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第二章
63 砦の中の畑
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俺は砦内の食料生産を上げる為、アルテアに案内されて畑へ向かった。
砦は岩盤をくりぬいて作ってある。日の当たる場所などない。畑となると、相当な広さが必要だ。一体どんな形で畑を作っていると思ったら、段々畑になっていた。
天井には、人工の魔石灯がぶら下がっていて、太陽光の代わりにしてある。畑は階段状になっていて、一番上から水を流して、重力の力で作物に水を与えていた。
「へぇ。良く考えてあるな」
「砦内には、この畑が30ほどあります。一番下の階層には、エル(小麦)を育てている場所もあります」
こんな場所があと30? 結構あるな。一つの畑で、テニスコート一面分くらいあるから、それが30面分ってことか。小麦も育てているみたいだし、岩だらけの場所でよくこんなに育てているな。
「水はどこから引っ張ってるんだ?」
「砦の上階には、大型の水魔石があります。それで賄っています」
水魔石がここにもあるのか? 伝説の魔石と言う割には、案外あるな。いや、俺が見つけるまではただの石ころだったから、貴重な魔石ってことには変わらないか。水魔石は他の魔石よりも産出量は少ないっていう話だしな。
「作っている野菜はなんなんだ?」
「水耕栽培で育ちやすい野菜を中心に育てています」
あのもやしみたいなやつか。畑を見るとクレソンみたいな野菜も多くあった。一応トマトのような野菜もあったが、数が少ない。人工の魔石灯では光が弱く、うまく育たないようだ。
俺は水で満たされた畑に近づくと、水の色が濁っていることに気付いた。綺麗な水が流れていない。
「流れてるのは水魔石の水じゃないのか? なんでこんなに茶色いんだ?」
「水魔石の出力が弱まっていて、水を出す量が少ないのです。だから雨水や塩水もろ過して流しています」
アルテアは悲しそうな顔をしていた。砦内も水不足だったのか。
「私の作り出す水は綺麗ですが少量です。ほとんどは医療用に使っていて、生活水にまで手が回りません」
アルテアは申し訳なさそうに頭を下げた。彼の魔力量は低いらしく、大量に水を作れないらしい。その代り、魔力制御がとても上手く、水の性質を変化させることが出来ると言っていた。アルカリにしたり、酸性にしたり出来ると言っていた。
「マジかよアルテア! 水をアルカリに出来るのか!!」
「アルカリ? なんですかそれは」
「アルカリはアルカリだな。詳しく言うと、ペーハー値が7より大きい水のことだ」
「ペーハー?」
「水素イオンの濃度指数だな。酸やアルカリの濃度を示す数値だ」
「???」
アルテアはよく分かっていない。多分、俺が地球基準で水の話をしているからだ。ライドが持っていたリトマス試験紙のようなものがあれば説明しやすいんだがな。多分、俺の言っているペーハーとかは、この世界ではうまく伝わらない。
ライドにはある程度話が通じたんだが、アルテアには通じない。
「細かいことはいい。あとでアルテアの魔力制御のやり方を教えてくれ。まずはこの汚い水をろ過する。アルテア。水魔石のある場所はどこだ」
「少し高い場所にありますが、大丈夫ですか?」
「高い場所?」
「はい」
首をかしげつつも、水魔石が設置してある場所に、案内してもらった。
階段を何段も登らされた。狭い通路を通り、トンネルのような場所をくぐらされ、急なハシゴまで登らされた。アルテアは働いている民に挨拶をしながら、ひょいひょいと登っていく。痩せていて体力もなさそうなモヤシっ子なのに、アルテアは苦も無く階段を上っていく。
「ちょ、ちょっとまてアルテア。疲れた」
俺は急な階段の連続で、すぐにバテた。
「わかりました。休憩しましょう」
アルテアはそこら辺の岩に腰を下ろした。
「はぁはぁ。ここにエレベーター、いや、昇降機はないのか?」
「昇降機ですか? 一応ありますが、今は魔力が不足していて動きません」
「魔力?」
「動力となる魔石に、魔力を送り込める魔術師が少ないのです。今は有事の際しか動かせません」
「…………」
難民は多くいるのに、魔術師は少ないのか。人材不足は深刻だな。
俺は自分で水を出して飲むと、アルテアにも飲ませてあげた。水筒を持っていたので、それに入れて飲ませた。
「すごい冷たい。こんなに高いレベルの水魔法は、姉様しか知らない」
アルテアは俺の水魔法に驚いていた。アルテアと俺で、そんなに違うのか? 同じ水魔法だろ?
