文字の大きさ
大
中
小
321 / 706
連載
442、いざ、神殿へ
何もなくなったテーブルの上にお茶を出して、二人で並んで落ち着きながら、今度はヴィルさん、どんなものを見つけてくるんだろうね、なんて話をしていて、ふと思い出す。
俺はさっきの不機嫌さがすっかりなくなったヴィデロさんを見上げて口を開いた。
「ヴィデロさん、このカバンをちょっとだけ貸してもらってもいい?」
俺は、ヴィデロさんの腰に抱き着くと、そこにあったウエストポーチ型のカバンをトントンと叩いた。
「カバン? そこら辺にある何の変哲もないカバンだけどいいのか? 後ろの方に留め具があるから、外してくれないか?」
言われるままに腰のあたりをまさぐって、カバンの留め具を探す。
お兄さんいい腹筋してますね。そしてこの引き締まったウエストに、盛り上がった胸元。きゅっと締まってもしっかりと肉付いてるお尻。最高の体つきですごちそうさま。
なんてことを考えながらカバンを外す。
俺は、外したカバンをテーブルに置くと、ヴィデロさんに「ちょっと魔改造してもいい?」とお伺いを立てた。ヴィデロさんが苦笑しながら頷いたので、ケインさんから教わった魔法陣魔法を描いて、そのカバンに飛ばした。
魔法陣は、カバンの裏側に焼き付いた。これで重量無視、空間拡張、頑丈、ついでに劣化防止が掛かったことになる。本当は時間停止とかそんな感じのも入れたかったけど、MPがもたなそうだったから諦めた。今の一つの魔法陣で、俺のMPは残り12だ。
「一体どんな魔改造をしたんだ?」
ヴィデロさんがカバンを手に取って魔法陣をまじまじ見ながら訊いてくるので、素直に教えると、ヴィデロさんは俺の言葉に目を剥いていた。「は?」なんていうちょっと間抜けな声と共に。そんな声も好き。
俺はおもむろに、作ったばかりの練習蘇生薬ランクCをわんさか取り出して、ヴィデロさんの手の中にあるカバンに次々、それこそ次々入れていった。
明らかに質量法則を無視した入りように楽しくなった俺は、さらに倉庫のインベントリから眠らせていた各種薬、デバフ系錬金アイテムなんかをヴィデロさんが呆気に取られている間に詰め込んでいった。いるかどうかはわからないけど、起爆剤を入れたところで、中で手ごたえを感じてそれ以上入らなくなったカバンは、見た感じはあまり何かが入っているようには見えなかった。でもこの中には100個以上のアイテム詰めたから。一度「マ、マック?」と声を掛けられたけれども、笑顔で何? と顔を上げたらヴィデロさんは開けた口を静かに閉じた。
「結構入るもんだね。これなら、備えあれば憂いなし、だね」
「ああ。なんかすごいことになってるのはわかった……。じゃあ、あと中身は返しとくな。ありがとうマック。これで俺もたくさん物が持てるようになる」
引きつった笑いを浮かべながらカバンの中身を取り出そうとしたヴィデロさんに「え? 全部ヴィデロさんのだよ?」と驚くと、ヴィデロさんはチラッとカバンを見てから俺の顔に視線を戻して、顔を半分覆って溜め息を吐いた。
「今入ってる薬類だけでひと財産になるって知ってるかマック……流石にこれは多すぎるだろ」
「多くないよ。今入れた量は3日あれば普通に作れる量だし、こういうのは使ってなんぼだから、ヴィデロさんが森の見回りとかしていて誰かが危なくなったら遠慮なく使ってくれていいし、また補充するから。返品不可です」
絶対に受け取らない俺に、ヴィデロさんは苦笑すると、こつんと俺の肩に額を乗せた。
「マックには色々と貰ってばかりだ」
「それはこっちのセリフだよ。俺、ほとんど何も返せてなくない? 今だってそういう薬類いらないって言われたら、愛くらいしか返せないし、愛は返すものじゃなくて溢れだしてくるものだし。俺ばっかりヴィデロさんに色々貰ってる。防具とか安心とか幸せとか愛とか嬉しい言葉とか、あと、未来の希望、とか」
額を乗せたままのヴィデロさんの頭を腕で抱いて、柔らかい金色の髪を指で弄る。
愛してる、と小さく呟いたヴィデロさんの声は、耳のすぐ近くなので完璧に聞こえた。
俺も、と小さく返すと、ヴィデロさんのくぐもった笑い声が聞こえたので、やっぱりちゃんと聞こえたんだと俺もおかしくなった。
ヴィデロさんは諦めてカバンの中身を受け取ることにしたらしい。
