ごほうびシール はるんだもん‼︎

hanahui2021.6.1

文字の大きさ
3 / 6

③ サラダの説明

しおりを挟む

「まずは、ハサミとクレヨン。
どっちにも いえることだけど、コレは忘れものっていうより…
片づけの問だい じゃないペンか?
たぶん? どっちもお道具ばこに 入れたまま。
そして そのお道具ばこは、ココ 幼稚園においたまま。
ちがうペンか?
それとも ひなちゃんは、毎日 お道具ばこを お家から もってくるペンか?」
「ううん。さっきサラダが言ったみたいに、お道具ばこは、幼稚園に おきっぱなしだよ」
「じゃ やっぱり、お片づけ不足だペン。
ひなちゃんは、前に使った時に キチンとお片づけ しなかった自分に おこって 頭にきてたのと、その時に無かった かなしい気もちが、ごちゃまぜになって、
けっかてきに 泣いちゃったんじゃないペンか?
まあ、涙をさそった原因に さくらちゃんのお母さんの件も 関係あると思うけどペン。
ぼくは、そう思うペンよ⁉」
「そうかなー?」 初めは、うたがわしそうに クビをひねっていた ひなちゃんだったが
やがて…「…そう…かも、しれない…」 自分も同じくかんじると サラダに言った。
「お片づけって メンドーペンよね。
このぼくだって 時々めんどうになるペン」
「えっ‼ サラダもなるの?」 思わぬコクハクに びっくりして、気づくと さけんでいた。
「そりゃー…ぼくにだって…めんどうくさい時もあるペンよー
プププ…ぼくを何だと思ってるペンか⁉」 サラダは、わらいながら はなしつづける。
「でもぺんね!
お片づけは、【次にやることの じゅんび】だっていうペンよ。
だから、ぼくもガンバって 片づけてるペン。
早くから 次の用意してるって、なんか かっこよくないペンか?」
「いっしょに ひなちゃんもがんばろう‼
それで、どっちが たくさん出来るか きょうそうしようペン‼」 サラダは、楽しそうに 目をキラキラさせていた。
「次に、えーと…うさぎさんのシャツだった ペンね
これは、ひなちゃん!
自分でなんで?泣いちゃったんだと思うペン?」 サラダは、学校の先生みたいに 問題を出ししてきた。
「うーんと、ねぇー…」 
その時のこと 思い出そうと 一生けんめい考えてるんだけど…『うーん…思い出せない‼』
ピアノの時のこと なんて、泣いちゃって恥ずかしかったのは、わりとハッキリ 覚えてるんだけど…
『あとのことなんて…もぉー忘れちゃー』
ひなは、身もだえる。
そんな ひなをの様子に
「ギブアップ みたいペンね」 サラダが 声をかけてくる。
「今回は、ひなちゃんのガマンが つづいてしまったんだペン。
まずピアノに行こうとして お気に入りの洋服にきがえようとした。
でも、ぬいだままで きることが出来なかった。かなしかったんだペンね。
これをきていくって 決めてたから ざんねんだった気もちもあったと思うペン。
でも これは、ちゃんと、泣かずにいられた。
もしかしたら、お母さんがいっしょだったことも 一つの原因かもペンね!また、おこられちゃうからペンね‼」サラダは、イタズラっぽく ウインクした。
「でも、おけいこはじまって ひなちゃんは上手くひけなかったのに、お友だちがキチンとひいてしまった。
ここで、ひなちゃんの負けずぎらいが はつどうしちゃったんだペン。
くやしい思いをしてたところに きてた洋服が目に入ってしまったんだと思うペン。むいしきのうちに『いつもみたいに ウサギさんだったら…』って思っちゃったんじゃないペンか?
そして、泣いてしまったペン。
ぼくは、話をききながら、そう考えてたんだけど 何かちがったペンか?」 サラダに問いかけられて
「ううん、ちがわないよ。
たぶん、その通りだと思う…」 ひなは コクリと うなづいた。
それを見て サラダは満足そうな顔をした。
「じゃ、やっぱり…
ひなちゃんは、【わすれんぼさん】でも、【悪い子】でも、ついでに すぐに泣いちゃう【泣き虫】でも ないペン。
だから、ちょっとがんばれば、だんだん なおせるペン」
「何を…すればいいの?かな…」 すがるように きいてくるひな。
それに対し サラダは…
「ひなちゃんは、何をすればいいと思うペン?」
いじわるく しつもんで返した。
「うーんとねぇ…」 一生けんめいに考えてみるけれど ぐるぐる ぐるぐる… 何も思いつかない。
「もぉーダメ‼」
サラダに、しせんで うったえる。
『わかった』というように うなずいたサラダは、ゆっくりと 口を開いた。

