先は……」
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そういうことだ。
「それよりも私は、この通りの未熟者なので、皆様と足並みを揃えて役職をこなすことができるのか、そちらの心配の方が大きくて」
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ここが浮き足立っていては、国が先に進まない。
大臣職は確かに上役なのだが、実質国を動かすのはここに集う官の長なのだ。我々は、とにかく前を見るしかない。
「とりあえず先ずは、自らのやるべきことに集中することにしようかと」
「そ、そうだな。その通りだ」
「絶対に大荒れだものな……とにかく今は、場を落ち着かせるに努めるしかないか……」
「俺の職場どうなるんだろ……絶対、怒鳴り込んでくるよな、街の上役……」
「そりゃもう……健闘を祈る」
「俺は冥福を祈ってやる……」
……うん。なんとなく場が収まった気がする。
そんな感じで、陛下と大臣、そして将軍らが戻るのを待つしかない我々。
俺としてはそれよりも……謁見の間から露台でのお披露目に変更されたことで、陛下のお身体への負担が増してやしないかと、そちらの心配が先に立つ。
陽の光を毒とすることも発表されたわけだけれど、皆はきっと、まだそれをきちんと理解していないだろう。病の話に花を咲かせているというのに、陛下が露台で陽の光に晒されていることに関しては無頓着である様子。
早くお戻りにならないだろうか……体調を崩してしまう前に終わって欲しい……。
そんな風にやきもきしていたら、やっとのことでお披露目が終了した様子。外が少々騒がしくなった。そして……。
「陛下の御成りです!」
扉前の近衛の宣言により、会議室の扉が大きく開かれた。皆がえっ⁉︎ と、慌てる。
ぞろぞろと中に入ってきた陛下と、それに付き添うルオード様。そして、大臣や将軍ら。
「皆の者、待たせた。これより会議を行う!」
入るなりそう宣言する陛下。前置きも何もない。
上座の席に陛下が移動し、大臣と将軍らがまず着席、次に上役となる方々の元に、それぞれの長らが慌てて動き出した。
これ、絶対本来はこんな風じゃないよなぁ……皆が着席している部屋に、陛下が入ってくる手筈であったのを、陛下が強行したんだろう。
建前などどうでも良いわ。といった陛下の態度。姫様であった頃と、なんら変わらぬその行動に、肩の力がふっと抜けた。
陛下も体調を崩している様子は見受けられないし、ルオード様もついてらっしゃる。大丈夫そうかな。
俺も、緊張していたのだと自覚する。
だけど、やるべきことはちゃんと分かっている。大丈夫。
「レイシール、其方はとりあえず防衛大臣の下へ。交易路計画からだ」
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