なので、俺も嬉々として蘇生薬の説明をする。心停止何分とか、復活後は弱ってる等々。HPっていう言葉を入れないで説明するのはちょっと難しいけど、用法を誤っちゃうと大変だしね。これも薬師の仕事。
ランクがガンガン上がるまで作るから、これから増やすよ、蘇生薬もシックポーションも。
明日も学校休みだし、ヴィデロさんも仕事休みだからってことで、今日はヴィデロさんはお泊り。
「明日、早速神殿に行ってみようか」
「うん。なんかドキドキするね」
ベッドに横になってヴィデロさんの素敵な腕に頭を乗せて、ついつい顔をにやけさせていると、ヴィデロさんの腕が俺の腰に回った。
引き寄せられて、キスされる。
俺はその唇にうっとりしながら、ヴィデロさんの服に手を伸ばした。
愛し合って、へとへとになってログアウトした俺は、シャワーを浴びてご飯を食べてすぐさま寝た。
そして、気力で早起きして、ギアを被る。
そして目を開けると、そこは天国。
ヴィデロさんの素敵な腕と胸筋に包まれて、幸せいっぱいの朝を満喫した。
あまりにも気持ちよすぎて頬擦りしたらバッチリ目を覚ましちゃったけど。
堪能しました。最高でした。
にやけきった顔で起きて、朝ご飯を作って、並んでご飯を食べた俺たちは、早速神殿に行くために着替えた。と言っても胸当てをつけてローブを羽織るくらいなんだけど。
ヴィデロさんもすぐに街の外に出れるくらいの軽装備を身に着けて、腰にはしっかりと俺の魔法陣の入ったカバンを装着して、お父さんの剣を腰に下げた。
やっぱりヴィデロさんにはこの剣が一番しっくりくると思う。
「神殿ってこんな朝早くから開いてるかな」
「神殿は基本日が昇るともうどの儀式でも受けられるはずだ。確か日の出とともに開いて日の入りと共に儀式を終わりにしていたはずだ」
「へえ、日中じゃないとやってないんだ」
「どうも夜に儀式をやるのはよくないらしい。でもまあ緊急の場合はその限りじゃないらしいけどな」
「そうなんだ」
工房の外に出ながら、神殿に向かう道を進む。
早朝にも拘わらず、道にプレイヤーはかなりいて、珍しいことに、前に来た時には閑散としていた神殿への道にもかなりのプレイヤーがいた。皆神殿に用があるのかな。
そういえば神殿って成人の儀と婚姻の儀の他にはどんなのを扱ってるんだろう。なんて道行くプレイヤーを見ながら思う。
「もしかしたら人がいっぱいで儀式受けるのが遅くなるかもね」
「そうだな。今日は珍しいな」
「やっぱり珍しいんだ」
「普通はここまで神殿に人が集まることはないからな」
手を繋いで歩いていると、見知らぬプレイヤーがすれ違いざまにおめでとうと繰り返す。
もしかして、この人たちって昨日のプロポーズを聞いてた、とか。
まさかね。神殿がお祝い事を扱うようなところだからすれ違いの挨拶がおめでとうとかそういう暗黙の了解があるって感じなんだよねきっと。
神殿に着くと、前はすんなり入れたはずの神殿の入り口で、行列ができていた。
「なあ、皆は何で並んでるんだ?」
ヴィデロさんが近くにいた人に声を掛けると、その人が「成人の儀を受けに来たやつらの列だ」って教えてくれた。
どうした成人の儀。いきなり大人気だな。それとも今日が成人式的な日なのか。
「何にせよ儀式受けたいならここに並ぶしかないぜ」
そう言ってその人は自分の後ろを指さした。ここが最後尾らしい。
「どうする、ヴィデロさん。並ぶ?」
「儀式を受けるのに並んだっていうのは聞いたことがないな……出直すか?」
「そうだね。なんか、流れ作業的儀式になっちゃったら嫌だし」
入口までまだ少し距離がある場所からの行列に、俺たちは諦めて日を改めることにした。
今来た道を戻っていく。ちょっとだけがっかりしていると、繋がれたヴィデロさんの手にギュッと力が込められた。
「残念だけど、今日じゃなくても急がないさ」
「うん。そうだね」
手を繋いでゆっくりと道を歩く。
このまま散歩デートしてもいいくらいに心地いい天気だった。
これから神殿に行く人たちも、やっぱり口々におめでとうとかなんとか声をかけて来る。
俺も同じようにおめでとうと返しながら、ヴィデロさんと神殿に入っていく路地に辿り着いた。
「どうしようね。採取デートでも行く?」
「そうだな。何か欲しい素材があれば、それを取りに行こうか」
「うん。あ、欲しいのは、獣人の村の素材なんだけど」
「じゃあ、行くか」
