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【 第二章 】異国の仕立て屋と黒衣の王
知らない男④*
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マティアスが目尻から涙を流しながらカイを見つめていた。
「こ、壊れても、いいから……好きにして……ウィル……」
知らない男の名前。
マティアスから発せられたその言葉は容赦なくカイを胸を突き刺してきた。抑えようとしていた嫉妬心が膨れ上がり破裂する。
「くそっ! 何なんだよっ!」
カイは怒りに任せて思いっきり腰を進めた。
「ひっ! ひゃぁぁっ!」
その肉筒は巨塊の無理な侵入に驚き、拒み、硬くそこを喰い締めた。カイ自身にも苦痛をもたらすくらいだ。
「くっ……きっつ……!」
「あぁ……ウィ……ウィル……!」
だがマティアスは睦言のようにカイの知らぬその名を唇に乗せる。
カイは中程まで貫いていたその剛直を今度は乱暴に引き抜いた。
「んあぁぁっ!」
マティアスが驚き悲鳴を上げる。
そんなマティアスを気遣うこと無く、カイはマティアスの身体を強引にひっくり返しうつ伏せにすると、ソファに添えてあったクッションをその腹の下に突っ込んだ。
「ヤリにくい。後ろから入れる」
「や、こんなっ!」
獣の様な交わり方にマティアスが驚き初めて拒否反応を示した。しかしカイはそのままマティアスの尻を押し開くと再び自身の性器をそこにめり込ませた。
「文句言うなよっ」
「んあっ! くっ!」
マティアスが苦痛に息を詰める。
後ろからの方が幾分か入れやすく感じた。ただ、後ろからにした理由はマティアスにカイは自分の顔を見られたくなかったからだ。
「んぁっ! ウィルぅ……」
しかし混乱しているらしいマティアスはまだその名を口から零していた。心底腹が立ったカイは容赦なくその後孔を犯しながら悪意を込めて言った。
「声、出すなよっ……普段は女しか抱かないから、男の声は萎えるっ」
その言葉にマティアスの蕾がきゅううとキツくカイを締めつける。マティアスは袖を噛み声を殺した。
サロンには外のからの雨音と、ぐちゅぐちゅと後孔を犯す水音、そして二人の吐息が響いていた。
採寸の時も感じたマティアスの細めの腰を持ち、カイは自分勝手にそこを犯し続けた。
蕾は入口の肉輪部分は硬くきついが、中は柔らかくカイの怒張に吸いついてきた。激しく擦り上げているとカイに限界がきた。
「あっ……でるっ……!」
カイは無垢な蕾に自身のソレを根元まで突き入れ、最奥に思い切り射精した。
「はぅ……んっ!」
激しく奥まで突かれマティアスが苦しげに呻いた。そして中を汚されたことを悟ってかグスグスと泣き出した。
塗り替えたかった。
過去の男に汚されたであろうその身体を自分のものにしたかった。
しかし一度の射精では怒りが混じったカイの興奮は収まらなかった。放った精液をマティアスの内壁に塗り込むようにさらに腰を動かす。
「んっ!」
時折マティアスから堪えきれない吐息が漏れた。
ソファにうつ伏せになり袖を噛みながら必死に耐えるマティアスの背中にカイは覆いかぶさり、乱れた金髪に鼻先を埋め匂いを嗅ぐ。鼻腔から肺を満たすマティアスの香りにカイはさらに興奮した。
昂る想いを抑えられずカイはより激しく腰を振り、マティアスの蕾を深く深く蹂躙し続けた。
「んっ、んぁ! はぁんっ!」
刺激に耐えきれずマティアスの口から喘ぎ声が漏れる。夢よりも少し低い大人の男の声。だがそれはより艶めかしく聴こえカイを煽った。
どれほどの時間が過ぎたかカイには分からなくなっていた。
カイはマティアスの腹の中に何度も何度も欲望の種を吐き出し、何度目かの射精でかなり頭が冷えてきたカイは、やっとその蕾から自身のソレを引き抜いた。
ゴプッと音を立てて蕾から溢れ出てきたのは、白と赤。
「っ……!」
カイは慌てた。
己を見失い力任せに犯した結果、その繊細な蕾を引き裂いてしまった。
「ま、マティアス様っ!」
うつ伏せのまま動かない身体を仰向けに返し抱き起こすとマティアスは青ざめた顔で意識を失っていた。
「マティアス様! マティアス様!」
血の気のない頰を軽く叩き揺さぶると、長い睫毛が震え緑の瞳にカイが映った。
「……ィル……」
微かに呼ばれる自分の名ではない名。悲しみと申し訳無さが混在しカイの目から涙が溢れた。
「も、申し訳ありませんっ……こ、こんな……」
「……何を泣いている?」
カイに抱きかかえられたマティアスがカイの涙を拭うように頰を手の甲で撫でてきた。
「しゅ、出血されています……っ」
カイの言葉にマティアスは自身の下腹部に視線をやった。するとフワリと笑いカイの肩に頭を預けながらカイを見つめた。
「いっぱい出たな……」
マティアスは自身の血ではなく、カイが放った精液を見ている。
恋人にするような甘い囁き。
こんなに酷いやり方をされてもマティアスは幸せそうに微笑んでいる。
