左半身でしか魔術を使えない異世界

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二章 王都招集

No.23 王都到着

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俺達は王都に到着した。
「それで?僕達これからどうするのさ」
「決まっているだろ。王都の精鋭部隊が管理する監獄…『ジェイル』にお前達を収監する。一人を除いて」
俺の世界だとジェイルってのは刑務所って意味なんだが…………ん?
ここで兵士の発言の違和感に気づく。
「は?それって誰」
「確実に僕ではないでしょ。ろくに話も聞かないんだから」
「ん?じゃあつまり…」
「…ミレーヌだ」
「アハアハハ…」
ミレーヌが必死に取り繕うが、そんな程度で納得するとでも?そんなモンオマ…
「理由は?」
としか言い様がないだろ!いい加減にしろ…
「ン?聞いていないのか?」
「何をだ」
「ミレーヌ様はかの名貴族。サイリア家の一人娘だ」
「「!?」」
「いやちょまッ!何で?呼び捨てにしてたじゃんそんな偉い人に!」
アッシュも戸惑いを隠せないようだ。
明らか口調が変わってる。
「ミレーヌッ!?どゆこと!」
「えーっと…その~私が兵士達に頼んだんです」
「「!?」」
「だからですね…その…あまり知られたくは無かったんですよ。立場の違いとか色々と面倒な事になりそうですし…」
うん!ついていけない。
状況に脳が追いつかない。
「一つ聞きたいんだが」
俺はミレーヌから視線を外し、兵士と向き合う。
「なんだ」
「その…サイリア家ってなんなんだ?」
「説明が要りますか?ミレーヌ様」
「お願いできますか?」
「分かりました。サイリア家とはつい先程言った通り王都の名貴族。そして魔術の扱いに長ける一族でもあるのだ」
なるほど?つまりこいつは貴族で偉い+魔術の扱いが人より頭ひとつ抜け出てる訳だ。
人身売買…恐らくだが奴隷になりかけていた人物が魔術を使える事にも辻褄が合う。
…最初から言えばいいのによ。
「ということで『ジェイル』にはお前達二人が入る」
そう言い残し、ミレーヌは兵士に連れられ街中に消えていった。
「行くぞ」
俺達も二人の兵士に連れられ、街へ向かう。だが、下手すればこの景色を見れずに死ぬのだ…
「「ちっ」」
二人が同時に鳴らした舌打ちは誰にも聞こえずに空気中に漂っていった。
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