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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜
〚37〛「ビックイベント」
しおりを挟むお?長くかかるんじゃなかったのか?と、帰って来た僕に向かって父親が言ってから一日が経った。
バーベキューやるにしても柚希が帰ってきてからがいいだろうし、ぶっちゃけ全クリしたゲームも飽きたし、やることなかったので一日中部屋に籠もって小説を読んだりアニメを見たりして過ごしていた。
長く部屋に籠もって小説を読んでいると、時間がわからなくなる。
チラっと時計を見ると3:30を表していた。
喉乾いたな…。
部屋を出てキッチンまで行くと、冷蔵庫からお茶を取り出す。
先程まで読んでいた小説の内容を思い出しながら、お茶をコップに注いだ。
んー…あの小説序盤は良かったんだけど後半ハーレムなんだよなあ。
注いだお茶を一気に飲み干す。
その日は結局その小説を読み終えてから寝た。
””
「………ふぁ、ぁあ……」
ねみい……。今日一日寝ていたい。
しかし今日はビッグイベントがあるのだ。このまま寝ているわけにはいかない。
ベッドから重たくだるい身体を起こし、髪をわしゃわしゃする。
「はぁ……行くか」
パーカーを羽織り、ズボンを履き替える。
「……」
え…っと。靴下何処だっけ。
こっちのタンス…だったか?いや…こっちの引き出しか。
「……」
違った。
こっちのタンスに仕舞ったか。
「よし、行くか」
鞄を持ち、部屋を出た。
「お、お姉ちゃん!ま…まさかっ」
部屋をでた瞬間、日向が部屋を飛び出してきた。
日向が何を聞いてきているか分かっている僕は意味深げに微笑むと、階段を降り始める。
「え…ちょ、待って!僕も行く!」
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