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後始末 2
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そんなこともあり、もうこの村に定住すると決めた土建組合員や、大工、石工らも増えた。
通常、大工や石工というのは、土地に定住しにくいとされている。特に石工だ。
石の加工というのはあまり日常的にある仕事ではない。そのため、各地を渡り歩きつつ仕事をしている石工が多く、彼らは遍歴職人と呼ばれている。
彼らが定住する機会を得られるとしたら、かなり大きな神殿を建設する場合や、村に元々いた石工が死亡した時や、定住石工の家庭へ婿養子に入るなりした時くらい。
だがここは出来立ての村であったし、まだ定住する石工もおらず、何より、仕事があった。
「普通石工の仕事ってのは、終わったら無くなるもんだけど……ここは水路の管理もあるし、そもそも村の拡張が続いてる。
ずっと流民よろしく漂うしかないと思ってたのに……ここに巡り会えて運が良いよな、俺たち」
明らかに石工一人でどうにかできる仕事量ではないので、何人もの石工を村に置いても問題が無い。
それに、交易路計画にも石工は欠かせない。完成後にだって、舗装の整備仕事が定期的にあるからだ。
「交易路が張り巡らせれたら、石工の定住は各地でも増えると思うよ。道の管理に欠かせなくなるから」
「すげぇよほんと。世界の形が変わる……」
「それは大袈裟だろ……」
大袈裟なもんかよと石工らは笑った。
彼らは流れることが当然として生きてきたけれど、やはり、流れたくて流れているわけではない者が、圧倒的に多いのだ。
「何より流れてっと、結婚なんて夢だもんよ……。独り身で死ぬ遍歴職人はほんと多いんだぜ」
若くして死ぬ者も多いという。旅生活であれば当然、自然の脅威に晒されることも増えるからだ。
「だから……ほんとすげぇよ。すげぇことしてるんだよ」
そう言った石工の元に、弁当を持って走ってくる少女の姿。
彼の結婚も近いかもな。
◆
ブリッジスと捕縛した野盗一味は、バンスに移送することとなった。
まだ拠点村には、犯罪者を長期間拘束しておけるほどの施設が整っていない。
元々ここに領主の館が移ってくる予定がなかったのだから仕方がないのだけど、カタリーナのこともあるし、あまり奴をこの近くに置いておきたくなかったという理由もあった。
ブリッジスにはどうせ近いうち、ヤロヴィから多額の賠償金や、貴族からの嘆願書が送られてくることになるだろう。
「金持ちは命を金で買える……」
「資金はいくらあっても良いですからねぇ。あんな命がこんな大金に化けるならば儲けものですよ。
はい。カタリーナの離縁、書類はこれで整いましたので、送っておきますね」
「釈放されたらまたレイモンドと結託したりしないのか……」
「しないでしょうねぇ。自分が捨て駒に使われていたって自覚はあるでしょうし、命を拾えただけ運が良かったですが、普通は斬首されてます。
それが分かってもう一回レイモンドとつるむ気概があの男にあるとは思えませんね」
貴族に刃を向けたのだから、当然そうなっても文句は言えない。
けれどマルは、彼を泳がせる方を選択した。
「中途半端に残っている方が、レイモンドには鬱陶しいでしょうし……」
計画は失敗し、何も得られぬ上に、捨て駒にした奴は野に放たれ、下手をしたらこっちを恨んでいる……という状況は、確かに鬱陶しいかなと思うけども。
ヤロヴィの資産を計算したマルによると、支店二つを畳むほどの賠償金額であるという。
現在本店の後継が病床に伏し、実質ブリッジスが握っている店だからこそ支払える金額であるが、本来ならば切り捨て対象だろう。
まぁ貴族の暗殺を企んでおいて、よく命が助かる方向で納得してもらえたねって話なのだ。