疑問に思ったが、今は水魔石だ。詳しいことは後で聞くとして、俺たちは休憩を終えて歩き出した。
それから十分ほどハシゴと階段を上って、ようやく最上階についた。水魔石は、ダーナの女神像がある噴水に置いてあった。教会で見たダーナの女神像と同じやつだ。
俺はその噴水に近づいた。水魔石から出る水が少し濁ってる。しかも、チョロチョロとして水が出ていない。
原因は不明だが、水魔石が故障したようだ。
「雨水が濁ってるんじゃなかったのか? 水魔石の水も濁ってるぞ?」
「詳しいことは分かりません。多分、周囲の魔力が濁っていて、このような状態なのかもしれません」
「周囲の魔力?」
「空気中に漂っている魔力のことです」
ふうん。空気中の魔力ね。じゃぁ、砦の中に漂う魔力は、相当濁っているんだな。
俺は水魔石にペタリと触った。かなり弱々しい魔力を感じる。この水魔石、死にかけだ。
「アルテア。少し離れてろ」
俺は噴水から離れるようにアルテアに言った。近くで水を汲んでいた農民たちにも離れるように言った。汲んでいる者はほとんど女子供たちで、近くの洗い場で洗濯をしていた。
「みんな離れたか? 行くぞ」
俺は水魔石に、おもっきり魔力を送り込んだ。この作業は慣れたもんだ。今までにたくさんやってきたからな。
魔力を送り込むと、水魔石はスポンジのように吸い込んでいく。どこまでも吸いこんでいきそうな感じだ。この水魔石、相当弱ってやがったな。
教会で行ってきたように、水魔石に魔力を送り込む。うんこを気張る要領で、頑張って魔力を送り込む。
一瞬で俺の魔力がごっそりと持っていかれて、すぐに倒れそうになる。大型の水魔石と言うことが厄介だ。ここの水魔石の大きさは、墓石並みにデカいからな。少しいびつな形をしているし、一回だけ魔力を送り込んだのでは足りんかもしれん。
俺はひぃこらひぃこら言いながら、水魔石に魔力を送り込んだ。最後の方は悶絶しながら魔力を送り込み、ばったりと倒れる。限界だ。
俺は噴水にたまった水の中に倒れてしまい、ぶくぶくと溺れる。
「あ、アオ様! 大丈夫ですか!!」
アルテアが倒れた俺を抱き起こしてくれる。俺は抱き起されつつ、水魔石を見てみた。すると、淡い光を発していて、チョロチョロと綺麗な水を出し始めた。蒼く光っていることから、聖水を出しているようだ。噴水にたまった濁った水が浄化されていく。
「アルテア見ろ。上手くいったぞ。教会の水魔石と同じ現象だ」
「え? こ、これは!!」
ドラ○もんのような形をした水魔石から、蒼く輝いた水が流れていた。ダバダバ出ている。
アルテアは恐る恐る両手でその輝いた水を掬うと、一口飲んだ。
「甘い。これは聖水? まさか」
なぜかアルテアが驚いてる。プルプル震えてびっくりしてる。聖水を見たことが無いのか? アルテアも水魔法使いだろ?
