70 / 85
第二章
68 味方の戦力と敵の戦力
しおりを挟む
なんとか俺は砦の最上階に来た。昇降機の速度は意外と速く、三分もかからず砦の頂上に辿り着いた。俺はアルテアの指示に従い、外に出る。
砦の最上階には大きな岩がゴロゴロとあって、岩の下にはベルトコンベアみたいなものが設置してあった。それに、変な筒? 砲塔のようなものがたくさんある。近くで見ると壊れているのか、それは使われていなさそうだ。遺跡のような感じになっている。
「いや、デカい岩とかもスゲェけど、ここはめっちゃ高いな」
高度は数百メートル以上ある崖だ。その頂上に、俺たちは立っている。空は快晴だが、風が、ものすごく強く吹き付けてくる。
一応、崖の縁に、申し訳ない程度の、木の柵が取り付けられてある。木の柵を乗り越えれば、下まで真っ逆さま。頭が潰れて、綺麗な血の花を咲かせるに違いない。
「まるでグランドキャニオンみたいだな」
「グランドキャニオン?」
アルテアがまたしても俺に聞いてくるが、俺は適当にごまかす。グランドキャニオンは、アメリカ合衆国アリゾナ州にある峡谷だ。ものすごい巨大な谷で、数百年前の地層が見れる場所だ。
今俺がいる異世界の巨大渓谷は、グランドキャニオンに似ていた。渓谷の下を流れる川は干上がっていたが、地球とかなり酷似した場所だ。
「アオ様。ここにある大きな岩を下に落として、敵を倒すんです。ほら、岩が落ちるように設置してる兵士がいるでしょう?」
確かに、兵士と思われる男たちが、巨大岩を削って何かをしている。俺にはよく分からないが、下に岩が落ちて、破裂するように工作しているみたいだ。
男たちはアルテアと俺を見て、頭を下げてくる。アルテアに下げるのは良いが、俺には止めてほしい。
それから俺はアルテアに教えてもらいつつ、砦の設備や戦力を聞いていく。砦の頂上から大岩を落として敵兵を倒したり、砦の中に隠れて、敵兵を狙撃したりと、いろいろな戦法を教えてくれた。実は、砦は最終防衛ラインであり、戦力は国内に存在する無数の反乱軍だという。
「へぇ。そうなのか」
「そうなのです」
えっへんと、胸を張るアルテア。ドヤッとしている。これが女だったら、飛びつくほどの可愛さだ。
アルテアの説明を聞きながら歩いていると、知っている奴がいた。
「あれ? クーじゃないか? クーがいるぞ」
ようやくクーを見つけた。最上階で、砦の警備を強化していた。
彼女は何人かの兵士に囲まれており、兵士たちに講義をしている。戦い方や戦術を教えているようだ。オーガ流の戦い方だろうが、人間相手でも十分通用する。たった数日で、クーは隊長のような感じになっていた。
「おーい。クー。今大丈夫かぁ?」
「ん? アオか。どうしたこんなところに」
クーが俺に気付いて、近寄ってきた。クーの周りにいる兵士は、よく見ると女が多かった。俺を見て顔を赤らめたり、ひそひそ話している。クーは俺のことを兵士たちに何か喋っているのか?
