この異世界には水が少ない ~砂漠化した世界で成り上がりサバイバル~

無名

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第一章 伝説の水魔法使い

28 男のロマン。銃を手に入れる

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 俺とリザは水魔石のせいで買い物に出かける前からへとへとだったが、根性を出して街に出かけた。糞尿飛び散る街に、根性を出して出かけたのだ。

 教会から歩いて30分。かなり疲れたが、リザのおすすめ武器屋に着いた。

 リザが言うには、カイトの街で有名な武器屋だそうだが、俺にはそう見えない。店の名前は長ったらしくて覚えられないし、店内はほこりだらけでごちゃごちゃ。ショーケースは無く、乱雑に剣や銃器が並んでいる。手入れもされていないようだし、どう見ても投げ売りしているとしか思えない。

 武器の信頼性は低いかもしれないが、無いよりはあった方が良い。そんなレベルだな。

 この武器屋だが、メインは銃器だ。拳銃からライフル、ショットガンと、さまざまなものを扱っている。剣や弓矢などもあるが、時代は銃だという。どうやら、異世界にも近代化の波が広がっており、剣は廃れつつある。

「アオ君、武器はどうする?」

 リザに言われ、俺は壁にかかっている小型の拳銃を指さす。形はだいぶ違うが、地球で言うところの、リボルバーマグナムだ。

「あぁ、あの小型の無反動銃?」 

「え? 無反動銃?」

「違った? となりの無音拳銃?」

「え……」

 ちょっと何を言っているか分からない。無反動に無音? そんな拳銃があるのか? 

「その様子を見ると、アオ君は銃に詳しくないみたいだな。私が見繕うから、性能が良くて、子供でも扱える銃を探そう」

「わ、分かった」

 銃刀法がないこの異世界では、子共でも拳銃を持てる。殺人事件も普通にあるが、それ以上に多いのは餓死や魔物に殺されることだ。火薬式の銃より威力の高い魔法銃は、自衛目的で誰でも持てるのだ。

 リザと俺は店を一通り見て回った。彼女は自分用の弾丸や拳銃を選びつつ、俺に一丁、銃を用意してくれた。

「これがいいな」

 どんな銃を用意してくれると思ったら、拳銃ではなかった。

 スナイパーライフル狙撃銃を渡された。しかも超デカい。120センチ、俺の身長くらいある。

「ちょっと待ってくれ。俺は拳銃がいいのだが」

「アオ君は敵に近づかない方がいいかな。接近戦になったら、まず魔物や冒険者に勝てないよ」

「ウグッ」

「その狙撃銃だったら、自動で風速と弾道計算をしてくれるから、すごく扱いやすいよ。大型スコープもついているし、初心者でも扱えると思う。ただ、重いから取り回しは最悪だね」

 確かに、ハンドガンだと比較的近距離での戦いになるな。魔法があるこの世界では、肉体加速魔法や、防御魔法など、いろいろあると聞く。銃でパンパンやっているうちに魔法でガードされ、剣でパッサリやられる。子供の俺が小さなハンドガンを持っていても、戦力にはならないか。

 ちっ。俺が水魔法で戦うなら話は別だが、それ以外だと、俺は普通の子供だな。

「悪いけど、アオ君はそのライフル買って練習してね。中古だけど、結構高いから、大切に扱った方がいいよ」

「……分かった」

 俺もスナイパーライフルは嫌いじゃない。旅のパートナーとして、こいつを使いこなして見せるさ。
 

  






 
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