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後日談
罰 2
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翌日となっても、サヤ様の陣痛は続いておりました。
少しずつ状態は進み、現在の間隔は、四半時間おき。
夜間も当然、痛みの度に睡眠を妨害され、細切れにしか眠れていない状態です。
間隔が短くなる度に痛みも増しているようで、更に痛みを伴う時間も伸びつつありました。
食事は取られておりません。食べる気力も湧かず、補水液をちびちびと口にするのが精一杯。
昼に孤児院の子供たちが差し入れてくれたクッキーを半枚齧りましたが、昨日の朝以降、口にされた食べ物はそれだけです。
◆
「だああぁぁぁ、仕事なんか手につくかああぁぁ!」
そう叫んで机に突っ伏したのはルカでした。
オーストの組合員との会合のために下準備を進めていたのですが、正直ルカだけでなく、サヤ様の陣痛が始まったと知る者皆が似たような状態です。
「殆ど一日経ってんだろ⁉︎ なんでそんなに長いんだ?」
「そういうこともあるんだよ……ほら、グリムルのとこなんか二日かかったって……」
「うるせーよ。お前が叫んだところで奥方様の出産の助けにゃならん。黙って仕事しろ」
サヤ様が男装していた頃からの付き合いがあり、一時期サヤ様に懸想していたルカには、割り切れぬものがある様子。
ウロウロと野良犬のように部屋を徘徊して唸るため、煩いと執務室を追い出されました。
◆
「長いねぇ。もう一日経ったんだろう?
今が夏じゃなければ、苺のフルーツサンドでも差し入れるんだけどねぇ」
食事どころのエレノラはそう言い、カーリンと顔を見合わせました。
雨季の間は客足も減るため、子供を伴い遊びに来て、サヤ様の話を聞いたとのこと。
「苺の季節じゃないしねぇ」
「でもさ、保存食研究で砂糖煮作ってなかった?」
「あれはフルーツサンドにするには甘ったるいでしょ」
「そのままならそうだけど、擬乳と合わせるんならそっちの砂糖減らしてさ」
「待って、いっそのこと潰して混ぜる?」
「あ、それ名案」
「天才っ」
なし崩しで料理研究が始まった様子だったので、そのままやらせておくことにしました。
夕刻となり、痛みに強いと言うサヤ様ですら、呻き声を上げるようになっておりました。
陣痛が始まり、約一日。しかし、四半時間おきの間隔から先へは、一向に進まず、既に半日……。
◆
奥方様の出産は。
四半時間間隔のまま進まず。
必要なものは。
特になし。
我々にできることは。
祈ること。場を荒らされぬよう努めること。
全力であたる。
もう何度も繰り返した確認がまた巡ってきました。
犬笛を口から離し、フーと息を吐きます。
やれることがあるなら、真っ先に私がやっております。内心でそう思いつつ、実際何の手助けもできないことを歯痒く思っておりました。
さて、次の笛が鳴るのは多分半時間後、それまでに巡回を済ませましょう。
◆
「馬の出産は綱で脚引っ張ったりできるけど、人は頭からだもんなぁ」
そう言うティムもそろそろ大人の仲間入り。
馬事師の職務の傍ら、本日厩番となった彼は忙しく立ち回っておりました。
雨季の間は馬も仕事量が減ります。しかし彼らは閉じ込めておくと体調を崩してしまったりもするのだとか。
かといって雨の中好きにさせておくと、身体を冷やして体調を崩しますしね……。
「ていうか……ハインさんこそ大丈夫?」
「私が何か?」
「いや……貴方こそ落ち着いてないと思うよ。