「上手くやってるみたいだな。現状、戦力はどんな感じかと思って、見に来た」
「なんだそういうことか。現状は、武器弾薬、人員、砦の設備。すべてにおいて不足している。天然の要塞と言うことで防御力は高いが、攻め込まれれば、結局は負けるだろう。この国の各所には反乱軍の基地があるようだが、それらを含めても、勝ち目は薄い」
戦いに馴れたクーでも、やはりそういう結論になるか。アルテアもその言葉を聞いて、肩を落とす。
この状況で総力戦は無理か。
「アルテア。この砦の位置は、敵にばれているのか?」
「下っ端の兵士は分かりませんが、王国の上層部にはバレているでしょう」
「え? ばれているのか? じゃぁ、どうして総攻撃してこない?」
「する価値もないからでしょうね。いずれは私たちが負けると思っています。現に、私たちの息がかかった村や町は、神殿騎士に滅ぼされています。どんどん物資の調達が難しくなってきている。今や砦は、行き場のない難民だらけです」
ふうむ。そうか。何年もかけて、俺たちを弱らせる作戦か。ねちっこい奴らだな。
「実は、降伏勧告は、なんども出ているんです。私が国に帰れば、この戦いは終結するのです。ですが、この砦にいる貴族や民、兵士は、殺されるか、奴隷にされてしまいます。それだけは避けたいのです」
そうなのか。これは、完全に負け戦だな。泥船以前の問題だ。こうなったら、やることは一つだな。
「クー。やっぱり、暗殺しかないか?」
「そうだな。アルテア様以外の貴族や王族を、皆殺しにするしかない」
「なっ!? 暗殺ですって!?」
アルテアが暗殺と聞いて驚く。しかも、権力を持った王族の皆殺しだ。
血なまぐさい話だが、ここには勇者などいない。汚れた仕事をするしか勝ち目はないぞ。
「な、何を言ってるんですか! アオ様は全然分かっていない! 暗殺は無理です!!」
アルテアが珍しく大声を出した。え? どういうこと? 暗殺しかないと思ったけど?
「国王のそばには、ルドミリア教会の枢機卿に、四魔将軍がいます! 彼らがいる限り、暗殺など不可能です! それに、神殿騎士の団長、ハインツも強敵です! 忍び込んで暗殺など、死ににいくようなものです!」
なんだか、アルテアからとんでもない言葉が出て来たな。枢機卿に四魔将軍? 神殿騎士の団長ハインツだと?
「え? アルテアさん? その、四魔将軍? そいつらはどのくらい強いんですかね?」
俺は少し及び腰になり、アルテアに将軍たちの強さを聞いてみる。
「突然敬語になってどうしたんです? 四魔将軍の強さですか?」
「そ、そうだ。四魔将軍ってのはなんだ?」
「ふむ。私も興味があるな。アルテア様、教えてください」
クーも話に乗っかってきた。敵の戦力はどのくらいだ?
「まさか、アオ様が将軍たちを知らないとは思いませんでしたよ。四魔将軍というのは、一人一人が一騎当千の強者です。火、風、土、水を操る、大将軍たちのことです。今は水の魔将軍である姉さまが捕まっていますので、火、風、土の将軍たちがいます」
「ほう。一つの属性を極めた奴らか。それはヤバいね」
そんなのがいたなんて、聞いてない。リザ、どうしてそんな大事なこと、俺に教えてくれなかったの?
「四魔将軍も強いですが、ルドミリア教会の枢機卿が一番の強敵です。あの女は光と闇の属性を自在に扱え、その上、水魔法使いです。まず戦って勝てる相手ではありません」
化け物かよ。敵サイドに、そんな奴がいんのか? 味方サイドはボロボロなのに、無理ゲーすぎるだろ。
アルテアに、何とかしてやると言った数日前の俺を殴りたい。
「じゃぁ、アルテアは結局どうする気だったんだ? 何年もこの砦に籠城して、勝てるのか?」
