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第二章
71 新しい武器1 女たちと洗濯
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アルマジロ君と仲良くなってから、数日が経過した。アルマジロ君は俺が出す水を、ダーナ様の聖水と勘違いしているようだ。アルテアの出す水は不味くてあまり飲まず、俺が出す水は喜んで飲んでくれた。
その中の一匹は、特に俺になついた。モグラ狩りで出会ったアルマジロ君だ。
彼は砦の中にまで入ってきて、俺の後をちょこちょこついてきた。何も知らない村人や兵士は悲鳴を上げたが、アルマジロ君は気にしない。
あまりに俺の後を付いて来るので、特別に名前を付けてやった。
「お前の名前はピカチ〇ウだ!」
ふざけてピ〇チュウと名付けたら、砂の塊をぶつけられた。ピカチュ〇はお気に召さないらしい。
「じゃぁ、アルマでどうだ?」
アルマジロだから、アルマ。そのまんまだが、アルマジロ君は気にいったようだ。アルマで決定した。
大型犬サイズのアルマジロだから、背中に乗れるかと思ったが、丸すぎて乗れなかった。滑り落ちてしまう。馬の鞍をつけるのも無理があるし、やはり俺を乗せて走ってくれるのはオルフェしかいない。
ただ歩かせるだけではもったいないので、砦にいた職人に依頼して、背中にリュックを付けてもらった。リュックの中には非常食と水を入れており、ちょうどいい荷物持ちになった。
「よし。今日はリザとプルウィアの所に行って、一緒に武器を調達するぞ」
俺はアルマを連れて、砦内を移動した。サンドドレイクになれていない村人や兵士は、アルマを見るだけで逃げて行ってしまった。
★★★
「な、なんですかその生き物は!!」
プルウィアがアルマを見て叫んだ。彼女は砦の女集と一緒に、洗濯をしていた。
「いや、最近仲間になったアルマ君だよ、プルウィアはまだ見ていなかったかな?」
俺はアルマの頭をポンポンと叩いた。アルマはそれが嫌だったのか、俺のケツに突進して、倒された。
「きゃぁぁ! アオ様!」
プルウィアや周りにいた女たちが騒いだ。周りにいた女たちは全員難民で、今は砦で働いている。
「大丈夫だ、怪我はしていない」
じゃれて来ただけだ。アルマが本気だったら、今頃俺はミンチだ。アルマは重さ100キロを超える巨漢だ。その重さで圧し掛かられたら、俺は死ぬ。正確には測っていないが、もしかしたら、200~300キロ近くあるかもしれん。
「あ、安全なんですか?」
プルウィアや女たちが引いている。そんなに怖いか? 見た目はアルマジロでかなり可愛いけどな。ただ、デカいのが問題だけどな。俺と同じくらいに大きいと、さすがに怖いのかな? それとも、この世界の人間はアルマジロが怖いと、本能で感じるのかな?
「大丈夫だよ。今日はプルウィアに武器を上げようと思ってきた」
「武器? 私がですか?」
「そうだ。一緒に旅をする以上、護身用の武器だけでも持ってほしいんだ」
「わ、分かりました。じゃぁ、この洗濯物を片付けてから、一緒に行きます。すぐに終わりますので待っていてください」
プルウィアはそう言って、洗い場で洗濯物を洗い始めた。たらいで洗うのではなく、足で踏んだりして汚れを落とすスタイルだった。今は水がふんだんにあるので、すすぎも二回出来る。洗剤があまりないので、念入りに汚れを落としていた。
「俺も手伝っていいか?」
「え? アオ様が? しかし、ここは女たちの作業場で、男の人はあんまり……」
プルウィアが遠慮している。男子禁制の職場なんだろうか? 俺も女たちの力になりたい。俺は女だろうと男だろうと、仕事はなんでもやる。神の御使いだなんだともてはやされ、宝物のように扱われる方が嫌だ。
「いいから、手伝わせてくれ。これを洗えばいいんだな?」
「は、はい。そうですが」
「よし手伝おう。おっ。これは結構重労働だな」
四角い石の洗い場で洗濯をする。そこに水を貯めて、洗いやすすぎを行う。アルテアや貴族の服は別に洗うが、基本はこの石の洗い場で踏んづけて洗うのだ。俺は足で洗濯物をふみふみした。
「水に濡れた洗濯物が重いな」
洗濯物が水を吸って、重い。これらすべてを脱水させるのは一苦労だな。脱水機はあるが、昔ながらの手動だ。大型のドラム缶に洗った洗濯物を移し、自転車のペダルのようなもので漕ぐと、ドラム缶が回転して脱水される仕組みだ。
魔導洗濯機はかなり前に壊れてしまったらしく、部品が無くて修理できないようだった。
「仕方ない。水魔法も使って全力で洗うぞ!」
「ははは。元気だね坊や。そのいきだよ!」
女たちが俺のことを優しい目で見てくれていた。この洗濯場に男は俺一人なので、すぐに人気者だ。貴重な乾燥果物などを俺にくれたりした。
「ありがとう。綺麗なレディたち」
俺はふざけてキザッたらしいセリフを言って、女たちをからかった。女たちも顔を赤くして、まんざらでもない感じだ。
俺は作業に慣れてきたのか、リズミカルに洗濯を出来るようになってきた。着ている服もずぶ濡れになって、一生懸命洗濯をする。
「ようし。一気に終わらせるぞー。プルウィア、俺の服も一緒に洗ってくれー」
濡れた服をその場で脱いで、パンツ一丁になって洗濯に勤しんだ。
「え!? アオ様!? ここで服を脱がないでください! ここの女の子たちは皆、未亡人の人なんです! これ以上の刺激は、毒です!」
プルウィアが叫んだ。未亡人? これ以上の刺激? なんだそれは?
俺が服を脱いで裸になると、いきなり空気が変わった。周りにいた女たちの、目の色が変わったのだ。
水に濡れた俺の体を、ジロジロと見てくる。俺がまだ子供でも関係ないみたいだ。若い女が多いからか、ギラギラとした目つきで、俺を見てくる。まるで肉食獣の目だ。
「な、なんだ? どうした?」
さっきまで坊やと言って可愛がってくれていた女たちが、突然、猛獣と化した。
プルウィアも全裸に近い俺の体を見て、赤面している。
「あぁ。アオ様の裸……」
プルウィアがウットリとして俺を見るので、背中に嫌な汗が流れる。未亡人と言う意味が、少しだけ分かった。
戦争で夫に先立たれた若い女たちは、性欲を持て余しているんだろう。砦では男と触れ合える機会は多くない。通路で男とすれ違うことはあるが、みんな仕事で忙しい。長い立ち話をしていると、白い目で見られる。
この砦では、女兵士は男と一緒に働けるので、人気職になっている。街にいる女たちとまるで環境が違う。
「しまったなぁ。洗濯場や炊事場に男がまるでいない理由が分かったぞ」
いくら子供でも、男の俺がパンツ一丁で洗濯をするのではなかった。ショタ好きの女に狙われる。
嫌な空気の中、俺が足で踏みつけて洗濯をしていると、アルマが混ざってきた。ゴロゴロ転がって洗濯物を押しつぶし始めた。アルマは重いので、一気に脱水されるが、女たちは阿鼻叫喚。洗い場で転がるアルマジロに、女たちは逃げ惑った。
「ほっ。助かったよアルマ」
アルマがいてくれて助かった。さっさと洗濯物を洗うと、残りの作業は任せて、リザの待つ武器庫に向かうのだった。
その中の一匹は、特に俺になついた。モグラ狩りで出会ったアルマジロ君だ。
彼は砦の中にまで入ってきて、俺の後をちょこちょこついてきた。何も知らない村人や兵士は悲鳴を上げたが、アルマジロ君は気にしない。
あまりに俺の後を付いて来るので、特別に名前を付けてやった。
「お前の名前はピカチ〇ウだ!」
ふざけてピ〇チュウと名付けたら、砂の塊をぶつけられた。ピカチュ〇はお気に召さないらしい。
「じゃぁ、アルマでどうだ?」
アルマジロだから、アルマ。そのまんまだが、アルマジロ君は気にいったようだ。アルマで決定した。
大型犬サイズのアルマジロだから、背中に乗れるかと思ったが、丸すぎて乗れなかった。滑り落ちてしまう。馬の鞍をつけるのも無理があるし、やはり俺を乗せて走ってくれるのはオルフェしかいない。
ただ歩かせるだけではもったいないので、砦にいた職人に依頼して、背中にリュックを付けてもらった。リュックの中には非常食と水を入れており、ちょうどいい荷物持ちになった。
「よし。今日はリザとプルウィアの所に行って、一緒に武器を調達するぞ」
俺はアルマを連れて、砦内を移動した。サンドドレイクになれていない村人や兵士は、アルマを見るだけで逃げて行ってしまった。
★★★
「な、なんですかその生き物は!!」
プルウィアがアルマを見て叫んだ。彼女は砦の女集と一緒に、洗濯をしていた。
「いや、最近仲間になったアルマ君だよ、プルウィアはまだ見ていなかったかな?」
俺はアルマの頭をポンポンと叩いた。アルマはそれが嫌だったのか、俺のケツに突進して、倒された。
「きゃぁぁ! アオ様!」
プルウィアや周りにいた女たちが騒いだ。周りにいた女たちは全員難民で、今は砦で働いている。
「大丈夫だ、怪我はしていない」
じゃれて来ただけだ。アルマが本気だったら、今頃俺はミンチだ。アルマは重さ100キロを超える巨漢だ。その重さで圧し掛かられたら、俺は死ぬ。正確には測っていないが、もしかしたら、200~300キロ近くあるかもしれん。
「あ、安全なんですか?」
プルウィアや女たちが引いている。そんなに怖いか? 見た目はアルマジロでかなり可愛いけどな。ただ、デカいのが問題だけどな。俺と同じくらいに大きいと、さすがに怖いのかな? それとも、この世界の人間はアルマジロが怖いと、本能で感じるのかな?
「大丈夫だよ。今日はプルウィアに武器を上げようと思ってきた」
「武器? 私がですか?」
「そうだ。一緒に旅をする以上、護身用の武器だけでも持ってほしいんだ」
「わ、分かりました。じゃぁ、この洗濯物を片付けてから、一緒に行きます。すぐに終わりますので待っていてください」
プルウィアはそう言って、洗い場で洗濯物を洗い始めた。たらいで洗うのではなく、足で踏んだりして汚れを落とすスタイルだった。今は水がふんだんにあるので、すすぎも二回出来る。洗剤があまりないので、念入りに汚れを落としていた。
「俺も手伝っていいか?」
「え? アオ様が? しかし、ここは女たちの作業場で、男の人はあんまり……」
プルウィアが遠慮している。男子禁制の職場なんだろうか? 俺も女たちの力になりたい。俺は女だろうと男だろうと、仕事はなんでもやる。神の御使いだなんだともてはやされ、宝物のように扱われる方が嫌だ。
「いいから、手伝わせてくれ。これを洗えばいいんだな?」
「は、はい。そうですが」
「よし手伝おう。おっ。これは結構重労働だな」
四角い石の洗い場で洗濯をする。そこに水を貯めて、洗いやすすぎを行う。アルテアや貴族の服は別に洗うが、基本はこの石の洗い場で踏んづけて洗うのだ。俺は足で洗濯物をふみふみした。
「水に濡れた洗濯物が重いな」
洗濯物が水を吸って、重い。これらすべてを脱水させるのは一苦労だな。脱水機はあるが、昔ながらの手動だ。大型のドラム缶に洗った洗濯物を移し、自転車のペダルのようなもので漕ぐと、ドラム缶が回転して脱水される仕組みだ。
魔導洗濯機はかなり前に壊れてしまったらしく、部品が無くて修理できないようだった。
「仕方ない。水魔法も使って全力で洗うぞ!」
「ははは。元気だね坊や。そのいきだよ!」
女たちが俺のことを優しい目で見てくれていた。この洗濯場に男は俺一人なので、すぐに人気者だ。貴重な乾燥果物などを俺にくれたりした。
「ありがとう。綺麗なレディたち」
俺はふざけてキザッたらしいセリフを言って、女たちをからかった。女たちも顔を赤くして、まんざらでもない感じだ。
俺は作業に慣れてきたのか、リズミカルに洗濯を出来るようになってきた。着ている服もずぶ濡れになって、一生懸命洗濯をする。
「ようし。一気に終わらせるぞー。プルウィア、俺の服も一緒に洗ってくれー」
濡れた服をその場で脱いで、パンツ一丁になって洗濯に勤しんだ。
「え!? アオ様!? ここで服を脱がないでください! ここの女の子たちは皆、未亡人の人なんです! これ以上の刺激は、毒です!」
プルウィアが叫んだ。未亡人? これ以上の刺激? なんだそれは?
俺が服を脱いで裸になると、いきなり空気が変わった。周りにいた女たちの、目の色が変わったのだ。
水に濡れた俺の体を、ジロジロと見てくる。俺がまだ子供でも関係ないみたいだ。若い女が多いからか、ギラギラとした目つきで、俺を見てくる。まるで肉食獣の目だ。
「な、なんだ? どうした?」
さっきまで坊やと言って可愛がってくれていた女たちが、突然、猛獣と化した。
プルウィアも全裸に近い俺の体を見て、赤面している。
「あぁ。アオ様の裸……」
プルウィアがウットリとして俺を見るので、背中に嫌な汗が流れる。未亡人と言う意味が、少しだけ分かった。
戦争で夫に先立たれた若い女たちは、性欲を持て余しているんだろう。砦では男と触れ合える機会は多くない。通路で男とすれ違うことはあるが、みんな仕事で忙しい。長い立ち話をしていると、白い目で見られる。
この砦では、女兵士は男と一緒に働けるので、人気職になっている。街にいる女たちとまるで環境が違う。
「しまったなぁ。洗濯場や炊事場に男がまるでいない理由が分かったぞ」
いくら子供でも、男の俺がパンツ一丁で洗濯をするのではなかった。ショタ好きの女に狙われる。
嫌な空気の中、俺が足で踏みつけて洗濯をしていると、アルマが混ざってきた。ゴロゴロ転がって洗濯物を押しつぶし始めた。アルマは重いので、一気に脱水されるが、女たちは阿鼻叫喚。洗い場で転がるアルマジロに、女たちは逃げ惑った。
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