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5章 晩冬堕天戦
8. スタートライン
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やりきった。
ライブ後、レヴリッツは純粋な充足感を得た。
器が水で満たされたように、あるいは器の水をすべて出しきったように……すべてを賭してライブを成功へと導いたのだ。
アンコールにも答え、視聴者を極限まで興奮させることができた。
ステージ裏で彼は安堵の息を吐く。
「レヴー!」
走って来たヨミが彼の汗をタオルで拭う。
遅れてリオートとペリもやって来た。Oathの皆で成功させたライブだ。彼らの協力なくしてレヴリッツのパフォーマンスは発揮できなかっただろう。
「レヴリッツ、おつかれ。最後の独壇場……凄かったな。
まさかバトル以外で独壇場を使うとは思わなかった」
「驚いてくれたようで何よりだよ。ずっと内緒で練習してた甲斐があったな」
領域内に幻惑を施す権能はもちろんバトルでも使えるだろう。
ただし、初披露はライブで行おうと思ったのだ。
「見てください、レヴリッツくん!」
ペリが携帯をレヴリッツの前に突きつける。
そこには今回のライブに関する情報が書かれていたのだが……
「同接16万人です!!
超快挙、めちゃくちゃ快挙ですよ! マスター級でさえもなかなか叩き出せない数値です!!」
数字を見てレヴリッツの心臓がはねた。
彼のチャンネル内での最高同時接続は1万4000人。一気にこれほどの数値をぶつけられると、むしろ歓喜よりも恐怖の感情が強くなる。
それだけエジェティルの宣伝効果がすごかったということだろう。
もちろんOathの実力、レヴリッツの努力ありきの話で。
「い、一時的なバズりで調子に乗ってはいけない……と養成所で習ったから……僕は別に浮かれないけど。う、うん……でも嬉しいな」
成功体験、それは彼が元来持つはずのないモノだ。
シルバミネ家として生まれた瞬間から、幸も不幸も"事実"として処理されるべきだった。ハドリッツに殺しの技術を教わって腕を上げた時も、こんな快感は得られなかった。ただ仕事の成功率を上げただけだと考えていたのだ。
しかしバトルパフォーマーとして活動を始めてから……彼は自分の歩みが確実に輪郭を帯びていく感覚を覚えている。
「このあと祝賀会でも開きますか!? これはもうOathの栄光は約束されたようなもんですわよおほほほほほ!」
異様にテンションの高いペリだが、今日ばかりは誰も咎めようとしない。
全員が共通の喜びを感じていた。
「祝賀会はしたいけど……この後、ちょっと用事がありまして。用事を済ませたらみんなでお祝いしにいこう。ヨミとリオートはSNSの反応見といてくれる? ペリ先輩はアンスレの反応チェック担当でお願いします」
「うん、任せて!」
「ああ。SNSはいい反応ばっかりだ。ステージの後始末も任せとけよ」
「はーい。私だけ便所の落書きに放り込むとは……さすがレヴリッツくん卑劣ですね」
まずはエジェティルに会いに行かなくてはならない。
レヴリッツからすれば大成功のライブ……だが、伝説の目にはどう映ったのか。成功か失敗か……彼に問わなくてはならない。
レヴリッツは後の始末をメンバーに頼み、急ぎエジェティルの下へ向かった。
-----
「エジェティル様。僕のライブは……どうでしたか」
協会の一室で二人は向かい合う。
「ああ。見事だったよ……CEOとしての私が見るべきは数字と反響。しかし、今は一人のバトルパフォーマーだった者として、君の想いを賞賛したい。
かつての自分を見ていたようだ……久方ぶりに興奮という感情を味わったよ」
エジェティルから見ても今回のライブは成功……いや、大成功だった。
これだけの功績を残せたレヴリッツのことだ。
より一層マスター級へ推薦しやすくなる。
「ただ、勘違いしてはいけないよ。
──これは終着点ではない、始まりだ。ここから君はさらなる活躍を見せ、残り一月と半月ほどでマスター級に値する人気を得なければならない」
「……わかっています。僕は今、スタートラインに立った。
ここからが勝負です。だから、エジェティル様にはこれからもレッスンをお願いしたいと思います」
「うーん……教えられること、あるかな?
いや、私の方がまだパフォーマンス力は上だけどね……歳だからね? 最近の流行にも疎いし、ここから先はレヴリッツ君自身のアンテナを頼った方がいいかもしれないけど」
戦闘面においてはハドリッツが師匠だが、パフォーマンス面においてはエジェティルが師匠のようなものだ。
レヴリッツはまだ高みには至っていないことを自覚している。彼は淡々と自分の心情を吐露し始めた。
「僕には流儀がありました。上を見上げないこと……これが流儀だったんです。格上のプロ級やマスター級の先輩方の配信を見ないようにして、自分なりのやり方を模索して……ここまでそうして活動してきました。
ただ、先日覗いてみたんです。マスター級のライブを」
「へえ……どうだった?」
「……悔しいけど、僕はまだまだ至らない。ぜんっぜん、下手です!!
戦闘面に関しては格上を見ないスタイルは変えませんが……パフォーマンスは格上の方々を参考にしていこうかな、と思います。十五年前のエジェティル様のライブも見ましたよ。言い表せないくらいすごかったです。
だから……お願いします!
僕にもっと、パフォーマンスの楽しさを教えてください!」
いま目の前に立っている人の偉大さを噛み締めて、レヴリッツは頭を下げる。
上を見上げればキリがない。それでも天上の彼方に手を伸ばして。
「ああ……いいとも。知っているだろう?
バトルもライブも、あらゆるパフォーマンスは人を笑顔にするんだ。引退した私でも、笑顔を届ける役目を果たせるのなら……全力で君の背中を押すよ」
人を笑顔にしたい。
一つの願望は確かにエジェティルの原動力だった。引退した今でさえ、時々ライブハウスに通って人の笑顔を見ることが習慣になっているほどに。
──失われた笑顔を取り戻すこともまた、彼の原動力だった。
「さて。それじゃあ、この後の配信予定を話し合おうか?
ここで得た注目を逃してはならないよ」
「あっ、それなんですけど……明日でもいいですか? ちょっと……みんなと飲みに行きたくて」
「ははっ……いいよ。仲間を大切にすることは大事なことだ。
うーん……私の娘も仲のいい友達が出来てくれればいいんだけどね。なんか天上天下唯我独尊スタイル兼戦国無双スタイルだからね、ぜんぜん他の人とコラボしないしチームも組まないんだよ」
「え……じゃあソラフィアートは戦略戦とかの団体戦はどうやってるんですか?」
「ソロだよ。一騎当千スタイル。マスター級四人チームを相手に、単騎で勝っちゃったらしいね……あはははは……さすがに私もびっくりしたなー……」
エジェティルの引き笑いが虚しく響き渡る。
レヴリッツは目指さんとする高みに衝撃を受けて絶句した。
*****
【バトルパフォーマー】BPアマチュア総合スレ Part630
253:名無しさん ID:Qs6qGfAxE
エビライブ、質でした🤗
255:名無しさん ID:3ju7E7DFx
エビ、登録者25万いきそうです…
256:名無しさん ID:P3DUPE2jk
予算インフレしてそうだったな
やっぱ公式のお気に入りは金のかけ方が違うわ
271:名無しさん ID:jqXe4ccBY
現地組だけどエビの独壇場怖くてお漏らししちゃった😭
278:名無しさん ID:ok28vVNjP
>>271
脱糞できないようじゃまだまだ甘いね😤
430:名無しさん ID:wSeZcmJT8
そのうちエビもOathもアマスレで語られなくなるんだろうな
どうせ来年には昇格してるだろうし
435:名無しさん ID:648dKowVT
今回のライブが節目だな
エビももう底辺とは呼べなくなったし次のおもちゃ探すか
438:名無しさん ID:vuyVY3Sjx
>>435
イクヨリは俺らが支えるぞ🤗
511:名無しさん ID:AFdyjxf9H
適正Fのエビがここまで成長するとは思わなかった
やっぱり努力の世界だね
526:名無しさん ID:N2XvCUJ7N
>>511
同じこと天井の前で言えるか?
