やがて光りの王となり

雉村由壱

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【 第三章 】やがて光りの王となり

朝日の中で②*

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「ああ、可愛いなぁ……」
「そ、そんな、見ちゃやだぁ……」

 カイの言い付け通りに枕を握り締め、羞恥心に苛まれながら顔を背けるマティアス。それが余計に男を煽ることになると分かっているのか、いないのか。

 カイはマティアスの膝を立てて持ち上げ大きく脚を開かせた。

「か、カイっ!」
「全部見たい」

 驚き抗議するマティアスを制し、カイはマティアスの脚の合間を見つめた。
 竿どころか珠の入った袋もピンクだ。カイは自身の欲望に素直に従いそこに舌を這わせた。

「やっ! やめっ! カイ、そんなとこっ!」

 カイは珠ごと口に含み舌で揉み転がしジュルッと啜り上げた。

「はぁんっ……んぁ……」

 二つの珠を存分に弄び、さらに後ろへと舌を這わせる。

「ん……はぁ……」

 昨夜、暗闇でさんざん弄くりまわした場所だ。明るいところで見ると赤くふっくらと熟れている。傷はついておらず今もこうして舐めてやるとヒクヒクと刺激を欲しがっているように見える。

「ここも……凄く可愛い」

 唾液でたっぷり濡らしながら蕾の窄まりに舌を入れ、中も侵していく。

「あ……ん……カイ……」

 マティアスは荒く息を吐きながら脚を広げて無抵抗でカイに身を任せていた。
 カイは顔を離しその濡れた蕾に中指を差し入れる。

「んっ……あ、ぁんっ!」

 昨夜解きほぐされたそこはは柔らかく指を飲み込んでいく。さらにしっかり快感を拾っている証拠にマティアスの中心部はふるふると天を仰ぎ、先端から堪えきれない露を滲ませていた。

「気持ちいいか?」

 蕾を指で弄りながら、勃ち上がっている中心部も口に含み舌で可愛がる。

「んあぁぁっ! あんっ、だめぇっ!」

 マティアスが無自覚に腰を揺らす。口の中でも果実のように可愛いそれがピクピクと震えていた。
 カイは指を二本、さらに三本と増やした。

「ひゃぁっんっ!」
「ここ、気持ちいいんだな」

 マティアスの反応する場所を探り当てそこを執拗に、だが優しく刺激する。

「はぁんっ! 待って……で、出ちゃうっ!」
「いいよ。出して」
「い、いやっ」
「ほら、うしろだけで出来るだろ?」

 カイが優しくだが少し意地悪に促すがマティアスは瞳を潤ませカイを見つめてきた。

「カ……カイぃ……」
「ん?」
「も、もう……いい……だろ……」

(もう止めろと言う意味か? いや違う……)

 カイの一瞬の迷いを待たずにマティアスは言った。

「も、もう……カイのほしぃっ」

 その言葉はカイの頭を殴るような破壊力だった。

 薄く開き濡れた赤い唇からは吐息が漏れ、同じ色の胸の粒はツンと勃ち、カイの指示通りに開かれた脚の間には、同じ男とは思えないほど美しい紅色の男性器が腹につくほど反り返り快感の蜜を滴らせている。そして後孔はカイの指を三本受け入れさらなる刺激を求めてひくつき、蠢いていた。

 ゴクッとカイの喉が鳴る。

 もっとゆっくり慣らすつもりだった。昨日の今日で無理に身体を繋げてまた壊してしまったら……。しかしその蕾は柔らかく蕩けている。いけるのではないか。何よりマティアスが本気で欲しがっているように見える。

「ちょ、ちょっと待ってろっ」

 カイはその蕾から指を引き抜きベッドを降り、脱ぎ捨ててあったスボンを履きながら言った。

「菜種油、持って来るからっ」

 マティアスの返事をまたず寝室を飛び出し階段を駆け下り、台所の戸棚を開けた。
 
 マティアスの髪用に買った菜種油。カイはこれを買う時に実はこんな使い方も想像してしまっていた。こんなに早く実現するとは思わなかったが。

 カイは菜種油が入った土瓶を持ち、急ぎ二階への戻ろうとしたその時。

「ウィルー、レオンー、おはよー」

 コンコンコンと言うノックと共に誰かが玄関前から呼びかけてきた。カイは無視して階段を登ろうとしたが、そいつは「おーい、いないのー?」とさらに呼びかけてくる。そのまま粘られても厄介だ。カイは急ぎ玄関へ向かい扉を開けた。

「おー、いるじゃん! わ、寒そうだな」

 声の主は予想通りダンだった。上半身裸のカイに驚くダンの言葉を遮りカイは早口で言った。

「取り込み中だ。またにしてくれ」

 そしてそのまま扉を閉めようとした。

「えっ! 何かあったのか!?」

 慌てて聞いてくるダンにカイは言った。

「察しろ」

 そしてそのまま扉を閉めた。扉の向こうでダンが「アハハハ」と笑う声がした。急ぎ戻ろうとしたカイはふと思い立ち玄関を再び開けた。大きな身体を丸めてまだ笑っているダンがそこにいた。

「すまんが、ヘルガさんに朝食と昼はいらないと伝えてくれないか」

 カイの頼みにダンは頷いた。

「おう、任せろ! 頑張れよ!」

 ダンはそう言うと玄関先の階段を降りていった。それを最後まで見送ることは無くカイは家の中へと戻り、急ぎ寝室へと戻った。
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