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【 第三章 】やがて光りの王となり
浮気②*
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厚い胸に顔を埋めていると、ウィルバートにそのままベッドへ倒された。そして顔を両手で包み込まれ再び唇が合わせられた。先ほどと違い今度は深く深く。
ウィルバートに食べられるかのように唇を包み込まれ舐められ吸われる。さらに舌が口腔内に入ってきて自身の舌と絡まる。ウィルバートの顎髭が肌を刺してくる。マティアスはウィルバートの背中に両手を回し、その熱い口づけに酔った。
ちゅっと音を立てて唇が離れた時、絡み合う視線の中でマティアスは尋ねた。
「……娼婦とも、キス、してた……?」
甘さの中に苦く燻る嫉妬心。
ウィルバートからこんなに熱く濃厚なキスを受けた者が他にも居ると思うと苦しくなる。
ウィルバートは少し思い巡らし答えた。
「そう言えば……あまりしなかったかな」
その言葉に少し喜びを感じつつも、今この場で娼婦との行為を思い出させた事にモヤモヤもする。
「じゃあ、私にキスしてくれるのは、なぜ?」
マティアスの質問にウィルバートの黒い瞳が一瞬固まり、そして柔らかに細められた。
「して欲しそうだったから」
少し意地悪に微笑むウィルバートをマティアスは睨んだ。
「間違っておりましたか? 陛下」
「違わない……。もっとして……カイ……」
「仰せのままに」
再びウィルバートの唇が降りてくる。今度はマティアスも積極的に舌を差し出し、ウィルバートの舌と舐めあった。
「んっ……」
微かに声が漏れてしまった。ウィルバートからも荒い鼻息を感じる。時折ピチャ……と鳴る水音にも興奮してきた。
太ももあたりに硬いものを感じた。それがウィルバートの股間だと気付き全身が熱くなる。ウィルバートが自身とのキスで興奮してくれていることにマティアスは強く喜びを感じた。
するとウィルバートの手が寝巻き越しにマティアスの股を撫でてきた。マティアスもまたキスで自分の中心が硬くなり、それをウィルバートに気付かれていた事に羞恥心が込み上げる。
ウィルバートはマティアスのその中心を撫でさすりながら、唇をマティアスの首筋へと移していった。
耳たぶを舐められ、髪の生え際に鼻先を突っ込まれ匂いを嗅がれる。
「んぁっ、カイ……」
ウィルバートの「はぁぁ……」と言う深い呼吸を首筋に感じた。脚の間を撫でていた手が這い上がりマティアスの平たい胸を探り始める。そして寝巻きのボタンを外し始めた時、マティアスはハッとしてその手を握った。
「あっ、カイ。ぬ、脱がさなくて、いいよ」
「ん? あんなに見せてたくせに。今さら恥ずかしいのか?」
ウィルバートがニヤッと笑い言ってくる。
「だったら……わかるだろう? 私は女でも少年でもない大人の男だ。カイが見て楽しめるような身体じゃない……」
マティアスのその言葉にウィルバートの笑顔がやや引きつったものに変わった。
「何を言ってる。俺、今こんなだぞ」
ウィルバートがそう言ってマティアスの太ももにグイッと股間を押し付けてきた。
「うん、嬉しい……。だから、そのままでいて欲しいから……」
抱いている相手が男だと実感して萎えて欲しくない。だからマティアスは思ったまま素直に伝えた。
「女の人、想像してて。うしろからでもいいよ。声もなるべく出さないように気をつける……」
しかしウィルバートから笑顔が完全に消えた。
「……カイ?」
マティアスは不安になり呼びかけた。ウィルバートは無言でマティアスから離れ、ベッドを降りた。
「あっ、えっ、カイ?!」
ウィルバートを怒らせてしまったのかと思い、マティアスは慌てて呼び止めた。するとウィルバートはベッドサイドに置いてあったランプをフッと吹き消した。辺りが暗闇に包まれる。そしてウィルバートがベッドに戻ってきたのを気配で感じた。
「これで見えない。でも触るからな」
ウィルバートはそう言ってマティアスの寝巻きに手をかけた。少し乱暴にボタンが外され、その寝巻きの合間からウィルバートの手が入り込みマティアスの胸を揉むように撫でてきた。
「カ、カイッ?!」
男だと実感させたくなくて身体を見せまいとしたのに、そんなに触られたら平たい胸も硬い肉も分かってしまう。
しかし焦るマティアスをよそにウィルバートはマティアスの肌を撫で回し、首筋も舐めてくる。さらに両方の胸の飾りを探られ、両方とも同時に指の腹で強く擦り上げられた。
「んっ……!」
マティアスの身体が勝手に跳ね、鼻にかかった吐息が漏れる。
「ずっと……ずっと我慢してたんだっ」
ウィルバートが苦しげにそう吐き出した。マティアスは『何を?』と尋ねようとしたが、次の瞬間、ジュルッと胸の飾りに濡れた感触を感じた。
「ぁんっ!」
胸を舐められている。
思わず声が出てしまい、慌てて寝巻きの袖を噛む。しかしウィルバートはそんなマティアスに構うことなく右の胸を舐めねぶり、左の胸は指で摘みクリクリと捏ね回す。
「ふっ……ん……」
唇が一旦離れたと思ったら、今度は左胸に舌を這わされた。傷に近い左側は強く揉んだりせず優しく手のひら撫でられながら、先端を舌でチロチロと刺激される。
脳を溶かすような快感。
下半身がどんどん昂ってしまう。
「んっ……」
袖を噛んでいても漏れ出てしまう吐息。
するとウィルバートが身を離した。
濡れた胸の先端が外気に晒されてひんやりとしてくる。ゴソゴソと衣擦れの音がしてウィルバートはすぐに戻ってきた。そしてマティアスの下半身に手をかけ、囁くように「腰あげて」と指示してくる。マティアスが素直に従うと下着が脱がされた。
「……マティアス」
再び覆いかぶさってきたウィルバートに本当の名前を囁かれ心臓が跳ねた。
ウィルバートはマティアスが袖を噛み顔を覆っていた腕に触れ、それを引き剥がしてきた。
「これじゃあキス、出来ないだろ」
「だ、だめ……、声、出ちゃうっ」
「いいんだ。聴かせて……」
そしてまた噛みつかれるような激しい口づけが降りてきた。
ウィルバートに食べられるかのように唇を包み込まれ舐められ吸われる。さらに舌が口腔内に入ってきて自身の舌と絡まる。ウィルバートの顎髭が肌を刺してくる。マティアスはウィルバートの背中に両手を回し、その熱い口づけに酔った。
ちゅっと音を立てて唇が離れた時、絡み合う視線の中でマティアスは尋ねた。
「……娼婦とも、キス、してた……?」
甘さの中に苦く燻る嫉妬心。
ウィルバートからこんなに熱く濃厚なキスを受けた者が他にも居ると思うと苦しくなる。
ウィルバートは少し思い巡らし答えた。
「そう言えば……あまりしなかったかな」
その言葉に少し喜びを感じつつも、今この場で娼婦との行為を思い出させた事にモヤモヤもする。
「じゃあ、私にキスしてくれるのは、なぜ?」
マティアスの質問にウィルバートの黒い瞳が一瞬固まり、そして柔らかに細められた。
「して欲しそうだったから」
少し意地悪に微笑むウィルバートをマティアスは睨んだ。
「間違っておりましたか? 陛下」
「違わない……。もっとして……カイ……」
「仰せのままに」
再びウィルバートの唇が降りてくる。今度はマティアスも積極的に舌を差し出し、ウィルバートの舌と舐めあった。
「んっ……」
微かに声が漏れてしまった。ウィルバートからも荒い鼻息を感じる。時折ピチャ……と鳴る水音にも興奮してきた。
太ももあたりに硬いものを感じた。それがウィルバートの股間だと気付き全身が熱くなる。ウィルバートが自身とのキスで興奮してくれていることにマティアスは強く喜びを感じた。
するとウィルバートの手が寝巻き越しにマティアスの股を撫でてきた。マティアスもまたキスで自分の中心が硬くなり、それをウィルバートに気付かれていた事に羞恥心が込み上げる。
ウィルバートはマティアスのその中心を撫でさすりながら、唇をマティアスの首筋へと移していった。
耳たぶを舐められ、髪の生え際に鼻先を突っ込まれ匂いを嗅がれる。
「んぁっ、カイ……」
ウィルバートの「はぁぁ……」と言う深い呼吸を首筋に感じた。脚の間を撫でていた手が這い上がりマティアスの平たい胸を探り始める。そして寝巻きのボタンを外し始めた時、マティアスはハッとしてその手を握った。
「あっ、カイ。ぬ、脱がさなくて、いいよ」
「ん? あんなに見せてたくせに。今さら恥ずかしいのか?」
ウィルバートがニヤッと笑い言ってくる。
「だったら……わかるだろう? 私は女でも少年でもない大人の男だ。カイが見て楽しめるような身体じゃない……」
マティアスのその言葉にウィルバートの笑顔がやや引きつったものに変わった。
「何を言ってる。俺、今こんなだぞ」
ウィルバートがそう言ってマティアスの太ももにグイッと股間を押し付けてきた。
「うん、嬉しい……。だから、そのままでいて欲しいから……」
抱いている相手が男だと実感して萎えて欲しくない。だからマティアスは思ったまま素直に伝えた。
「女の人、想像してて。うしろからでもいいよ。声もなるべく出さないように気をつける……」
しかしウィルバートから笑顔が完全に消えた。
「……カイ?」
マティアスは不安になり呼びかけた。ウィルバートは無言でマティアスから離れ、ベッドを降りた。
「あっ、えっ、カイ?!」
ウィルバートを怒らせてしまったのかと思い、マティアスは慌てて呼び止めた。するとウィルバートはベッドサイドに置いてあったランプをフッと吹き消した。辺りが暗闇に包まれる。そしてウィルバートがベッドに戻ってきたのを気配で感じた。
「これで見えない。でも触るからな」
ウィルバートはそう言ってマティアスの寝巻きに手をかけた。少し乱暴にボタンが外され、その寝巻きの合間からウィルバートの手が入り込みマティアスの胸を揉むように撫でてきた。
「カ、カイッ?!」
男だと実感させたくなくて身体を見せまいとしたのに、そんなに触られたら平たい胸も硬い肉も分かってしまう。
しかし焦るマティアスをよそにウィルバートはマティアスの肌を撫で回し、首筋も舐めてくる。さらに両方の胸の飾りを探られ、両方とも同時に指の腹で強く擦り上げられた。
「んっ……!」
マティアスの身体が勝手に跳ね、鼻にかかった吐息が漏れる。
「ずっと……ずっと我慢してたんだっ」
ウィルバートが苦しげにそう吐き出した。マティアスは『何を?』と尋ねようとしたが、次の瞬間、ジュルッと胸の飾りに濡れた感触を感じた。
「ぁんっ!」
胸を舐められている。
思わず声が出てしまい、慌てて寝巻きの袖を噛む。しかしウィルバートはそんなマティアスに構うことなく右の胸を舐めねぶり、左の胸は指で摘みクリクリと捏ね回す。
「ふっ……ん……」
唇が一旦離れたと思ったら、今度は左胸に舌を這わされた。傷に近い左側は強く揉んだりせず優しく手のひら撫でられながら、先端を舌でチロチロと刺激される。
脳を溶かすような快感。
下半身がどんどん昂ってしまう。
「んっ……」
袖を噛んでいても漏れ出てしまう吐息。
するとウィルバートが身を離した。
濡れた胸の先端が外気に晒されてひんやりとしてくる。ゴソゴソと衣擦れの音がしてウィルバートはすぐに戻ってきた。そしてマティアスの下半身に手をかけ、囁くように「腰あげて」と指示してくる。マティアスが素直に従うと下着が脱がされた。
「……マティアス」
再び覆いかぶさってきたウィルバートに本当の名前を囁かれ心臓が跳ねた。
ウィルバートはマティアスが袖を噛み顔を覆っていた腕に触れ、それを引き剥がしてきた。
「これじゃあキス、出来ないだろ」
「だ、だめ……、声、出ちゃうっ」
「いいんだ。聴かせて……」
そしてまた噛みつかれるような激しい口づけが降りてきた。
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