「アルテア。お前はどうして水魔石に魔力を送り込まなかった? 水魔法使いなら、このくらいできるんじゃないのか?」
俺は、俺以外の水魔法使いを良く知らない。ロイドの野郎とは戦っただけで、水魔法のことを詳しく聞いたわけじゃない。今回は、俺と同じ年齢のアルテアがいる。一体、この現象はなんなのだろうか?
「このくらい、アルテアなら出来るだろ?」
「で、出来るわけないですよ!! この国最高の水魔法士である姉さまだって、こんなこと出来ません!」
え? そうなの? やっぱり?
水魔石が石ころの状態で保管されていたのは、誰も直せなかったからだ。やっぱり、これは俺がおかしいらしい。教会にいたヌアザも、奇跡だなんだと騒いでいたからな。
「水魔法の極致、ホーリーウォーター。これは水神リル様にしかできない、究極の水魔法ですよ!!」
アルテアはそう言って、流れ出る蒼く輝いた水を天に掲げ、周りに控えていた農民たちに見せつけた。
「皆の者! これは聖水だ! すべてを浄化し、渇いた大地を潤す、奇跡の水だ!」
アルテアは叫んだ。農民たちはその光り輝く水を見て、五体埋没。床に頭をこすり付けて平伏した。
「アオ様、リザが行っていたオアシスと言うのは、この事だったのですか? あなたは、神の御使い様ですか?」
出た。神の御使い。
確かに俺は神に転生させられかもしれんが、別に使命を帯びてきているわけじゃない。何度も言うが、俺の夢はハーレム王国の建国だ。
「ダーナ様は、我々を見捨ててはいなかったのですね」
王族のアルテアまで俺に跪き始めた。
マジやめてほしい。まずはこの噴水から出してくれ。魔力不足で体が動かん。水浸しで風邪を引きそうなんだ。水魔石から出る水は、ものすごく冷たいんだぞ? 勘弁してくれ。
いつものような平伏する光景を見せられるが、俺は偉くない。止めてくれ。もうこれはお腹いっぱいなんだ。
砦は岩盤をくりぬいて作ってある。日の当たる場所などない。畑となると、相当な広さが必要だ。一体どんな形で畑を作っていると思ったら、段々畑になっていた。
天井には、人工の魔石灯がぶら下がっていて、太陽光の代わりにしてある。畑は階段状になっていて、一番上から水を流して、重力の力で作物に水を与えていた。
「へぇ。良く考えてあるな」
「砦内には、この畑が30ほどあります。一番下の階層には、エル(小麦)を育てている場所もあります」
こんな場所があと30? 結構あるな。一つの畑で、テニスコート一面分くらいあるから、それが30面分ってことか。小麦も育てているみたいだし、岩だらけの場所でよくこんなに育てているな。
「水はどこから引っ張ってるんだ?」
「砦の上階には、大型の水魔石があります。それで賄っています」
水魔石がここにもあるのか? 伝説の魔石と言う割には、案外あるな。いや、俺が見つけるまではただの石ころだったから、貴重な魔石ってことには変わらないか。水魔石は他の魔石よりも産出量は少ないっていう話だしな。
「作っている野菜はなんなんだ?」
「水耕栽培で育ちやすい野菜を中心に育てています」
あのもやしみたいなやつか。畑を見るとクレソンみたいな野菜も多くあった。一応トマトのような野菜もあったが、数が少ない。人工の魔石灯では光が弱く、うまく育たないようだ。
俺は水で満たされた畑に近づくと、水の色が濁っていることに気付いた。綺麗な水が流れていない。
「流れてるのは水魔石の水じゃないのか? なんでこんなに茶色いんだ?」
「水魔石の出力が弱まっていて、水を出す量が少ないのです。だから雨水や塩水もろ過して流しています」
アルテアは悲しそうな顔をしていた。砦内も水不足だったのか。
