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511、勿体なくてそのまま寝たら
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「危なくなったとき以外は聖魔法のみ使用可」
「わかった。俺は押さえておけばいいんだな。じゃあ行くか」
マップに人のマークが映ってないのを確認して、俺たちは山裾に跳んだ。
そこで聖魔法レベル上げと素材採取。
魔物は強いけど、ヴィデロさんは攻撃を受けつつ手加減して相手を出来るらしい。
すかさずそこに聖魔法をぶち込む。
「至高の神よ、その気高き神気で魔を打ち倒し給え、『聖球ホーリーボム』!」
そして俺が聖魔法一発で倒せるくらいまでHPを削ってくれる。なんて器用な。
ヴィデロさんの場合HPバーが見えてないはずなのに、必ず俺が攻撃聖魔法一発撃てばキラキラになる様にダメージを与えている。なんかもう器用なんてもんじゃないかも。凄い。
願わくば。こうして一緒に魔物を倒している時、ヴィデロさんにも経験値が積まれていきますように。
目には見えなくても、少しずつ架空のレベルが上がりますように。そうすれば魔物に会っても安心な強さになるから。
辺りが暗くなるまで、俺たちはひたすら魔物殲滅をしていた。
さすが境界線を越えた場所。魔物も強いせいかパーソナルレベルもちゃんと上がった。
聖魔法に至っては、普通に4くらい上がった。トレの森でここまで半日で上がるのってちょっとおかしい。
俺、何回くらい聖魔法唱えたんだろう。
夜になると魔物の強さも変わって来るし、出てくる魔物も少し違ってくるからと、俺たちはトレの工房に跳んだ。
ここまで、ヴィデロさんが受けた攻撃は数回。俺に至っては無傷だった。
「ほんとヴィデロさんが強すぎてかっこいい」
「短剣を構えて詠唱するマックもなかなかかっこよかったよ」
見惚れるような笑顔でそんなことを言ってくれるヴィデロさんに、俺はついつい抱き着いた。好き。
抱き返してくれる腕も、見てるだけで一緒に微笑んじゃうような笑顔も、全部好き。
キスをするとキスを返してくれるのも、俺の全部を包み込んでくれるような体温も。全部。
今はアバターだけど、そのうち絶対、本当の俺の身体で味わいたいな、なんて思うのは贅沢なのかな。贅沢なんだろうな。
ご飯前に愛し合った俺たちは、余韻の残る身体で遅いご飯を食べた。
運動後に運動をしたせいか、魔物肉と野菜で作った簡単シチューがすごく美味しかった。ヴィデロさんもいつも以上に食べてくれて、その食べっぷりに惚れ直した俺。自分が作るご飯を美味しそうに食べてくれるのって本当に嬉しい。
もう一泊して仕事に行くというヴィデロさん用に朝ご飯を用意してから、俺たちはベッドに移動した。
「明日は勝手に飯を食べて行ってくるから、マックは気にせず自分のことをしてくれな」
そんなことを言いながらも嬉しそうにベッドに入り込んでくるヴィデロさんが愛しいです。
頷きはしたけど、時間があれば朝一ログインしていってらっしゃいしてから学校に行きたい。
いつもだったら夜に詰所に帰るのに、と隣に転がって俺に腕枕をしてくれるヴィデロさんを見ながら不思議に思っていると、そっと俺の身体を抱き寄せたヴィデロさんが耳元で「愛してる」と囁いた。
あ、とそこで気付く。
今日、ヴィルさんたちと会ってきた後、ついついヴィデロさんに甘えちゃったから。
だからこうして一緒にいてくれるのかな。
そう考えて、胸がすごく熱くなった。
思わずギュッと抱き着く。大好き。
俺、同じくらいヴィデロさんに愛情返せてるかな。
貰ってばっかりじゃないかな。
とりあえずは、気持ちを口に出すことから。
「大好き」
「ああ。俺も」
ログアウトするのが勿体なくてそのまま寝たら、強制ログアウトされていた俺。
時計を見ると、ログインして朝のちゅーなんかしてる暇がない時間だということに気付いた。
昨日は何もしないで寝ちゃったから、シャワーも浴びないとだめだ。ううう、ヴィデロさんに朝の挨拶したかった。
涙を呑んでギアを充電器にセットして、着替えを持って階段を駆け下りる。
