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第一章 伝説の水魔法使い
50 襲来
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俺は水魔石の力について、研究していた。
以前、カイトの街で手に入れた聖水は、治癒能力もあり、浄化能力もあるものだった。水魔石からでる水は、通常の水とは異なり、回復能力がある。いわゆる、ポーションってやつだ。
聖水はかなりの治癒能力があるだろうし、ハイポーションかもしれない。一応小樽にまだ残っているが、どうなのだろうか?
俺はまず、聖水よりも今ある水魔石に注力した。
ドラム缶に貯めた汚水の中に水魔石を入れることにしたのだ。もちろん汚水は、俺たちの糞尿だ。鼻が曲がりそうだが、やってみる価値はある。
俺はドボンと水魔石を汚水に入れた。
するとどうだろう。
汚水はどこかに浄化され、綺麗な純水が残った。あれだけ悪臭を放っていた糞尿も今では飲めるくらいに綺麗だ。
水魔石は、確実に浄化能力がある。というか、融解能力すらある。糞は有機物だ。いくら分解しても、水にはならない。かならずカスが残る。俺が今見ているのは、透明になった水だ。ドラム缶にたまった汚水はどこにもない。
となると、水に混じる不純物は、全て消し去っているということだ。水魔石の力は、かなり恐ろしいものである。実験はしていないが、下手をすると死体すら溶かすかもしれん。
しかし、浄化するまでに30分以上の時間を要した。あらだけの汚水を綺麗な水に変えたのだから、30分はかなり早いといえる。しかし、水魔石一個では、瞬間的に浄化することは不可能と分かった。
汚水はやりたくないが、俺ならば瞬間的に浄化できるだろう。使う魔力によるが、瞬時に浄化できる。
「ふむ。一個でダメなら、二個でどうだ?」
俺は、もう一つのドラム缶に貯めた汚水へ、ニ個の水魔石を入れた。
結果は一目瞭然。
一個よりも二個の方が、より早く汚水を浄化できた。
やはり、数は力だ。人海戦術とまでは言わないが、大量にあるということは、それだけで脅威だ。
水を売り始めて二か月。
水魔石の数も十分に揃った。
金も稼いだし、オーガに武器を与えて教会の警備も十分だ。俺たちが旅に出る為の缶詰や新しい牛車、武器弾薬も仕入れた。
あとは計画の最終段階に移行するだけ。
この実験も、もう十分だろう。
明日にでも行動に出るか? どうする?
俺は教会の庭で、ドラム缶に入った水魔石を眺め、考えた。計画のメリットとデメリット。それを行うリスクについて。
どうあっても、俺が追われるのは間違いない。この国から出ない限り、無理だ。まぁそれは、カイトの街でやらかした時から感じていたことだが、これほど早く国を追われるとは思わなかったな。
まぁいいか。金は稼いだ。計画を実行して、国を出るか。俺はもともと追われるのを覚悟で村を飛び出したんだ。水魔法使いってだけで、最初から追われるのは分かってた。
要は、どうやって金を稼いでハーレムを築くか。それだけなんだ。
はぁ~あ。深いため息をついて、今後のことを考える。俺の楽園、オアシスはどこなんだろうな。
つらつらと、そんなことを考えてると、敵は向こうからやってきた。
魔王城から動かないはずのラスボスが、初めの村に仕掛けてきたのだ。
「ア、アオ様!! ルドミリア教会の、ロイド司教が来たの!! ど、どうしよう!!」
プルウィアが慌てている。俺が連れて行かれるとでも思っているのだろう。ちなみにロイド司教とは、俺とプルウィアがスコープで覗いたルドミリア教会の司教だ。水魔法使いだと思われる奴だ。
「落ち着けプルウィア。まずはクーを呼んできてくれ」
「は、はい! 呼んでくる!」
プルウィアはチョロチョロとした動きで、クーのいる見張り台まで走って行った。
しかし、本当に司教自らきやがったのか? 奴が来たということは、俺たちの情報を得ているということだ。これは、逃げられないな。
ま、俺が水魔石を治し始めてから二か月経った。もう、十分すぎるくらい、水魔石は復活させた。奴隷だったオーガたちも味方に引き入れ、計画のことも伝えてある。
それを考えれば、ここまで俺たちを野放しにしていた、奴らに非がある。
今さら襲撃されても、計画に支障はない。
「よーし。向こうから来たなら都合がいい。戦争をおっぱじめるぞ~」
俺はやる気のない声で戦いを始めるのだった。
以前、カイトの街で手に入れた聖水は、治癒能力もあり、浄化能力もあるものだった。水魔石からでる水は、通常の水とは異なり、回復能力がある。いわゆる、ポーションってやつだ。
聖水はかなりの治癒能力があるだろうし、ハイポーションかもしれない。一応小樽にまだ残っているが、どうなのだろうか?
