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番外編5
魔大陸開墾編 2
ADO大型アップデート終了の便りと共に、グランデの地に一斉にプレイヤーたちが降り立った。
いつもよりも賑わう街の様子は、一日前とは全く違って、活気に満ちていた。
何より賑わっているのは、冒険者ギルド。
皆、アップデートにより解禁になったらしいクエストが届いていて、それの確認にために冒険者ギルドに詰めかけた。中には、建物に入れなくて外に炙れているプレイヤーも多数見受けられた。
そんな中での一番の話題は。
クエストなんかじゃなくて、一つの掲示板にぶち込まれた、爆弾発言だった。
『俺、なんかよくわからんエンブレムみたいなもんを買ったんだよ』
『なんでも、魔大陸の国があったところの、王都付近にあるんだとか。これを買ったら一応そのエンブレムの示す国に拠点を持つことができるようになるって』
皆、その話題に沸いた。
もちろん、新しいクエストにも食いついたけれど、それよりも気になったのは、魔大陸エンブレム。
これが書かれたのは、某薬師スレ……つまり、俺の掲示板。書いたのは、雄太。
そして、エンブレムは、本当は買い取ったものじゃなくて、雄太が自分で取って来たもの。
でもそれを言っちゃうとちょっとアウトらしいので、全てルーチェさんたち魔大陸行商人がゲットして売り歩いているという話でまとまった。
俺は今の所手に入れていない。「売るよ?」なんてサラさんに軽く言われたけれど、今のところは魔大陸に移住するつもりはない。持っているだけで何やら巻き込まれそうなので、俺は裏方に徹するのだ。
大型アップデート後の内容はこう。
『魔大陸にシークレットダンジョン出現。ダンジョン攻略はダンジョンサーチャー、もしくは相応のアーティファクトを手に入れたプレイヤーと一緒に入るのが必須。
そのアーティファクトを作るクエストが大量に放出されたので、皆で協力してシークレットダンジョンをクリアしよう。
シークレットダンジョンクリア報酬……カラーオーブ(魔力の大小にかかわらず魔法の取得可能)エンブレム(描かれた紋章の国に拠点を持つことができる)
国ごとに特色が違うので、もし狙ったエンブレムではない場合は特定の場所で売ることもできる。
ただし、村や街はまだまだ復興の手が回らないので、エンブレム所持は自ら復興できる者に限る。
新ジョブ『フォレスター』『ヴェルデラー』解禁。農林関係の補助機能向上。
一定以上森林内で伐採作業を行うことでジョブ入手できる。
ある程度の人口が増えると、街が興ります。自分たちの手で自分たちの街を作りませんか』
これはもうADOの趣旨が変わってきちゃってるよね。
多分かなりのクレームも入るだろうしその対応はしっかりする予定だとアリッサさんは言うけれど、実際のユーザー(雄太)の声を聞いたら「魔王のいなくなった異世界で自由に過ごしませんかって趣旨なんだからどこもおかしくねえだろ」だそうです。皆が皆そんな考えだといいんだけどね。
魔大陸に行く人達なんてほぼ戦闘組だし、戦闘狂と言っても過言じゃない。そんな人たちが未開の地開拓とか、どうなんだ。
なんて思っていた時期もありました。
俺の目に付く限り、皆かなり乗り気。
ヤル気満々で、最近マンネリ化してだらけていた雰囲気が一気にテンション上昇していた。
あまりの熱気に、冒険者ギルドに足を踏み入れることが出来なかった。
そっとUターンして、裏手に回る。そっちにも人が多かったので、転移魔法陣を使わず自分の足で工房に戻って来た。
工房付近までプレイヤーで一杯の活気ある街を背にして、ドアを閉める。
喧騒が途切れてほっとしたところで、「おかえり」と声を掛けられた。
「ヴィデロさん! ただいま!」
出迎えてくれたヴィデロさんに、嬉しくなって抱き着く。
ここ一か月、ヴィデロさんも俺も忙しすぎて全然一緒にいられなかったんだ。
一緒にログインするとは言っても別行動になるから。
そして、休憩時間もご飯の時間もまちまちで、なかなか顔を合わせられなかったんだ。
休みも合わなかったし。
「会いたかった!」
「今朝も顔を見ただろ」
「顔を見ただけで、慌ただしすぎて全然ゆっくりできなかったじゃん」
ヴィデロさんに構って欲しすぎて口を尖らせると、そこにチョンと軽いキスをされてメロメロになった。
ここ一か月、エッチどころかキスすらすれ違っていてできなかったから、こんな戯れでも嬉しい。
とはいえ、寝ているヴィデロさんにこっそりキスしてたんだけどね。
「今日はこれからまた動くの?」
「ああ。二時間後に隣の建物集合で、クワットロへ」
「二時間……」
「マックは?」
「とりあえず今日は自分に来た錬金クエストこなす予定。素材は長光さんのところとレガロさんの所で揃うやつ」
「そうか」
どちらともなく見つめ合い、口を重ねる。
二時間。微妙な時間だけど、やって出来ない時間じゃない。
そっとヴィデロさんの背中に腕を回せば、ひょいと身体を抱き上げられた。
抱き上げられたまま、隣の寝室へ。
早急に二人とも衣類に手を掛けて、ベッドに寝転んだ。
一か月禁欲生活。俺、頑張ったと思う。
ご褒美が二時間弱ってちょっと短いけど、それでもヴィデロさんが欲しいんだ。
潤滑香油をたっぷりと垂らして、ヴィデロさんのヴィデロさんが俺のナカに挿ってくる。
「あ、あ、ああ……」
それだけでもう俺の身体は満たされて、快感に震える。
零れる体液は二人の身体の間で擦れて、たっぷり垂らされた潤滑香油と混ざり合う。
フワリと花の香りが鼻をくすぐり、ヴィデロさんを包み込んでぎゅうぎゅうに締め付けた俺のナカからはヴィデロさんが動くたびにやらしい水音が聞こえる。
「や、なんか、だめ、すぐイく……っ、イっちゃ……」
「たくさん気持ちよくなって、マック……」
「こんな、早……っあぁああ!」
奥をトン、と突かれただけで、頭が飛んで、飛んでる間にもぐいぐい奥を攻めてくるヴィデロさんに更に溶かされて。
ヴィデロさんも動きがいつもよりワイルドなのが、今まで我慢してたんだってことが知れて胸がキュンとする。
微かに漏れるヴィデロさんの吐息がセクシーすぎて、何もかもが気持ちよすぎて……
「ん、んン……っ、ヴィデロさ……っ」
「健吾、愛してる。ずっと我慢してた。隣で寝てる健吾に、手を出したくて仕方なかった……」
「俺も、俺も……!」
ちゅ、ちゅ、とキスを繰り返しながら、ヴィデロさんが囁く。
短時間でも、こうして愛し合えるのがすごく嬉しい。
その気持ちを込めて、俺もヴィデロさんの舌を絡め取っていく。
大好き。
こうして愛し合いたかった。
すごく気持ちいい。また頑張れる。
ヴィデロさん、好き。
与えられる熱に浮かされながら、俺はずっとそう口走っていた。
二時間っていうのはとても短くて。
気付けばもうヴィデロさんは隣の建物に行かないといけない時間になってしまった。
ローブを身に着けながら、既に身支度を整えているヴィデロさんを覗き見る。
キリッと締まった身体つきに、薄めのシャツがカッコいい。
最低限の装備で腰に剣を添えている姿は、いつ見ても眼福。
カッコいいなと手を止めて見惚れていると、そんな俺に気付いたのか、ヴィデロさんが苦笑した。
「これが終わったら、もっとゆっくりしような」
「うん。それを励みに頑張る」
もっともっと朝までコース希望。スタミナが持つ限り。
そう呟けば、ヴィデロさんが「俺も」と返してくれた。
とはいえ、俺もクワットロの『呪術屋』に素材を買いに行かないといけない。
ということで、ヴィルさんに便乗して、クワットロまでは一緒に行くことになった。
魔法陣を描くのは、ヴィルさん。もともと古代魔道語とかは憶えていたし、素養はめっちゃあったらしい。けれど魔法陣に手を付けなかったのは、単純に時間がなかったから。
どこか遠くに行く場合は大抵クラッシュと一緒だったから、覚える必要性が低かったんだって。でもクラッシュも忙しい身。そろそろ覚えると決心してクラッシュから習ったところ、一時間でマスターしたらしい。……何も言葉がない。知ってたけどね。ヴィルさんの人間離れした能力は知ってた。
MPも普通に俺より多くて、そして剣も使える。オールマイティかな。
溜息しか出ないよ。
とこっそり溜息を吐いている間に、クワットロの広場に転移していた。
そこからはヴィルさんヴィデロさんとは別行動。