それは過去の騎士を愛し続けているからだ。
カイに向けられたものでは無い。
カイは胸に強い苦しさを感じた。
「こ、壊れても、いいから……好きにして……ウィル……」
知らない男の名前。
マティアスから発せられたその言葉は容赦なくカイを胸を突き刺してきた。抑えようとしていた嫉妬心が膨れ上がり破裂する。
「くそっ! 何なんだよっ!」
カイは怒りに任せて思いっきり腰を進めた。
「ひっ! ひゃぁぁっ!」
その肉筒は巨塊の無理な侵入に驚き、拒み、硬くそこを喰い締めた。カイ自身にも苦痛をもたらすくらいだ。
「くっ……きっつ……!」
「あぁ……ウィ……ウィル……!」
だがマティアスは睦言のようにカイの知らぬその名を唇に乗せる。
カイは中程まで貫いていたその剛直を今度は乱暴に引き抜いた。
「んあぁぁっ!」
マティアスが驚き悲鳴を上げる。
そんなマティアスを気遣うこと無く、カイはマティアスの身体を強引にひっくり返しうつ伏せにすると、ソファに添えてあったクッションをその腹の下に突っ込んだ。
「ヤリにくい。後ろから入れる」
「や、こんなっ!」
獣の様な交わり方にマティアスが驚き初めて拒否反応を示した。しかしカイはそのままマティアスの尻を押し開くと再び自身の性器をそこにめり込ませた。
「文句言うなよっ」
「んあっ! くっ!」
マティアスが苦痛に息を詰める。
後ろからの方が幾分か入れやすく感じた。ただ、後ろからにした理由はマティアスにカイは自分の顔を見られたくなかったからだ。
「んぁっ! ウィルぅ……」
しかし混乱しているらしいマティアスはまだその名を口から零していた。心底腹が立ったカイは容赦なくその後孔を犯しながら悪意を込めて言った。
「声、出すなよっ……普段は女しか抱かないから、男の声は萎えるっ」
その言葉にマティアスの蕾がきゅううとキツくカイを締めつける。マティアスは袖を噛み声を殺した。
サロンには外のからの雨音と、ぐちゅぐちゅと後孔を犯す水音、そして二人の吐息が響いていた。
採寸の時も感じたマティアスの細めの腰を持ち、カイは自分勝手にそこを犯し続けた。
蕾は入口の肉輪部分は硬くきついが、中は柔らかくカイの怒張に吸いついてきた。激しく擦り上げているとカイに限界がきた。
「あっ……でるっ……!」
カイは無垢な蕾に自身のソレを根元まで突き入れ、最奥に思い切り射精した。
「はぅ……んっ!」
激しく奥まで突かれマティアスが苦しげに呻いた。そして中を汚されたことを悟ってかグスグスと泣き出した。
塗り替えたかった。
過去の男に汚されたであろうその身体を自分のものにしたかった。
しかし一度の射精では怒りが混じったカイの興奮は収まらなかった。放った精液をマティアスの内壁に塗り込むようにさらに腰を動かす。
「んっ!」
時折マティアスから堪えきれない吐息が漏れた。
ソファにうつ伏せになり袖を噛みながら必死に耐えるマティアスの背中にカイは覆いかぶさり、乱れた金髪に鼻先を埋め匂いを嗅ぐ。鼻腔から肺を満たすマティアスの香りにカイはさらに興奮した。
昂る想いを抑えられずカイはより激しく腰を振り、マティアスの蕾を深く深く蹂躙し続けた。
「んっ、んぁ! はぁんっ!」
刺激に耐えきれずマティアスの口から喘ぎ声が漏れる。夢よりも少し低い大人の男の声。だがそれはより艶めかしく聴こえカイを煽った。
どれほどの時間が過ぎたかカイには分からなくなっていた。
カイはマティアスの腹の中に何度も何度も欲望の種を吐き出し、何度目かの射精でかなり頭が冷えてきたカイは、やっとその蕾から自身のソレを引き抜いた。
ゴプッと音を立てて蕾から溢れ出てきたのは、白と赤。
「っ……!」
カイは慌てた。
己を見失い力任せに犯した結果、その繊細な蕾を引き裂いてしまった。
「ま、マティアス様っ!」
うつ伏せのまま動かない身体を仰向けに返し抱き起こすとマティアスは青ざめた顔で意識を失っていた。
「マティアス様! マティアス様!」
血の気のない頰を軽く叩き揺さぶると、長い睫毛が震え緑の瞳にカイが映った。
「……ィル……」
微かに呼ばれる自分の名ではない名。悲しみと申し訳無さが混在しカイの目から涙が溢れた。
「も、申し訳ありませんっ……こ、こんな……」
「……何を泣いている?」
カイに抱きかかえられたマティアスがカイの涙を拭うように頰を手の甲で撫でてきた。
「しゅ、出血されています……っ」
カイの言葉にマティアスは自身の下腹部に視線をやった。するとフワリと笑いカイの肩に頭を預けながらカイを見つめた。
「いっぱい出たな……」
マティアスは自身の血ではなく、カイが放った精液を見ている。
恋人にするような甘い囁き。
こんなに酷いやり方をされてもマティアスは幸せそうに微笑んでいる。
それは過去の騎士を愛し続けているからだ。
カイに向けられたものでは無い。
カイは胸に強い苦しさを感じた。
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