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第一章 伝説の水魔法使い
37 王都へ到着
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王都への到着目前となり、オーガの処遇をどうするか話し合うことになった。
俺が衝動的に助けてしまった為、今後どうするか詳しく考えていなかった。このまま解放してもいいが、確実にオーガは人へ復讐するだろう。
解放してやりたいが、現状では難しい。しかもこのオーガはどこぞの商人が買い上げたオーガと思われる。このオーガの為に大勢の人が死んでいる。場合によっては討伐隊が編成されているかもしれない。このオーガに、街中で目立つような恰好はさせられない。
「一体このオーガをどうするつもりなんだ。どこかの奴隷商に売り払うのか?」
「そんなことはしない」
「ならどうする気だ? 子供の衝動的な思い付きで飼えるほど、オーガは甘い生物じゃないぞ」
ライドは正論を振りかざす。確かに、ライドの言うとおりだ。俺のやっていることはどうかしているが、偽善者魂に目覚めた日本人を甘く見るなよ。
こうなったら、やるところまでやる。
俺の最終目標はハーレムパラダイスなんだ。オーガだろうと、俺の気に入った女なら助ける!
もはやむちゃくちゃな理論で俺の脳内は完結する。
助けると言ったら助ける。無理を通して道理を蹴っ飛ばす!
この旅自体、むちゃくちゃなんだ。行けるところまで行くさ。
「リザ。牛車のまま街の中に入れるのか?」
「税金は取られるが、普通に入れるぞ。王都は狭い道も多いが、牛車が通れる大きな道もたくさんある」
「なら、オーガを降ろさず、このまま王都に入る。オーガは布でくるんで隠しておこう」
「分かった」
リザは頷いてくれるが、ライドが首を横に振る。
「お前は何を考えているんだ? 常識がないのか? 無知で奴隷法を知らないのなら、俺が今から教えてやろうか?」
奴隷法がなんなのか、俺には知らん。奴隷自体、この世になくていいものだと思ってる。このくそったれな世界の法律など、知ったことではない。
「ライドの意見など知らん。水を売るための商人を教えてくれればいい」
俺の言葉に、ライドの表情が険しくなる。頭がイカれている思っているんだろう。
「どうやら言葉が通じないようだ。お前が破滅に向かうのは構わないが、俺を巻き込んでくれるなよ?」
巻込むだと? お前が勝手についてきたんだろうが。よく言うよ。
俺にとっては、俺の水魔法を知っているライドをどうにかしたい。オーガよりも、ライドを処分したいぞ。結局、ライドとは意見が割れたまま、王都に入ることになった。
★★★
長い時間をかけて、ようやく王都に到着した。
万単位の人間が住むというから、どんな場所かと思ったら、王都は、巨大な湖に浮かぶ島だった。
島へ渡るには船が必要かと思うが、レンガ造りの巨大な橋が架けられている。虹のようなアーチを描きながら、王都へと伸びている。
島の上空には飛竜が舞い、塔のようにそびえ立つ真っ白な城へ、離着陸しているのが見えた。
俺はその光景を見て、感動した。
この世界に生まれてから、ようやくファンタジーらしい景色を拝めたからだ。地球にあるモンサンミッシェルを、何倍にもしたような風景だ。
「おお。すごい。これが王都か」
牛車の幌から顔を出して、王都を眺める。田舎ッペ丸出しだが、関係ない。
橋の上にはたくさんの人が行きかっているし、馬車も牛車も普通に走ってる。橋の上だというのに露天まで出来て、お祭りのようだ。
俺にとっては大好きな光景だが、一つ気になった。
「湖ってあんな色してないよな?」
湖に浮かぶ城下町と言うから、飲み水が大量にあると思ったが、違った。
湖の水は赤く濁り、とても飲めるような状態ではない。今までに見てきた、毒水と同じ色をしていた。
村の水も酸が強く、赤く濁っていた。王都の湖も赤い。同じ状態に見える。なんだか関係がありそうだ。そして、王都には水魔法使いがいないのだろうか? 世界には数人いると聞いているし、王都だから一人くらいいるんじゃないか?
この赤い水。どうしているんだ?
