やがて光りの王となり

雉村由壱

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【 第三章 】やがて光りの王となり

浮気③*

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 密着した肌でウィルバートが全裸だとわかった。マティアスはもっとウィルバートに触れたくなって、寝巻きの袖から腕を抜き素肌でその大きな背中に手を回し抱きついた。

「んっ……はぁ……」
「あぁ、マティアス……」

 裸で抱き合い互いの肌を感じ、キスを繰り返す。二人の昂った下半身も互いにぶつかり合う。

「マティアス……もっとカイって呼んでよ」

 そうねだるように言うウィルバートにマティアスは愛おしさが溢れてきた。

「ん……、カイっ……」

 マティアスがそう呼ぶとまた深いキスをされた。舌を絡ませられながら、ウィルバートはマティアスの脚を大きく開かせてきた。

「んあっ! カイっ!」

 太ももをまさぐられ、脚の付け根の際どい場所を這いまわっていた指が、珠をかすめ、マティアスの勃っている中心部を撫であげた。

「あっ……んっ……」
「……一度、出そうか。一緒に……」

 ウィルバートがそう耳元で囁くと、腰を寄せてきてマティアスの昂りと、それよりも太い何かと一緒に握り込まれた。

「んっ! あっ、カイっ」

「……マティアスのは凄く綺麗なピンクだった。脳裏に焼き付いてるよ……。それがこんなに勃起してるなんて……今どんな色になってんのか、想像するとたまんない……」

 カイが二人の昂りを握り扱きながらマティアスの耳元で囁く。その内容も卑猥ながらその声色は色気を妊みさらにマティアスを昂らせた。

「あん……カイぃ……」
「……ん? 気持ちいいか? 腰揺れてる」
「んはぁ……、気持ちい……」
「ん……俺もイイよ」

 下半身のそれを扱かれながら、時折唇を舐められ、開いている左手でまた胸も触られる。

「乳首も綺麗な色で……ずっと触りたかったし、舐めたかった……。真っ白な肌にここだけ薄いピンクでさ……」

 そう言うとウィルバートは再びマティアスの胸を舐め始める。下半身の昂りを扱かれ、胸の突起を嬲られ、マティアスはどんどん快感に呑まれていった。

「はぁんっ! あっ、カイぃ……だめぇ……」

 カイの『触りたかった』と言う言葉はマティアスにとって天にも昇るほどの嬉しさだ。

「ああ、マティアスっ……!」

 ウィルバートが激しく手を動かし二人の昂りを扱く。さらに亀頭もクリクリと撫でられるともう我慢出来なかった。

「ひっ、ひやぁっ! で、出ちゃうっ」
「ああ、俺もだっ」

 マティアスは全身を震わせカイの手の中に精を放った。それと同時にウィルバートもビクッと身を弾ませた。

「んはぁ……カイぃ………」
「あぁ……マティアス……」

 どちらから求めるでもなく二人は再び唇わ合わせた。

「じゃあ……次はここ……」

 ウィルバートがそう言うとマティアスの尻の奥に触れてきた。

「……ん」

 マティアスは微かに返事をし、ウィルバートを受け入れるべく指示を待った。
 暗闇でウィルバートがマティアスの脚を持ち上げる。そしてそのまま腹まで抱えさせるように折り曲げ、足がウィルバートの肩に乗せられた。

「カ、カイッ!?」

 真っ暗な中でその体勢に驚いていると、さらにウィルバートがかがみその秘めたる場所に吐息を感じた。

「ちょっ、ちょっとまってっ!」

 マティアスの制止も聞かずウィルバートはその蕾に舌を這わしてきた。

「い、いやぁっ! ダメっ! そんなっ」

 あり得ない。そんな所を舐められるなんて。マティアスは驚き身を捩るが腰をガッシリと掴んだウィルバートは離してくれない。

「あんっ! ウィル、ダメぇ」

 するとウィルバートが言った。そこに唇を当てたままで。

「今、『ウィル』って呼んだ。さて、罰は何にしようかなぁ」

「そ、そんなっ」

 ウィルバートは明らかに楽しんでいる様子の声色だった。クスクスと笑う息が蕾に当たりそれだけでも感じてしまう。

「ああ、ダメだ……。どんなエロいことさせようか……想像するとやばいな」

「な、なに言って……!」

「ま、お仕置きは後でだ。今はこっちに集中して。痛かったら正直に言えよ」

 ウィルバートはそう言うと再びそこを舐め始めた。さらに蕾の回りにだけでなく舌を中に入れようとする。

「はぁんっ! そ、そんなこと……しなくていいからっ!」

「駄目だよ。今度はちゃんと気持ちよくさせるって言っただろ? 今日は指しか入れないから」

 その言葉を聞いてマティアスは驚いた。

「な、なんでっ?!」

「ん?」

「い、入れてくれないのか……?」

「ちゃんとゆっくり慣らして、うしろで気持ちよくなれたら、な」

「そ、そんなっ! 私は、カイと繋がりたい……」

 マティアスの心からの気持ちだった。
 行為による快感は副産物のようなもので、ウィルバートとならそれが激痛であっても構わなかった。またこの前の時のように腹の中に思い切り子種を出して欲しい。あの時の幸福感こそがマティアスにとっての快感だ。

「そんな、誘惑しないでくれよ。春までここで一緒なんだ。ゆっくり慣らしていけばそのうち入る」

 マティアスはさらに驚き聞いた。

「それって……また抱いてくれるってこと……?」

「……なんだよ。これっきりのつもりだったのか? お前とこんなに抱き合ったら、俺はもう我慢できない」

「ウィル……」

 マティアスはあまりの嬉しさに溜め息のようにその名を漏らした。

「あ、『ウィル』呼び二回目。そんなにいやらしいお仕置きされたいのか?」

「ち、ちがっ」

 ウィルバートはクスクス笑いながらもマティアスのそこをたっぷりと舐め濡らし、中指を潜り込ませた。

「はぁんっ!」

「はい、じゃあ俺の太いの受け入れる為に頑張って」

 その色気ある整った顔が嬉しそうに笑うのをマティアスは暗闇でも分かる気がした。
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