確かに見回りはいつもしてることだろうけど、用事もない相手に話しかけたりって、あまりしないでしょ?」
そう言われて、館の中では飽き足らず、街の中まで巡回してしまっていた己に今更気付きました。
皆仕事が手につかず、とくに急ぐべき案件もなくて、暇を持て余しいつもの巡回時間を延長していたのです。
「まぁ落ち着かない気持ちも分かるよ。僕も馬の出産の時は、ついソワソワしてウロウロして、みんなにじっとしてろって言われちゃうから」
たははと笑うティムの向こうから、クーが顔を覗かせ「ティムサボり駄目!」と、非難の声。
口が達者になった妹に、慌てて駆け寄るティムを見送りました。
◆
暇を持て余し手紙を書いております。
サヤ様の陣痛がはじまり、一日と四半時が過ぎてしまいました。
どうせ出産が終わってからでなければこの手紙は出せないというのに、私は何をしているのでしょう。
今まで他人事に囚われたことなどございませんでしたが、レイシール様の今後に関わるためどうにも落ち着きません。
古巣では、出産などよくあることでした。
カーリンの時も、心を乱されることはなかったというのに。
サヤ様は陣痛の合間に気を失われているように見えます。痛みが始まる度に起きてうめき悶える姿は、空恐ろしい。
そしてレイシール様は、この間一睡もしておられません。
サヤ様が眠りに落ちる間も、ずっと起き、サヤ様を見つめておられるのです……。
これからどうなるのか、分からないことを気にしたことはございませんでした。考えても仕方がないことですから。
だのに万が一を考え、震えそうになる。
私まで、心が弱っているのでしょうか。
今無性に、貴女を抱きしめたい。
◆
翌日がまた、巡ってきてしまいました。
サヤ様は疲弊されております。少し眠り、痛みに耐えることを繰り返す時間が、まだ続いておりましたから。
サヤ様が起き、苦しまれて、眠りに落ちるまでの細やかな間に、レイシール様はサヤ様の口に補水液を流し込み、大丈夫かと声をかけ、眠るまでと眠ってからを見守り続けておりました。その間一睡もされておりません。
「ほんの少しだけ、間隔が狭まったように感じる」
レイシール様がそうおっしゃったため確認致しますと、サヤ様の陣痛は十一分ごととなっておりました。ナジェスタ女師の診断も受け、サヤ様の子宮口は五糎まで広がっているとのこと。
「やっと、半分進んだ……」
そう言ったナジェスタ女師の言葉に安堵はございませんでした……。
「食事できないのが辛いね……。補水液あるからまだ良いけど、体力がやっぱり……。
でも確実に進んでいるから、悪い方向には考えないでね」
そう言われましたが、レイシール様はやはり、明らかに消耗されておりました。
命を選ぶべき時間が近づいている……そう感じてしまうのでしょう。
段々と表情を作る余裕を失っていく姿に、こちらも胸が潰されそうでした。
昼を過ぎた辺りで、ギルとリヴィ様がアヴァロンに駆けつけてくれました。
「すまん。直ぐに来れなくて……」
そう言いつつギルは、レイシール様の肩に腕を回し、引きずって長椅子へ。
「何するんだ!」
瞬間で怒りを爆発させたレイシール様でしたが、ギルは手を緩めず、譲りもしませんでした。
「半時間だけだ。寝ろ!」
そう言い、レイシール様の顔面を鷲掴みし、長椅子に押しつけ。
「いざ出産ってなった時、お前が倒れてたんじゃどうしようもねぇだろうが!
サヤのことを思うなら、こまめに寝ろ。お前もちゃんと休め!」
絶対に半時間で起こしてやる。状況が動いた時も、起こしてやるからと、そう言いました。
そんな攻防を繰り広げている二人の後方では。
「鞠が必要って仰ってたわよね?