「私の作り出す水は綺麗ですが少量です。ほとんどは医療用に使っていて、生活水にまで手が回りません」
アルテアは申し訳なさそうに頭を下げた。彼の魔力量は低いらしく、大量に水を作れないらしい。その代り、魔力制御がとても上手く、水の性質を変化させることが出来ると言っていた。アルカリにしたり、酸性にしたり出来ると言っていた。
「マジかよアルテア! 水をアルカリに出来るのか!!」
「アルカリ? なんですかそれは」
「アルカリはアルカリだな。詳しく言うと、ペーハー値が7より大きい水のことだ」
「ペーハー?」
「水素イオンの濃度指数だな。酸やアルカリの濃度を示す数値だ」
「???」
アルテアはよく分かっていない。多分、俺が地球基準で水の話をしているからだ。ライドが持っていたリトマス試験紙のようなものがあれば説明しやすいんだがな。多分、俺の言っているペーハーとかは、この世界ではうまく伝わらない。
ライドにはある程度話が通じたんだが、アルテアには通じない。
「細かいことはいい。あとでアルテアの魔力制御のやり方を教えてくれ。まずはこの汚い水をろ過する。アルテア。水魔石のある場所はどこだ」
「少し高い場所にありますが、大丈夫ですか?」
「高い場所?」
「はい」
首をかしげつつも、水魔石が設置してある場所に、案内してもらった。
階段を何段も登らされた。狭い通路を通り、トンネルのような場所をくぐらされ、急なハシゴまで登らされた。アルテアは働いている民に挨拶をしながら、ひょいひょいと登っていく。痩せていて体力もなさそうなモヤシっ子なのに、アルテアは苦も無く階段を上っていく。
「ちょ、ちょっとまてアルテア。疲れた」
俺は急な階段の連続で、すぐにバテた。
「わかりました。休憩しましょう」
アルテアはそこら辺の岩に腰を下ろした。
「はぁはぁ。ここにエレベーター、いや、昇降機はないのか?」
「昇降機ですか? 一応ありますが、今は魔力が不足していて動きません」
「魔力?」
「動力となる魔石に、魔力を送り込める魔術師が少ないのです。今は有事の際しか動かせません」
「…………」
難民は多くいるのに、魔術師は少ないのか。人材不足は深刻だな。
俺は自分で水を出して飲むと、アルテアにも飲ませてあげた。水筒を持っていたので、それに入れて飲ませた。
「すごい冷たい。こんなに高いレベルの水魔法は、姉様しか知らない」
アルテアは俺の水魔法に驚いていた。アルテアと俺で、そんなに違うのか? 同じ水魔法だろ?
疑問に思ったが、今は水魔石だ。詳しいことは後で聞くとして、俺たちは休憩を終えて歩き出した。
それから十分ほどハシゴと階段を上って、ようやく最上階についた。水魔石は、ダーナの女神像がある噴水に置いてあった。教会で見たダーナの女神像と同じやつだ。
俺はその噴水に近づいた。水魔石から出る水が少し濁ってる。しかも、チョロチョロとして水が出ていない。
原因は不明だが、水魔石が故障したようだ。
「雨水が濁ってるんじゃなかったのか? 水魔石の水も濁ってるぞ?」
「詳しいことは分かりません。多分、周囲の魔力が濁っていて、このような状態なのかもしれません」
「周囲の魔力?」
「空気中に漂っている魔力のことです」
ふうん。空気中の魔力ね。じゃぁ、砦の中に漂う魔力は、相当濁っているんだな。
俺は水魔石にペタリと触った。かなり弱々しい魔力を感じる。この水魔石、死にかけだ。
「アルテア。少し離れてろ」
俺は噴水から離れるようにアルテアに言った。近くで水を汲んでいた農民たちにも離れるように言った。汲んでいる者はほとんど女子供たちで、近くの洗い場で洗濯をしていた。
「みんな離れたか? 行くぞ」
俺は水魔石に、おもっきり魔力を送り込んだ。この作業は慣れたもんだ。今までにたくさんやってきたからな。
魔力を送り込むと、水魔石はスポンジのように吸い込んでいく。どこまでも吸いこんでいきそうな感じだ。この水魔石、相当弱ってやがったな。
教会で行ってきたように、水魔石に魔力を送り込む。うんこを気張る要領で、頑張って魔力を送り込む。
一瞬で俺の魔力がごっそりと持っていかれて、すぐに倒れそうになる。大型の水魔石と言うことが厄介だ。ここの水魔石の大きさは、墓石並みにデカいからな。少しいびつな形をしているし、一回だけ魔力を送り込んだのでは足りんかもしれん。
俺はひぃこらひぃこら言いながら、水魔石に魔力を送り込んだ。最後の方は悶絶しながら魔力を送り込み、ばったりと倒れる。限界だ。
俺は噴水にたまった水の中に倒れてしまい、ぶくぶくと溺れる。
「あ、アオ様! 大丈夫ですか!!」
アルテアが倒れた俺を抱き起こしてくれる。俺は抱き起されつつ、水魔石を見てみた。すると、淡い光を発していて、チョロチョロと綺麗な水を出し始めた。蒼く光っていることから、聖水を出しているようだ。噴水にたまった濁った水が浄化されていく。
「アルテア見ろ。上手くいったぞ。教会の水魔石と同じ現象だ」
「え? こ、これは!!」
ドラ○もんのような形をした水魔石から、蒼く輝いた水が流れていた。ダバダバ出ている。
アルテアは恐る恐る両手でその輝いた水を掬うと、一口飲んだ。
「甘い。これは聖水? まさか」
なぜかアルテアが驚いてる。プルプル震えてびっくりしてる。聖水を見たことが無いのか? アルテアも水魔法使いだろ?
「アルテア。お前はどうして水魔石に魔力を送り込まなかった? 水魔法使いなら、このくらいできるんじゃないのか?」
俺は、俺以外の水魔法使いを良く知らない。ロイドの野郎とは戦っただけで、水魔法のことを詳しく聞いたわけじゃない。今回は、俺と同じ年齢のアルテアがいる。一体、この現象はなんなのだろうか?
「このくらい、アルテアなら出来るだろ?」
「で、出来るわけないですよ!! この国最高の水魔法士である姉さまだって、こんなこと出来ません!」
え? そうなの? やっぱり?
水魔石が石ころの状態で保管されていたのは、誰も直せなかったからだ。やっぱり、これは俺がおかしいらしい。教会にいたヌアザも、奇跡だなんだと騒いでいたからな。
「水魔法の極致、ホーリーウォーター。これは水神リル様にしかできない、究極の水魔法ですよ!!」
アルテアはそう言って、流れ出る蒼く輝いた水を天に掲げ、周りに控えていた農民たちに見せつけた。
「皆の者! これは聖水だ! すべてを浄化し、渇いた大地を潤す、奇跡の水だ!」
アルテアは叫んだ。農民たちはその光り輝く水を見て、五体埋没。床に頭をこすり付けて平伏した。
「アオ様、リザが行っていたオアシスと言うのは、この事だったのですか? あなたは、神の御使い様ですか?」
出た。神の御使い。
確かに俺は神に転生させられかもしれんが、別に使命を帯びてきているわけじゃない。何度も言うが、俺の夢はハーレム王国の建国だ。
「ダーナ様は、我々を見捨ててはいなかったのですね」
王族のアルテアまで俺に跪き始めた。
マジやめてほしい。まずはこの噴水から出してくれ。魔力不足で体が動かん。水浸しで風邪を引きそうなんだ。水魔石から出る水は、ものすごく冷たいんだぞ? 勘弁してくれ。
いつものような平伏する光景を見せられるが、俺は偉くない。止めてくれ。もうこれはお腹いっぱいなんだ。
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