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375、俺の魔法の素質! 知りたい!
美味しいお茶を飲ませてもらった俺は、さっき作ったばかりの数個のピエラのパイをインベントリから取り出した。
そして長老様に差し出す。
「これ、いきなりお邪魔したお詫びとお土産のパイです。食べてください」
上にたっぷり果実を乗せて飾ったパイを見て、長老様が目を細めた。
「美味しそうね。ありがとう。里の子たちといただくわ。素敵ねえ。早速いただいてもいいかしら」
嬉しそうに口元を綻ばせた顔を見て、俺もちょっとだけ嬉しくなる。喜んでもらえると作ったかいがあるよね。
長老様の声が聞こえたのか、すぐに裏からエルフのお姉さんがナイフと皿を持ってきた。そして、一つにスッとナイフを入れて、切り分ける。
長老様と俺の前に皿を並べて立ち上がったので見上げると、長老様がポン、と手を打った。
「美味しいものは皆で食べるのが一番おいしいのよ。一緒に召しあがりなさい」
長老様にそう言われて、エルフのお姉さんと俺を案内してくれたエルフさんが笑顔で卓を囲む。
そしてエルフさんがまず一口口に入れた。
「……美味い」
目を輝かせて呟いたところを見ると、気に入ってもらえたようだ。よかった。
その後お姉さんも長老様も美味しそうに食べてくれたのが嬉しかった。
残りは他の人たちに食べさせるわね、と長老様はすべてを受け取ってくれた。
その後少しだけ魔王の塵芥のことを長老様と話していると、奥に引っ込んだはずのお姉さんが慌ただしくやってきて、長老様に何かを耳打ちした。
「あらあら、じゃあ一旦引きなさい。怪我した子はすぐに治してあげて。ロウ、あなた、退却時の手助けをしてあげて」
「ですが里の守りがおろそかになります」
「里の子たちが消えてしまう方が大変なことよ。すぐに行って、手助けしてあげて」
「わかりました。では失礼します」
俺を連れてきてくれた人はこの里の護衛の人だったのか。
すぐに立ち上がって目を瞑り、深呼吸してから、その人は顔を上げて何か呪文を唱えた。
次の瞬間、目の前にいたはずのその人が消えた。
「え、転移?」
驚いて思わず呟くと、長老様がいいえ、と目を細めた。
「あれは、縁ある者のつながりを追う光魔法よ。光のごとき速さで縁あるものまで行くから、転移と同じくらい早いかもしれないけれど、好きな場所に行けるというわけではないちょっと不便な魔法なのよ」
「そんな魔法もあるんですね。魔法はどうも不勉強でさっぱりです」
「その者にはその者の素質があるの。あなたは、物を作るのが得意ね。それが素質よ。でも、そうね、心が優しすぎて、攻撃は不向きね。魔法はどうかしら。どの魔法に素質があるか見て欲しい?」
「はい是非」
思わぬ長老様の申し出に一も二もなく頷いた。
自分の魔法の素質を見てもらえるなんて、すごい。
長老様は手をパン、と叩いた。
すると、エルフのお姉さんが何かを手にそっとやってきた。
目の前にとても綺麗な漆塗りっぽいお盆が置かれ、その上には白いレースの敷物、そして、白い陶器が乗っていた。中には透明な水のような物がなみなみと入っている。
「これはね、昔この里にいた子が遊びでやっていたものなのだけど、この魔素水に手を触れて魔素を流すと、その魔素の色に水が染まるというものなの。中にはオーラとか魂とかそういう物で見える種族もいたそうですけど、エルフでは一番手っ取り早いこれで小さいころに得意魔法を調べるわ。そしてその魔法を伸ばすと面白いほどよく育つのよ。さ、あなたも手を入れて魔力を注いでみて」
「はい」
言われるままに水に指を入れて、目の前に現れたゲージにMPを注ぐ。
少し入れても色は変わらず、足りないのかなと思ってさらにMPを入力してもやっぱり色が変わらず、最後諦めたくない気分でMPをほぼ空にしたら、水の表面が波打った。
そして色は透明なまま。
え、俺、もしかして才能なし……?