「あくまで、【ぼくの ていあん】なんだけれど」 と 前おきしてから
「まずは、その日のうちに やらなきゃいけないことを 整理したらどうかな?
次の日になって わすれちゃうことを ふせぐためにも、
なるべく その日にやらなきゃいけないことは、キチンとその日のうちに しょりするペン。
ひなちゃんは、【わすれんぼ】はわすれんぼでも、物に対するわすれんぼじゃなくて やったことの片づけをわすれる【片づけのわすれんぼさん】だペン。 
お道具ばこのけんは もちろん そうだけど、きがえたかった洋服も ぬいだ時に ちゃんとおせんたくの所に持っていっておけば、お母さん 洗っておいてくれたんじゃないペンか?」
「うん。たぶん、そう…」
「それと、【ピアノのおけいこ】のことだけど、
まずは、お母さんにそうだんしてみるといいと思うよ。
れんしゅうするにしても、ピアノが必要だからね。
でも、大変なことばかりじゃないペン。
そうやっって 今まで困っているだけだったことに キチンと対処していけば、
しぜんと、泣いちゃうことも へっていくと思うペン。

ちょこっと きいただけで これだけあるんだから、まだまだ 出てくると思うペン。
ひなちゃんの【片づけのわすれんぼう】。

だから、ちょっと ぼくと【やくそく】しないペンか?
毎日 夜、ねる前に お母さんとその日のことをふりかえってみる。
それで、きちんとお片づけ出来てたら、
カレンダーに【ごほうびシール】 はってもらう っていうのは どうかな?
むずかしいペンか?」
「ううん。すごくいい‼」 
サラダのていあんに ひなはとびついた。
「ママに言って シールいっぱい かってもらおうっと!」
はしゃぐひなに、サラダはわらいながら ピシャリと言いはなった。
「【いっぱいかってもらう】ってことは、ひなちゃんが それだけ【ガンバラなきゃイケナイ】ってことでもあるペンよ。
そのあたりのこと、ちゃんとわかってるペンか?」
「そんなの、ちゃんと わかってるもん‼」
サラダのしてきに、ひなは プクーッと、ふくれっつらをかえす。
サラダは、やれやれ!という顔をしたかと思うと
「じゃ そろそろ、ぼくのにんむは終わりペンかな?」
「にんむ?」 おうむ返しに 同じ言葉をくりかえすと
「そう にんむだペン。
ぼくのにんむは、困っている子どもを 助けることペン。
今日は、ひなちゃんが困ってるみたいだったから、あらわれたんだけど
もうそろそろ それも終わりみたいペンね。
もう ひなちゃん、困ってる顔してないペン」
サラダの言い草に
「じゃ、ひな!また、困った顔する‼
まだ、サラダと遊んでいたいもん‼」
ごねたひなに、サラダが にがわらいを見せた。
「ひなちゃん、そんなこと言わないでほしいペン。
今まで 二人で考えてきたことも ぜんぶ ムダになってしまうペンよ」 ちょっと おこったふりをして そう言うと、こんどは やさしい声で
「でも、ありがとうペン。
ぼくも ひなちゃん大好きペン。
だからきっと また、会えるペンよ!」 と、つづけた。
言い終えると、トテトテと ひなに近づき
ペトッ… 手をのばして だきついた。
「ひなちゃん またね! 
元気にがんばってペンね‼」
その言葉を さいごに、
サラダのすがたは、くものように見えなくなった。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!

mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの? ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。 力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる! ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。 読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。 誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。 流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。 現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇 此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
児童書・童話
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

きたいの悪女は処刑されました

トネリコ
児童書・童話
 悪女は処刑されました。  国は益々栄えました。  おめでとう。おめでとう。  おしまい。

ナナの初めてのお料理

いぬぬっこ
児童書・童話
ナナは七歳の女の子。 ある日、ナナはお母さんが仕事から帰ってくるのを待っていました。 けれど、お母さんが帰ってくる前に、ナナのお腹はペコペコになってしまいました。 もう我慢できそうにありません。 だというのに、冷蔵庫の中には、すぐ食べれるものがありません。 ーーそうだ、お母さんのマネをして、自分で作ろう! ナナは、初めて自分一人で料理をすることを決めたのでした。 これは、ある日のナナのお留守番の様子です。

魔法使いアルル

かのん
児童書・童話
 今年で10歳になるアルルは、月夜の晩、自分の誕生日に納屋の中でこっそりとパンを食べながら歌を歌っていた。  これまで自分以外に誰にも祝われる事のなかった日。  だが、偉大な大魔法使いに出会うことでアルルの世界は色を変えていく。  孤独な少女アルルが、魔法使いになって奮闘する物語。  ありがたいことに書籍化が進行中です!ありがとうございます。

城下のインフルエンサー永遠姫の日常

ぺきぺき
児童書・童話
永遠(とわ)姫は貴族・九条家に生まれたお姫様。大好きな父上と母上との楽しい日常を守るために小さな体で今日も奮闘中。 全5話。

処理中です...