頷いて工房に戻ると、俺たちはそのままジャル・ガーさんの洞窟に跳んだ。
俺はさっきの不機嫌さがすっかりなくなったヴィデロさんを見上げて口を開いた。
「ヴィデロさん、このカバンをちょっとだけ貸してもらってもいい?」
俺は、ヴィデロさんの腰に抱き着くと、そこにあったウエストポーチ型のカバンをトントンと叩いた。
「カバン? そこら辺にある何の変哲もないカバンだけどいいのか? 後ろの方に留め具があるから、外してくれないか?」
言われるままに腰のあたりをまさぐって、カバンの留め具を探す。
お兄さんいい腹筋してますね。そしてこの引き締まったウエストに、盛り上がった胸元。きゅっと締まってもしっかりと肉付いてるお尻。最高の体つきですごちそうさま。
なんてことを考えながらカバンを外す。
俺は、外したカバンをテーブルに置くと、ヴィデロさんに「ちょっと魔改造してもいい?」とお伺いを立てた。ヴィデロさんが苦笑しながら頷いたので、ケインさんから教わった魔法陣魔法を描いて、そのカバンに飛ばした。
魔法陣は、カバンの裏側に焼き付いた。これで重量無視、空間拡張、頑丈、ついでに劣化防止が掛かったことになる。本当は時間停止とかそんな感じのも入れたかったけど、MPがもたなそうだったから諦めた。今の一つの魔法陣で、俺のMPは残り12だ。
「一体どんな魔改造をしたんだ?」
ヴィデロさんがカバンを手に取って魔法陣をまじまじ見ながら訊いてくるので、素直に教えると、ヴィデロさんは俺の言葉に目を剥いていた。「は?」なんていうちょっと間抜けな声と共に。そんな声も好き。
俺はおもむろに、作ったばかりの練習蘇生薬ランクCをわんさか取り出して、ヴィデロさんの手の中にあるカバンに次々、それこそ次々入れていった。
明らかに質量法則を無視した入りように楽しくなった俺は、さらに倉庫のインベントリから眠らせていた各種薬、デバフ系錬金アイテムなんかをヴィデロさんが呆気に取られている間に詰め込んでいった。いるかどうかはわからないけど、起爆剤を入れたところで、中で手ごたえを感じてそれ以上入らなくなったカバンは、見た感じはあまり何かが入っているようには見えなかった。でもこの中には100個以上のアイテム詰めたから。一度「マ、マック?」と声を掛けられたけれども、笑顔で何? と顔を上げたらヴィデロさんは開けた口を静かに閉じた。
「結構入るもんだね。これなら、備えあれば憂いなし、だね」
「ああ。なんかすごいことになってるのはわかった……。じゃあ、あと中身は返しとくな。ありがとうマック。これで俺もたくさん物が持てるようになる」
引きつった笑いを浮かべながらカバンの中身を取り出そうとしたヴィデロさんに「え? 全部ヴィデロさんのだよ?」と驚くと、ヴィデロさんはチラッとカバンを見てから俺の顔に視線を戻して、顔を半分覆って溜め息を吐いた。
「今入ってる薬類だけでひと財産になるって知ってるかマック……流石にこれは多すぎるだろ」
「多くないよ。今入れた量は3日あれば普通に作れる量だし、こういうのは使ってなんぼだから、ヴィデロさんが森の見回りとかしていて誰かが危なくなったら遠慮なく使ってくれていいし、また補充するから。返品不可です」
絶対に受け取らない俺に、ヴィデロさんは苦笑すると、こつんと俺の肩に額を乗せた。
「マックには色々と貰ってばかりだ」
「それはこっちのセリフだよ。俺、ほとんど何も返せてなくない? 今だってそういう薬類いらないって言われたら、愛くらいしか返せないし、愛は返すものじゃなくて溢れだしてくるものだし。俺ばっかりヴィデロさんに色々貰ってる。防具とか安心とか幸せとか愛とか嬉しい言葉とか、あと、未来の希望、とか」
額を乗せたままのヴィデロさんの頭を腕で抱いて、柔らかい金色の髪を指で弄る。
愛してる、と小さく呟いたヴィデロさんの声は、耳のすぐ近くなので完璧に聞こえた。
俺も、と小さく返すと、ヴィデロさんのくぐもった笑い声が聞こえたので、やっぱりちゃんと聞こえたんだと俺もおかしくなった。
ヴィデロさんは諦めてカバンの中身を受け取ることにしたらしい。
なので、俺も嬉々として蘇生薬の説明をする。心停止何分とか、復活後は弱ってる等々。HPっていう言葉を入れないで説明するのはちょっと難しいけど、用法を誤っちゃうと大変だしね。これも薬師の仕事。