愕然と波打った水の表面を見下ろしていると、長老様も驚いたように少しだけ目を見開いていた。
「あら、ここまでなのも珍しいわね」
「俺の魔法の才能がないってことですか……?」
がっくりと項垂れたまま長老様にそう返すと、長老様はあら、とコロコロ笑い始めた。
「才能がないなんて物じゃないわ。あなたは、一種類だけ、とても秀でているわね。本当に少しの才能しかなくても、この水は色づく物なの。下手すると色が混ざってすごいことになったりするのよ。沢山の得意属性がある子なんかはそうなるわね。ここまで綺麗に一色っていうのも珍しいわ」
「ええと?」
「そうね、属性の色をまず教えるのを忘れていたわ。炎が赤、水が青、風が緑、地が茶色。そして、雷が黄色、光が白、闇が黒。透明なのは、聖属性。属性がない人なんて、どこにもいないのよ。何かしら一つは身体の中に何かの特性があるものなの。あなたは綺麗な聖属性ね。しかも、とても澄んでいて綺麗。何か秘訣があるのかしら」
そう言われてホッとする。
魔法の才能は全くありません、なんて言われたらどうしようかと思った。
でも、聖属性。アレだね。聖水茶、地味に効いてるよね。続けてよかった聖水茶。
「秘訣というか、愛飲している物が聖水なので」
ネタ晴らしをすると、長老様はあらあらと笑い始めた。
「聖水を愛飲しているなんて、面白いわね。そういえばちょっとした私の知り合いの種族が最近とても流行っている物があると言っていたけれど、それと同じような物かしら。美味しいからと勧められたのだけれど、『聖水茶』というらしいの」
あ、はい。ちょっとした知り合いの種族って、獣人さんですねわかります。
それは俺が広めてしまいました。元凶はヒイロさんです。
遠い目をしながら思わずジャル・ガーさんの洞窟の方に視線を向けると、長老様は何かに気付いたように、首を傾げた。
「でもその流行りのお茶を広めたのが人族だと聞いてまさかと驚いたことがあるけれど、もしかして」
「流行らせたのは俺じゃなくてヒイロさんです」
思わずそう言うと、長老様はまたも目を大きくした。
そして、しばらく驚いた顔をしていたかと思うと、肩を揺すり始めた。とうとう笑い声まで上がる。
「もう縁えにしを結んでいたのね。最近楽しいことが起こっていると話してくれたのはどの子だったかしら。新しい子かしら、それとも古い方たちかしら」
「エルフ族と獣人族は、今も交流があるんですね」
「ええ。この里にも西から流れてきた方たちはたくさんいたわ。でもその当時から今も生きているのは私だけになってしまったけれど。袂を分かったあの時から、今までずっと、彼の者たちとは懇意にさせていただいているのよ」
にこやかに話す長老様は、そうだ、と手を合わせた。
「私にも彼の者たちの流行りを教えて欲しいわ。いいかしら」
「お安い御用です」
長老様のお願いにすぐ返事をすると、長老様は嬉しそうに手をパンパンと叩いた。
すぐさまお姉さんが茶器を用意してくれる。
中には『香緑花』がすでに入っているので、今日は『香緑花』の聖水茶だね。
いつもの通りの手順で聖水茶を作って、お花の浮いたキラキラのお茶を差し出すと、長老様は嬉しそうに目を細めた。
「これで私も流行りに乗れるということね。ふふ、彼の者たちに自慢しましょ」
まるで若い女性の様に無邪気にそんなことを呟く長老様は、なんだかとても可愛らしかった。
里の方がガヤガヤし始めたので、怪我した人たちが帰ってきたのがわかった。
道から傷だらけのエルフさんが現れて、全員無事連れ戻したことを報告してきたので、ついインベントリからハイパーポーションを取り出して渡すと、エルフさんは「これは……」と受け取った瓶を驚いて見下ろした。