562:名無しさん ID:5EhD4GUsW
>>526
ごめん無理😅
788:名無しさん ID:ptBGjvq9S
カス高評価
790:名無しさん ID:Wi65jjute
しかし初期と比べてOathみんな歌上手くなったな
当時はたそ以外素人カラオケとか言われてたのに
800:名無しさん ID:X6ytp3xoo
エビが独壇場を目覚めさせたことによりOathの邪魔者が確定した
誰か分かるか?😎
811:名無しさん ID:ndgUj2yNC
>>800
消せ
824:名無しさん ID:2FXfSwxYw
Oathのライブは予想できる範疇の内容ではあったな
ライブ後、レヴリッツは純粋な充足感を得た。
器が水で満たされたように、あるいは器の水をすべて出しきったように……すべてを賭してライブを成功へと導いたのだ。
アンコールにも答え、視聴者を極限まで興奮させることができた。
ステージ裏で彼は安堵の息を吐く。
「レヴー!」
走って来たヨミが彼の汗をタオルで拭う。
遅れてリオートとペリもやって来た。Oathの皆で成功させたライブだ。彼らの協力なくしてレヴリッツのパフォーマンスは発揮できなかっただろう。
「レヴリッツ、おつかれ。最後の独壇場……凄かったな。
まさかバトル以外で独壇場を使うとは思わなかった」
「驚いてくれたようで何よりだよ。ずっと内緒で練習してた甲斐があったな」
領域内に幻惑を施す権能はもちろんバトルでも使えるだろう。
ただし、初披露はライブで行おうと思ったのだ。
「見てください、レヴリッツくん!」
ペリが携帯をレヴリッツの前に突きつける。
そこには今回のライブに関する情報が書かれていたのだが……
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超快挙、めちゃくちゃ快挙ですよ! マスター級でさえもなかなか叩き出せない数値です!!」
数字を見てレヴリッツの心臓がはねた。
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もちろんOathの実力、レヴリッツの努力ありきの話で。
「い、一時的なバズりで調子に乗ってはいけない……と養成所で習ったから……僕は別に浮かれないけど。う、うん……でも嬉しいな」
成功体験、それは彼が元来持つはずのないモノだ。
シルバミネ家として生まれた瞬間から、幸も不幸も"事実"として処理されるべきだった。ハドリッツに殺しの技術を教わって腕を上げた時も、こんな快感は得られなかった。ただ仕事の成功率を上げただけだと考えていたのだ。
しかしバトルパフォーマーとして活動を始めてから……彼は自分の歩みが確実に輪郭を帯びていく感覚を覚えている。
「このあと祝賀会でも開きますか!? これはもうOathの栄光は約束されたようなもんですわよおほほほほほ!」
異様にテンションの高いペリだが、今日ばかりは誰も咎めようとしない。
全員が共通の喜びを感じていた。
「祝賀会はしたいけど……この後、ちょっと用事がありまして。用事を済ませたらみんなでお祝いしにいこう。ヨミとリオートはSNSの反応見といてくれる? ペリ先輩はアンスレの反応チェック担当でお願いします」
「うん、任せて!」
「ああ。SNSはいい反応ばっかりだ。ステージの後始末も任せとけよ」
「はーい。私だけ便所の落書きに放り込むとは……さすがレヴリッツくん卑劣ですね」
まずはエジェティルに会いに行かなくてはならない。
レヴリッツからすれば大成功のライブ……だが、伝説の目にはどう映ったのか。成功か失敗か……彼に問わなくてはならない。
レヴリッツは後の始末をメンバーに頼み、急ぎエジェティルの下へ向かった。
-----
「エジェティル様。僕のライブは……どうでしたか」
協会の一室で二人は向かい合う。
「ああ。見事だったよ……CEOとしての私が見るべきは数字と反響。しかし、今は一人のバトルパフォーマーだった者として、君の想いを賞賛したい。
かつての自分を見ていたようだ……久方ぶりに興奮という感情を味わったよ」
エジェティルから見ても今回のライブは成功……いや、大成功だった。
これだけの功績を残せたレヴリッツのことだ。
より一層マスター級へ推薦しやすくなる。
「ただ、勘違いしてはいけないよ。
──これは終着点ではない、始まりだ。ここから君はさらなる活躍を見せ、残り一月と半月ほどでマスター級に値する人気を得なければならない」
「……わかっています。僕は今、スタートラインに立った。
ここからが勝負です。だから、エジェティル様にはこれからもレッスンをお願いしたいと思います」
「うーん……教えられること、あるかな?
いや、私の方がまだパフォーマンス力は上だけどね……歳だからね? 最近の流行にも疎いし、ここから先はレヴリッツ君自身のアンテナを頼った方がいいかもしれないけど」
戦闘面においてはハドリッツが師匠だが、パフォーマンス面においてはエジェティルが師匠のようなものだ。
レヴリッツはまだ高みには至っていないことを自覚している。彼は淡々と自分の心情を吐露し始めた。
「僕には流儀がありました。上を見上げないこと……これが流儀だったんです。格上のプロ級やマスター級の先輩方の配信を見ないようにして、自分なりのやり方を模索して……ここまでそうして活動してきました。
ただ、先日覗いてみたんです。マスター級のライブを」
「へえ……どうだった?」
「……悔しいけど、僕はまだまだ至らない。ぜんっぜん、下手です!!
戦闘面に関しては格上を見ないスタイルは変えませんが……パフォーマンスは格上の方々を参考にしていこうかな、と思います。十五年前のエジェティル様のライブも見ましたよ。言い表せないくらいすごかったです。
だから……お願いします!
僕にもっと、パフォーマンスの楽しさを教えてください!」
いま目の前に立っている人の偉大さを噛み締めて、レヴリッツは頭を下げる。
上を見上げればキリがない。それでも天上の彼方に手を伸ばして。
「ああ……いいとも。知っているだろう?
バトルもライブも、あらゆるパフォーマンスは人を笑顔にするんだ。引退した私でも、笑顔を届ける役目を果たせるのなら……全力で君の背中を押すよ」
人を笑顔にしたい。
一つの願望は確かにエジェティルの原動力だった。引退した今でさえ、時々ライブハウスに通って人の笑顔を見ることが習慣になっているほどに。
──失われた笑顔を取り戻すこともまた、彼の原動力だった。
「さて。それじゃあ、この後の配信予定を話し合おうか?
ここで得た注目を逃してはならないよ」
「あっ、それなんですけど……明日でもいいですか? ちょっと……みんなと飲みに行きたくて」
「ははっ……いいよ。仲間を大切にすることは大事なことだ。
うーん……私の娘も仲のいい友達が出来てくれればいいんだけどね。なんか天上天下唯我独尊スタイル兼戦国無双スタイルだからね、ぜんぜん他の人とコラボしないしチームも組まないんだよ」
「え……じゃあソラフィアートは戦略戦とかの団体戦はどうやってるんですか?」
「ソロだよ。一騎当千スタイル。マスター級四人チームを相手に、単騎で勝っちゃったらしいね……あはははは……さすがに私もびっくりしたなー……」
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エビももう底辺とは呼べなくなったし次のおもちゃ探すか
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やっぱり努力の世界だね
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エビが独壇場を目覚めさせたことによりOathの邪魔者が確定した
誰か分かるか?😎
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