ちょっと残念に思いながら、俺はクエスト内容に従って行動開始した。
いつもよりも賑わう街の様子は、一日前とは全く違って、活気に満ちていた。
何より賑わっているのは、冒険者ギルド。
皆、アップデートにより解禁になったらしいクエストが届いていて、それの確認にために冒険者ギルドに詰めかけた。中には、建物に入れなくて外に炙れているプレイヤーも多数見受けられた。
そんな中での一番の話題は。
クエストなんかじゃなくて、一つの掲示板にぶち込まれた、爆弾発言だった。
『俺、なんかよくわからんエンブレムみたいなもんを買ったんだよ』
『なんでも、魔大陸の国があったところの、王都付近にあるんだとか。これを買ったら一応そのエンブレムの示す国に拠点を持つことができるようになるって』
皆、その話題に沸いた。
もちろん、新しいクエストにも食いついたけれど、それよりも気になったのは、魔大陸エンブレム。
これが書かれたのは、某薬師スレ……つまり、俺の掲示板。書いたのは、雄太。
そして、エンブレムは、本当は買い取ったものじゃなくて、雄太が自分で取って来たもの。
でもそれを言っちゃうとちょっとアウトらしいので、全てルーチェさんたち魔大陸行商人がゲットして売り歩いているという話でまとまった。
俺は今の所手に入れていない。「売るよ?」なんてサラさんに軽く言われたけれど、今のところは魔大陸に移住するつもりはない。持っているだけで何やら巻き込まれそうなので、俺は裏方に徹するのだ。
大型アップデート後の内容はこう。
『魔大陸にシークレットダンジョン出現。ダンジョン攻略はダンジョンサーチャー、もしくは相応のアーティファクトを手に入れたプレイヤーと一緒に入るのが必須。
そのアーティファクトを作るクエストが大量に放出されたので、皆で協力してシークレットダンジョンをクリアしよう。
シークレットダンジョンクリア報酬……カラーオーブ(魔力の大小にかかわらず魔法の取得可能)エンブレム(描かれた紋章の国に拠点を持つことができる)
国ごとに特色が違うので、もし狙ったエンブレムではない場合は特定の場所で売ることもできる。
ただし、村や街はまだまだ復興の手が回らないので、エンブレム所持は自ら復興できる者に限る。
新ジョブ『フォレスター』『ヴェルデラー』解禁。農林関係の補助機能向上。
一定以上森林内で伐採作業を行うことでジョブ入手できる。
ある程度の人口が増えると、街が興ります。自分たちの手で自分たちの街を作りませんか』
これはもうADOの趣旨が変わってきちゃってるよね。
多分かなりのクレームも入るだろうしその対応はしっかりする予定だとアリッサさんは言うけれど、実際のユーザー(雄太)の声を聞いたら「魔王のいなくなった異世界で自由に過ごしませんかって趣旨なんだからどこもおかしくねえだろ」だそうです。皆が皆そんな考えだといいんだけどね。
魔大陸に行く人達なんてほぼ戦闘組だし、戦闘狂と言っても過言じゃない。そんな人たちが未開の地開拓とか、どうなんだ。
なんて思っていた時期もありました。
俺の目に付く限り、皆かなり乗り気。
ヤル気満々で、最近マンネリ化してだらけていた雰囲気が一気にテンション上昇していた。
あまりの熱気に、冒険者ギルドに足を踏み入れることが出来なかった。
そっとUターンして、裏手に回る。そっちにも人が多かったので、転移魔法陣を使わず自分の足で工房に戻って来た。
工房付近までプレイヤーで一杯の活気ある街を背にして、ドアを閉める。
喧騒が途切れてほっとしたところで、「おかえり」と声を掛けられた。
「ヴィデロさん! ただいま!」
出迎えてくれたヴィデロさんに、嬉しくなって抱き着く。
ここ一か月、ヴィデロさんも俺も忙しすぎて全然一緒にいられなかったんだ。
一緒にログインするとは言っても別行動になるから。
そして、休憩時間もご飯の時間もまちまちで、なかなか顔を合わせられなかったんだ。
休みも合わなかったし。
「会いたかった!」
「今朝も顔を見ただろ」
「顔を見ただけで、慌ただしすぎて全然ゆっくりできなかったじゃん」
ヴィデロさんに構って欲しすぎて口を尖らせると、そこにチョンと軽いキスをされてメロメロになった。
ここ一か月、エッチどころかキスすらすれ違っていてできなかったから、こんな戯れでも嬉しい。
とはいえ、寝ているヴィデロさんにこっそりキスしてたんだけどね。
「今日はこれからまた動くの?」
「ああ。二時間後に隣の建物集合で、クワットロへ」
「二時間……」
「マックは?」
「とりあえず今日は自分に来た錬金クエストこなす予定。素材は長光さんのところとレガロさんの所で揃うやつ」
「そうか」
どちらともなく見つめ合い、口を重ねる。
二時間。微妙な時間だけど、やって出来ない時間じゃない。
そっとヴィデロさんの背中に腕を回せば、ひょいと身体を抱き上げられた。
抱き上げられたまま、隣の寝室へ。
早急に二人とも衣類に手を掛けて、ベッドに寝転んだ。
一か月禁欲生活。俺、頑張ったと思う。
ご褒美が二時間弱ってちょっと短いけど、それでもヴィデロさんが欲しいんだ。
潤滑香油をたっぷりと垂らして、ヴィデロさんのヴィデロさんが俺のナカに挿ってくる。
「あ、あ、ああ……」
それだけでもう俺の身体は満たされて、快感に震える。
零れる体液は二人の身体の間で擦れて、たっぷり垂らされた潤滑香油と混ざり合う。
フワリと花の香りが鼻をくすぐり、ヴィデロさんを包み込んでぎゅうぎゅうに締め付けた俺のナカからはヴィデロさんが動くたびにやらしい水音が聞こえる。
「や、なんか、だめ、すぐイく……っ、イっちゃ……」
「たくさん気持ちよくなって、マック……」
「こんな、早……っあぁああ!」
奥をトン、と突かれただけで、頭が飛んで、飛んでる間にもぐいぐい奥を攻めてくるヴィデロさんに更に溶かされて。
ヴィデロさんも動きがいつもよりワイルドなのが、今まで我慢してたんだってことが知れて胸がキュンとする。
微かに漏れるヴィデロさんの吐息がセクシーすぎて、何もかもが気持ちよすぎて……
「ん、んン……っ、ヴィデロさ……っ」
「健吾、愛してる。ずっと我慢してた。隣で寝てる健吾に、手を出したくて仕方なかった……」
「俺も、俺も……!」
ちゅ、ちゅ、とキスを繰り返しながら、ヴィデロさんが囁く。
短時間でも、こうして愛し合えるのがすごく嬉しい。
その気持ちを込めて、俺もヴィデロさんの舌を絡め取っていく。
大好き。
こうして愛し合いたかった。
すごく気持ちいい。また頑張れる。
ヴィデロさん、好き。
与えられる熱に浮かされながら、俺はずっとそう口走っていた。
二時間っていうのはとても短くて。
気付けばもうヴィデロさんは隣の建物に行かないといけない時間になってしまった。
ローブを身に着けながら、既に身支度を整えているヴィデロさんを覗き見る。
キリッと締まった身体つきに、薄めのシャツがカッコいい。
最低限の装備で腰に剣を添えている姿は、いつ見ても眼福。
カッコいいなと手を止めて見惚れていると、そんな俺に気付いたのか、ヴィデロさんが苦笑した。
「これが終わったら、もっとゆっくりしような」
「うん。それを励みに頑張る」
もっともっと朝までコース希望。スタミナが持つ限り。
そう呟けば、ヴィデロさんが「俺も」と返してくれた。
とはいえ、俺もクワットロの『呪術屋』に素材を買いに行かないといけない。
ということで、ヴィルさんに便乗して、クワットロまでは一緒に行くことになった。
魔法陣を描くのは、ヴィルさん。もともと古代魔道語とかは憶えていたし、素養はめっちゃあったらしい。けれど魔法陣に手を付けなかったのは、単純に時間がなかったから。
どこか遠くに行く場合は大抵クラッシュと一緒だったから、覚える必要性が低かったんだって。でもクラッシュも忙しい身。そろそろ覚えると決心してクラッシュから習ったところ、一時間でマスターしたらしい。……何も言葉がない。知ってたけどね。ヴィルさんの人間離れした能力は知ってた。
MPも普通に俺より多くて、そして剣も使える。オールマイティかな。
溜息しか出ないよ。
とこっそり溜息を吐いている間に、クワットロの広場に転移していた。
そこからはヴィルさんヴィデロさんとは別行動。
ちょっと残念に思いながら、俺はクエスト内容に従って行動開始した。
感想 555
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