なんかおかしな物でも渡しちゃったのかな。
とちょっとだけ不安になっていると、長老様が「この子はねえ、彼の者たちと縁を結んでいる子なのよ」と言ってさらにエルフさんを驚かせていた。そんなに驚くことなのかな、とちょっと思ったけど、今まで全然獣人さんたちと人族は交わらなかったから、驚くことなのかもな、なんて苦笑が浮かぶ。っていうか怪我人いるなら薬を。
長老様にちょっと失礼します、と断って席を立ち、ブーツを履いて飛び出そうとすると、エルフさんが、「もう大丈夫。あちらですでに皆回復している」と首を振った。エルフさんはまず報告をと思って回復を後回しにしたらしい。
でもあの魔物は倒しきれなかったんだよね。エルフさん総出で倒せないってどれだけ強い魔物なんだろう。どこを歩いてるんだろう。
今頃になってそれが心配になってきた俺は、エルフさんを見上げた。
「倒しきれなかった魔物は、どこにいるんですか?」
「ディエテの北東の森の中だが、失礼だがマック殿では太刀打ちできないのではないか?」
「俺じゃ無理です。でも、もしかしたら倒せる人を連れて行けるかも。幸い辺境の近くみたいだし。ちょっと待ってください」
フレンドリストを開くと、丁度雄太たちがログインしていた。
すぐさまチャットメッセージを飛ばすと、ほぼ間を置かずに返事が返ってきた。
『辺境の北東の森にユニークボス出現。倒せる? 強いんだけど』
『それはどこだ。すぐ行く。倒す。レア素材出たら売りさばく!』
金欠雄太君はすぐに乗ってくれた。
「倒してくれるそうなので、詳しい場所を教えて貰ってもいいですか?」
「あ、ああ……しかし、かなり強い魔物だったんだが」
「大丈夫だと思います」
何せ雄太は勇者の愛弟子だから。万年金欠だけどな。
そして長老様に差し出す。
「これ、いきなりお邪魔したお詫びとお土産のパイです。食べてください」
上にたっぷり果実を乗せて飾ったパイを見て、長老様が目を細めた。
「美味しそうね。ありがとう。里の子たちといただくわ。素敵ねえ。早速いただいてもいいかしら」
嬉しそうに口元を綻ばせた顔を見て、俺もちょっとだけ嬉しくなる。喜んでもらえると作ったかいがあるよね。
長老様の声が聞こえたのか、すぐに裏からエルフのお姉さんがナイフと皿を持ってきた。そして、一つにスッとナイフを入れて、切り分ける。
長老様と俺の前に皿を並べて立ち上がったので見上げると、長老様がポン、と手を打った。
「美味しいものは皆で食べるのが一番おいしいのよ。一緒に召しあがりなさい」
長老様にそう言われて、エルフのお姉さんと俺を案内してくれたエルフさんが笑顔で卓を囲む。
そしてエルフさんがまず一口口に入れた。
「……美味い」
目を輝かせて呟いたところを見ると、気に入ってもらえたようだ。よかった。
その後お姉さんも長老様も美味しそうに食べてくれたのが嬉しかった。
残りは他の人たちに食べさせるわね、と長老様はすべてを受け取ってくれた。
その後少しだけ魔王の塵芥のことを長老様と話していると、奥に引っ込んだはずのお姉さんが慌ただしくやってきて、長老様に何かを耳打ちした。
「あらあら、じゃあ一旦引きなさい。怪我した子はすぐに治してあげて。ロウ、あなた、退却時の手助けをしてあげて」
「ですが里の守りがおろそかになります」
「里の子たちが消えてしまう方が大変なことよ。すぐに行って、手助けしてあげて」
「わかりました。では失礼します」
俺を連れてきてくれた人はこの里の護衛の人だったのか。
すぐに立ち上がって目を瞑り、深呼吸してから、その人は顔を上げて何か呪文を唱えた。
次の瞬間、目の前にいたはずのその人が消えた。
「え、転移?」
驚いて思わず呟くと、長老様がいいえ、と目を細めた。
「あれは、縁ある者のつながりを追う光魔法よ。光のごとき速さで縁あるものまで行くから、転移と同じくらい早いかもしれないけれど、好きな場所に行けるというわけではないちょっと不便な魔法なのよ」
「そんな魔法もあるんですね。魔法はどうも不勉強でさっぱりです」
「その者にはその者の素質があるの。あなたは、物を作るのが得意ね。それが素質よ。でも、そうね、心が優しすぎて、攻撃は不向きね。魔法はどうかしら。どの魔法に素質があるか見て欲しい?」
「はい是非」
思わぬ長老様の申し出に一も二もなく頷いた。
自分の魔法の素質を見てもらえるなんて、すごい。
長老様は手をパン、と叩いた。
すると、エルフのお姉さんが何かを手にそっとやってきた。
目の前にとても綺麗な漆塗りっぽいお盆が置かれ、その上には白いレースの敷物、そして、白い陶器が乗っていた。中には透明な水のような物がなみなみと入っている。
「これはね、昔この里にいた子が遊びでやっていたものなのだけど、この魔素水に手を触れて魔素を流すと、その魔素の色に水が染まるというものなの。中にはオーラとか魂とかそういう物で見える種族もいたそうですけど、エルフでは一番手っ取り早いこれで小さいころに得意魔法を調べるわ。そしてその魔法を伸ばすと面白いほどよく育つのよ。さ、あなたも手を入れて魔力を注いでみて」
「はい」
言われるままに水に指を入れて、目の前に現れたゲージにMPを注ぐ。
少し入れても色は変わらず、足りないのかなと思ってさらにMPを入力してもやっぱり色が変わらず、最後諦めたくない気分でMPをほぼ空にしたら、水の表面が波打った。
そして色は透明なまま。
え、俺、もしかして才能なし……?
愕然と波打った水の表面を見下ろしていると、長老様も驚いたように少しだけ目を見開いていた。
「あら、ここまでなのも珍しいわね」
「俺の魔法の才能がないってことですか……?」
がっくりと項垂れたまま長老様にそう返すと、長老様はあら、とコロコロ笑い始めた。
「才能がないなんて物じゃないわ。あなたは、一種類だけ、とても秀でているわね。本当に少しの才能しかなくても、この水は色づく物なの。下手すると色が混ざってすごいことになったりするのよ。沢山の得意属性がある子なんかはそうなるわね。ここまで綺麗に一色っていうのも珍しいわ」
「ええと?」
「そうね、属性の色をまず教えるのを忘れていたわ。炎が赤、水が青、風が緑、地が茶色。そして、雷が黄色、光が白、闇が黒。透明なのは、聖属性。属性がない人なんて、どこにもいないのよ。何かしら一つは身体の中に何かの特性があるものなの。あなたは綺麗な聖属性ね。しかも、とても澄んでいて綺麗。何か秘訣があるのかしら」
そう言われてホッとする。
魔法の才能は全くありません、なんて言われたらどうしようかと思った。
でも、聖属性。アレだね。聖水茶、地味に効いてるよね。続けてよかった聖水茶。
「秘訣というか、愛飲している物が聖水なので」
ネタ晴らしをすると、長老様はあらあらと笑い始めた。
「聖水を愛飲しているなんて、面白いわね。そういえばちょっとした私の知り合いの種族が最近とても流行っている物があると言っていたけれど、それと同じような物かしら。美味しいからと勧められたのだけれど、『聖水茶』というらしいの」
あ、はい。ちょっとした知り合いの種族って、獣人さんですねわかります。
それは俺が広めてしまいました。元凶はヒイロさんです。
遠い目をしながら思わずジャル・ガーさんの洞窟の方に視線を向けると、長老様は何かに気付いたように、首を傾げた。
「でもその流行りのお茶を広めたのが人族だと聞いてまさかと驚いたことがあるけれど、もしかして」
「流行らせたのは俺じゃなくてヒイロさんです」
思わずそう言うと、長老様はまたも目を大きくした。
そして、しばらく驚いた顔をしていたかと思うと、肩を揺すり始めた。とうとう笑い声まで上がる。
「もう縁えにしを結んでいたのね。最近楽しいことが起こっていると話してくれたのはどの子だったかしら。新しい子かしら、それとも古い方たちかしら」
「エルフ族と獣人族は、今も交流があるんですね」
「ええ。この里にも西から流れてきた方たちはたくさんいたわ。でもその当時から今も生きているのは私だけになってしまったけれど。袂を分かったあの時から、今までずっと、彼の者たちとは懇意にさせていただいているのよ」
にこやかに話す長老様は、そうだ、と手を合わせた。
「私にも彼の者たちの流行りを教えて欲しいわ。いいかしら」
「お安い御用です」
長老様のお願いにすぐ返事をすると、長老様は嬉しそうに手をパンパンと叩いた。
すぐさまお姉さんが茶器を用意してくれる。
中には『香緑花』がすでに入っているので、今日は『香緑花』の聖水茶だね。
いつもの通りの手順で聖水茶を作って、お花の浮いたキラキラのお茶を差し出すと、長老様は嬉しそうに目を細めた。
「これで私も流行りに乗れるということね。ふふ、彼の者たちに自慢しましょ」
まるで若い女性の様に無邪気にそんなことを呟く長老様は、なんだかとても可愛らしかった。
里の方がガヤガヤし始めたので、怪我した人たちが帰ってきたのがわかった。
道から傷だらけのエルフさんが現れて、全員無事連れ戻したことを報告してきたので、ついインベントリからハイパーポーションを取り出して渡すと、エルフさんは「これは……」と受け取った瓶を驚いて見下ろした。
なんかおかしな物でも渡しちゃったのかな。
とちょっとだけ不安になっていると、長老様が「この子はねえ、彼の者たちと縁を結んでいる子なのよ」と言ってさらにエルフさんを驚かせていた。そんなに驚くことなのかな、とちょっと思ったけど、今まで全然獣人さんたちと人族は交わらなかったから、驚くことなのかもな、なんて苦笑が浮かぶ。っていうか怪我人いるなら薬を。
長老様にちょっと失礼します、と断って席を立ち、ブーツを履いて飛び出そうとすると、エルフさんが、「もう大丈夫。あちらですでに皆回復している」と首を振った。エルフさんはまず報告をと思って回復を後回しにしたらしい。
でもあの魔物は倒しきれなかったんだよね。エルフさん総出で倒せないってどれだけ強い魔物なんだろう。どこを歩いてるんだろう。
今頃になってそれが心配になってきた俺は、エルフさんを見上げた。
「倒しきれなかった魔物は、どこにいるんですか?」
「ディエテの北東の森の中だが、失礼だがマック殿では太刀打ちできないのではないか?」
「俺じゃ無理です。でも、もしかしたら倒せる人を連れて行けるかも。幸い辺境の近くみたいだし。ちょっと待ってください」
フレンドリストを開くと、丁度雄太たちがログインしていた。
すぐさまチャットメッセージを飛ばすと、ほぼ間を置かずに返事が返ってきた。
『辺境の北東の森にユニークボス出現。倒せる? 強いんだけど』
『それはどこだ。すぐ行く。倒す。レア素材出たら売りさばく!』
金欠雄太君はすぐに乗ってくれた。
「倒してくれるそうなので、詳しい場所を教えて貰ってもいいですか?」
「あ、ああ……しかし、かなり強い魔物だったんだが」
「大丈夫だと思います」
何せ雄太は勇者の愛弟子だから。万年金欠だけどな。
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※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。