5 / 13
第5話 師弟のダンス
しおりを挟む
ヴァルケスト公爵邸の大広間は、光と人で埋め尽くされていました。
数百の燭台と巨大なシャンデリアがきらめき、白大理石の壁と金箔の柱をまばゆく照らしています。天井には神話を描いた壁画が広がり、竪琴と笛、弦楽器が重なる音楽が、ゆるやかに空気を満たしていました。
列席したのは、帝都をはじめ帝国各地から集った高位貴族、軍の将官、富を誇る商人たち。ドレスや軍服のきらびやかさは、星の群れのようでした。そして上座には皇帝陛下と皇妃様が並び、威厳と優雅さをもって人々を見渡しておられます。
正直なところお披露目の会が始まる直前まで、私は不安でいっぱいでした。
つい数か月前まで辺境で『雷神』などという異名を囁かれ、ただ魔法ばかりを追ってきた私がこのような場に立っていいのか。社交界の場ではずっと会場の隅っこにいたのに、この場においては主役だなんて。疑念と緊張が頭の隅を離れませんでした。
やがて中央に進み出たダリオン様が、低くもよく通る声を響かせました。
「陛下をはじめ、ご列席の皆々様。本日は我がヴァルケスト家の新たな門出にお運びいただき、誠に光栄に存じます」
その声音は大広間を静め、人々の背筋を正させる力がありました。
「ここに、我が養女として迎え入れたセレイナ・ロズバーンを紹介いたします。どうか今後とも変わらぬご厚情を賜れれば幸いです」
大勢の視線が一斉に私に注がれます。
足元がわずかに揺らぐ感覚を覚えながらも、私は一歩を踏み出しました。
「……本日は、このような栄えある場にお招きいただき、心より御礼申し上げます。未熟な身ではございますが、ヴァルケスト家の一員として恥じぬよう務めを果たしてまいります」
驚くことに声は震えていませんでした。どうやら私は自分で思っていたより土壇場に強かったようです。
最初のひと言をすんなりと口にできたことで、その後は定められた口上を最後までつまずかずに述べることができました。
終わった後は万雷に近い拍手で広間が満たされ、なんならちょっといい気分でしたよ。
そしてその後は形式ばった進行もほどほどに、宴が始まりました。けれどもちろん休む暇はありません。
公爵令嬢として、来賓の方々への挨拶回りです。
「陛下、皇妃様。こちらが私の義姉となりましたセレイナです。これからはどうか、我が家と共にお見守りください」
ヴァレフ様が上座におわす陛下と皇妃様に恭しく頭を下げながら、私を改めて紹介しました。
義弟かつ弟子でもあるヴァレフ様に導かれるのはなんだかむず痒い気もしましたが、ヴァレフ様はこれでも公爵家の次期ご当主様であられます。こういう場では率先して前に立つことが求められます。
ただ、その動きはぎこちなさがなく、むしろ若き紳士の姿そのものでした。私も師としても誇らしい気持ちになりましたよ。
……ちなみにそのことを後で素直に伝えたら、「これでもは余計だ」などとボヤいておりました。フフッ。
なお、皇帝陛下については私よりも二つ下の二十七歳だそうです。金色の髪に翡翠色の瞳をした細身の体躯で、想像よりも大人しい印象の方でした。
……ある意味で少しホッとしました。ただでさえ相手はこの国の頂点に座するお人です。これでもしライオンのように威厳や威圧感に溢れる方でしたら、また緊張がぶり返してしまうところでした。
続いてヴァレフ様は、各所に集う来賓のもとへ私を導きました。
最初に応じたのは、白髪の将軍でした。武勲を重ねた厳めしい顔がほころび、
年配の将軍は、厳しい顔をほころばせて「なるほど、堂々とした方だ」とうなずきました。
優雅な伯爵夫人は手を取り、「エルリーゼ様から伺いましたの。あなたが家庭教師としてヴァレフ様を導かれて以来、とてもご立派になられたとか」と囁きました。
さらに、黒衣の商人ギルド長は「公爵家に経営の才を持つ方が加わるのは心強い」と、真剣な口ぶりで語りかけてきます。