木栓に糸を巻いて作ったものだけれど、持ってきたわ」
そう言いリヴィ様が差し出したものが、サヤ様を救ってくださいました。
「うわ……全然、違います」
それまで喋る気力もなかったサヤ様が、言葉を発したのです。
「ありがとうございます……」
「良いのよ。サヤはよく頑張っているわ。もう少し、大変だけど……」
「はい、まだ大丈夫ですよ」
その言葉が、振り切れかけていたレイシール様を救ってくださいました。
それから、レイシール様が休まれる時間、お二人がサヤ様についてくださることに。
私や配下の皆には職務がありましたからね。
ルーシーはヨルグと共にバート商会を預かってくれているとのこと。
骨盤をリヴィ様の鞠で押して痛みを逃していたサヤ様は、本日も子供たちが差し入れてくれたクッキーを半枚だけ齧りました。
そうして……。
鞠の効果は、半日も保ちませんでした。
少しずつ状態は進み、現在の間隔は、四半時間おき。
夜間も当然、痛みの度に睡眠を妨害され、細切れにしか眠れていない状態です。
間隔が短くなる度に痛みも増しているようで、更に痛みを伴う時間も伸びつつありました。
食事は取られておりません。食べる気力も湧かず、補水液をちびちびと口にするのが精一杯。
昼に孤児院の子供たちが差し入れてくれたクッキーを半枚齧りましたが、昨日の朝以降、口にされた食べ物はそれだけです。
◆
「だああぁぁぁ、仕事なんか手につくかああぁぁ!」
そう叫んで机に突っ伏したのはルカでした。
オーストの組合員との会合のために下準備を進めていたのですが、正直ルカだけでなく、サヤ様の陣痛が始まったと知る者皆が似たような状態です。
「殆ど一日経ってんだろ⁉︎ なんでそんなに長いんだ?」
「そういうこともあるんだよ……ほら、グリムルのとこなんか二日かかったって……」
「うるせーよ。お前が叫んだところで奥方様の出産の助けにゃならん。黙って仕事しろ」
サヤ様が男装していた頃からの付き合いがあり、一時期サヤ様に懸想していたルカには、割り切れぬものがある様子。
ウロウロと野良犬のように部屋を徘徊して唸るため、煩いと執務室を追い出されました。
◆
「長いねぇ。もう一日経ったんだろう?
今が夏じゃなければ、苺のフルーツサンドでも差し入れるんだけどねぇ」
食事どころのエレノラはそう言い、カーリンと顔を見合わせました。
雨季の間は客足も減るため、子供を伴い遊びに来て、サヤ様の話を聞いたとのこと。
「苺の季節じゃないしねぇ」
「でもさ、保存食研究で砂糖煮作ってなかった?」
「あれはフルーツサンドにするには甘ったるいでしょ」
「そのままならそうだけど、擬乳と合わせるんならそっちの砂糖減らしてさ」
「待って、いっそのこと潰して混ぜる?」
「あ、それ名案」
「天才っ」
なし崩しで料理研究が始まった様子だったので、そのままやらせておくことにしました。
夕刻となり、痛みに強いと言うサヤ様ですら、呻き声を上げるようになっておりました。
陣痛が始まり、約一日。しかし、四半時間おきの間隔から先へは、一向に進まず、既に半日……。
◆
奥方様の出産は。
四半時間間隔のまま進まず。
必要なものは。
特になし。
我々にできることは。
祈ること。場を荒らされぬよう努めること。
全力であたる。
もう何度も繰り返した確認がまた巡ってきました。
犬笛を口から離し、フーと息を吐きます。
やれることがあるなら、真っ先に私がやっております。内心でそう思いつつ、実際何の手助けもできないことを歯痒く思っておりました。
さて、次の笛が鳴るのは多分半時間後、それまでに巡回を済ませましょう。
◆
「馬の出産は綱で脚引っ張ったりできるけど、人は頭からだもんなぁ」
そう言うティムもそろそろ大人の仲間入り。
馬事師の職務の傍ら、本日厩番となった彼は忙しく立ち回っておりました。
雨季の間は馬も仕事量が減ります。しかし彼らは閉じ込めておくと体調を崩してしまったりもするのだとか。
かといって雨の中好きにさせておくと、身体を冷やして体調を崩しますしね……。
「ていうか……ハインさんこそ大丈夫?」
「私が何か?」
「いや……貴方こそ落ち着いてないと思うよ。
確かに見回りはいつもしてることだろうけど、用事もない相手に話しかけたりって、あまりしないでしょ?」
そう言われて、館の中では飽き足らず、街の中まで巡回してしまっていた己に今更気付きました。
