9 / 217
◆ 一章一話 池田屋の桜 * 元治元年 六月
葛《過去》
しおりを挟む
「そなたが山口殿の次男坊か」
蝉がやかましく鳴き叫んでいるさなか、聞き慣れぬ声に呼びかけられた。
屋敷の庭で素振りをしていた幼い一は、振り下ろした木刀を瞬時に止めた。
――周囲を木々に覆われた深い雑木林に、ひっそりと一軒だけ建つ、調度品すらほとんどない六畳四間のお屋敷。一刻半ほど歩かなければ城下町にもたどり着けず、辺りに集落もない、誰も寄り付かぬ文字通りの隠れ屋敷である。庭からはいつでも遠く当地の城を望めるが、ひとことで言えば、寂しい場所。
そんな場所での思いがけない声掛けに驚いて目を向ければ、いつ入ってきたのか、庭の隅に一人の見知らぬ侍が立っていた。
……誰だ。
眉をひそめて、身構える。
侍は、一の気迫に慌てた様子で「ああ、いやいや」と手を振った。
「殿の遣いにて、葛様に文を届けに来た者でござる」
信用していいものかわかりかねて、一は戸惑った。
これまでの来訪者には、葛よりも一のことを先に口にした者など一人もいなかったものだから、男がどうにも胡散臭く感じられて仕方がなかった。
が、殿の遣いと言う以上は失礼を返すわけにも行かず、一はひとまず木刀を下ろし、姿勢を正した。
訝りながらも一礼し、毅然と右手を大人に差し出す。
「ごくろうさまにございます。お文は、それがしが承りまする」
ところがこれを受けた男は、何故か突然ハハハと愉快そうにあごを上げた。
何がおかしいのか。一が顔をしかめれば、男は「いや申し訳ない」と歩み寄り、一の前にしゃがみ込んで、まるであやすかのように手のひらを一の頭に乗せる。
「いやはや、八つとは思えぬほどしっかりしておられる」
「……まだまだ子供にございますれば」
謙遜を装って、一歩引く。
「……父上のお知り合いのかたですか?」
「いや、知り合いではない。山口殿のことは、お噂で聞いているのみだ」
知り合いでないなら尚更だ。一は警戒を強めて、もう一度右手を差し出した。
「お文を、おあずかり致します」
言いながら、左手に持っていた木刀の柄をきゅっと握り直す。脇に抱えることはせず、いつでも振り上げられるように心構えた。
一は物心ついた時から左手が器用だった。相手が大人とは言え、いざとなれば木刀でだって、気を逸らすくらいはできるはずだ。怪しい動きをしようものなら、葛を逃がすための時をかせがなければと頭の隅で考えた。
しかし警戒に反して、男はにこやかな笑みを浮かべたままフムと相槌を打った。「では」と言葉を置き、懐から取り出した一通の文を一の手に乗せる。
「ところで、葛様はいかがされておられますかな?」
「……あ」
素直に渡された封筒の宛名書きは、間違いなく見慣れた殿の祐筆の字で書かれていた。乱暴に扱った形跡もなく、警戒に反して、男が本当にただの遣いであろうことが窺える。
「か、葛さまは……」
気が抜けた心持ちで、一は身を取り繕った。
「夕べ熱をお出しになられましたので、今はお休みなさっております」
取り越し苦労で良かった――。
肩の力を抜く。受け取った文を懐に差し込んで、一は改めて一礼した。
「ごそくろう大変いたみいりますが、それゆえに葛さまへのご面会はご容しゃくださいませ。本日は間が悪く、夕刻をすぎなければ他の大人も戻ってまいりませんので」
表情を引き締め、ようやくいつもの体裁で恭しく言う。
ところが男は、またハハハと面白そうに笑い声を上げた。
一度ならず二度までも笑われれば、いくら相手が怪しくないと知れたところで、いい気分にはなれなかった。一は顔を上げ、今度は不快感を隠すことなく顔をしかめた。
けれど男は意に介さず、やはり愉快そうに「やあやあ」と気安く一の頭を撫でてくる。
「ご立派だなあ、実に大人びておられる」
言っていることとやっていることの矛盾に、一は口元を歪めた。
男は、自分は無害だと主張するかのように一層笑みを深め、
「そなたの兄上のお噂も、かねがね伺っておりますよ」
途端に一は、文句の一つでも言ってやろうと開きかけた唇を震わせ、目を伏せた。
……何故、ここで兄の話などするのか。
「そなたの兄上も、お父君によく似てとても聡明だとか。十六になられたそうだが、噂によれば文武両道、剣術の腕も学問も大の大人より一歩先を行かれていると……幼い頃は天童とも呼ばれていたそうですな」
さすがはその弟君だ、とくしゃくしゃ頭をかき回される。
一はウンともスンとも返せなかった。いかんせん、一は兄とは違い、とても文武両道と言えるほどの頭ではなかったからだ。
性に合っているようで、剣の腕には自信を持てるし、読み書きも得意だ。が、一は唯一、計算が苦手だった。全くできないわけでもないが、数式が重なるとまだどうもよくわからない。
ゆえに一は周りの大人達から「あまりできの良くない子」と見られることが多かった。大人達が、まず何もかも完璧で聡明な兄を見てから一に目を向けるものだから、何をどうしても、一の実力や努力などは、かすんで見られてしまうのだ。
今も間違いなくそうだ――。
ちらと視線だけを上げれば、男は笑んだまま、やはり他の大人達と同様に、
「拝見する限り、剣術はお得意そうですな。学問も、もう学ばれておられるのですかな?」
「……少し、だけ」
「飲み込みも、お早いのでしょうな」
「……計算は、得意ではありません。そろばんもあまり使えません」
一の言葉に目を瞬かせ、男は案の定あからさまに残念そうな顔をした。口元は笑んでいたが、先刻までと違って、目から期待の輝きが失せてしまう。
それは昔からよく見慣れた、大人の誤魔化し笑いだった。
胸が細い針で刺されたように痛む。一はまた一歩引いて、男の手から逃れた。
「……これから、学んでいきます」
ぼそりと返す。
男はそれまでに比べると、随分乾いた声でハハと笑い、頷いた。
「そうか。うん、その通りですな、これからだ。まだ八つだ、慌てることはない。そなたも山口家のお子なれば、今に目覚しい成長を遂げられるに違いない」
気を遣っているつもりであろうが、男の口調が軽んじたものへと変わったことに気付かないほど、一は愚かでもなかった。
深くうなだれて、所在なく足元を見つめる。
するとそこへ、
「一、こっち来て」
目の前の男のものとは違う優しい声が耳に届き、一は顔を上げた。
「葛さま?」
お屋敷の縁側を振り返れば、そこには共に屋敷に住まう、一のひとつ年下の主人が佇んでいた。
葛はかくれんぼでも始めるかのように、実年齢より二つほどは下に見える小さな体を柱の奥に半分隠し、悪戯っけのある猫のような瞳を覗かせていた。熱が残っているようで、丸い頬はいやに赤く上気していた。しかし、寝間着一枚で一を見つめるその表情には、とても愛らしい花咲くような微笑みが浮かべられている。
一は胸の中にあった嫌な気分が、急に軽くなっていくのを感じた。
葛は大人に目をくれることなく、手を差し伸べてもう一度「一」と呼んだ。
「ね、こっち来て」
「葛さま、起き上がって大丈夫なんですか」
一は下駄を脱ぎ捨てて、縁側から屋敷に駆け上がった。
傍らに寄ると、葛は高く結い上げた濡れ羽色の髪をさらりと揺らして「へーき」と一の手を握る。それをぺたんと自分の頬に触れさせて、
「ほら、熱、下がったでしょ?」
「ん……まだ少し熱いように思いますけど」
「ええっ、ウソだあ」
クスクスと笑う様が、無邪気で愛おしい。
「葛様」と、背中から控えめな声が投げかけられた。
振り返れば、先刻の男が気安かった表情を引き締め、恭しく膝をついて頭を垂れていた。
蝉がやかましく鳴き叫んでいるさなか、聞き慣れぬ声に呼びかけられた。
屋敷の庭で素振りをしていた幼い一は、振り下ろした木刀を瞬時に止めた。
――周囲を木々に覆われた深い雑木林に、ひっそりと一軒だけ建つ、調度品すらほとんどない六畳四間のお屋敷。一刻半ほど歩かなければ城下町にもたどり着けず、辺りに集落もない、誰も寄り付かぬ文字通りの隠れ屋敷である。庭からはいつでも遠く当地の城を望めるが、ひとことで言えば、寂しい場所。
そんな場所での思いがけない声掛けに驚いて目を向ければ、いつ入ってきたのか、庭の隅に一人の見知らぬ侍が立っていた。
……誰だ。
眉をひそめて、身構える。
侍は、一の気迫に慌てた様子で「ああ、いやいや」と手を振った。
「殿の遣いにて、葛様に文を届けに来た者でござる」
信用していいものかわかりかねて、一は戸惑った。
これまでの来訪者には、葛よりも一のことを先に口にした者など一人もいなかったものだから、男がどうにも胡散臭く感じられて仕方がなかった。
が、殿の遣いと言う以上は失礼を返すわけにも行かず、一はひとまず木刀を下ろし、姿勢を正した。
訝りながらも一礼し、毅然と右手を大人に差し出す。
「ごくろうさまにございます。お文は、それがしが承りまする」
ところがこれを受けた男は、何故か突然ハハハと愉快そうにあごを上げた。
何がおかしいのか。一が顔をしかめれば、男は「いや申し訳ない」と歩み寄り、一の前にしゃがみ込んで、まるであやすかのように手のひらを一の頭に乗せる。
「いやはや、八つとは思えぬほどしっかりしておられる」
「……まだまだ子供にございますれば」
謙遜を装って、一歩引く。
「……父上のお知り合いのかたですか?」
「いや、知り合いではない。山口殿のことは、お噂で聞いているのみだ」
知り合いでないなら尚更だ。一は警戒を強めて、もう一度右手を差し出した。
「お文を、おあずかり致します」
言いながら、左手に持っていた木刀の柄をきゅっと握り直す。脇に抱えることはせず、いつでも振り上げられるように心構えた。
一は物心ついた時から左手が器用だった。相手が大人とは言え、いざとなれば木刀でだって、気を逸らすくらいはできるはずだ。怪しい動きをしようものなら、葛を逃がすための時をかせがなければと頭の隅で考えた。
しかし警戒に反して、男はにこやかな笑みを浮かべたままフムと相槌を打った。「では」と言葉を置き、懐から取り出した一通の文を一の手に乗せる。
「ところで、葛様はいかがされておられますかな?」
「……あ」
素直に渡された封筒の宛名書きは、間違いなく見慣れた殿の祐筆の字で書かれていた。乱暴に扱った形跡もなく、警戒に反して、男が本当にただの遣いであろうことが窺える。
「か、葛さまは……」
気が抜けた心持ちで、一は身を取り繕った。
「夕べ熱をお出しになられましたので、今はお休みなさっております」
取り越し苦労で良かった――。
肩の力を抜く。受け取った文を懐に差し込んで、一は改めて一礼した。
「ごそくろう大変いたみいりますが、それゆえに葛さまへのご面会はご容しゃくださいませ。本日は間が悪く、夕刻をすぎなければ他の大人も戻ってまいりませんので」
表情を引き締め、ようやくいつもの体裁で恭しく言う。
ところが男は、またハハハと面白そうに笑い声を上げた。
一度ならず二度までも笑われれば、いくら相手が怪しくないと知れたところで、いい気分にはなれなかった。一は顔を上げ、今度は不快感を隠すことなく顔をしかめた。
けれど男は意に介さず、やはり愉快そうに「やあやあ」と気安く一の頭を撫でてくる。
「ご立派だなあ、実に大人びておられる」
言っていることとやっていることの矛盾に、一は口元を歪めた。
男は、自分は無害だと主張するかのように一層笑みを深め、
「そなたの兄上のお噂も、かねがね伺っておりますよ」
途端に一は、文句の一つでも言ってやろうと開きかけた唇を震わせ、目を伏せた。
……何故、ここで兄の話などするのか。
「そなたの兄上も、お父君によく似てとても聡明だとか。十六になられたそうだが、噂によれば文武両道、剣術の腕も学問も大の大人より一歩先を行かれていると……幼い頃は天童とも呼ばれていたそうですな」
さすがはその弟君だ、とくしゃくしゃ頭をかき回される。
一はウンともスンとも返せなかった。いかんせん、一は兄とは違い、とても文武両道と言えるほどの頭ではなかったからだ。
性に合っているようで、剣の腕には自信を持てるし、読み書きも得意だ。が、一は唯一、計算が苦手だった。全くできないわけでもないが、数式が重なるとまだどうもよくわからない。
ゆえに一は周りの大人達から「あまりできの良くない子」と見られることが多かった。大人達が、まず何もかも完璧で聡明な兄を見てから一に目を向けるものだから、何をどうしても、一の実力や努力などは、かすんで見られてしまうのだ。
今も間違いなくそうだ――。
ちらと視線だけを上げれば、男は笑んだまま、やはり他の大人達と同様に、
「拝見する限り、剣術はお得意そうですな。学問も、もう学ばれておられるのですかな?」
「……少し、だけ」
「飲み込みも、お早いのでしょうな」
「……計算は、得意ではありません。そろばんもあまり使えません」
一の言葉に目を瞬かせ、男は案の定あからさまに残念そうな顔をした。口元は笑んでいたが、先刻までと違って、目から期待の輝きが失せてしまう。
それは昔からよく見慣れた、大人の誤魔化し笑いだった。
胸が細い針で刺されたように痛む。一はまた一歩引いて、男の手から逃れた。
「……これから、学んでいきます」
ぼそりと返す。
男はそれまでに比べると、随分乾いた声でハハと笑い、頷いた。
「そうか。うん、その通りですな、これからだ。まだ八つだ、慌てることはない。そなたも山口家のお子なれば、今に目覚しい成長を遂げられるに違いない」
気を遣っているつもりであろうが、男の口調が軽んじたものへと変わったことに気付かないほど、一は愚かでもなかった。
深くうなだれて、所在なく足元を見つめる。
するとそこへ、
「一、こっち来て」
目の前の男のものとは違う優しい声が耳に届き、一は顔を上げた。
「葛さま?」
お屋敷の縁側を振り返れば、そこには共に屋敷に住まう、一のひとつ年下の主人が佇んでいた。
葛はかくれんぼでも始めるかのように、実年齢より二つほどは下に見える小さな体を柱の奥に半分隠し、悪戯っけのある猫のような瞳を覗かせていた。熱が残っているようで、丸い頬はいやに赤く上気していた。しかし、寝間着一枚で一を見つめるその表情には、とても愛らしい花咲くような微笑みが浮かべられている。
一は胸の中にあった嫌な気分が、急に軽くなっていくのを感じた。
葛は大人に目をくれることなく、手を差し伸べてもう一度「一」と呼んだ。
「ね、こっち来て」
「葛さま、起き上がって大丈夫なんですか」
一は下駄を脱ぎ捨てて、縁側から屋敷に駆け上がった。
傍らに寄ると、葛は高く結い上げた濡れ羽色の髪をさらりと揺らして「へーき」と一の手を握る。それをぺたんと自分の頬に触れさせて、
「ほら、熱、下がったでしょ?」
「ん……まだ少し熱いように思いますけど」
「ええっ、ウソだあ」
クスクスと笑う様が、無邪気で愛おしい。
「葛様」と、背中から控えめな声が投げかけられた。
振り返れば、先刻の男が気安かった表情を引き締め、恭しく膝をついて頭を垂れていた。
0
あなたにおすすめの小説
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年中盤まで執筆
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
神典日月神示 真実の物語
蔵屋
歴史・時代
私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。
この方たちのお名前は
大本開祖•出口なお(でぐちなお)、
神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その書物を纏めた書類です。
この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる