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第一章 伝説の水魔法使い
30 仲間になりたそうに、こちらを見ている……
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「俺も仲間に入れてくれ。リザ。アオ君。頼むよ」
ライドは暗闇の街道から突然現れ、俺たちの進路をふさぐ。フード付きの黒マントを着こんでいて、背中にはショットガンを背負っている。
怪しさ満点の姿で「仲間にしてくれ」と言われても、はいそうですかと言うわけがない。
「君たちが持っている水が欲しくてね。俺が高値で売りさばいてあげるから、俺を連れて行ってくれ。きっと損はさせないよ。俺がいれば……」
「どけ」
ライドが言い終わる前に、リザがライフルを構えた。ライドに銃口を向けて、射撃体勢に入っている。
「おいおい。友人を殺す気かい?」
ライドは両手を上げておどけてみせるが、リザは本気だ。
「確かに、カイトの街では世話になったが、ライドを信用しているかどうかは別だ」
リザの指が、引き金にかかっている。彼女の持っているライフルは、フルオートライフルだ。いちいち引き金を引くことなく、連射できるライフルだ。この世界でフルオートの魔導ライフルは、最新式の銃に相当する。貧乏の彼女がなぜそんなライフルを持っているか疑問だが、リザはライドに銃口を向けたまま動かない。
「ライドと話すことは何もない。私が10数える前に、ここから消えろ」
リザは俺に相談することなく、ライドを追い払おうとする。確かに、その判断は正しい。だが、ライドの持っている人脈や、商人としての力。冒険者としての能力は、魅力的だ。
「君も俺に借りがあるだろう。同じ水を欲する者同士。仲良くできないか?」
「水が無くてライドに助けを求めた時、金を出せと言ったのを、忘れたのか?」
リザはライドの足元に一発、弾丸を撃ち込む。銃声が全く聞こえなかったが、かなり威力が高いようで、地面が大きく抉られて土ぼこりが舞った。
「くっ! 本気なのか、リザ! ここの街道には、盗賊団が潜んでいるんだぞ! 冒険者も雇わず、こんな夜更けに行く気か! 俺なら気配察知の魔法が使える! 役に立つぞ!」
「今から10数える。その間に消えろ」
リザはにべもなく言い放つ。取りつく島もない。
「そうか。分かった。ここは引こう。君が考えを改めるのを待とう」
ライドはそう言って、身を翻して街の方に消えて行く。その背中には、まだまだあきらめないと、そういうオーラが出ていた。
俺は牛車の荷台から顔を出し、リザに礼を言う。
「リザ。助かったが、ずいぶん過激だったな。銃を撃って追い払うとは思わなかった」
「あいつは金のことしか頭にない。信用できるかどうかも分からない。そんな奴を、水魔法を使えるアオ君に近づけさせるわけにはいかない」
「だけどあいつ、盗賊団が出ると言っていた。それは本当なのか?」
「あぁ本当だ」
リザは真顔で言い放つ。
おいおい。俺たちは牛四頭、ポニー一頭だぞ。牛車を引っ張りながら進んでいるから、足が遅い。襲われたらひとたまりもないんじゃないか?
「こう見えて、私は集団戦にも強いんだ。ライフルも強力なのを持っているし、多分大丈夫だ」
リザは前にも多分大丈夫と言った。多分と言うのが、すごい気になる。これは、俺もスナイパーライフルを用意しないとダメかな。近づく前に、打ち殺す準備が必要だな。
「ライドが追ってくる前に、さっさと街道を進もう。行くよアオ君!」
リザは牛車の手綱を握った。彼女はすごく元気だが、俺は先行き不安だった。
ライドは暗闇の街道から突然現れ、俺たちの進路をふさぐ。フード付きの黒マントを着こんでいて、背中にはショットガンを背負っている。
怪しさ満点の姿で「仲間にしてくれ」と言われても、はいそうですかと言うわけがない。
「君たちが持っている水が欲しくてね。俺が高値で売りさばいてあげるから、俺を連れて行ってくれ。きっと損はさせないよ。俺がいれば……」
「どけ」
ライドが言い終わる前に、リザがライフルを構えた。ライドに銃口を向けて、射撃体勢に入っている。
「おいおい。友人を殺す気かい?」
ライドは両手を上げておどけてみせるが、リザは本気だ。
「確かに、カイトの街では世話になったが、ライドを信用しているかどうかは別だ」
リザの指が、引き金にかかっている。彼女の持っているライフルは、フルオートライフルだ。いちいち引き金を引くことなく、連射できるライフルだ。この世界でフルオートの魔導ライフルは、最新式の銃に相当する。貧乏の彼女がなぜそんなライフルを持っているか疑問だが、リザはライドに銃口を向けたまま動かない。
「ライドと話すことは何もない。私が10数える前に、ここから消えろ」
リザは俺に相談することなく、ライドを追い払おうとする。確かに、その判断は正しい。だが、ライドの持っている人脈や、商人としての力。冒険者としての能力は、魅力的だ。
「君も俺に借りがあるだろう。同じ水を欲する者同士。仲良くできないか?」
「水が無くてライドに助けを求めた時、金を出せと言ったのを、忘れたのか?」
リザはライドの足元に一発、弾丸を撃ち込む。銃声が全く聞こえなかったが、かなり威力が高いようで、地面が大きく抉られて土ぼこりが舞った。
「くっ! 本気なのか、リザ! ここの街道には、盗賊団が潜んでいるんだぞ! 冒険者も雇わず、こんな夜更けに行く気か! 俺なら気配察知の魔法が使える! 役に立つぞ!」
「今から10数える。その間に消えろ」
リザはにべもなく言い放つ。取りつく島もない。
「そうか。分かった。ここは引こう。君が考えを改めるのを待とう」
ライドはそう言って、身を翻して街の方に消えて行く。その背中には、まだまだあきらめないと、そういうオーラが出ていた。
俺は牛車の荷台から顔を出し、リザに礼を言う。
「リザ。助かったが、ずいぶん過激だったな。銃を撃って追い払うとは思わなかった」
「あいつは金のことしか頭にない。信用できるかどうかも分からない。そんな奴を、水魔法を使えるアオ君に近づけさせるわけにはいかない」
「だけどあいつ、盗賊団が出ると言っていた。それは本当なのか?」
「あぁ本当だ」
リザは真顔で言い放つ。
おいおい。俺たちは牛四頭、ポニー一頭だぞ。牛車を引っ張りながら進んでいるから、足が遅い。襲われたらひとたまりもないんじゃないか?
「こう見えて、私は集団戦にも強いんだ。ライフルも強力なのを持っているし、多分大丈夫だ」
リザは前にも多分大丈夫と言った。多分と言うのが、すごい気になる。これは、俺もスナイパーライフルを用意しないとダメかな。近づく前に、打ち殺す準備が必要だな。
「ライドが追ってくる前に、さっさと街道を進もう。行くよアオ君!」
リザは牛車の手綱を握った。彼女はすごく元気だが、俺は先行き不安だった。
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