文字の大きさ
大
中
小
580 / 706
連載
701、ヴィデロさんのお仕事
ヴィデロさんはしっかりと名前の書かれた婚姻届けをしまうと、にこ、と笑った。
「早くこの世界でも婚姻できるように、ケンゴのご両親に早めに挨拶に行かないとな」
早めに挨拶。その言葉に「息子さんを俺にください」と親の前で頭を下げるヴィデロさんを想像してしまって、俺はああああと顔を覆った。
俺もアリッサさんに……もう言ってた。もう息子さんと結婚しちゃいましたって事後承諾で言ってたよ。でもそれは向こうの世界だからなしになるのかな。でもアリッサさんは一番あの世界が本物の世界だって知ってる人な訳で。
俺はどうしたらいいんだろう。とりあえず、こういう場合旦那様の兄弟にはなんていえばいいんだろう。
ドキドキしながらじっとヴィルさんに視線を向けた俺は、バッチリとヴィルさんと目が合ってしまった。
「早く本物の弟になることを楽しみにしているよ」
ニコッとヴィデロさんと同じ笑顔を浮かべられて、俺は考えることを放棄して、小さく「はい」と答えていた。どうしよう。素直に嬉しすぎる。
その晩、俺は久しぶりに両親に連絡を取り、二人とも休みの日を教えてもらった。
二人とも研修が終わったから帰って来るのかと思ってたみたいだけど、それも含めて話をしたいと伝えて、最後に「紹介したい人がいるんだ」と素早く伝えると二人の返事を待たずに携帯端末を切ってしまった。あードキドキした。
ホッと息を吐くと、ヴィデロさんはそっと俺の腰に腕を回しておでこにキスをしてくれた。
「俺はこの世界では職もない、金銭も持っていない状態だ。せめて挨拶に行く前に仕事だけは探さないとなんだが……まずは文字を覚えないとな」
肩を竦めてヴィデロさんがそう言うと、ヴィルさんはさっき部屋から持ってきた封筒を「ほら」とヴィデロさんに渡した。
「君は何を言っているんだ。貴重な戦力を他にやるわけないだろ。すでに君の身の振り方は決まってる。所属は母の所になるが、こちらも向こうの世界を自由に動く人員が欲しかったんだ。心して仕事をしてくれ。それは一応何かの折に必要になるかもしれない採用書類と君の社員証、そして給料を振り込むための口座カードとクレジットカード、そして当座の生活費だ。安心しろ。その生活費は母からだ」
「え?」
「は?」
驚いている俺の横で、ヴィデロさんも驚いていたことから、ヴィデロさんの仕事がすでに決まっているということは本人も知らなかったらしい。すっごく怪訝な顔でヴィルさんを見上げていた。
「母に色々書類を書かされただろう。その中には『雇用契約書』も入っていたんだけれど、その様子を見るに、説明は受けなかったようだな。自分の力で仕事を探す、と言い出す君が目に見えていたんだろうな。先手を取られたな。そうそう、業務内容は……」
ヴィルさんはヴィデロさんの手に渡っていた封筒の中から一枚を取り出すと、俺には全く読めない文字の書かれた書類をヴィデロさんに見せた。
ヴィデロさんの顔に驚愕の色が浮かぶ。もしかして、この文字ってグランデの文字? いつも翻訳された文字になるから、こうしてしっかりと文字を見るのは新鮮だ。
「通報された者の追跡と記録、両国の犯罪者取り締まり……」
「今まではグランデの騎士所属だったものが、こちら側所属になり、固定じゃなくてフリーで動く、という感じかな。赤片喰と同じような業務内容になる。それだったら、出社はここでもいいし、何なら部屋でもいい。ただし、かなり難しい役なんだが……君なら適役だ。今までも街門騎士団として同じようなことをしていたんだから。いいか、血がつながっているからと言って甘やかさないからそのつもりでいろよ」
ニヤリと笑うヴィルさんに、ヴィデロさんは盛大に溜め息を吐いた。
「既に甘やかされてる気がするんだが。これは、不慣れな俺がこの世界に馴染むまでの措置か?」
「いいや、本気で人手不足なんだ。ある程度腕が立って、ADO内の治安に奔走し、こちらよりむしろ向こうを拠点として動かないといけないとなると、なかなか適任がいない。前に赤片喰とともにその任に当たった者は向こうがゲームの世界ではないという実態を知っているせいか、グランデの盗賊に剣を向けることが出来なくてすぐにお役御免になったな。今は管理部であらゆる調整を任されているが。それだけこちらの世界の者にとっては精神的に過酷な業務になるんだ。場合によっては殺人も、となり得るからな。その点、君は躊躇いなく斬ることが出来るだろ」
笑みを浮かべながら説明をするヴィルさんに、ヴィデロさんが少し首を傾げた。
いまいちピンとこない顔をしている。
「そもそも、盗賊の場合、生かしていたらこっちの命が危ないだろ。どうして躊躇うんだ」
「それ、その感覚だ。こちらの世界は、よほどのことがない限り殺人はタブーとされているんだ。例え相手がこちらに剣を構えていても、だ。やり過ぎたら逆にこちらが捕まるという何とも中途半端な世界なんだよ。かといって殺人を容認してしまうと、そもそもの平和が成り立たなくなってしまう。そのせいか、時に殺人もしないといけないというこの業務に着く者はかなり厳選しないといけないんだ。途中から精神が病んで快楽殺人者と化してしまっても困るし、いざというとき取り逃がして治安を守ることが出来なくても困るからな。脳がゲームだと認識しているなら何とかなっても、向こうで生きている人々もこちらの人と同じだと理解している者がそれをするのはなかなか難しいんだ」
「そういうものなのか」
「ああ。俺も魔物相手じゃないと多分多少は躊躇うだろうし」
二人の言葉に、俺は息を呑んだ。確かにそうだ。あの時はまだ、俺はADOをゲームだと認識していて。だからこそ、あのクラッシュを襲った人を斬ることが出来て。今だったら? 今だったらきっと躊躇う。
ぐ、と手を握ると、身体に力の入った俺に気付いたのか、ヴィデロさんがそっと背中を撫でた。
「わかった。確かに適任だな。俺なら躊躇いなく斬る。あとで詳しく教えてくれ」
「ああ。そう言ってもらえると助かるよ。詳しくは、後々母から説明があると思うし、明日の午後から赤片喰……日暮というんだが、そいつがここにくるから、同時にログインしてくれ」
「ああ……でも、ずっとアレを被って寝転がっているというのは……体型維持が難しそうだな」
「あとで近くのジムを紹介するよ。健吾と通うといい」
席を立ちながら、ヴィルさんが俺に向かってウインクした。様になってる。
でも、一緒にジムに? そ、それはどんなボーナスステージですか。是非行かせてください。きりっとした顔で頷くと、ヴィルさんが肩を揺らした。
「早くこの世界でも婚姻できるように、ケンゴのご両親に早めに挨拶に行かないとな」
早めに挨拶。その言葉に「息子さんを俺にください」と親の前で頭を下げるヴィデロさんを想像してしまって、俺はああああと顔を覆った。
俺もアリッサさんに……もう言ってた。もう息子さんと結婚しちゃいましたって事後承諾で言ってたよ。でもそれは向こうの世界だからなしになるのかな。でもアリッサさんは一番あの世界が本物の世界だって知ってる人な訳で。
俺はどうしたらいいんだろう。とりあえず、こういう場合旦那様の兄弟にはなんていえばいいんだろう。
ドキドキしながらじっとヴィルさんに視線を向けた俺は、バッチリとヴィルさんと目が合ってしまった。
「早く本物の弟になることを楽しみにしているよ」
ニコッとヴィデロさんと同じ笑顔を浮かべられて、俺は考えることを放棄して、小さく「はい」と答えていた。どうしよう。素直に嬉しすぎる。
その晩、俺は久しぶりに両親に連絡を取り、二人とも休みの日を教えてもらった。
二人とも研修が終わったから帰って来るのかと思ってたみたいだけど、それも含めて話をしたいと伝えて、最後に「紹介したい人がいるんだ」と素早く伝えると二人の返事を待たずに携帯端末を切ってしまった。あードキドキした。
ホッと息を吐くと、ヴィデロさんはそっと俺の腰に腕を回しておでこにキスをしてくれた。
「俺はこの世界では職もない、金銭も持っていない状態だ。せめて挨拶に行く前に仕事だけは探さないとなんだが……まずは文字を覚えないとな」
肩を竦めてヴィデロさんがそう言うと、ヴィルさんはさっき部屋から持ってきた封筒を「ほら」とヴィデロさんに渡した。
「君は何を言っているんだ。貴重な戦力を他にやるわけないだろ。すでに君の身の振り方は決まってる。所属は母の所になるが、こちらも向こうの世界を自由に動く人員が欲しかったんだ。心して仕事をしてくれ。それは一応何かの折に必要になるかもしれない採用書類と君の社員証、そして給料を振り込むための口座カードとクレジットカード、そして当座の生活費だ。安心しろ。その生活費は母からだ」
「え?」
「は?」
驚いている俺の横で、ヴィデロさんも驚いていたことから、ヴィデロさんの仕事がすでに決まっているということは本人も知らなかったらしい。すっごく怪訝な顔でヴィルさんを見上げていた。
「母に色々書類を書かされただろう。その中には『雇用契約書』も入っていたんだけれど、その様子を見るに、説明は受けなかったようだな。自分の力で仕事を探す、と言い出す君が目に見えていたんだろうな。先手を取られたな。そうそう、業務内容は……」
ヴィルさんはヴィデロさんの手に渡っていた封筒の中から一枚を取り出すと、俺には全く読めない文字の書かれた書類をヴィデロさんに見せた。
ヴィデロさんの顔に驚愕の色が浮かぶ。もしかして、この文字ってグランデの文字? いつも翻訳された文字になるから、こうしてしっかりと文字を見るのは新鮮だ。
「通報された者の追跡と記録、両国の犯罪者取り締まり……」
「今まではグランデの騎士所属だったものが、こちら側所属になり、固定じゃなくてフリーで動く、という感じかな。赤片喰と同じような業務内容になる。それだったら、出社はここでもいいし、何なら部屋でもいい。ただし、かなり難しい役なんだが……君なら適役だ。今までも街門騎士団として同じようなことをしていたんだから。いいか、血がつながっているからと言って甘やかさないからそのつもりでいろよ」
ニヤリと笑うヴィルさんに、ヴィデロさんは盛大に溜め息を吐いた。
「既に甘やかされてる気がするんだが。これは、不慣れな俺がこの世界に馴染むまでの措置か?」
「いいや、本気で人手不足なんだ。ある程度腕が立って、ADO内の治安に奔走し、こちらよりむしろ向こうを拠点として動かないといけないとなると、なかなか適任がいない。前に赤片喰とともにその任に当たった者は向こうがゲームの世界ではないという実態を知っているせいか、グランデの盗賊に剣を向けることが出来なくてすぐにお役御免になったな。今は管理部であらゆる調整を任されているが。それだけこちらの世界の者にとっては精神的に過酷な業務になるんだ。場合によっては殺人も、となり得るからな。その点、君は躊躇いなく斬ることが出来るだろ」
笑みを浮かべながら説明をするヴィルさんに、ヴィデロさんが少し首を傾げた。
いまいちピンとこない顔をしている。
「そもそも、盗賊の場合、生かしていたらこっちの命が危ないだろ。どうして躊躇うんだ」
「それ、その感覚だ。こちらの世界は、よほどのことがない限り殺人はタブーとされているんだ。例え相手がこちらに剣を構えていても、だ。やり過ぎたら逆にこちらが捕まるという何とも中途半端な世界なんだよ。かといって殺人を容認してしまうと、そもそもの平和が成り立たなくなってしまう。そのせいか、時に殺人もしないといけないというこの業務に着く者はかなり厳選しないといけないんだ。途中から精神が病んで快楽殺人者と化してしまっても困るし、いざというとき取り逃がして治安を守ることが出来なくても困るからな。脳がゲームだと認識しているなら何とかなっても、向こうで生きている人々もこちらの人と同じだと理解している者がそれをするのはなかなか難しいんだ」
「そういうものなのか」
「ああ。俺も魔物相手じゃないと多分多少は躊躇うだろうし」
二人の言葉に、俺は息を呑んだ。確かにそうだ。あの時はまだ、俺はADOをゲームだと認識していて。だからこそ、あのクラッシュを襲った人を斬ることが出来て。今だったら? 今だったらきっと躊躇う。
ぐ、と手を握ると、身体に力の入った俺に気付いたのか、ヴィデロさんがそっと背中を撫でた。
「わかった。確かに適任だな。俺なら躊躇いなく斬る。あとで詳しく教えてくれ」
「ああ。そう言ってもらえると助かるよ。詳しくは、後々母から説明があると思うし、明日の午後から赤片喰……日暮というんだが、そいつがここにくるから、同時にログインしてくれ」
「ああ……でも、ずっとアレを被って寝転がっているというのは……体型維持が難しそうだな」
「あとで近くのジムを紹介するよ。健吾と通うといい」
席を立ちながら、ヴィルさんが俺に向かってウインクした。様になってる。
でも、一緒にジムに? そ、それはどんなボーナスステージですか。是非行かせてください。きりっとした顔で頷くと、ヴィルさんが肩を揺らした。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。