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7 グレイジャッカルを始末する
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ジェーンとの話が一通り終わったところで、彼女はこう切り出した。
「村人を火葬にするから、死体を運んでくれないか?」
「…………」
俺はその言葉にフリーズするも、一番初めに浮かんだ言葉は、「絶対に嫌」だ。
なぜ内臓をまき散らした村人の死体を、俺の荷台に積んで運ばなければならない。荷台には紙製のダンボールもあるし、血で汚れたり、肉片がまき散らされたら、さすがの俺でも耐えられん。
キマイラのトラウマが蘇る。
俺はNOと言える日本人になる。それが夢だったのだ。
だから言おう。
NOだと!
俺が黙っていると、ジェーンが気をきかせてくれた。
「なにか、勘違いしていないか? エルの荷台に死体を入れるんじゃない。荷車に死体を乗せるから、死体を乗せたその荷車を引っ張っていて欲しい。火葬にする穴はすでに私が掘っていたから、その穴まで運んでほしいだけだ」
なんだ。トラックで荷車をけん引するのか。俺にはウインチがあるからな。そのくらい簡単だぜ。NOと言わずに済んだぜ。
「私の乗ってきた馬がいるんだが、一頭だし、死体を運ぶのは無理だ」
「馬!? マジで!?」
ジェーンは馬主なのか!? すげぇ!!
「どこにでもいる軍馬だぞ? 何を驚いているか分からないが、期待するなよ?」
「俺は大きな動物が好きなんだよ!! あとで見せてくれ! ニンジンを食べさせたい!!」
「ニンジン? よく分からんが、エサをあげたいのか? それもいいが、あとでフリードに乗せてやるぞ? エルならばフリードも喜ぶだろう」
「本当か! 頼む!!」
馬に乗るのは日本にいた時からの夢だったんだ!! 競馬でうん十万すった時は泣きそうになったけど、それでも馬が好きなんだ!!
あとからジェーンの馬を見せてもらったが、サラブレッドみたいな馬じゃなく、がっしりとした、農耕馬みたいな馬だった。鬣(たてがみ)や、ふさふさの尻尾が綺麗で、ファンタジーの馬みたいだ。今は隠れるように、厩舎の中に入っている。
死体についてだが、少し疑問に思ったので聞いてみた。
「勝手に火葬にしていいのか?」
「いいんだよ。ここは開拓村で、身寄りのない人が国にやとわれて、草原を開拓してるんだ。天涯孤独の人が集まる村だし、もしも村人が全滅したら国が処分していいことになってる」
「ずいぶんとさびしい話だな」
「それに死体を放置していたら、弱い魔物や、飢えた魔物が集まってくる。私が来たときにはすでに村人は全滅していたから、大型の魔物に一気にやられたんだろう。近くに私以外の巡回騎士がいなかったから、助けられなかった」
そうか。悲しいが、仕方ない。ジェーンの言うとおり、火葬にしよう。俺は荷車を運ぶだけの仕事だし、簡単だ。
ジェーンに言われるまま、死体を乗せた荷車を、指定の穴に持っていく。
掘った穴と死体のある場所を何度も往復していると、ジェーンは言った。
「やっぱり、何度見てもエルは不思議だな。機械が勝手に動いているし。さっきは子供の姿で現れるし。やっぱり妖精の類じゃないか?」
そんなことを言われても俺は知らん。妖精がなんなのかも知らんし。
「ふうむ。あとで調べる必要があるな」
ジェーンは言うが、俺は手っ取り早い方法を知っている。ナビのアップデートをすれば、なんらかの情報を得られると思っている。今はアップデートは後回しだが、いずれはレベルアップ時にアップデートしよう。
その後、4回ほど荷車で死体を運んだところで、問題が起きた。
死体を入れた穴に、魔物が集まってきたのだ。
見たところ、前に見たグレイジャッカルに似ている。同種か、亜種か。それに近い魔物なのは間違いない。ナビが警告音を発している。
ジェーンだが、俺が死体を運んでいる時は、一緒に運転席に乗ってもらっている。死体を荷車から下す必要があるからだ。
ジェーンは集まったグレイジャッカルに怯えだした。
「まずい。あれは中級下位クラスのグレイジャッカルだ。一匹は大したことはないが、群れでいるとかなり手ごわい。こうなる前に火葬したかったんだが」
穴の中や、周りに寝かせている死体に群がっている。
ぐちゃぐちゃになった死体を食い漁るジャッカルは、ハイエナのような習性があるようだ。死肉を貪っている。
ジェーンが掘った穴は4っつある。彼女は体力があるのか、かなり大きな穴を一人で掘り上げていた。
ジャッカルはすでに30匹と、かなりの数が集まっている。大きなエンジン音を上げている俺だが、彼らは俺に目もくれない。よほど飢えていたのか、死体を食い漁っている。あまり見れた光景ではない。
「こいつらは草原でも問題になっているんだ。開拓村を襲うので有名だからな。増えすぎているし、駆除するべきだが、私一人では無理だ。殺されて終わる」
彼女はむしろ、厩舎に隠している自分の馬が気になるようだ。当然、馬も捕食対象にされる。グレイジャッカルは自分より弱い獲物を集団で襲う。
「んじゃ、こいつら倒すか」
俺は軽くいった。
「は?」
俺にこいつらの攻撃はきかない。レベルも上がり、俺の塗装皮膜は、すでに奴らの牙を一切通さない。
「突っ込んで、跳ね飛ばすだけだ。グレイジャッカルは俺の敵じゃない。むしろ死体が入れてある穴にはまる方が怖い。これだけデカいと、タイヤがスタックしたら大変だからな」
「スタックとはなんだ?」
「身動きが取れなくなることだよ。俺が動けなくなったら、終わりだろ?」
「ふむ。確かにエルならば、グレイジャッカルも倒せるな。それにエルほどの重量物、泥や穴にはまったら、終わりだな。ランドドラゴンでもないと動かせそうにない」
なに? ランドドラゴン? そんなドラゴンもいるのか。
「まぁいい。跳ね飛ばせば簡単だ。穴に落ちないようにすればいいだけだ。ジェーンはシートベルトをきちんと締めろ。今までの徐行運転じゃないからな」
「しーとべると? ああ、これだな? これをこの赤い穴に差し込むと」
死体運びを始める前、俺はシートベルトのことを説明していた。ジェーンはちゃんと覚えていたようだ。
「んじゃ、穴にはまらないように突っ込むからな」
「わかった!! やってくれ!!」
準備が整うと、近くのグレイジャッカルから跳ね飛ばす。一気に加速して、やつらに突っ込む。
血と臓物をまき散らして、グレイジャッカルは吹き飛んでいく。中にはタイヤでひき殺したものもいて、完全にミンチだ。これは子供には見せられない、グロシーンだ。
ぐるぐるとその場を旋回して、集まったグレイジャッカルを殺しまくる。穴に落ちないように、俺はグレイジャッカルをひき殺す。
彼らは俺がなんなのか分からず、あわてふためくばかり。獰猛な個体も結構いて、俺に突っ込んでくる奴もいた。大きさを考えたら勝てもしないのに、勇敢なことだ。もちろん、像がアリを踏みつぶすかのごとく、俺はグレイジャッカルを跳ね飛ばした。
数分で決着はついた。全部は殺せなかった。途中で奴らは逃げて行ったからだ。
「す、すごいな。グレイジャッカルの群れをこんな簡単に」
ジェーンは血だらけになった地面を見て驚くばかり。そこでナビから連絡が入った。
『レベルが上がりました。レベル33に上がりました』
どうやらグレイジャッカルを殺し過ぎたようだ。レベルが24から33まで上がってしまった。
ガソリン問題は完全に解決していないが、まぁいいだろう。レベルアップでの改造恩恵もある。これに期待する方が今後はいい。
「なんだか喋ったぞ」
俺はナビを凝視しているジェーンに教えてやる。俺のレベルアップ概念と、改造のすべてを。知り合ったばかりで教えすぎるのもどうかと思ったが、まぁいいだろう。知ったところで、ジェーンにはどうにもできない。
「エル。いかに君が規格外か分かったよ。エルは妖精なんて生易しいもんじゃない。精霊だ。機械に精霊が宿っている。たまに剣に精霊が宿り、こんな風にしゃべることがあるという。その剣も魔物を倒してつよくなるらしいが、エルはこのトラックだったんだ」
ジェーンは俺が精霊だと結論を出した。俺もよく分からないので、そうなのかと聞いていた。今となってはどうでもいい。俺はのんびりと生きていければそれ以外は望まない。まずは俺が安心して過ごせる土地が必要だ。この草原は景色はいいが、危険すぎる。
「ジェーン。少しトラックを弄るから、そのままでいてくれ。ちゃんと死体処理も手伝うから、運転席でそのまま動かないでくれ」
「ん? 動かなければいいのか? 分かった」
俺は、ナビからのレベルアップ特典を聞くことにした。
さぁて! 今回はどんな特典があるのかな!
はやくチート能力が欲しいぜ!!
「村人を火葬にするから、死体を運んでくれないか?」
「…………」
俺はその言葉にフリーズするも、一番初めに浮かんだ言葉は、「絶対に嫌」だ。
なぜ内臓をまき散らした村人の死体を、俺の荷台に積んで運ばなければならない。荷台には紙製のダンボールもあるし、血で汚れたり、肉片がまき散らされたら、さすがの俺でも耐えられん。
キマイラのトラウマが蘇る。
俺はNOと言える日本人になる。それが夢だったのだ。
だから言おう。
NOだと!
俺が黙っていると、ジェーンが気をきかせてくれた。
「なにか、勘違いしていないか? エルの荷台に死体を入れるんじゃない。荷車に死体を乗せるから、死体を乗せたその荷車を引っ張っていて欲しい。火葬にする穴はすでに私が掘っていたから、その穴まで運んでほしいだけだ」
なんだ。トラックで荷車をけん引するのか。俺にはウインチがあるからな。そのくらい簡単だぜ。NOと言わずに済んだぜ。
「私の乗ってきた馬がいるんだが、一頭だし、死体を運ぶのは無理だ」
「馬!? マジで!?」
ジェーンは馬主なのか!? すげぇ!!
「どこにでもいる軍馬だぞ? 何を驚いているか分からないが、期待するなよ?」
「俺は大きな動物が好きなんだよ!! あとで見せてくれ! ニンジンを食べさせたい!!」
「ニンジン? よく分からんが、エサをあげたいのか? それもいいが、あとでフリードに乗せてやるぞ? エルならばフリードも喜ぶだろう」
「本当か! 頼む!!」
馬に乗るのは日本にいた時からの夢だったんだ!! 競馬でうん十万すった時は泣きそうになったけど、それでも馬が好きなんだ!!
あとからジェーンの馬を見せてもらったが、サラブレッドみたいな馬じゃなく、がっしりとした、農耕馬みたいな馬だった。鬣(たてがみ)や、ふさふさの尻尾が綺麗で、ファンタジーの馬みたいだ。今は隠れるように、厩舎の中に入っている。
死体についてだが、少し疑問に思ったので聞いてみた。
「勝手に火葬にしていいのか?」
「いいんだよ。ここは開拓村で、身寄りのない人が国にやとわれて、草原を開拓してるんだ。天涯孤独の人が集まる村だし、もしも村人が全滅したら国が処分していいことになってる」
「ずいぶんとさびしい話だな」
「それに死体を放置していたら、弱い魔物や、飢えた魔物が集まってくる。私が来たときにはすでに村人は全滅していたから、大型の魔物に一気にやられたんだろう。近くに私以外の巡回騎士がいなかったから、助けられなかった」
そうか。悲しいが、仕方ない。ジェーンの言うとおり、火葬にしよう。俺は荷車を運ぶだけの仕事だし、簡単だ。
ジェーンに言われるまま、死体を乗せた荷車を、指定の穴に持っていく。
掘った穴と死体のある場所を何度も往復していると、ジェーンは言った。
「やっぱり、何度見てもエルは不思議だな。機械が勝手に動いているし。さっきは子供の姿で現れるし。やっぱり妖精の類じゃないか?」
そんなことを言われても俺は知らん。妖精がなんなのかも知らんし。
「ふうむ。あとで調べる必要があるな」
ジェーンは言うが、俺は手っ取り早い方法を知っている。ナビのアップデートをすれば、なんらかの情報を得られると思っている。今はアップデートは後回しだが、いずれはレベルアップ時にアップデートしよう。
その後、4回ほど荷車で死体を運んだところで、問題が起きた。
死体を入れた穴に、魔物が集まってきたのだ。
見たところ、前に見たグレイジャッカルに似ている。同種か、亜種か。それに近い魔物なのは間違いない。ナビが警告音を発している。
ジェーンだが、俺が死体を運んでいる時は、一緒に運転席に乗ってもらっている。死体を荷車から下す必要があるからだ。
ジェーンは集まったグレイジャッカルに怯えだした。
「まずい。あれは中級下位クラスのグレイジャッカルだ。一匹は大したことはないが、群れでいるとかなり手ごわい。こうなる前に火葬したかったんだが」
穴の中や、周りに寝かせている死体に群がっている。
ぐちゃぐちゃになった死体を食い漁るジャッカルは、ハイエナのような習性があるようだ。死肉を貪っている。
ジェーンが掘った穴は4っつある。彼女は体力があるのか、かなり大きな穴を一人で掘り上げていた。
ジャッカルはすでに30匹と、かなりの数が集まっている。大きなエンジン音を上げている俺だが、彼らは俺に目もくれない。よほど飢えていたのか、死体を食い漁っている。あまり見れた光景ではない。
「こいつらは草原でも問題になっているんだ。開拓村を襲うので有名だからな。増えすぎているし、駆除するべきだが、私一人では無理だ。殺されて終わる」
彼女はむしろ、厩舎に隠している自分の馬が気になるようだ。当然、馬も捕食対象にされる。グレイジャッカルは自分より弱い獲物を集団で襲う。
「んじゃ、こいつら倒すか」
俺は軽くいった。
「は?」
俺にこいつらの攻撃はきかない。レベルも上がり、俺の塗装皮膜は、すでに奴らの牙を一切通さない。
「突っ込んで、跳ね飛ばすだけだ。グレイジャッカルは俺の敵じゃない。むしろ死体が入れてある穴にはまる方が怖い。これだけデカいと、タイヤがスタックしたら大変だからな」
「スタックとはなんだ?」
「身動きが取れなくなることだよ。俺が動けなくなったら、終わりだろ?」
「ふむ。確かにエルならば、グレイジャッカルも倒せるな。それにエルほどの重量物、泥や穴にはまったら、終わりだな。ランドドラゴンでもないと動かせそうにない」
なに? ランドドラゴン? そんなドラゴンもいるのか。
「まぁいい。跳ね飛ばせば簡単だ。穴に落ちないようにすればいいだけだ。ジェーンはシートベルトをきちんと締めろ。今までの徐行運転じゃないからな」
「しーとべると? ああ、これだな? これをこの赤い穴に差し込むと」
死体運びを始める前、俺はシートベルトのことを説明していた。ジェーンはちゃんと覚えていたようだ。
「んじゃ、穴にはまらないように突っ込むからな」
「わかった!! やってくれ!!」
準備が整うと、近くのグレイジャッカルから跳ね飛ばす。一気に加速して、やつらに突っ込む。
血と臓物をまき散らして、グレイジャッカルは吹き飛んでいく。中にはタイヤでひき殺したものもいて、完全にミンチだ。これは子供には見せられない、グロシーンだ。
ぐるぐるとその場を旋回して、集まったグレイジャッカルを殺しまくる。穴に落ちないように、俺はグレイジャッカルをひき殺す。
彼らは俺がなんなのか分からず、あわてふためくばかり。獰猛な個体も結構いて、俺に突っ込んでくる奴もいた。大きさを考えたら勝てもしないのに、勇敢なことだ。もちろん、像がアリを踏みつぶすかのごとく、俺はグレイジャッカルを跳ね飛ばした。
数分で決着はついた。全部は殺せなかった。途中で奴らは逃げて行ったからだ。
「す、すごいな。グレイジャッカルの群れをこんな簡単に」
ジェーンは血だらけになった地面を見て驚くばかり。そこでナビから連絡が入った。
『レベルが上がりました。レベル33に上がりました』
どうやらグレイジャッカルを殺し過ぎたようだ。レベルが24から33まで上がってしまった。
ガソリン問題は完全に解決していないが、まぁいいだろう。レベルアップでの改造恩恵もある。これに期待する方が今後はいい。
「なんだか喋ったぞ」
俺はナビを凝視しているジェーンに教えてやる。俺のレベルアップ概念と、改造のすべてを。知り合ったばかりで教えすぎるのもどうかと思ったが、まぁいいだろう。知ったところで、ジェーンにはどうにもできない。
「エル。いかに君が規格外か分かったよ。エルは妖精なんて生易しいもんじゃない。精霊だ。機械に精霊が宿っている。たまに剣に精霊が宿り、こんな風にしゃべることがあるという。その剣も魔物を倒してつよくなるらしいが、エルはこのトラックだったんだ」
ジェーンは俺が精霊だと結論を出した。俺もよく分からないので、そうなのかと聞いていた。今となってはどうでもいい。俺はのんびりと生きていければそれ以外は望まない。まずは俺が安心して過ごせる土地が必要だ。この草原は景色はいいが、危険すぎる。
「ジェーン。少しトラックを弄るから、そのままでいてくれ。ちゃんと死体処理も手伝うから、運転席でそのまま動かないでくれ」
「ん? 動かなければいいのか? 分かった」
俺は、ナビからのレベルアップ特典を聞くことにした。
さぁて! 今回はどんな特典があるのかな!
はやくチート能力が欲しいぜ!!
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