皆仕事が手につかず、とくに急ぐべき案件もなくて、暇を持て余しいつもの巡回時間を延長していたのです。
「まぁ落ち着かない気持ちも分かるよ。僕も馬の出産の時は、ついソワソワしてウロウロして、みんなにじっとしてろって言われちゃうから」
たははと笑うティムの向こうから、クーが顔を覗かせ「ティムサボり駄目!」と、非難の声。
口が達者になった妹に、慌てて駆け寄るティムを見送りました。
◆
暇を持て余し手紙を書いております。
サヤ様の陣痛がはじまり、一日と四半時が過ぎてしまいました。
どうせ出産が終わってからでなければこの手紙は出せないというのに、私は何をしているのでしょう。
今まで他人事に囚われたことなどございませんでしたが、レイシール様の今後に関わるためどうにも落ち着きません。
古巣では、出産などよくあることでした。
カーリンの時も、心を乱されることはなかったというのに。
サヤ様は陣痛の合間に気を失われているように見えます。痛みが始まる度に起きてうめき悶える姿は、空恐ろしい。
そしてレイシール様は、この間一睡もしておられません。
サヤ様が眠りに落ちる間も、ずっと起き、サヤ様を見つめておられるのです……。
これからどうなるのか、分からないことを気にしたことはございませんでした。考えても仕方がないことですから。
だのに万が一を考え、震えそうになる。
私まで、心が弱っているのでしょうか。
今無性に、貴女を抱きしめたい。
◆
翌日がまた、巡ってきてしまいました。
サヤ様は疲弊されております。少し眠り、痛みに耐えることを繰り返す時間が、まだ続いておりましたから。
サヤ様が起き、苦しまれて、眠りに落ちるまでの細やかな間に、レイシール様はサヤ様の口に補水液を流し込み、大丈夫かと声をかけ、眠るまでと眠ってからを見守り続けておりました。その間一睡もされておりません。
「ほんの少しだけ、間隔が狭まったように感じる」
レイシール様がそうおっしゃったため確認致しますと、サヤ様の陣痛は十一分ごととなっておりました。ナジェスタ女師の診断も受け、サヤ様の子宮口は五糎まで広がっているとのこと。
「やっと、半分進んだ……」
そう言ったナジェスタ女師の言葉に安堵はございませんでした……。
「食事できないのが辛いね……。補水液あるからまだ良いけど、体力がやっぱり……。
でも確実に進んでいるから、悪い方向には考えないでね」
そう言われましたが、レイシール様はやはり、明らかに消耗されておりました。
命を選ぶべき時間が近づいている……そう感じてしまうのでしょう。
段々と表情を作る余裕を失っていく姿に、こちらも胸が潰されそうでした。
昼を過ぎた辺りで、ギルとリヴィ様がアヴァロンに駆けつけてくれました。
「すまん。直ぐに来れなくて……」
そう言いつつギルは、レイシール様の肩に腕を回し、引きずって長椅子へ。
「何するんだ!」
瞬間で怒りを爆発させたレイシール様でしたが、ギルは手を緩めず、譲りもしませんでした。
「半時間だけだ。寝ろ!」
そう言い、レイシール様の顔面を鷲掴みし、長椅子に押しつけ。
「いざ出産ってなった時、お前が倒れてたんじゃどうしようもねぇだろうが!
サヤのことを思うなら、こまめに寝ろ。お前もちゃんと休め!」
絶対に半時間で起こしてやる。状況が動いた時も、起こしてやるからと、そう言いました。
そんな攻防を繰り広げている二人の後方では。
「鞠が必要って仰ってたわよね?
木栓に糸を巻いて作ったものだけれど、持ってきたわ」
そう言いリヴィ様が差し出したものが、サヤ様を救ってくださいました。
「うわ……全然、違います」
それまで喋る気力もなかったサヤ様が、言葉を発したのです。
「ありがとうございます……」
「良いのよ。サヤはよく頑張っているわ。もう少し、大変だけど……」
「はい、まだ大丈夫ですよ」
その言葉が、振り切れかけていたレイシール様を救ってくださいました。
それから、レイシール様が休まれる時間、お二人がサヤ様についてくださることに。
私や配下の皆には職務がありましたからね。
ルーシーはヨルグと共にバート商会を預かってくれているとのこと。
骨盤をリヴィ様の鞠で押して痛みを逃していたサヤ様は、本日も子供たちが差し入れてくれたクッキーを半枚だけ齧りました。
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