ほかにも「素敵なお姉様ね」「なるほど、これならヴァルケスト家は安泰だ」だなんてお声もありました。
――驚きでした。
私はてっきり「田舎育ちの変わり者」「魔法しか能のない女」と陰口を叩かれるものと思っていたのです。けれど実際には、かけられる言葉はどれも好意と期待に満ちていました。
ふと視線を送ると、エルリーゼ様がにこやかに微笑みを返してくださっていました。
……なるほど。これはきっとダリオン様とエルリーゼ様が事前に手を回してくださったのですね。
胸の奥にじんわりとあたたかさが広がり、私はようやく「この場に立ってよいのだ」と実感しました。
やがて楽団の奏でる調べがゆるやかな舞曲へと移り変わりました。ダンスの始まりを告げる合図です。
本来ならば、この場でまず私の手を取るのは当主であるダリオン様であるはずでした。
けれど本日は若干体調が優れないとのことで、挨拶こそ毅然とこなしましたがダンスについては大事を取って遠慮されました。
「はは、このところ手足の痺れがちょっとな。君のせっかくの晴れの舞台に……本当に残念だよ。すまないな、セレイナ」
「いえそんな。私のことなどお気になさらないでください。それよりも無理だけはしないようにしてくださいね」
……大丈夫でしょうか。ダリオン様は申し訳なさそうに仰りながらも、「私もいよいよ歳かな」などと軽口交じりで笑っておりましたが、ちょっと心配です。
代わりに私の前へ進み出たのは、ヴァレフ様でした。
「師匠。参りましょう」
差し出された手は驚くほど自然で、彼の蒼い瞳は落ち着いていました。
つい数か月前まで、侍従や使用人を顎で使っていた少年と同じ人物とは思えません。
楽団の弦が高らかに響き、私たちは広間の中央へと歩み出ました。
私たち二人がペアとして踊るなどきっとぎこちなさが残るかと思っていたのに、蓋を開けてみればお互いの呼吸は驚くほど合っていました。
事前に何度か予行演習した成果でしょう。足運びも、手の取り方も自然で、まるで以前から組んでいたかのように舞が進んでいきます。
回転の合間、ちらりとヴァレフ様と視線が交わります。
「フッ、さすがだな師匠。見事なステップじゃないか」
「まああれだけ練習しましたから」
私はヴァレフ様と同じく口元をほころばせながら、オルネッタに「もっと背筋を伸ばして」「音に合わせて呼吸を」と何度も叱咤されながら繰り返した日々を思い出し、心の中で深く感謝しました。
軽口を交わしながらも足は自然と次のステップを踏み、裾が舞い上がります。
舞曲が終わり、私たちは深く礼をしました。会場に大きな拍手が響き渡り、私は頬が少し熱くなるのを覚えました。
義姉弟としての初めての舞は思いのほか華やかで、温かさに包まれたひとときとなりました。
ただ、そのときでした。
視線を上げると、お席に座っていたダリオン様が笑みを浮かべてこちらを見守っておられました。
しかしその頭に手を当て、一瞬だけ顔をしかめられたのを私は見逃しませんでした。
「……っ」
ほんの刹那のこと。
すぐに姿勢を正され再び堂々と微笑まれたため、周囲は誰も気づいていないようでした。
けれど私の胸には小さな不安がかすめました。
遠くでゴロゴロと低い雷鳴が聞こえました。
それが季節外れの遠雷だったのか、はたまた私の心が生み出した幻聴だったのかは今となっては知る由もありません。
……ただ思えば、どうしてこのときもっと強くお医者様にご相談することを勧めなかったのかと後悔が残ります。
きっとどこかに甘えがあったのでしょう。公爵家には優秀な主治医がついており、ダリオン様も定期的に診てもらっております。
とにかくその一ヶ月後でした。
……ダリオン様がお倒れになったのは。
数百の燭台と巨大なシャンデリアがきらめき、白大理石の壁と金箔の柱をまばゆく照らしています。天井には神話を描いた壁画が広がり、竪琴と笛、弦楽器が重なる音楽が、ゆるやかに空気を満たしていました。
列席したのは、帝都をはじめ帝国各地から集った高位貴族、軍の将官、富を誇る商人たち。ドレスや軍服のきらびやかさは、星の群れのようでした。そして上座には皇帝陛下と皇妃様が並び、威厳と優雅さをもって人々を見渡しておられます。
正直なところお披露目の会が始まる直前まで、私は不安でいっぱいでした。
つい数か月前まで辺境で『雷神』などという異名を囁かれ、ただ魔法ばかりを追ってきた私がこのような場に立っていいのか。社交界の場ではずっと会場の隅っこにいたのに、この場においては主役だなんて。疑念と緊張が頭の隅を離れませんでした。
やがて中央に進み出たダリオン様が、低くもよく通る声を響かせました。
「陛下をはじめ、ご列席の皆々様。本日は我がヴァルケスト家の新たな門出にお運びいただき、誠に光栄に存じます」
その声音は大広間を静め、人々の背筋を正させる力がありました。
「ここに、我が養女として迎え入れたセレイナ・ロズバーンを紹介いたします。どうか今後とも変わらぬご厚情を賜れれば幸いです」
大勢の視線が一斉に私に注がれます。
足元がわずかに揺らぐ感覚を覚えながらも、私は一歩を踏み出しました。
「……本日は、このような栄えある場にお招きいただき、心より御礼申し上げます。未熟な身ではございますが、ヴァルケスト家の一員として恥じぬよう務めを果たしてまいります」
驚くことに声は震えていませんでした。どうやら私は自分で思っていたより土壇場に強かったようです。
最初のひと言をすんなりと口にできたことで、その後は定められた口上を最後までつまずかずに述べることができました。
終わった後は万雷に近い拍手で広間が満たされ、なんならちょっといい気分でしたよ。
そしてその後は形式ばった進行もほどほどに、宴が始まりました。けれどもちろん休む暇はありません。
公爵令嬢として、来賓の方々への挨拶回りです。
「陛下、皇妃様。こちらが私の義姉となりましたセレイナです。これからはどうか、我が家と共にお見守りください」
ヴァレフ様が上座におわす陛下と皇妃様に恭しく頭を下げながら、私を改めて紹介しました。
義弟かつ弟子でもあるヴァレフ様に導かれるのはなんだかむず痒い気もしましたが、ヴァレフ様はこれでも公爵家の次期ご当主様であられます。こういう場では率先して前に立つことが求められます。
ただ、その動きはぎこちなさがなく、むしろ若き紳士の姿そのものでした。私も師としても誇らしい気持ちになりましたよ。
……ちなみにそのことを後で素直に伝えたら、「これでもは余計だ」などとボヤいておりました。フフッ。
なお、皇帝陛下については私よりも二つ下の二十七歳だそうです。金色の髪に翡翠色の瞳をした細身の体躯で、想像よりも大人しい印象の方でした。
……ある意味で少しホッとしました。ただでさえ相手はこの国の頂点に座するお人です。これでもしライオンのように威厳や威圧感に溢れる方でしたら、また緊張がぶり返してしまうところでした。
続いてヴァレフ様は、各所に集う来賓のもとへ私を導きました。
最初に応じたのは、白髪の将軍でした。武勲を重ねた厳めしい顔がほころび、
年配の将軍は、厳しい顔をほころばせて「なるほど、堂々とした方だ」とうなずきました。
優雅な伯爵夫人は手を取り、「エルリーゼ様から伺いましたの。あなたが家庭教師としてヴァレフ様を導かれて以来、とてもご立派になられたとか」と囁きました。
さらに、黒衣の商人ギルド長は「公爵家に経営の才を持つ方が加わるのは心強い」と、真剣な口ぶりで語りかけてきます。
ほかにも「素敵なお姉様ね」「なるほど、これならヴァルケスト家は安泰だ」だなんてお声もありました。
――驚きでした。
私はてっきり「田舎育ちの変わり者」「魔法しか能のない女」と陰口を叩かれるものと思っていたのです。けれど実際には、かけられる言葉はどれも好意と期待に満ちていました。
ふと視線を送ると、エルリーゼ様がにこやかに微笑みを返してくださっていました。
……なるほど。これはきっとダリオン様とエルリーゼ様が事前に手を回してくださったのですね。
胸の奥にじんわりとあたたかさが広がり、私はようやく「この場に立ってよいのだ」と実感しました。
やがて楽団の奏でる調べがゆるやかな舞曲へと移り変わりました。ダンスの始まりを告げる合図です。
本来ならば、この場でまず私の手を取るのは当主であるダリオン様であるはずでした。
けれど本日は若干体調が優れないとのことで、挨拶こそ毅然とこなしましたがダンスについては大事を取って遠慮されました。
「はは、このところ手足の痺れがちょっとな。君のせっかくの晴れの舞台に……本当に残念だよ。すまないな、セレイナ」
「いえそんな。私のことなどお気になさらないでください。それよりも無理だけはしないようにしてくださいね」
……大丈夫でしょうか。ダリオン様は申し訳なさそうに仰りながらも、「私もいよいよ歳かな」などと軽口交じりで笑っておりましたが、ちょっと心配です。
代わりに私の前へ進み出たのは、ヴァレフ様でした。
「師匠。参りましょう」
差し出された手は驚くほど自然で、彼の蒼い瞳は落ち着いていました。
つい数か月前まで、侍従や使用人を顎で使っていた少年と同じ人物とは思えません。
楽団の弦が高らかに響き、私たちは広間の中央へと歩み出ました。
私たち二人がペアとして踊るなどきっとぎこちなさが残るかと思っていたのに、蓋を開けてみればお互いの呼吸は驚くほど合っていました。
事前に何度か予行演習した成果でしょう。足運びも、手の取り方も自然で、まるで以前から組んでいたかのように舞が進んでいきます。
回転の合間、ちらりとヴァレフ様と視線が交わります。
「フッ、さすがだな師匠。見事なステップじゃないか」
「まああれだけ練習しましたから」
私はヴァレフ様と同じく口元をほころばせながら、オルネッタに「もっと背筋を伸ばして」「音に合わせて呼吸を」と何度も叱咤されながら繰り返した日々を思い出し、心の中で深く感謝しました。
軽口を交わしながらも足は自然と次のステップを踏み、裾が舞い上がります。
舞曲が終わり、私たちは深く礼をしました。会場に大きな拍手が響き渡り、私は頬が少し熱くなるのを覚えました。
義姉弟としての初めての舞は思いのほか華やかで、温かさに包まれたひとときとなりました。
ただ、そのときでした。
視線を上げると、お席に座っていたダリオン様が笑みを浮かべてこちらを見守っておられました。
しかしその頭に手を当て、一瞬だけ顔をしかめられたのを私は見逃しませんでした。
「……っ」
ほんの刹那のこと。
すぐに姿勢を正され再び堂々と微笑まれたため、周囲は誰も気づいていないようでした。
けれど私の胸には小さな不安がかすめました。
遠くでゴロゴロと低い雷鳴が聞こえました。
それが季節外れの遠雷だったのか、はたまた私の心が生み出した幻聴だったのかは今となっては知る由もありません。
……ただ思えば、どうしてこのときもっと強くお医者様にご相談することを勧めなかったのかと後悔が残ります。
きっとどこかに甘えがあったのでしょう。公爵家には優秀な主治医がついており、ダリオン様も定期的に診てもらっております。
とにかくその一ヶ月後でした。
……ダリオン様がお倒れになったのは。
4
あなたにおすすめの小説
貧乏貴族の俺が貴族学園随一の麗しき公爵令嬢と偽装婚約したら、なぜか溺愛してくるようになった。
ななよ廻る
恋愛
貴族のみに門戸を開かれた王国きっての学園は、貧乏貴族の俺にとって居心地のいい場所ではなかった。
令息令嬢の社交場。
顔と身分のいい結婚相手を見つけるための場所というのが暗黙の了解とされており、勉強をしに来た俺は肩身が狭い。
それでも通い続けているのは、端的に言えば金のためだ。
王国一の学園卒業という箔を付けて、よりよい仕事に就く。
家族を支えるため、強いては妹に望まない結婚をさせないため、俺には嫌でも学園に通う理由があった。
ただ、どれだけ強い決意があっても、時には1人になりたくなる。
静かな場所を求めて広大な学園の敷地を歩いていたら、薔薇の庭園に辿り着く。
そこで銀髪碧眼の美しい令嬢と出会い、予想もしなかった提案をされる。
「それなら、私と“偽装婚約”をしないかい?」
互いの利益のため偽装婚約を受け入れたが、彼女が学園唯一の公爵令嬢であるユーリアナ・アルローズと知ったのは後になってからだ。
しかも、ユーリアナは偽装婚約という関係を思いの外楽しみ始めて――
「ふふ、君は私の旦那様なのだから、もっと甘えてもいいんだよ?」
偽装婚約、だよな……?
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』『アルファポリス』に掲載しております※
※ななよ廻る文庫(個人電子書籍出版)にて第1巻発売中!※
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】廃墟送りの悪役令嬢、大陸一の都市を爆誕させる~冷酷伯爵の溺愛も限界突破しています~
遠野エン
恋愛
王太子から理不尽な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢ルティア。聖女であるライバルの策略で「悪女」の烙印を押され、すべてを奪われた彼女が追放された先は荒れ果てた「廃墟の街」。人生のどん底――かと思いきや、ルティアは不敵に微笑んだ。
「問題が山積み? つまり、改善の余地(チャンス)しかありませんわ!」
彼女には前世で凄腕【経営コンサルタント】だった知識が眠っていた。
瓦礫を資材に変えてインフラ整備、ゴロツキたちを警備隊として雇用、嫌われ者のキノコや雑草(?)を名物料理「キノコスープ」や「うどん」に変えて大ヒット!
彼女の手腕によって、死んだ街は瞬く間に大陸随一の活気あふれる自由交易都市へと変貌を遂げる!
その姿に、当初彼女を蔑んでいた冷酷伯爵シオンの心も次第に溶かされていき…。
一方、ルティアを追放した王国は経済が破綻し、崩壊寸前。焦った元婚約者の王太子がやってくるが、幸せな市民と最愛の伯爵に守られた彼女にもう死角なんてない――――。
知恵と才覚で運命を切り拓く、痛快逆転サクセス&シンデレラストーリー、ここに開幕!
裏庭係の私、いつの間にか偉い人に気に入られていたようです
ルーシャオ
恋愛
宮廷メイドのエイダは、先輩メイドに頼まれ王城裏庭を掃除した——のだが、それが悪かった。「一体全体何をしているのだ! お前はクビだ!」「すみません、すみません!」なんと貴重な薬草や香木があることを知らず、草むしりや剪定をしてしまったのだ。そこへ、薬師のデ・ヴァレスの取りなしのおかげで何とか「裏庭の管理人」として首が繋がった。そこからエイダは学び始め、薬草の知識を増やしていく。その真面目さを買われて、薬師のデ・ヴァレスを通じてリュドミラ王太后に面会することに。そして、お見合いを勧められるのである。一方で、エイダを嵌めた先輩メイドたちは——?
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
婚約破棄されるはずでしたが、王太子の目の前で皇帝に攫われました』
鷹 綾
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
--
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる