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第一章 伝説の水魔法使い
12 殺した狼を解体
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リザは殺した狼から血抜きをして、捌いた。解体は慣れているのか、あっという間に狼がこま切れになっていく。肉屋でよく見かける感じに、切り分けられる。
「内臓には毒がたまっているから、内臓は食べられない。もちろん血液もそのまま飲んだらまずいから、聖粉に溶かして飲むんだ」
どうやら、生き血と言っても、そのまま飲むわけではないようだ。聖粉という、聖石を粉にしたものを入れて飲むようだ。見た目がまっ白い粉なので、麻薬に見える。
彼女は聖粉をベルトのポーチに入れていた。彼女が寝ている間は、彼女のリュックしか漁っていなかったので、聖粉の存在に気付かなかった。
「この聖粉を混ぜれば、大体の毒や菌は死ぬんだ。だけど、たまに浄化しきれずに、食中毒を起こすことがある」
「それって駄目じゃないか?」
「でも、飲まなければ死ぬ」
確かに、水が無い場所では、血液も立派な水分か。
「この血液はあとで飲むから、腐らないように聖粉を入れておく」
狼から血抜きした血液も、きちんと集めてある。鍋に貯めてある。リザはその中に聖粉を入れてグルグルかき混ぜた。
「これで二日は腐らない」
聖粉には防腐効果もあるようだ。
だが、その集めた血液は、後で俺が水に変換する。リザが寝た時に、こっそりと魔法を使おう。
「この肉だが、これも聖粉を塗る。食中毒になっては遅いからな」
リザは肉に聖粉を塗りたくっている。しかし、夜に肉を捌いて、しかも血液を集めて大丈夫なのだろうか? 魔物が寄ってくるぞ。
俺はそう思ったが、リザは言った。
「魔物が来たら、私が倒す。この森には狼とキツネ、猛禽類などがいる。熊などの大型の動物や、大型の魔物はいない。多分大丈夫だ」
俺はリザが最後に言った、多分と言う言葉が気になった。見張りは交代でするが、寝ている間に襲われて死ぬのは嫌だぞ。
とにかく、リザを雇ってからは仰天することばかりだった。
「内臓には毒がたまっているから、内臓は食べられない。もちろん血液もそのまま飲んだらまずいから、聖粉に溶かして飲むんだ」
どうやら、生き血と言っても、そのまま飲むわけではないようだ。聖粉という、聖石を粉にしたものを入れて飲むようだ。見た目がまっ白い粉なので、麻薬に見える。
彼女は聖粉をベルトのポーチに入れていた。彼女が寝ている間は、彼女のリュックしか漁っていなかったので、聖粉の存在に気付かなかった。
「この聖粉を混ぜれば、大体の毒や菌は死ぬんだ。だけど、たまに浄化しきれずに、食中毒を起こすことがある」
「それって駄目じゃないか?」
「でも、飲まなければ死ぬ」
確かに、水が無い場所では、血液も立派な水分か。
「この血液はあとで飲むから、腐らないように聖粉を入れておく」
狼から血抜きした血液も、きちんと集めてある。鍋に貯めてある。リザはその中に聖粉を入れてグルグルかき混ぜた。
「これで二日は腐らない」
聖粉には防腐効果もあるようだ。
だが、その集めた血液は、後で俺が水に変換する。リザが寝た時に、こっそりと魔法を使おう。
「この肉だが、これも聖粉を塗る。食中毒になっては遅いからな」
リザは肉に聖粉を塗りたくっている。しかし、夜に肉を捌いて、しかも血液を集めて大丈夫なのだろうか? 魔物が寄ってくるぞ。
俺はそう思ったが、リザは言った。
「魔物が来たら、私が倒す。この森には狼とキツネ、猛禽類などがいる。熊などの大型の動物や、大型の魔物はいない。多分大丈夫だ」
俺はリザが最後に言った、多分と言う言葉が気になった。見張りは交代でするが、寝ている間に襲われて死ぬのは嫌だぞ。
とにかく、リザを雇ってからは仰天することばかりだった。
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