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BETRAYER
BETRAYERープロローグー優しさ
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「おい、悠斗!!酒買ってこい酒!!」
そう言って僕に怒鳴るのは母親だ。いつも母はこうして昼間から酒を飲んで用があれば僕に怒鳴って命令する。いつもなら何も言わずに言われるがままにおつかいをするのだが、今日の内容だと話が変わってくる。
「え?お酒!?」
「無駄口叩いてないでほら、さっさと行きやがれ!!」
「でも、僕未成年だし……」
「うっせぇ!!黙って酒を買ってこい!!それともなんだ?あたしの言うことを聞けないってのか?あたしの言うことに文句があんならこの家から出ていけよ!!ここに住んでたいならあたしの言うことを大人しく聞いてな!!」
「う、うん……」
「雑貨屋のおじちゃん!!」
「誰だよそんなデケェ声出してんのは……あぁ高橋さんとこの坊主か。で、どうした?今日もいつものおつかいか?」
「お母さんがお酒買ってこいって……」
そう言うとおじちゃんは大きなため息をつきつつ、こう話しだした。
「こんなこと言いたかねぇんだけどよぉ……坊主、お前さんの両親はもう親じゃねぇ。本当の意味ではな。だから言われたことに従う必要はねぇんだぞ。見限って逃げ出すのも一つの手だ。」
「……………………あの、おじちゃん!!」
「どうした?坊主……あ、酒は売れねぇからな!!」
「なんで……」
「俺も売れるもんなら俺だって坊主に酒を売りたいさ……」
「じゃあ……」
「でもなぁ……俺が坊主に酒を売っちまうと警察に捕まっちまう。俺には老後に向けてもうちょい稼いどかないといけねぇからなぁ。」
「そ、そんなぁ……」
このまま手ぶらで帰ってお母さんに殴られることを想像して僕が想像していると……
「まぁ……なんだ……酒を売らない代わりってわけでもないんだが……坊主、ウチに来るか?」
「え?」
おじちゃんからの突然に僕が驚いているとおじちゃんは笑顔で……
「なぁに、今すぐって話じゃねぇ。もし坊主が耐えられなくなったら、助けて欲しくなったらいつでも助けてやるし匿ってやるってだけの話だよ。」
「おじちゃん……」
「坊主、これだけはしっかりと覚えとけよ。この街にはお前さんを助けてくれる味方はたくさんいるんだ。だから困ったら頼れ!!抱え込みすぎるな!!坊主は1人じゃない……」
そう言う普段から笑っているおじちゃんの顔はいつにもまして優しげだった。
「うん、わかったよ……ありがとう。」
周囲の心無い言葉によってぽっかり穴の空いた僕の心はその温かい言葉によって満たされたような気がした……
そう言って僕に怒鳴るのは母親だ。いつも母はこうして昼間から酒を飲んで用があれば僕に怒鳴って命令する。いつもなら何も言わずに言われるがままにおつかいをするのだが、今日の内容だと話が変わってくる。
「え?お酒!?」
「無駄口叩いてないでほら、さっさと行きやがれ!!」
「でも、僕未成年だし……」
「うっせぇ!!黙って酒を買ってこい!!それともなんだ?あたしの言うことを聞けないってのか?あたしの言うことに文句があんならこの家から出ていけよ!!ここに住んでたいならあたしの言うことを大人しく聞いてな!!」
「う、うん……」
「雑貨屋のおじちゃん!!」
「誰だよそんなデケェ声出してんのは……あぁ高橋さんとこの坊主か。で、どうした?今日もいつものおつかいか?」
「お母さんがお酒買ってこいって……」
そう言うとおじちゃんは大きなため息をつきつつ、こう話しだした。
「こんなこと言いたかねぇんだけどよぉ……坊主、お前さんの両親はもう親じゃねぇ。本当の意味ではな。だから言われたことに従う必要はねぇんだぞ。見限って逃げ出すのも一つの手だ。」
「……………………あの、おじちゃん!!」
「どうした?坊主……あ、酒は売れねぇからな!!」
「なんで……」
「俺も売れるもんなら俺だって坊主に酒を売りたいさ……」
「じゃあ……」
「でもなぁ……俺が坊主に酒を売っちまうと警察に捕まっちまう。俺には老後に向けてもうちょい稼いどかないといけねぇからなぁ。」
「そ、そんなぁ……」
このまま手ぶらで帰ってお母さんに殴られることを想像して僕が想像していると……
「まぁ……なんだ……酒を売らない代わりってわけでもないんだが……坊主、ウチに来るか?」
「え?」
おじちゃんからの突然に僕が驚いているとおじちゃんは笑顔で……
「なぁに、今すぐって話じゃねぇ。もし坊主が耐えられなくなったら、助けて欲しくなったらいつでも助けてやるし匿ってやるってだけの話だよ。」
「おじちゃん……」
「坊主、これだけはしっかりと覚えとけよ。この街にはお前さんを助けてくれる味方はたくさんいるんだ。だから困ったら頼れ!!抱え込みすぎるな!!坊主は1人じゃない……」
そう言う普段から笑っているおじちゃんの顔はいつにもまして優しげだった。
「うん、わかったよ……ありがとう。」
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