俺はまず、聖水よりも今ある水魔石に注力した。
ドラム缶に貯めた汚水の中に水魔石を入れることにしたのだ。もちろん汚水は、俺たちの糞尿だ。鼻が曲がりそうだが、やってみる価値はある。
俺はドボンと水魔石を汚水に入れた。
するとどうだろう。
汚水はどこかに浄化され、綺麗な純水が残った。あれだけ悪臭を放っていた糞尿も今では飲めるくらいに綺麗だ。
水魔石は、確実に浄化能力がある。というか、融解能力すらある。糞は有機物だ。いくら分解しても、水にはならない。かならずカスが残る。俺が今見ているのは、透明になった水だ。ドラム缶にたまった汚水はどこにもない。
となると、水に混じる不純物は、全て消し去っているということだ。水魔石の力は、かなり恐ろしいものである。実験はしていないが、下手をすると死体すら溶かすかもしれん。
しかし、浄化するまでに30分以上の時間を要した。あらだけの汚水を綺麗な水に変えたのだから、30分はかなり早いといえる。しかし、水魔石一個では、瞬間的に浄化することは不可能と分かった。
汚水はやりたくないが、俺ならば瞬間的に浄化できるだろう。使う魔力によるが、瞬時に浄化できる。
「ふむ。一個でダメなら、二個でどうだ?」
俺は、もう一つのドラム缶に貯めた汚水へ、ニ個の水魔石を入れた。
結果は一目瞭然。
一個よりも二個の方が、より早く汚水を浄化できた。
やはり、数は力だ。人海戦術とまでは言わないが、大量にあるということは、それだけで脅威だ。
水を売り始めて二か月。
水魔石の数も十分に揃った。
金も稼いだし、オーガに武器を与えて教会の警備も十分だ。俺たちが旅に出る為の缶詰や新しい牛車、武器弾薬も仕入れた。
あとは計画の最終段階に移行するだけ。
この実験も、もう十分だろう。
明日にでも行動に出るか? どうする?
俺は教会の庭で、ドラム缶に入った水魔石を眺め、考えた。計画のメリットとデメリット。それを行うリスクについて。
どうあっても、俺が追われるのは間違いない。この国から出ない限り、無理だ。まぁそれは、カイトの街でやらかした時から感じていたことだが、これほど早く国を追われるとは思わなかったな。
まぁいいか。金は稼いだ。計画を実行して、国を出るか。俺はもともと追われるのを覚悟で村を飛び出したんだ。水魔法使いってだけで、最初から追われるのは分かってた。
要は、どうやって金を稼いでハーレムを築くか。それだけなんだ。
はぁ~あ。深いため息をついて、今後のことを考える。俺の楽園、オアシスはどこなんだろうな。
つらつらと、そんなことを考えてると、敵は向こうからやってきた。
魔王城から動かないはずのラスボスが、初めの村に仕掛けてきたのだ。
「ア、アオ様!! ルドミリア教会の、ロイド司教が来たの!! ど、どうしよう!!」
プルウィアが慌てている。俺が連れて行かれるとでも思っているのだろう。ちなみにロイド司教とは、俺とプルウィアがスコープで覗いたルドミリア教会の司教だ。水魔法使いだと思われる奴だ。
「落ち着けプルウィア。まずはクーを呼んできてくれ」
「は、はい! 呼んでくる!」
プルウィアはチョロチョロとした動きで、クーのいる見張り台まで走って行った。
しかし、本当に司教自らきやがったのか? 奴が来たということは、俺たちの情報を得ているということだ。これは、逃げられないな。
ま、俺が水魔石を治し始めてから二か月経った。もう、十分すぎるくらい、水魔石は復活させた。奴隷だったオーガたちも味方に引き入れ、計画のことも伝えてある。
それを考えれば、ここまで俺たちを野放しにしていた、奴らに非がある。
今さら襲撃されても、計画に支障はない。
「よーし。向こうから来たなら都合がいい。戦争をおっぱじめるぞ~」
俺はやる気のない声で戦いを始めるのだった。
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