ランクがガンガン上がるまで作るから、これから増やすよ、蘇生薬もシックポーションも。
明日も学校休みだし、ヴィデロさんも仕事休みだからってことで、今日はヴィデロさんはお泊り。
「明日、早速神殿に行ってみようか」
「うん。なんかドキドキするね」
ベッドに横になってヴィデロさんの素敵な腕に頭を乗せて、ついつい顔をにやけさせていると、ヴィデロさんの腕が俺の腰に回った。
引き寄せられて、キスされる。
俺はその唇にうっとりしながら、ヴィデロさんの服に手を伸ばした。
愛し合って、へとへとになってログアウトした俺は、シャワーを浴びてご飯を食べてすぐさま寝た。
そして、気力で早起きして、ギアを被る。
そして目を開けると、そこは天国。
ヴィデロさんの素敵な腕と胸筋に包まれて、幸せいっぱいの朝を満喫した。
あまりにも気持ちよすぎて頬擦りしたらバッチリ目を覚ましちゃったけど。
堪能しました。最高でした。
にやけきった顔で起きて、朝ご飯を作って、並んでご飯を食べた俺たちは、早速神殿に行くために着替えた。と言っても胸当てをつけてローブを羽織るくらいなんだけど。
ヴィデロさんもすぐに街の外に出れるくらいの軽装備を身に着けて、腰にはしっかりと俺の魔法陣の入ったカバンを装着して、お父さんの剣を腰に下げた。
やっぱりヴィデロさんにはこの剣が一番しっくりくると思う。
「神殿ってこんな朝早くから開いてるかな」
「神殿は基本日が昇るともうどの儀式でも受けられるはずだ。確か日の出とともに開いて日の入りと共に儀式を終わりにしていたはずだ」
「へえ、日中じゃないとやってないんだ」
「どうも夜に儀式をやるのはよくないらしい。でもまあ緊急の場合はその限りじゃないらしいけどな」
「そうなんだ」
工房の外に出ながら、神殿に向かう道を進む。
早朝にも拘わらず、道にプレイヤーはかなりいて、珍しいことに、前に来た時には閑散としていた神殿への道にもかなりのプレイヤーがいた。皆神殿に用があるのかな。
そういえば神殿って成人の儀と婚姻の儀の他にはどんなのを扱ってるんだろう。なんて道行くプレイヤーを見ながら思う。
「もしかしたら人がいっぱいで儀式受けるのが遅くなるかもね」
「そうだな。今日は珍しいな」
「やっぱり珍しいんだ」
「普通はここまで神殿に人が集まることはないからな」
手を繋いで歩いていると、見知らぬプレイヤーがすれ違いざまにおめでとうと繰り返す。
もしかして、この人たちって昨日のプロポーズを聞いてた、とか。
まさかね。神殿がお祝い事を扱うようなところだからすれ違いの挨拶がおめでとうとかそういう暗黙の了解があるって感じなんだよねきっと。
神殿に着くと、前はすんなり入れたはずの神殿の入り口で、行列ができていた。
「なあ、皆は何で並んでるんだ?」
ヴィデロさんが近くにいた人に声を掛けると、その人が「成人の儀を受けに来たやつらの列だ」って教えてくれた。
どうした成人の儀。いきなり大人気だな。それとも今日が成人式的な日なのか。
「何にせよ儀式受けたいならここに並ぶしかないぜ」
そう言ってその人は自分の後ろを指さした。ここが最後尾らしい。
「どうする、ヴィデロさん。並ぶ?」
「儀式を受けるのに並んだっていうのは聞いたことがないな……出直すか?」
「そうだね。なんか、流れ作業的儀式になっちゃったら嫌だし」
入口までまだ少し距離がある場所からの行列に、俺たちは諦めて日を改めることにした。
今来た道を戻っていく。ちょっとだけがっかりしていると、繋がれたヴィデロさんの手にギュッと力が込められた。
「残念だけど、今日じゃなくても急がないさ」
「うん。そうだね」
手を繋いでゆっくりと道を歩く。
このまま散歩デートしてもいいくらいに心地いい天気だった。
これから神殿に行く人たちも、やっぱり口々におめでとうとかなんとか声をかけて来る。
俺も同じようにおめでとうと返しながら、ヴィデロさんと神殿に入っていく路地に辿り着いた。
「どうしようね。採取デートでも行く?」
「そうだな。何か欲しい素材があれば、それを取りに行こうか」
「うん。あ、欲しいのは、獣人の村の素材なんだけど」
「じゃあ、行くか」
頷いて工房に戻ると、俺たちはそのままジャル・ガーさんの洞窟に跳んだ。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。