文字の大きさ
大
中
小
218 / 706
連載
339、ブーツ、ゲット
「まあ、直せないことはないな」
防具屋のおじさんは難しい顔をして黒い鎧を見下ろしている。
神殿でボロボロになった鎧を、防具屋のおじさんに直してもらおうと思って持ってきたんだ。
でもおじさんは、かなり難しい顔をしている。
「だがなあ、正直、ここまで壊れちまうとこの装飾を取り外して新しいのを買ったほうが安上がりだったりするんだ。何より、一度直した物は、耐久値の減りがかなり早くなっちまうからなあ……」
「やっぱりそういうことはあるんですか……」
「直ることは直るし、かなり性能のいい鎧だから、このまま廃棄するのももったいないんだけどな。トレでは絶対に手に入らない精度の鎧だしな……うーん、どうしたもんか……」
ヴィデロさんはじっと自分の鎧を見下ろして、傷を指でそっと撫でた。
「直してください。俺、この鎧をまだ使っていたいんです」
手を放したヴィデロさんは、しっかりと頭を下げて、防具屋のおじさんにお願いした。
渋い顔をしていたおじさんも、諦めたように「わかった」と防具の手直しを請け負ってくれた。
よかった。
「でもってマック君、君のブーツはどうした」
「再起不能なくらいに溶けちゃった……せっかく薦めてくれたのにごめんなさい……」
申し訳なくて頭を下げると、おじさんは「防具は身を守ってなんぼだ。身体が無事ならそれでいい」と優しいことを言ってくれた。
そして、奥に入って行ったかと思うと、手にはまた新しいブーツが。
「この間砂漠都市に行ってきたんだが、そこでいいブーツを仕入れてな。なんでも、辺境から流れて来たらしい。性能もいいし、どうだ、これを買わんか?」
そう言って、かっこいい真新しいブーツを俺に見せてくれた。
色は前に買ったブーツよりやや薄め。でも黒い紐で周りをくるくると装飾された細身の外見がすごくかっこよかった。その紐をきゅっとすると簡単には脱げなくなるし、その紐自体がスピードがものすごく早い魔物の素材で出来てるため、素早さが上がるらしい。
そしてかかとはちょっと高くなってるのが俺的ポイントだと思う。薄っすらと入っているブーツと同系色の刺繍がまたかっこいい。
「うわぁ……かっこいい」
「サイズも合わせてやるから、ちょっと履いてみろよ」
「うん」
スッと足をブーツに通すと、少しだけつま先が余った。
どうやってサイズ合わせをするのかと思って見ていたら、防具屋のおじさんは大きな針と丈夫そうな糸を持ってきて、すっごく簡単そうにチクチクとつま先を縫い始めた。え、ブーツってそれでいいの?!
驚いてみていると、先の縫われたブーツは大きなはさみで形を整えられて、さっきまでとほぼ変わりないかっこよさのまま、俺の足にぴったりになった。
すごい、技術職、すごい。
神業だ……。
感動しながらもう一度ブーツを履いて、紐を縛ってみたり足をトントンしたりしていると、防具屋のおじさんが「どうだ、気に入ったか」とニッと笑った。
って、これで気に入らないと言って返したらどうするのかな。もうすでにサイズを直しちゃったんだけど。
と訊いたら「また別のやつに売るだけだ」とあっけらかんと答えていた。お、男前……。
「すっごくいい。おじさん、これ、買わせて。お代は?」
「ああ。もうヴィデロ君に貰ったからいいっていいって。あとは鎧は出来上がってからな。どれだけ修繕費用が掛かるかわからんから」
「え?」
「はい。よろしくお願いします」
俺が再度驚いている間に、取引は成立していたらしい。
ヴィデロさんは俺の驚いた顔を見て、思わずといった感じで吹き出していた。
相変わらずスマートすぎるよヴィデロさん。かっこよすぎる。好き。
「あ、マック、そのブーツはあいつに返しておいてもいいからな。予備も注文しておいたから」
「おう。サイズはわかったからこっちで手直ししておくよ。鎧と一緒に渡すからな」
「え、え?」
買ってくれるだけじゃなくて、予備までちゃっかり注文してくれていたヴィデロさんに、俺はただ驚いた顔を向けることしかできなかった。
展開が早すぎるよ。でもようやくこのブーツをヴィルさんに返せるのは正直ほっとした。借りっぱなしは性に合わないから。
ヴィデロさんと並んで工房に帰って来る。
いつもは入り口で出迎えてくれる鎧がないっていうそれだけで、工房がなんだか寂しい感じがした。
いつも俺の剣を鎧の横に置いてるんだけど、ただ甲冑台の横に剣だけ置いていると、なんだか剣も寂しそうにしてるように見える。
ヴィデロさんもそれを感じているようで、ポツンと寂しく置かれている剣を見て苦笑していた。
「ヴィデロさん、神殿であの結晶を使った後、何か変わった?」
気になっていたのは、結晶の性能。俺の場合、その後錬金をしてジョブレベルを上げた瞬間普通だったらパーソナルレベルでしか上がらなかったHPとMPが上がったから、上限解放されていることが分かったわけだけど。っていうかジョブレベルでそこらへんが目に見えて上がるのはすごく助かる。今まではジョブレベルが上がっても、関連したスキルレベルとステータスが上がるくらいだったから。
でもヴィデロさんたちはそういうのは見えないから、どうやって実感するのかな。
「ああ。なんだか攻撃に魔力が乗りやすくなった。なんていうか、色んな事が出来るようになったっていうか、異邦人たちが使ってる攻撃方法が俺にも出来るようになった感じだ。昨日練習用のデクに向かって素振りをしたらいきなりその風圧でデクが砕けてちょっとだけ驚いだんだ。たまたま近くにいた団長が「それは『フィジカルブレイク』という攻撃だ」と教えてくれて。そういうのあんまり得意じゃなかったから、ああ、これだなって」
「うわぁ、ヴィデロさん普通でもすごく強いのに、剣のスキルもマスターしたんだ……。カッコいい……」
ヴィデロさんが雄太みたいなスキルをガンガン繰り出す想像をして思わずうっとりしていると、ヴィデロさんが吹き出した。
「マックはほんと……可愛いな」
「ヴィデロさんの方が可愛いのに何言ってんだよ」
思わず口を尖らすと、その口をチョンと唇で摘まれた。
ほら、ヴィデロさんの方が可愛いじゃん。
「俺を可愛いなんていうの、マックくらいだからな? どう見ても可愛いなんて柄じゃないだろ」
「でもすっごく可愛いしカッコいい。最高。好き」
目の前の垂涎の胸筋に抱き着きながらヴィデロさんを見上げてそう言うと、ヴィデロさんは嬉しそうに顔を綻ばせて、今度こそ本格的にキスをしてきた。
二人で寝室にこもって、愛し合う。
今はちゃんとそのままの姿で愛し合えるのが嬉しい。スタミナ回復できるのも嬉しい。
自作のローションを使って受け入れ態勢ばっちりにされた俺は、ヴィデロさんに向き合って座る様にして、ヴィデロさんを受け入れた。
すっぽりと包まれる感覚がたまらない。
背中に回される腕が力強くて最高。俺も余すところなくヴィデロさんの肌にくっついてられるのがまたすごくいい。
ヴィデロさんの首に腕を回して、キスをしながら揺すられる。
身体が落ちて行く度にヴィデロさんのヴィデロさんが奥をぐいぐい攻めてきて、重なる口の間から甘い吐息が洩れる。
ヴィデロさんの腹筋に擦れる俺のモノが奥を刺激されるたびに堪え性なく何かを流すけど、もう構ってられる状態じゃないくらい、熱が身体を支配していく。
好き。
大好き。
一緒に素材探しもいいけど。
一緒にクエストを受けるのもいいけど。
こうやって愛し合うのもすごく大好き。
でも何より好きなのは、ヴィデロさんが俺を見るその目。
それだけで、俺を愛してくれてるってすごくわかるくらいに熱のこもった目をしてるんだ。その目を見るだけで俺も更に身体に熱が上がって、ヴィデロさんのヴィデロさんを包み込む身体の中に力がこもる。その時に漏れるヴィデロさんの吐息も好き。
「ん……マック、マック」
「あ、ン……っも、イく、でる……っ」
「俺も、もう……っ」
奥にヴィデロさんの熱を感じて、俺の頭が弾けた。
最高潮の快感と、そしてグルグル渦巻いてた熱の放出による開放感に、思わず大きな声が出てヴィデロさんに抱き着く腕に力がこもる。
お腹の奥が熱い。気持ちいい。ヴィデロさんは気持ちいいかな。好き。
乱れた息のまま深いキスを交わして、さらに息が上がる。
ゆっくりとベッドに寝かされて、奥からヴィデロさんが抜けていく感覚に、またも掠れた声が自分の口から零れる。
冷たいシーツの感触が気持ちいい。でも、離れた肌がちょっとだけ寂しい。
と思った瞬間、今度は足を抱えられて、抜けていったヴィデロさんのヴィデロさんを名残惜しそうに求めていた俺の孔に、また熱が宛がわれた。
ヴィデロさん、スタミナが切れるまで愛し合ってくれるってことでいいのかな……!
覚悟しろよ。ちゃんと枕元にスタミナポーション二人分用意してたからね!
沢山愛し合った俺たちは、ログアウトのアラームが鳴るころに工房の玄関でキスと共に別れを告げた。
ヴィデロさんは明日は仕事。俺はバイト。
アリッサさんが神殿クエストのことで詳しく訊きたいと言ってたから、明日はアリッサさんも交えてADO話になると思う。
雄太たちは無事レベル200を超えたらしい。ドレインさんだけ199のまま止まってるとか。ハンカチを噛んで悔しがっていたと言っていた。残念。でも情報的には他のプレイヤーよりは一歩先んじてるわけだから。次こそ頑張って欲しい。
まだ体に残る熱を感じながら、ドアを閉めた俺は足元を見た。
結局は買ってもらったブーツ。とうとう防具はすべてヴィデロさんに買って貰っちゃったってことか。
今度こそ俺もあんな風にスマートにヴィデロさんにプレゼントしよう。今度こそ!
そう心に決めながら、ログアウトするために寝室に向かった俺なのだった。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。