俺は疑問に思うことは多々あったが、考えても無駄だと思った。俺がどうにかするレベルじゃないからな。
いろいろと考えているうちに、王都に到着した。
街に入る時に税金は払ったが、牛車の中をいちいち確認されたりしなかった。ライドは通行証を持っていたし、金を大目に払うことにより、それを回避していた。
簡単に言うと、門番の兵士に賄賂を贈って街に入れてもらった格好になる。だから面倒な検閲はされなかった。とんでもないザル警備だが、入っていいのだから入らせてもらおう。
オーガに関しては意外とおとなしくしていたので、特に問題なく街に入れた。
さて、ここからが大変だ。ファンタジーの街ということで、ワクワクもある。いろんな店を回って買い物もしたいが、まずは先立つ物が必要だ。
「こっちだ。知り合いの水屋がいる」
俺とリザはライドに案内され、水屋のいる場所に向かった。
俺が衝動的に助けてしまった為、今後どうするか詳しく考えていなかった。このまま解放してもいいが、確実にオーガは人へ復讐するだろう。
解放してやりたいが、現状では難しい。しかもこのオーガはどこぞの商人が買い上げたオーガと思われる。このオーガの為に大勢の人が死んでいる。場合によっては討伐隊が編成されているかもしれない。このオーガに、街中で目立つような恰好はさせられない。
「一体このオーガをどうするつもりなんだ。どこかの奴隷商に売り払うのか?」
「そんなことはしない」
「ならどうする気だ? 子供の衝動的な思い付きで飼えるほど、オーガは甘い生物じゃないぞ」
ライドは正論を振りかざす。確かに、ライドの言うとおりだ。俺のやっていることはどうかしているが、偽善者魂に目覚めた日本人を甘く見るなよ。
こうなったら、やるところまでやる。
俺の最終目標はハーレムパラダイスなんだ。オーガだろうと、俺の気に入った女なら助ける!
もはやむちゃくちゃな理論で俺の脳内は完結する。
助けると言ったら助ける。無理を通して道理を蹴っ飛ばす!
この旅自体、むちゃくちゃなんだ。行けるところまで行くさ。
「リザ。牛車のまま街の中に入れるのか?」
「税金は取られるが、普通に入れるぞ。王都は狭い道も多いが、牛車が通れる大きな道もたくさんある」
「なら、オーガを降ろさず、このまま王都に入る。オーガは布でくるんで隠しておこう」
「分かった」
リザは頷いてくれるが、ライドが首を横に振る。
「お前は何を考えているんだ? 常識がないのか? 無知で奴隷法を知らないのなら、俺が今から教えてやろうか?」
奴隷法がなんなのか、俺には知らん。奴隷自体、この世になくていいものだと思ってる。このくそったれな世界の法律など、知ったことではない。
「ライドの意見など知らん。水を売るための商人を教えてくれればいい」
俺の言葉に、ライドの表情が険しくなる。頭がイカれている思っているんだろう。
「どうやら言葉が通じないようだ。お前が破滅に向かうのは構わないが、俺を巻き込んでくれるなよ?」
巻込むだと? お前が勝手についてきたんだろうが。よく言うよ。
俺にとっては、俺の水魔法を知っているライドをどうにかしたい。オーガよりも、ライドを処分したいぞ。結局、ライドとは意見が割れたまま、王都に入ることになった。
★★★
長い時間をかけて、ようやく王都に到着した。
万単位の人間が住むというから、どんな場所かと思ったら、王都は、巨大な湖に浮かぶ島だった。
島へ渡るには船が必要かと思うが、レンガ造りの巨大な橋が架けられている。虹のようなアーチを描きながら、王都へと伸びている。
島の上空には飛竜が舞い、塔のようにそびえ立つ真っ白な城へ、離着陸しているのが見えた。
俺はその光景を見て、感動した。
この世界に生まれてから、ようやくファンタジーらしい景色を拝めたからだ。地球にあるモンサンミッシェルを、何倍にもしたような風景だ。
「おお。すごい。これが王都か」
牛車の幌から顔を出して、王都を眺める。田舎ッペ丸出しだが、関係ない。
橋の上にはたくさんの人が行きかっているし、馬車も牛車も普通に走ってる。橋の上だというのに露天まで出来て、お祭りのようだ。
俺にとっては大好きな光景だが、一つ気になった。
「湖ってあんな色してないよな?」
湖に浮かぶ城下町と言うから、飲み水が大量にあると思ったが、違った。
湖の水は赤く濁り、とても飲めるような状態ではない。今までに見てきた、毒水と同じ色をしていた。
村の水も酸が強く、赤く濁っていた。王都の湖も赤い。同じ状態に見える。なんだか関係がありそうだ。そして、王都には水魔法使いがいないのだろうか? 世界には数人いると聞いているし、王都だから一人くらいいるんじゃないか?
この赤い水。どうしているんだ?
俺は疑問に思うことは多々あったが、考えても無駄だと思った。俺がどうにかするレベルじゃないからな。
いろいろと考えているうちに、王都に到着した。
街に入る時に税金は払ったが、牛車の中をいちいち確認されたりしなかった。ライドは通行証を持っていたし、金を大目に払うことにより、それを回避していた。
簡単に言うと、門番の兵士に賄賂を贈って街に入れてもらった格好になる。だから面倒な検閲はされなかった。とんでもないザル警備だが、入っていいのだから入らせてもらおう。
オーガに関しては意外とおとなしくしていたので、特に問題なく街に入れた。
さて、ここからが大変だ。ファンタジーの街ということで、ワクワクもある。いろんな店を回って買い物もしたいが、まずは先立つ物が必要だ。
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