「ふふふふ、王都とプローホルの支店は潰れて、オゼロに引っ込むことになり、使用人や同業者らの信頼は失墜。まともに今後を続けることは無理でしょうね。
せいぜい色々足掻いて、墓穴を掘り進めてもらいましょう」
「………………」
貴族に嘆願書をお願いするのにも結構な金を使うことになるだろう。だから実質ブリッジスは立ち直りようがない。
近いうちに頓挫する未来しか、残されていないのだ。
無論、賠償金を払えない使用人や野盗らは罪を逃れることはできない。
だがそれは仕方がないことだろう。
「まあ、賠償金が届くまでに、まだたっぷりと時間はありますから、情報の方も絞りとっておきますしご安心ください」
「うん。任せる」
マルの心をえぐる尋問に、精神が耐えられなくならなきゃいいなと思いつつ、俺は状況を伝えるためにカタリーナの元に向かうことにした。
まだ杖を付いている状態のシザーは休養中なので、オブシズがつきっきりで俺の警護にあたっている。
今日はサヤも一緒なのだけど、俺たちより少し距離をとっている。現在彼女が保てるギリギリの距離がそれなのだ。
孤児院に赴くと、丁度中庭を耕しているところで、孤児らの中に混じり、元々農家であったユミルとカミル、そしてその祖父であるエーミルトがいた。
幼年院の中庭には、実は結構な大きさの畑がある。
サヤの国の考え方で、食育というものがあり、食べ物を育てることでその有り難みを学ぶのだそう。また、何かを計画的に行うことの修練にも良いのだという。
孤児院にいる子供たちには、出来る限り色々な経験をさせてやりたいと思っていたから、これをこの幼年院にも取り入れたのだ。
「エーミルト、久しぶりじゃないか」
「おぅ、御子息様。またぞろ結構なことになっておったようで」
「……いや、迷惑をかけて申し訳なかった……」
「あんなもの、予測できるもんじゃありゃしません。ご無事でようござったわい」
木箱に座り、そう言うエーミルト。
……なんだろう。ずいぶんと元気そうと言うか、村に来た時よりもずっと、今日は若々しく見えるな。
そう思いつつ、視線の先を追ってみて、理由が分かった。
畑……。彼は、畑を見ていたんだ……。
「やっぱり畑はええですな」
「そうだな……。ここでの生活は、苦じゃないかい?」
「ずいぶんと楽をさせてもらっとります。けんども、やっぱりワシは、農民なんでなぁ」
足腰を悪くしても、ずっと耕してきた畑。それが彼の人生だった。
孤児院の畑に色々植えてみようとなった時、この村の農民は彼らだけだったから、指導をお願いしたのだけど……。
そうだな。やはり、畑は良いか。
「何を植えるんだ?」
「菊苦菜と萵苣、芹ですな。十の月には収穫して、麦を植えますんでの」
「たったふた月で収穫できるんだ」
「葉物ですんでな。これがよう育つ土ならば、麦にも適すと言われとります」
「へぇ……そうなのか」
それは初耳だな。
……そういえば、前サヤと、麦の農法について、エーミルトに相談しようと話していたのだっけ……。
ふと、考えた。
近く、そろそろコダンをこの村に呼び寄せて、試験畑を準備し始めるかと言う話が出ている。
昨年の十の月辺りにセイバーンへと招いたコダンであったけれど、土地の痩せていたオーストと、セイバーンでは農法が随分と違う。
そのため、一年間はセイバーンの農法や農地の観察を行っていたのだ。
麦の収穫も終えたし、その一年がほぼ経過したことになる。
「……ねぇ、エーミルト。近く、試験畑の運用を始める予定なんだけどね。
麦の収穫量は、今よりもずっと増やせるかもしれないという話があるんだ」
作業をするユミルとカミル。
それを手伝う子供たちと、見守る職員。そんな風景を眺めつつそう口を開くと、ほう。と、エーミルト。
「エーミルトはコダンと接点はあまり無かったよな。
彼に、麦の収穫量を上げる研究をしてもらう予定で、農法の情報や指導を行える者を探している。