両親は既に仕事に行っちゃってるから、急いでシャワーを浴びて一人でご飯を食べて、茶碗を下げて、あとから洗うから! と心の中で母さんに謝ってから家を飛び出した。
「寒い」
「濡れた髪のまま自転車なんか乗ったら当たり前だろ」
震えていると、雄太にそう突っ込まれた。
でも乾かす時間がなかったんだよ。しっかりとタオルドライはしたんだけどな。
反論すると、雄太の呆れたような溜め息が聞こえた。
「冬休み前に風邪ひいてそのまま冬休みに突入するとかだったら笑えねえぞ」
「そんなこと」
反論しようとする間にも背中がぞくぞくと寒い。
俺が悪かったんだけどね。わかってるよ。
もう12月も半ばなのに髪が濡れたまま自転車乗ったのはほんと失敗だったよ。
暖房で暖かいはずの教室が、今日に限ってどこかから隙間風でも吹いてるんじゃないかってくらい寒い。
雄太は暖房効きすぎって言ってるけど全然効いてないじゃん。
震えながらそう言うと、雄太は半眼になってから、徐に自分のカバンからマスクを取り出した。
そしてそれを何も言わずに俺に装着する。自分でつけるんじゃないのかよ。
「風邪菌を撒き散らすんじゃねえよ。俺今日デートなんだから。健吾お前保健室行って来い。俺の半径3メートル以内に近付くなよ」
「俺は病原菌かよ」
「今まさに身体に病原菌を飼ってるだろ。近寄るな」
雄太の言葉に教室内で笑いが起きる。
皆「健吾病原菌飼ってんなら家帰れ」とか帰れコールをしてくる。
今授業中なんだけど。先生がこっち見てるよ。雄太がうるさいから。
と思ったら、先生が名指しで「郷野」と俺を呼んだ。
「保健室で熱測ってこい。もし37度超えてたら教室に入室禁止。俺風邪菌持って帰るとカミさんに怒られるんだよ。今は風邪薬飲めねえ時期だからって。カバン持って。ほらすぐ行く」
「えー、先生までそんなこと言う?」
「だってお前明らかに熱ありそうな顔してるから。あ、家に人いるか? 早退していいぞ。何なら先生が親に連絡入れとくか?」
「おかしい、先生が優しい……」
いつもなら怪我しても這ってでも来いっていう先生が早く帰れとか。おかしい、と首を傾げていると、雄太が後ろからそっと真相を教えてくれた。
「先生んところ奥さん二人目妊娠中だから、風邪なんかひいたら奥さんに実家に帰られちまうんだよ」
「なるほど。じゃあ今なら具合悪いって言えば帰り放題……」
「先生! 俺もちょっと熱が……ゲホゲホ」
「先生! 俺も持病のしゃくが……ごほごほ」
ノリノリでクラスメートが早退しようと手を上げ始める。
途端に先生が半眼になって、ほう、と呟いた。
「36度も熱がありましたってのは却下。そしてしゃくって言うのがどんな病気か説明出来たら今日は特別早退を許可しよう。そして郷野、お前は早く保健室」
「しゃくっていうのは、横隔膜の痙攣です!」
「それはしゃっくりだろ。放課後掃除決定な。元気有り余ってそうだし」
「えー、そりゃないよ」
ドッと笑いが起きる中、先生はほらほらはやく、と俺を追い出しにかかった。
寒いくらいで体調は悪くないんだけどな。でも早退していいよっていうなら帰ろうかな。そして余った時間ログインしようかな。あ、でもヴィデロさんは今日は門番さんしてるのか。
そんなことを考えながら鞄の中に教科書をしまっていると、先生が俺の思考を読んだのか何なのか、忠告してきた。
「早く帰ったからって熱ある頭でどこぞの世界にログインするなよ。ちゃんと大人しく寝ろよ。何なら先生とフレンドなるか? そうすりゃ風邪で休んだ時ログインしてるか確認できるからな」
「勘弁してください」
先生もプレイヤーだったんだね。と思いながら教室から出た俺は、素直に保健室に行って、熱を測った。
体温計を見た保健の先生は、早退届の紙を俺に差し出してきた。
「今の時期はまだ大学が決まってない生徒もいてピリピリしてるから、早退とか結構簡単にできるんだよ。受験の子に風邪をうつすのは最悪だしね」
なるほど。大事な時期でしたか。
納得しながら早退届に名前を書いて提出すると、保健の先生は「ちゃんと病院に行って薬貰ってきて飲むんだよ」と俺を送り出してくれた。
それにしても熱か。熱なんてここ数年出てなかった気がするなあ。
呑気に自転車を漕いでそんなことを考えながら家に帰り着いた俺は、母さんに「熱で早退」とだけメッセージを送ると、病院に行くほどでもないよな、と温かいお茶片手に部屋にこもることにした。
「わかった。俺は押さえておけばいいんだな。じゃあ行くか」
マップに人のマークが映ってないのを確認して、俺たちは山裾に跳んだ。
そこで聖魔法レベル上げと素材採取。
魔物は強いけど、ヴィデロさんは攻撃を受けつつ手加減して相手を出来るらしい。
すかさずそこに聖魔法をぶち込む。
「至高の神よ、その気高き神気で魔を打ち倒し給え、『聖球ホーリーボム』!」
そして俺が聖魔法一発で倒せるくらいまでHPを削ってくれる。なんて器用な。
ヴィデロさんの場合HPバーが見えてないはずなのに、必ず俺が攻撃聖魔法一発撃てばキラキラになる様にダメージを与えている。なんかもう器用なんてもんじゃないかも。凄い。
願わくば。こうして一緒に魔物を倒している時、ヴィデロさんにも経験値が積まれていきますように。
目には見えなくても、少しずつ架空のレベルが上がりますように。そうすれば魔物に会っても安心な強さになるから。
辺りが暗くなるまで、俺たちはひたすら魔物殲滅をしていた。
さすが境界線を越えた場所。魔物も強いせいかパーソナルレベルもちゃんと上がった。
聖魔法に至っては、普通に4くらい上がった。トレの森でここまで半日で上がるのってちょっとおかしい。
俺、何回くらい聖魔法唱えたんだろう。
夜になると魔物の強さも変わって来るし、出てくる魔物も少し違ってくるからと、俺たちはトレの工房に跳んだ。
ここまで、ヴィデロさんが受けた攻撃は数回。俺に至っては無傷だった。
「ほんとヴィデロさんが強すぎてかっこいい」
「短剣を構えて詠唱するマックもなかなかかっこよかったよ」
見惚れるような笑顔でそんなことを言ってくれるヴィデロさんに、俺はついつい抱き着いた。好き。
抱き返してくれる腕も、見てるだけで一緒に微笑んじゃうような笑顔も、全部好き。
キスをするとキスを返してくれるのも、俺の全部を包み込んでくれるような体温も。全部。
今はアバターだけど、そのうち絶対、本当の俺の身体で味わいたいな、なんて思うのは贅沢なのかな。贅沢なんだろうな。
ご飯前に愛し合った俺たちは、余韻の残る身体で遅いご飯を食べた。
運動後に運動をしたせいか、魔物肉と野菜で作った簡単シチューがすごく美味しかった。ヴィデロさんもいつも以上に食べてくれて、その食べっぷりに惚れ直した俺。自分が作るご飯を美味しそうに食べてくれるのって本当に嬉しい。
もう一泊して仕事に行くというヴィデロさん用に朝ご飯を用意してから、俺たちはベッドに移動した。
「明日は勝手に飯を食べて行ってくるから、マックは気にせず自分のことをしてくれな」
そんなことを言いながらも嬉しそうにベッドに入り込んでくるヴィデロさんが愛しいです。
頷きはしたけど、時間があれば朝一ログインしていってらっしゃいしてから学校に行きたい。
いつもだったら夜に詰所に帰るのに、と隣に転がって俺に腕枕をしてくれるヴィデロさんを見ながら不思議に思っていると、そっと俺の身体を抱き寄せたヴィデロさんが耳元で「愛してる」と囁いた。
あ、とそこで気付く。
今日、ヴィルさんたちと会ってきた後、ついついヴィデロさんに甘えちゃったから。
だからこうして一緒にいてくれるのかな。
そう考えて、胸がすごく熱くなった。
思わずギュッと抱き着く。大好き。
俺、同じくらいヴィデロさんに愛情返せてるかな。
貰ってばっかりじゃないかな。
とりあえずは、気持ちを口に出すことから。
「大好き」
「ああ。俺も」
ログアウトするのが勿体なくてそのまま寝たら、強制ログアウトされていた俺。
時計を見ると、ログインして朝のちゅーなんかしてる暇がない時間だということに気付いた。
昨日は何もしないで寝ちゃったから、シャワーも浴びないとだめだ。ううう、ヴィデロさんに朝の挨拶したかった。
涙を呑んでギアを充電器にセットして、着替えを持って階段を駆け下りる。
両親は既に仕事に行っちゃってるから、急いでシャワーを浴びて一人でご飯を食べて、茶碗を下げて、あとから洗うから! と心の中で母さんに謝ってから家を飛び出した。
「寒い」
「濡れた髪のまま自転車なんか乗ったら当たり前だろ」
震えていると、雄太にそう突っ込まれた。
でも乾かす時間がなかったんだよ。しっかりとタオルドライはしたんだけどな。
反論すると、雄太の呆れたような溜め息が聞こえた。
「冬休み前に風邪ひいてそのまま冬休みに突入するとかだったら笑えねえぞ」
「そんなこと」
反論しようとする間にも背中がぞくぞくと寒い。
俺が悪かったんだけどね。わかってるよ。
もう12月も半ばなのに髪が濡れたまま自転車乗ったのはほんと失敗だったよ。
暖房で暖かいはずの教室が、今日に限ってどこかから隙間風でも吹いてるんじゃないかってくらい寒い。
雄太は暖房効きすぎって言ってるけど全然効いてないじゃん。
震えながらそう言うと、雄太は半眼になってから、徐に自分のカバンからマスクを取り出した。
そしてそれを何も言わずに俺に装着する。自分でつけるんじゃないのかよ。
「風邪菌を撒き散らすんじゃねえよ。俺今日デートなんだから。健吾お前保健室行って来い。俺の半径3メートル以内に近付くなよ」
「俺は病原菌かよ」
「今まさに身体に病原菌を飼ってるだろ。近寄るな」
雄太の言葉に教室内で笑いが起きる。
皆「健吾病原菌飼ってんなら家帰れ」とか帰れコールをしてくる。
今授業中なんだけど。先生がこっち見てるよ。雄太がうるさいから。
と思ったら、先生が名指しで「郷野」と俺を呼んだ。
「保健室で熱測ってこい。もし37度超えてたら教室に入室禁止。俺風邪菌持って帰るとカミさんに怒られるんだよ。今は風邪薬飲めねえ時期だからって。カバン持って。ほらすぐ行く」
「えー、先生までそんなこと言う?」
「だってお前明らかに熱ありそうな顔してるから。あ、家に人いるか? 早退していいぞ。何なら先生が親に連絡入れとくか?」
「おかしい、先生が優しい……」
いつもなら怪我しても這ってでも来いっていう先生が早く帰れとか。おかしい、と首を傾げていると、雄太が後ろからそっと真相を教えてくれた。
「先生んところ奥さん二人目妊娠中だから、風邪なんかひいたら奥さんに実家に帰られちまうんだよ」
「なるほど。じゃあ今なら具合悪いって言えば帰り放題……」
「先生! 俺もちょっと熱が……ゲホゲホ」
「先生! 俺も持病のしゃくが……ごほごほ」
ノリノリでクラスメートが早退しようと手を上げ始める。
途端に先生が半眼になって、ほう、と呟いた。
「36度も熱がありましたってのは却下。そしてしゃくって言うのがどんな病気か説明出来たら今日は特別早退を許可しよう。そして郷野、お前は早く保健室」
「しゃくっていうのは、横隔膜の痙攣です!」
「それはしゃっくりだろ。放課後掃除決定な。元気有り余ってそうだし」
「えー、そりゃないよ」
ドッと笑いが起きる中、先生はほらほらはやく、と俺を追い出しにかかった。
寒いくらいで体調は悪くないんだけどな。でも早退していいよっていうなら帰ろうかな。そして余った時間ログインしようかな。あ、でもヴィデロさんは今日は門番さんしてるのか。
そんなことを考えながら鞄の中に教科書をしまっていると、先生が俺の思考を読んだのか何なのか、忠告してきた。
「早く帰ったからって熱ある頭でどこぞの世界にログインするなよ。ちゃんと大人しく寝ろよ。何なら先生とフレンドなるか? そうすりゃ風邪で休んだ時ログインしてるか確認できるからな」
「勘弁してください」
先生もプレイヤーだったんだね。と思いながら教室から出た俺は、素直に保健室に行って、熱を測った。
体温計を見た保健の先生は、早退届の紙を俺に差し出してきた。
「今の時期はまだ大学が決まってない生徒もいてピリピリしてるから、早退とか結構簡単にできるんだよ。受験の子に風邪をうつすのは最悪だしね」
なるほど。大事な時期でしたか。
納得しながら早退届に名前を書いて提出すると、保健の先生は「ちゃんと病院に行って薬貰ってきて飲むんだよ」と俺を送り出してくれた。
それにしても熱か。熱なんてここ数年出てなかった気がするなあ。
呑気に自転車を漕いでそんなことを考えながら家に帰り着いた俺は、母さんに「熱で早退」とだけメッセージを送ると、病院に行くほどでもないよな、と温かいお茶片手に部屋にこもることにした。
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