「もちろん、作戦は考えてあります。ですが、勝率が低いのは我々も悟っていました。民だけでも、国外へ亡命させることを考えていたのです。ですが、世界的な水不足なので、亡命先も見つからず、今に至っています。それと、アオ様をここに連れて来たリザですが、我々の現状を危惧し、国を捨ててオアシスを探しに出たのです」
まじか。リザがオアシスに固執するのは、そう言う理由があったのかよ。
「アルテア様。であれば、その作戦と言うのをお聞かせ願いたい。兵士たちに聞いても、詳しいことは分かっていないようですので」
クーがアルテアに聞いてきた。
「分かりました。ここでは話せません。一度、会議室の方に移動しましょう」
そう言って、アルテアはまた昇降機に乗り込んだ。今度はクーも一緒だ。クーは重いけど、大丈夫だろうな? 砦の頂上から落下したら、さすがに死ぬぞ。グランドキャニオンの崖から飛び降りるのと同じ高さだからな。
「では、アオ様、クーさん。ご案内します。昇降機に乗ってください」
「わ、分かった……」
クーは初めて昇降機に乗るのでワクワクしていたが、俺は恐怖しかなかった。
砦の最上階には大きな岩がゴロゴロとあって、岩の下にはベルトコンベアみたいなものが設置してあった。それに、変な筒? 砲塔のようなものがたくさんある。近くで見ると壊れているのか、それは使われていなさそうだ。遺跡のような感じになっている。
「いや、デカい岩とかもスゲェけど、ここはめっちゃ高いな」
高度は数百メートル以上ある崖だ。その頂上に、俺たちは立っている。空は快晴だが、風が、ものすごく強く吹き付けてくる。
一応、崖の縁に、申し訳ない程度の、木の柵が取り付けられてある。木の柵を乗り越えれば、下まで真っ逆さま。頭が潰れて、綺麗な血の花を咲かせるに違いない。
「まるでグランドキャニオンみたいだな」
「グランドキャニオン?」
アルテアがまたしても俺に聞いてくるが、俺は適当にごまかす。グランドキャニオンは、アメリカ合衆国アリゾナ州にある峡谷だ。ものすごい巨大な谷で、数百年前の地層が見れる場所だ。
今俺がいる異世界の巨大渓谷は、グランドキャニオンに似ていた。渓谷の下を流れる川は干上がっていたが、地球とかなり酷似した場所だ。
「アオ様。ここにある大きな岩を下に落として、敵を倒すんです。ほら、岩が落ちるように設置してる兵士がいるでしょう?」
確かに、兵士と思われる男たちが、巨大岩を削って何かをしている。俺にはよく分からないが、下に岩が落ちて、破裂するように工作しているみたいだ。
男たちはアルテアと俺を見て、頭を下げてくる。アルテアに下げるのは良いが、俺には止めてほしい。
それから俺はアルテアに教えてもらいつつ、砦の設備や戦力を聞いていく。砦の頂上から大岩を落として敵兵を倒したり、砦の中に隠れて、敵兵を狙撃したりと、いろいろな戦法を教えてくれた。実は、砦は最終防衛ラインであり、戦力は国内に存在する無数の反乱軍だという。
「へぇ。そうなのか」
「そうなのです」
えっへんと、胸を張るアルテア。ドヤッとしている。これが女だったら、飛びつくほどの可愛さだ。
アルテアの説明を聞きながら歩いていると、知っている奴がいた。
「あれ? クーじゃないか? クーがいるぞ」
ようやくクーを見つけた。最上階で、砦の警備を強化していた。
彼女は何人かの兵士に囲まれており、兵士たちに講義をしている。戦い方や戦術を教えているようだ。オーガ流の戦い方だろうが、人間相手でも十分通用する。たった数日で、クーは隊長のような感じになっていた。
「おーい。クー。今大丈夫かぁ?」
「ん? アオか。どうしたこんなところに」
クーが俺に気付いて、近寄ってきた。クーの周りにいる兵士は、よく見ると女が多かった。俺を見て顔を赤らめたり、ひそひそ話している。クーは俺のことを兵士たちに何か喋っているのか?