試験畑はこの村の外れにあるから、少し大変かもしれないんだけど、そこの研究員になってもらえないだろうか。農業の指導係という感じで」
通常、大工や石工というのは、土地に定住しにくいとされている。特に石工だ。
石の加工というのはあまり日常的にある仕事ではない。そのため、各地を渡り歩きつつ仕事をしている石工が多く、彼らは遍歴職人と呼ばれている。
彼らが定住する機会を得られるとしたら、かなり大きな神殿を建設する場合や、村に元々いた石工が死亡した時や、定住石工の家庭へ婿養子に入るなりした時くらい。
だがここは出来立ての村であったし、まだ定住する石工もおらず、何より、仕事があった。
「普通石工の仕事ってのは、終わったら無くなるもんだけど……ここは水路の管理もあるし、そもそも村の拡張が続いてる。
ずっと流民よろしく漂うしかないと思ってたのに……ここに巡り会えて運が良いよな、俺たち」
明らかに石工一人でどうにかできる仕事量ではないので、何人もの石工を村に置いても問題が無い。
それに、交易路計画にも石工は欠かせない。完成後にだって、舗装の整備仕事が定期的にあるからだ。
「交易路が張り巡らせれたら、石工の定住は各地でも増えると思うよ。道の管理に欠かせなくなるから」
「すげぇよほんと。世界の形が変わる……」
「それは大袈裟だろ……」
大袈裟なもんかよと石工らは笑った。
彼らは流れることが当然として生きてきたけれど、やはり、流れたくて流れているわけではない者が、圧倒的に多いのだ。
「何より流れてっと、結婚なんて夢だもんよ……。独り身で死ぬ遍歴職人はほんと多いんだぜ」
若くして死ぬ者も多いという。旅生活であれば当然、自然の脅威に晒されることも増えるからだ。
「だから……ほんとすげぇよ。すげぇことしてるんだよ」
そう言った石工の元に、弁当を持って走ってくる少女の姿。
彼の結婚も近いかもな。
◆
ブリッジスと捕縛した野盗一味は、バンスに移送することとなった。
まだ拠点村には、犯罪者を長期間拘束しておけるほどの施設が整っていない。
元々ここに領主の館が移ってくる予定がなかったのだから仕方がないのだけど、カタリーナのこともあるし、あまり奴をこの近くに置いておきたくなかったという理由もあった。
ブリッジスにはどうせ近いうち、ヤロヴィから多額の賠償金や、貴族からの嘆願書が送られてくることになるだろう。
「金持ちは命を金で買える……」
「資金はいくらあっても良いですからねぇ。あんな命がこんな大金に化けるならば儲けものですよ。
はい。カタリーナの離縁、書類はこれで整いましたので、送っておきますね」
「釈放されたらまたレイモンドと結託したりしないのか……」
「しないでしょうねぇ。自分が捨て駒に使われていたって自覚はあるでしょうし、命を拾えただけ運が良かったですが、普通は斬首されてます。
それが分かってもう一回レイモンドとつるむ気概があの男にあるとは思えませんね」
貴族に刃を向けたのだから、当然そうなっても文句は言えない。
けれどマルは、彼を泳がせる方を選択した。
「中途半端に残っている方が、レイモンドには鬱陶しいでしょうし……」
計画は失敗し、何も得られぬ上に、捨て駒にした奴は野に放たれ、下手をしたらこっちを恨んでいる……という状況は、確かに鬱陶しいかなと思うけども。
ヤロヴィの資産を計算したマルによると、支店二つを畳むほどの賠償金額であるという。
現在本店の後継が病床に伏し、実質ブリッジスが握っている店だからこそ支払える金額であるが、本来ならば切り捨て対象だろう。
まぁ貴族の暗殺を企んでおいて、よく命が助かる方向で納得してもらえたねって話なのだ。
「ふふふふ、王都とプローホルの支店は潰れて、オゼロに引っ込むことになり、使用人や同業者らの信頼は失墜。まともに今後を続けることは無理でしょうね。
