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二章 王都招集
No.40 過去
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「私この人達と共に旅に出たいの」
「…それは正気なのか?我が娘よ」
「どういう…こと?私はこの人達と世界を見てみたいの。ただそれだけ。当然道中で魔術の研究は怠らないわ」
「忘れたのか…?」
アヴァの表情が一変する。
「───ッ」
ミレーヌが引き下がる。
何かを思い出したような感覚があった。
少なくとも彼女には。
「何でそれを今…言うの?」
あのミレーヌが泣き出す。
それを見たエースは、アヴァに強い言葉を言おうとするが…
「…話して下さい。何があったのかを」
アッシュがそれを引き止める。
「仕方があるまいな…話しておこう。サイリア家の魔術史研究をな…」
「「?」」
サイリア家。
アヴァの書斎にて
「君達に話しておきたいのは『魔皇』の話だ」
「…魔皇」
アッシュにはその言葉に聞き覚えがあった。
闘技大会の際に、シンゲツが残していった言葉だ。
「そこの君は知ってるようだね…アッシュ君だったかな?」
「聞いたことがあるだけです」
「よろしい。続けよう。『魔皇』とはかつて世界を蹂躙した魔王の力を与えられた者だ。少なくとも7人いる。魔王の臣下だったのか…仲間だったのか…それは未だに謎に包まれている。ただこれだけは言える彼らは圧倒的な力を持つということだ」
声のトーンを半音落として、真剣な表情で話すアヴァ。
「…それとミレーヌにどのような関係があるのです」
現在ミレーヌは寝室で仮眠をとっている。
聞かれたらショックを受けるかららしい。
「…娘は第二の魔皇の所持者なのだよ」
「「!?」」
あんなにも小さな少女が?
魔王の…?
そもそも魔王って?
何が何だか分かんねぇ!
「魔王なら、今頃封印の地だろうな」
「それはどこなんだ!答えろ父親なら!守ってやれよ!なぁ!」
こんな自分にも、魔王が悪だってことくらい分かる。
その臣下か何かとミレーヌにどんな関係が?
「分からない」
「えっ…」
「我々にもそれは分からないのだ。文字通り封印の地。そもそも場所がわれていたら誰かが封印を解きかねないだろう?」
そんな人間がいれば世界は再び混沌に飲まれるだろう。
「さて本題に戻ろう。彼女は第二の魔皇災厄の罪人の所持者だ」
「!?」
「能力はその名の通りのものだ。災厄を局地的に引き起こす魔術を使う」
「それは…やばいですね」
災厄…言い換えれば天変地異。
「しかし魔皇の力には致命的な弱点が存在する」
「…それは?」
「血液の消費だよ」
「…それは正気なのか?我が娘よ」
「どういう…こと?私はこの人達と世界を見てみたいの。ただそれだけ。当然道中で魔術の研究は怠らないわ」
「忘れたのか…?」
アヴァの表情が一変する。
「───ッ」
ミレーヌが引き下がる。
何かを思い出したような感覚があった。
少なくとも彼女には。
「何でそれを今…言うの?」
あのミレーヌが泣き出す。
それを見たエースは、アヴァに強い言葉を言おうとするが…
「…話して下さい。何があったのかを」
アッシュがそれを引き止める。
「仕方があるまいな…話しておこう。サイリア家の魔術史研究をな…」
「「?」」
サイリア家。
アヴァの書斎にて
「君達に話しておきたいのは『魔皇』の話だ」
「…魔皇」
アッシュにはその言葉に聞き覚えがあった。
闘技大会の際に、シンゲツが残していった言葉だ。
「そこの君は知ってるようだね…アッシュ君だったかな?」
「聞いたことがあるだけです」
「よろしい。続けよう。『魔皇』とはかつて世界を蹂躙した魔王の力を与えられた者だ。少なくとも7人いる。魔王の臣下だったのか…仲間だったのか…それは未だに謎に包まれている。ただこれだけは言える彼らは圧倒的な力を持つということだ」
声のトーンを半音落として、真剣な表情で話すアヴァ。
「…それとミレーヌにどのような関係があるのです」
現在ミレーヌは寝室で仮眠をとっている。
聞かれたらショックを受けるかららしい。
「…娘は第二の魔皇の所持者なのだよ」
「「!?」」
あんなにも小さな少女が?
魔王の…?
そもそも魔王って?
何が何だか分かんねぇ!
「魔王なら、今頃封印の地だろうな」
「それはどこなんだ!答えろ父親なら!守ってやれよ!なぁ!」
こんな自分にも、魔王が悪だってことくらい分かる。
その臣下か何かとミレーヌにどんな関係が?
「分からない」
「えっ…」
「我々にもそれは分からないのだ。文字通り封印の地。そもそも場所がわれていたら誰かが封印を解きかねないだろう?」
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「!?」
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