「上手くやってるみたいだな。現状、戦力はどんな感じかと思って、見に来た」
「なんだそういうことか。現状は、武器弾薬、人員、砦の設備。すべてにおいて不足している。天然の要塞と言うことで防御力は高いが、攻め込まれれば、結局は負けるだろう。この国の各所には反乱軍の基地があるようだが、それらを含めても、勝ち目は薄い」
戦いに馴れたクーでも、やはりそういう結論になるか。アルテアもその言葉を聞いて、肩を落とす。
この状況で総力戦は無理か。
「アルテア。この砦の位置は、敵にばれているのか?」
「下っ端の兵士は分かりませんが、王国の上層部にはバレているでしょう」
「え? ばれているのか? じゃぁ、どうして総攻撃してこない?」
「する価値もないからでしょうね。いずれは私たちが負けると思っています。現に、私たちの息がかかった村や町は、神殿騎士に滅ぼされています。どんどん物資の調達が難しくなってきている。今や砦は、行き場のない難民だらけです」
ふうむ。そうか。何年もかけて、俺たちを弱らせる作戦か。ねちっこい奴らだな。
「実は、降伏勧告は、なんども出ているんです。私が国に帰れば、この戦いは終結するのです。ですが、この砦にいる貴族や民、兵士は、殺されるか、奴隷にされてしまいます。それだけは避けたいのです」
そうなのか。これは、完全に負け戦だな。泥船以前の問題だ。こうなったら、やることは一つだな。
「クー。やっぱり、暗殺しかないか?」
「そうだな。アルテア様以外の貴族や王族を、皆殺しにするしかない」
「なっ!? 暗殺ですって!?」
アルテアが暗殺と聞いて驚く。しかも、権力を持った王族の皆殺しだ。
血なまぐさい話だが、ここには勇者などいない。汚れた仕事をするしか勝ち目はないぞ。
「な、何を言ってるんですか! アオ様は全然分かっていない! 暗殺は無理です!!」
アルテアが珍しく大声を出した。え? どういうこと? 暗殺しかないと思ったけど?
「国王のそばには、ルドミリア教会の枢機卿に、四魔将軍がいます! 彼らがいる限り、暗殺など不可能です! それに、神殿騎士の団長、ハインツも強敵です! 忍び込んで暗殺など、死ににいくようなものです!」
なんだか、アルテアからとんでもない言葉が出て来たな。枢機卿に四魔将軍? 神殿騎士の団長ハインツだと?
「え? アルテアさん? その、四魔将軍? そいつらはどのくらい強いんですかね?」
俺は少し及び腰になり、アルテアに将軍たちの強さを聞いてみる。
「突然敬語になってどうしたんです? 四魔将軍の強さですか?」
「そ、そうだ。四魔将軍ってのはなんだ?」
「ふむ。私も興味があるな。アルテア様、教えてください」
クーも話に乗っかってきた。敵の戦力はどのくらいだ?
「まさか、アオ様が将軍たちを知らないとは思いませんでしたよ。四魔将軍というのは、一人一人が一騎当千の強者です。火、風、土、水を操る、大将軍たちのことです。今は水の魔将軍である姉さまが捕まっていますので、火、風、土の将軍たちがいます」
「ほう。一つの属性を極めた奴らか。それはヤバいね」
そんなのがいたなんて、聞いてない。リザ、どうしてそんな大事なこと、俺に教えてくれなかったの?
「四魔将軍も強いですが、ルドミリア教会の枢機卿が一番の強敵です。あの女は光と闇の属性を自在に扱え、その上、水魔法使いです。まず戦って勝てる相手ではありません」
化け物かよ。敵サイドに、そんな奴がいんのか? 味方サイドはボロボロなのに、無理ゲーすぎるだろ。
アルテアに、何とかしてやると言った数日前の俺を殴りたい。
「じゃぁ、アルテアは結局どうする気だったんだ? 何年もこの砦に籠城して、勝てるのか?」
「もちろん、作戦は考えてあります。ですが、勝率が低いのは我々も悟っていました。民だけでも、国外へ亡命させることを考えていたのです。ですが、世界的な水不足なので、亡命先も見つからず、今に至っています。それと、アオ様をここに連れて来たリザですが、我々の現状を危惧し、国を捨ててオアシスを探しに出たのです」
まじか。リザがオアシスに固執するのは、そう言う理由があったのかよ。
「アルテア様。であれば、その作戦と言うのをお聞かせ願いたい。兵士たちに聞いても、詳しいことは分かっていないようですので」
クーがアルテアに聞いてきた。
「分かりました。ここでは話せません。一度、会議室の方に移動しましょう」
そう言って、アルテアはまた昇降機に乗り込んだ。今度はクーも一緒だ。クーは重いけど、大丈夫だろうな? 砦の頂上から落下したら、さすがに死ぬぞ。グランドキャニオンの崖から飛び降りるのと同じ高さだからな。
「では、アオ様、クーさん。ご案内します。昇降機に乗ってください」
「わ、分かった……」
クーは初めて昇降機に乗るのでワクワクしていたが、俺は恐怖しかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる