文字の大きさ
大
中
小
175 / 706
連載
296、クラッシュ後光が射してるよ
クラッシュの身体から青い光がゆらゆらと立ち上って、それが部屋全体に広がっていく。
目が慣れてくると、ようやく俺はその幻想的な光景をしっかりと見ることができた。
これが魔素……? もしかして、ジャル・ガーさんはこんな世界をずっと見てるのかな。
青い光の他にも、赤く光った線とかオレンジっぽい線とかいろんなものが飛び交ってる部屋は、光の洪水のようで、もし電波を可視化できたらこんな感じなんじゃないかなっていうくらい不思議な感じだった。
「何かクラッシュ……後光が射してるみたい」
「ちょっとマック、変なこと言うのやめて。なんか俺おかしな物になった気分になるじゃん」
「だってクラッシュが光ってる……」
目をパチッと開いたクラッシュは、自分の身体を見下ろして、首を傾げた。
「別にどこも光ってないじゃん」
「今、俺、魔素が見えるようになってるみたいだから。めっちゃ視力が良くなってる」
「いやそれ視力云々の問題じゃないでしょ。もう、こっちは真面目にやってるのに」
口を尖らせたクラッシュは、俺をじろりと見ながらまた鳩尾に手を当てて深呼吸を始めた。
一度止まっていた光がまたもゆらゆら輝き始める。
「首の後ろがチリチリする……」
髪の毛をなびかせながら、クラッシュがぼやく。沢山魔力を出すと首の後ろがチリチリするのか、なんて感心していると、あふれ出した光が流れるように部屋の中に渦を作り始めた。
「うわぁ……」
これが本当のゲームだったら、綺麗な効果だなあ、で終わるんだけど、違うからこそ見入ってしまう。
ジャル・ガーさんが時折指でサッとあぶれた光を戻してるせいか、光は綺麗に一つになっていく。
一本の線の様に流れた光は、強い光を発しながら、部屋全体をグルグルと巡り始めた。
「すごい……」
思わず感嘆の声を出すと、クラッシュが「ずるい、俺も見たい」と目を凝らした。
ケインさんが「まあいいか」と一言呟き、俺にぶつけた魔法陣と同じものを描いてクラッシュにも飛ばすと、クラッシュは一瞬後に「ふわぁぁ……」と変な声を出した。
「すっごいこれ。なにこれ綺麗。え、俺から出てるの? 待って、もっと見たいから俺頑張る」
気合いを入れなおしたクラッシュは、目を開いたまま両手を開いた。そして、はぁぁ、と息を吐く。
さっきよりももっと眩い光がクラッシュから立ち上り、部屋を巡る光に合流していく。
ジャル・ガーさんが光を引っ張り、片手に持った黄色い糸に導くと、渦を巻いたまま、光はジャル・ガーさんの手を中心に回り始めた。
「もう魔力は十分だ」
ジャル・ガーさんがそう呟くと、クラッシュはホッと短く息を吐いて、んー、と伸びをした。
静かに静かに光が収まっていく。部屋の中に見えていたあらゆる色の光の糸も、段々と薄くなっていく。
スン……と光の洪水が収まった部屋は、いつもの通り少しだけ薄暗い石造りの部屋に戻っていた。
でもクラッシュはまだ目を輝かせて部屋を見回しているし、ジャル・ガーさんもまだ指を導くように動かしている。
魔法が切れちゃったのかな。残念。
そっと宙を掴む手を離したジャル・ガーさんは、視線を手元から天井の方に移し、そして俺たちの方を見た。
「もうしばらくしたら定着するだろ。後は他のやつと絡まないようにたまに弄るくらいで大丈夫だ」
「ジャル・ガーさんは、いつもあんな光景を見ているんですか……?」
静かな部屋に戻ったけれど、さっきの幻想的な光景は目に焼き付いて離れない。一応後光が射すクラッシュを一枚スクショしてみたから、あとで確認してみよう。
俺の質問に、ジャル・ガーさんは「まあ、そうだな」と頷いた。
「あれだけの魔素がここに溢れるのは稀だが、それに加えてお前らの魂もあんな感じで見えるし、悪意あるやつは曇ったように見える。それが当たり前だからなあ」
あれだね。ジャル・ガーさん、目が疲れそうだよな。ずっとあんなのを見てたら、視力が下がりそう。
綺麗だったけど。
「もしこれがヴィデロの兄ちゃんの所に繋がってるんだとしたら、まず手始めに酒かなんかで物を送る実験をしてみるよう言ってくれねえか?」
「わかりました」
そっか、繋がったんなら、物質を転送する実験をしないといけないんだ。
ヴィルさんに言ってみよう。まずはお酒で、と。届くかな。どんな実験をしているのか実はまだ全然わからないけど。
「クラッシュ……ありがとう」
隣で「ああ……消えちゃった」と呟くクラッシュに、俺は小さくお礼を言った。クラッシュがいなかったら、きっとまだ向こうからの糸は迷ってただろうから。
クラッシュと共にトレの街に帰ってきた俺は、改めてクラッシュにお礼を言った。
「マックの頼みだもん。全然オッケー。いつも俺が頼むばっかりだったしね。でもまあ、お礼し足りないっていうんだったら、新しく覚えた薬を俺に納品してくれてもいいんだよ」
ニコニコとそんなことを言うクラッシュに、俺は今日手に入れたばっかりの素材を使って湿布薬を作って渡した。何とか成功だけど、改めて鑑定するとランクはDなんだよね。今度ヒイロさんの作った物を鑑定させてもらいたいなあ。絶対ランク高いよな。
「へえ、貼り薬かあ。面白い物を覚えたんだね。効能は……打撲、骨折、神経の痛みを消すのか。骨折が治るわけじゃないんだ。ハイポーションと併用するといいかも。ありがとう」
クラッシュは早速湿布をしまうために店の方に行ってしまった。売るのかな? でも骨折もハイポーションで治せるから、いつが使い時なのかわからないよ。ジロさんという獣人さんは神経痛らしいけど、神経痛はハイポーションで治らないのかな。病気は全く別物らしいから、神経痛もまた別物なのかなあ。
うーんと考えながらカップを下げる。洗ってから店に顔を出して、帰るねとクラッシュに一言言ってから工房に跳んだ。
何気なくレシピを確認していて、息を呑んだ。
蘇生薬の成功率が、いつの間にか73%になっていたから。
え、昨日までは50を超えたくらいだったよな。じわじわ少しずつ上がってたはずだから。でも、どうして急にこんなに上昇したんだろう。
ってことは、もうすぐ蘇生薬が作れるってことかな。
作れたら、セイジさんに言って、サラさんの元に連れて行って貰って。
雄太たちはもう魔王に対峙できるくらいレベル上がったのかな。まだ勇者に一瞬でHP1にされるくらいだから、まだ時期尚早だよな。
セイジさんは、クリアオーブ何個集まったんだろう。この間、5個目って言ってなかったっけ。もしかして、ここら辺のクエストの進み具合って、同じような足並みで進んでるのかな。
ドキドキしながらもう一度成功率の数字を見る。それは確かに高い数字を示していた。
ドキドキする心臓をなだめようと、俺はさっきスクショしたクラッシュの姿を見ることにした。
ステータスを開いてスクショしたものを見れるところを開く。
あの幻想的な光景が目に浮かんだけど、実際には、石造りの部屋で乙女なポーズのクラッシュが髪を振り乱しているようなスクショしか出てこなくて、ちょっとだけ上がっていたテンションもちゃんと落ち着いた。さすがクラッシュ。
もう一枚スッとスクショを出すと、そこにはヴィデロさんの満面の笑みが写っていた。ああ、好き。
しばらく撮りためていたスクショを見てにやけ、ログアウトのアラームで現実に帰ってきた俺は、名残惜し気にスクショの所を閉じて、ログアウトしたのだった。最高でした。好き。
次の日、学校帰りにまっすぐバイト先に行くと、部屋には日暮さんだけがいた。
「よう。皆こっちにはいないぜ。向こうの建物に行ってる。なんか昨日の夜中から大騒ぎで、社長もそっちにいるらしいぜ。お前は行かねえの?」
「え、もしかして、繋がった……?」
「なんだ、知ってんのか」
昨日繋いだあの糸は。やっぱりここから繋がった物だったんだ。
入り口の所から動けずに突っ立っていると、後ろから「やあ健吾」という爽やかな声がやけに近くに聞こえた。
振り向くと、ヴィルさんが真後ろにいた。目の下には隈が浮かんでいて、金髪の無精ひげが生えていたけれど、でも顔はとても晴れ晴れしているヴィルさんは、すごくテンションが高いんだという弾んだ声をしていた。
「そろそろ来る頃だと思って戻ってきたんだ。丁度いい。健吾も来ないか、研究所に」
「研究所……」
「そう! ADOと同じくらいに、昨日いきなり転移装置の波長が安定したんだ! これで、母と、俺の夢が叶うかもしれないんだ!」
嬉々としたその口調に、またふと昨日のよくわからない胸騒ぎがフッと浮かんで消えた。
「ヴィルさん、あの」
俺の肩に腕を回して入り口から連れ出そうとしていたヴィルさんは、俺が呼びかけると、笑顔のまま「なんだ?」と振り返った。
「ジャル・ガーさんはまずは小さい物から試せって言ってました。酒とか美味しい物とかって」
伝えそびれないようにジャル・ガーさんの言葉を伝える。慣れないと大きなものは通らないって言ってたから。最初から大きい物を試して失敗だったなんて思って欲しくないから。
そう思って伝えた俺の言葉を聞いたヴィルさんは、笑顔のまま固まったように動きを止めた。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。