せいぜい色々足掻いて、墓穴を掘り進めてもらいましょう」
「………………」
貴族に嘆願書をお願いするのにも結構な金を使うことになるだろう。だから実質ブリッジスは立ち直りようがない。
近いうちに頓挫する未来しか、残されていないのだ。
無論、賠償金を払えない使用人や野盗らは罪を逃れることはできない。
だがそれは仕方がないことだろう。
「まあ、賠償金が届くまでに、まだたっぷりと時間はありますから、情報の方も絞りとっておきますしご安心ください」
「うん。任せる」
マルの心をえぐる尋問に、精神が耐えられなくならなきゃいいなと思いつつ、俺は状況を伝えるためにカタリーナの元に向かうことにした。
まだ杖を付いている状態のシザーは休養中なので、オブシズがつきっきりで俺の警護にあたっている。
今日はサヤも一緒なのだけど、俺たちより少し距離をとっている。現在彼女が保てるギリギリの距離がそれなのだ。
孤児院に赴くと、丁度中庭を耕しているところで、孤児らの中に混じり、元々農家であったユミルとカミル、そしてその祖父であるエーミルトがいた。
幼年院の中庭には、実は結構な大きさの畑がある。
サヤの国の考え方で、食育というものがあり、食べ物を育てることでその有り難みを学ぶのだそう。また、何かを計画的に行うことの修練にも良いのだという。
孤児院にいる子供たちには、出来る限り色々な経験をさせてやりたいと思っていたから、これをこの幼年院にも取り入れたのだ。
「エーミルト、久しぶりじゃないか」
「おぅ、御子息様。またぞろ結構なことになっておったようで」
「……いや、迷惑をかけて申し訳なかった……」
「あんなもの、予測できるもんじゃありゃしません。ご無事でようござったわい」
木箱に座り、そう言うエーミルト。
……なんだろう。ずいぶんと元気そうと言うか、村に来た時よりもずっと、今日は若々しく見えるな。
そう思いつつ、視線の先を追ってみて、理由が分かった。
畑……。彼は、畑を見ていたんだ……。
「やっぱり畑はええですな」
「そうだな……。ここでの生活は、苦じゃないかい?」
「ずいぶんと楽をさせてもらっとります。けんども、やっぱりワシは、農民なんでなぁ」
足腰を悪くしても、ずっと耕してきた畑。それが彼の人生だった。
孤児院の畑に色々植えてみようとなった時、この村の農民は彼らだけだったから、指導をお願いしたのだけど……。
そうだな。やはり、畑は良いか。
「何を植えるんだ?」
「菊苦菜と萵苣、芹ですな。十の月には収穫して、麦を植えますんでの」
「たったふた月で収穫できるんだ」
「葉物ですんでな。これがよう育つ土ならば、麦にも適すと言われとります」
「へぇ……そうなのか」
それは初耳だな。
……そういえば、前サヤと、麦の農法について、エーミルトに相談しようと話していたのだっけ……。
ふと、考えた。
近く、そろそろコダンをこの村に呼び寄せて、試験畑を準備し始めるかと言う話が出ている。
昨年の十の月辺りにセイバーンへと招いたコダンであったけれど、土地の痩せていたオーストと、セイバーンでは農法が随分と違う。
そのため、一年間はセイバーンの農法や農地の観察を行っていたのだ。
麦の収穫も終えたし、その一年がほぼ経過したことになる。
「……ねぇ、エーミルト。近く、試験畑の運用を始める予定なんだけどね。
麦の収穫量は、今よりもずっと増やせるかもしれないという話があるんだ」
作業をするユミルとカミル。
それを手伝う子供たちと、見守る職員。そんな風景を眺めつつそう口を開くと、ほう。と、エーミルト。
「エーミルトはコダンと接点はあまり無かったよな。
彼に、麦の収穫量を上げる研究をしてもらう予定で、農法の情報や指導を行える者を探している。
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